エッセイ「なぜ私は社会科塾講師になったのか?」
第18回 大学時代2
今回は,前回お話した大学入学の4月~9月までのお話の別視点での会話。
前回は趣味らしい趣味がなくて困った,というお話でした。
今回は,友人関係と部活関係のお話。
大学って,高校までと授業形態が全然違います。
高校までは,クラスという1つの教室で同じ生徒が1年間集まって授業を受けます。
なので,そのクラスの中で毎日顔を合わせるうちにその中で友人関係を築いていきます。
しかし,大学が違います。生徒が移動するのです。
生徒ごとに取っている講義が異なるので,毎回,教室で同じ学生が顔を合わせるわけでもありません。
もちろん,同じ学科の子だと取る講義が似ているので,よく会う顔ぶれは決まってきますが。
ただ,高校と違い,自由席なので,毎回隣に座る子が一緒なわけでもありません。
最初のオリエンテーションで仲良くなった子とは,4月では一緒にお昼ご飯を食べたり,
一緒の授業のときは隣同士座っていたのですが,だんだん,その子と話が合わなくなって。
そのときはなぜそうなったのかわからなかったのですが,
今になって考えると,その子は「マンガオタク」で,私がそうでなかった(当時)ので,
どうも,その子は私は怖い(?)存在に見えたようです。
おそらく,高校まで,「マンガオタク」で迫害されていたのかも?と。
実際には,私もマンガ好きだったので,お互いに「マンガ好き」を告白していれば仲良くなれたかもしれないですが・・。
5月ころから,その子とは疎遠になり,一緒にご飯を食べる子がいなくなりました。
教室でも一人ぼっち。
「4年間,私は一生1人なのかな・・。」と恐怖心を覚えました。
中学時代の私だったら,「4年間ずっと1人」でも平気だったでしょう。
でも,高校で「友人」の素晴らしさを知ってしまったから,もう「一人」でいる苦痛は耐えられなかった。
4月のとき,部活のフレマン祭(部活の勧誘シーズン)で,各部活の紹介を舞台でやっていたので
それを観に行ったときに,
司会の人が
「大学では高校より簡単に友人をつくるのが難しいから,友人をほしかったら部活に入ると良いよ」
と言っていたのを思い出しました。
前に述べたように高校時代の部活での苦い経験のため,「大学では絶対に部活に入らない!」と決めていました。
でも,5月になって友人もできない状況を打破したいと思い,部活に入ることを決意。
でも,人数が多い部活には入りたくない。
人数が多いほど,派閥もできるし,いじめもおこりやすくなる。
また,男性が多い部活も嫌。
恋愛関係でごたごたがおこり,それで人間関係が悪化し,自分は直接関係ないのに,
そのごたごたに巻き込まれて苦しい思いもしたから。
また,飲み会が頻繁にある部活も嫌だった。
人見知りだから飲み会でみんなでワイワイするのも苦手だし,騒ぐのも好きじゃない。
ということで「人数が少なく」「男性も少なく」「飲み会も少ない」部活を探すことにしました。
さらに,「就職試験で有利そうな部活」が良いな?とも。
母が就職で苦労した,と聞いていたので,自分はなんとしてでも就職したい,と思っていました。
それで選んだ部活(サークル)が,「能楽部」でした。
ちょうど,「日本文化学科」に入ったのだから「日本文化」を好きにならなきゃ!というおもいもありまして。
しかし,入部したものの,どうも「能楽」の世界が理解できない。
一度,能楽堂に能楽を観に行きましたが,
何を言っているかよくわからないし,動きも静止していることも多いし
途中で眠たくなってしまう。(当時,のことです。今は違います。)
部活で同級生の子はいたけれど,授業がかぶらなくて,ほとんど校内で会わず,という状態でした。
大学1年の前期(4~7月)までは,友人もできないし,趣味も見つからないし,
もう辛くて辛くて。
なんと,ストレスで生理がとまってしまうほど。(再開したのは,夏休みに突入したときでした。)
友人関係・趣味が見つかったのは,後期のとき。
それについて,次回お話します。
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