今年の顔だったのは間違いない！

スポニチアネックスより。

◇女子ゴルフツアー　ツアー選手権リコー杯最終日（2019年12月1日　宮崎県　宮崎CC＝6535ヤード、パー72）

　今年最後のホールで最高の「スマイル」を用意していた。ピンまで残り172ヤード。渋野は5Iで2・5メートルにつけバーディーパットを決めると、17番まで険しかった表情が一気に緩んだ。

　「今日のどのパットより気持ちが入っていた。1週間本当に長かったけど、最後のバーディーで悔いはない。すっきりしています」

　逆転賞金女王への最低条件は単独2位以内。わずかな可能性に望みを託したが、バーディーが欲しかった9番パー5ではバンカーからの第3打が顎の部分に当たって脱出できず、パーとするなど前半は全てパーだった。10番で3メートルのチャンスを外し「あ、今日は終わったなと思った」と観念したという。

　ライバルの鈴木が上位に浮上し、条件が優勝のみに変わる中、12番で見せ場をつくった。キャディーから「ボールを見ることを意識した方がいい」とアドバイスされ「それだけ集中して打った」ティーショットはピン横30センチに着弾。13番でもチャンスを決めたが、15番のボギーで首位ペ・ソンウとの差が4に開き「終戦」した。

　目標のタイトルは逃したが、この日の2位で申ジエを抜き賞金ランクは2位。年間最優秀選手に相当するメルセデスランキング1位にも輝いた。「本当に予想外。よく頑張ったと神様が与えてくれたのかと思うし、1位はまだ早いと試練も与えてくれたのかな」

　11月に青木翔コーチらと確認した目標は3年以内のメジャー2勝目と将来的なメジャー全制覇。シンデレラ・ストーリーには壮大な夢の続きがある。＜了＞

賞金女王はあと一歩届かなかったが、今年のゴルフ界の顔だったのは間違いない。とくに全英の優勝以降、周囲の注目や環境の変化に対応するのは大変だっただろう。
その中で素晴らしい結果を残し、ゴルフ界の話題を独占した感すらある。
　
若さと勢いで駆け抜けた2019年、ある意味、怖いもの知らずだったはず。
来年はライバル達からマークされる存在になり、自らも真の実力を示す1年になる。
おそらく、彼女の特徴であるスマイルが消えない限り、安定した内容で突き進むのではないだろうか。

まずは激動の2019年の疲れを癒し、来たるシーズンに向けて最善の調整を期待し、多くのしぶこファンを喜ばせてほしい！