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古いもの、新しいもの、気ままに…

日置路花 展、24日(土)から開催

2021-04-23 19:52:43 | 新しいもの


13年ぶり6回目の「日置路花展」の開催です。
日置さんとの出会いは、忘れてしまうほど昔のこと。
その書からは、震えるほどの切なさや痛み、思わず背筋をのばすような厳しさなど、その時々の日置さんを感じ、共感してきました。
今回久しぶりの展示で感じたのは、
「歳を重ねるのはなんて素晴らしいのか」ということ。
そこには、豊かで生き生きとして、年を経ることでこそ生まれてくるよき世界があります。
みなさまのお越しをお待ちしています。

 会期 4月24日(土)~30日(金)
    12:00ー19:00(最終日は17時まで)

緊急事態宣言下ではありますが、感染対策を実施して開催いたします。

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高木背水の油絵「朝鮮風景」

2021-04-18 11:37:23 | 古いもの


朝鮮半島 金剛山の山々でしょうか。さわやかで実に気持ちのよい風景画です。
背水(1877-1943)は、1911年~12年にイギリス留学していますが、この絵は帰国して間もない頃のもの。
彼は留学中に、生理学者で画家のレオナルド・ヒルから大きな影響を受けます。
ヒルはこう問いかけました。
「日本には古来非常に想像力の発達した名画が数多く存在しているはずだ。・・・君はいったい何を学びに欧州にきたのか」
この絵を見ていると、イギリス風景画の学習の成果だけでなく、東洋絵画の伝統への関心もうかがうことができます。
佐賀県立美術館に「朝鮮風景」<1914(大正3)年>が収蔵されていますが、この絵も同時期のものと思われます。
一か所2~3ミリの絵具の剥離がありますが、100年以上前の油絵としては保存状態良好です。

  (キャンバスに油44,5×61センチ、額58,5×73,5センチ)
   <売約済みになりました>
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百済の垂木先瓦

2021-04-16 10:18:31 | 古いもの


残欠ですが、ふっくらとした蓮花文の美しさは感動ものです。
百済の首都だった扶余、金剛寺跡出土の瓦で、時代は6世紀。
1960年代に二回、金剛寺跡の調査がおこなわれていますが、
このタイプの垂木先瓦の出土例はわずかです。
垂木先瓦は、屋根を支える垂木の先に打ち付ける瓦で、中央部に釘を通す穴があけられています。

 (径14センチ、厚さ最大2,3センチ)
  <売約済みになりました>
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アメリカ式石鏃

2021-04-08 13:31:56 | 古いもの


最初の印象は、これ、何? やじりのレプリカ?
縄文オタクの私にとって、これは未知の石器でした。
調べてみると、弥生時代中期~後期の石器で、
アメリカ先住民の使用していたやじりと形状が似ていることから、
「アメリカ式石鏃」と呼ばれています(右端の一点を除く)。
青銅器生産が始まり、戦闘用の武器が進化していた時代に、なぜこのような精密で独得の形状の石器がつくられたのか不思議です。
出土例も稀で、弥生石器の研究者をして「いつか遺跡で『拾いたい』と願い続けて今日に至る」と書かれるほど。
出土地は不明です。

 (左端6,5センチ)
 <売約済みになりました>
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ニアス島 祖先像

2021-04-02 15:20:26 | 古いもの




高い冠を被り、片耳だけの耳飾り、中腰で両手に祭器を抱く、ニアス独得の祖先像です。
堅い木をスパッと削り、抽象性際立つ造形感覚がいいですね。
このキリリとしたタイプ、欧米においては評価されても、味わいと調和を好む日本ではなかなか難しいかもしれません。
つくられたのは、1900年代初頭、ニアス中部です。
同じニアスの祖先像でも、南部のものは緩く穏やかな造形です。
ニアス木彫は今でも造り続けられています。
信仰の対象であったプリミティブと、バイヤーや観光客を対象にした工芸品との区別が難しい分野です。

 (高さ77センチ、重さ4キロ)
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