お気に入り いろいろ

古いもの、新しいもの、気ままに…

切込焼二彩香炉

2020-02-28 14:19:28 | 古いもの
  
 
未完成で生まれて間もない輝きを感じる二彩香炉。
磁器質で、青となす紺の釉薬がかけられています。
仙人と唐子らしき人物の唐様デザインが、型で陽刻に表されています。
高台内のヘラ削りも、特徴のひとつです。
切込焼は、現在の宮城県加美町切込でつくられた焼き物です。
江戸後期~明治頃まで生産されましたが、二彩は開窯間もないころのものといわれています。
『切込焼ー幻の美を求めて』(無明舎出版)に、類品が一点掲載されています。
二枚目の写真にあるように、釉薬のはがれがありますが、未使用品です。

 (9×9センチ、高さ9,5センチ)
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オオカミの護符

2020-02-26 14:37:02 | 古いもの


御嶽山は、関東(現青梅市)にある山岳信仰の地。
山頂には、大口真神社があります。
大口真神(おおぐちまかみ)は、御犬神とよばれ、ニホンオオカミを神格化したもの。
江戸後期から盗難よけ、魔よけとしての信仰が広がったとか。
この護符は、幕末~明治頃のものと思われます。
 
  (10,2×31センチ)
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熊岡美彦の油絵

2020-02-19 11:18:09 | 古いもの


タイトルは、「秋の野尻湖」。1932年11月の作。
勢いのある筆致が好ましく、小品ですが作家の力を感じます。
熊岡美彦(1889-1944)は、戦前洋画界の大御所だった人。戦後を迎えることなく亡くなったこともあって、忘れられた画家の一人になっています。

 (キャンパスに油15×22センチ、額34×41センチ)
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ナガ族の盾

2020-02-15 10:41:19 | 古いもの



動物の皮でつくられた、堅くて分厚い盾。
儀礼用ではなく、戦闘用の盾だったと思われます。
シンプルな現代彫刻を見るようです。
ナガ族はインド東北部とミャンマーやブータンの国境上に住み、人口は約200万人。
30以上の部族からなっています。
古くから、部族間の首狩りの風習があり、一部では1990年代まで残っていたとか。

 (32×86センチ、厚さ0,5センチ)
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塚本 茂 油絵

2020-02-11 10:58:27 | 古いもの


塚本茂(1903-1983)の滞欧作、「マントの古橋」。
風景のなかに入り込んでしまいそう・・・
裏には、自筆の文章が書かれています。

「パリ北郊 美しいカテドラルの在る
 コローがよく画いてるドイツ国境えの
 国道の新橋と併行してる石の橋
 人だけ 車は通さない
  一九三六 秋 静かなるセーヌの下流」

塚本茂は、東京美術学校を卒業後、鵠沼に移り湘南中学の美術教師になった人。二回渡欧していますが、一回目の渡欧作に傑作が多く、この絵もそのひとつです。

(ボードに油 38×46センチ、額56×63センチ)
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