お気に入り いろいろ

古いもの、新しいもの、気ままに…

永楽保全 伊賀うつし

2024-07-27 16:34:07 | 古いもの


  

茶道具のワクにおさまらない、骨太で彫刻的な造形がいいですね。
これは、幕末京焼の名工の一人、保全の伊賀うつしです。
後援者だった、三井か鴻池所蔵の古伊賀水指しをうつしたものと思われます。
技巧が鼻につかず、天衣無縫なのが凄いです。
「河濱支流」の丸印があります。
江戸時代の元箱が付きます。

 (高さ29センチ、口径9,5センチ、底径11センチ)
 価格はお問い合わせください。
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平佐三彩扇形皿

2024-07-23 13:06:51 | 古いもの

 

残っている数が少ない幻の平佐三彩。
江戸後期のものですが、生まれたばかりのような輝きを感じます。
黄褐色・黒・白の三彩が溶け合って、べっ甲のようになっていることから「べっ甲釉」とよばれています。
黒釉は所々紫色に発色しています。
高台内に「さつま ひらさ」の陰刻があります。
この手の発掘品は皆無で、平佐で焼かれ別の場所で釉掛けされたといわれています。
無傷です。

追記:時々、平佐三彩の昭和の時代の写し(復興窯)を見かけます。とてもよい出来なので、本歌と誤って紹介されていることがあります。

 (長径15,3センチ、短径6センチ、高さ2,5~3センチ)
  価格はお問い合わせくだだい。
  
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古代スリランカの金製仏像

2024-07-19 15:43:24 | 古いもの




静かな佇まいの仏像です。
分厚く鍍金された金銅仏と思っていましたが、足底(3枚目写真)をよく見ると、
金製で内部にブロンズが残されているのに気がつきました。
左手で衣の袖をつかむスタイルは、古式のインドやスリランカの仏像です。
面長、端正な顔だちで直立する姿は6~7世紀ごろのスリランカの仏像と思われます。
出土地はスマトラです。
スリランカやインドの僧や商人が、このような仏像を東南アジア各地に拡げていったといわれています。
金の表面はざらついていて、首には修理があります。

 (高さ14,2センチ)
 価格はお問い合わせください。
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曽宮一念の油絵

2024-07-12 14:09:50 | 古いもの


落日前の初夏の風景でしょうか。
タイトルは「夕ばえ」。
ぼんやりと眺めていると、樹々や空の色が刻々と変化するようで見あきません。
曽宮一念(1893-1994)は、日本型フォーヴの風景画家の第一人者です。
この絵は、私の知っている曽宮一念とは全く違っていて、
フォーヴ以前の数少ない初期作品です。

 (キャンバスに油 24センチ×40センチ、額46×63,5センチ)
 価格はお問い合わせください。



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青山熊治の油絵

2024-07-07 11:11:03 | 古いもの


今まで青山熊治の絵は3~4点扱いましたが、一番お気に入りの一点「ヴイグル族の女性」です。
熊治(1886-1932)は、1911年に当時の「満州」を旅行して、この絵を描いています。
この絵を描くまでの画業を振り返ると、
20歳のデビュー作は鉱山の「老抗夫」、
21~24歳の東京美術学校の卒業制作が「アイヌ」、
1911年の25歳で、東京新橋ガード下の煙突掃除夫をモデルにした「金仏」が文展の最高賞を受賞しました。
このあと「満州」で描いたのが、この凛々しい顔をしたウイグルの女性です。
時代はぎりぎり明治時代。
底辺に生きる人、差別される人をモデルにした尋常ではない眼差しの画家です。

 (紙ボードに油 25,5×20,5センチ)
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