


インパクトのある力強い造形の龍。
鍍金ではなく金製です。
出土地は中部ジャワ。生産地は古代中国の唐と思われます。
唐時代に龍の姿形が出来上がったといわれ、このペンダントと類似しています。
8~9世紀のジャワはボロブドゥール寺院群をつくったシャイレンドラ王朝の時代。
香料や仏教文化を介して唐と交易関係にありました。
このペンダントは唐の職人がジャワの王族向けに特注制作したのでは?と想像してみたくなります。
唐の時代、龍は権力の象徴でした。
様々な龍の造形が残っているのですが、龍が小さな龍をくわえているモチーフは初見です。
オリエント世界には、王権の力を象徴する「捕食図象」がありますが、
このペンダントは何を意味するのか、興味津々です。
(長さ3,8センチ、重さ23グラム)
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