写真は、先月末九州旅行(ブリキ星閉店ご苦労さん会の夫婦旅行)に
行ったとき、鹿児島のしょうぶ学園(障害を持つ人たちの施設)の
ショップで見つけた布製手提げ袋。
今までバッグというものを持ったことがなく、
初めて買ったもので、今、外出時のお気に入りです。
しょうぶ学園には、布、紙、木、土などの工房があり、
障害のある方々の創造の場になっていて、
各工房は、事務所を通して見学させてもらえます。
布工房では、そのとき個展準備中(開催は5月2日~6月29日)だった
濱田幹雄さんのペインティングを見せてもらいました。
視野狭窄もある濱田さんの描く作品には、
「一級品の美術作品」を見たときのような感動を覚えました。
学園が発行している「SHOBU」という小冊子には、
彼らの行為は、「社会的価値や称賛に無関心であり、
自分自身のためだけに行われているということ。
結果ではなく瞬間の行為に幸福を感じていること」にあると、
書かれていました。
作品が、見る者の胸を打つ源は、
つくり手の「ありのままの姿」にあるのですね。
もうひとつ、しょうぶ学園で感嘆したのは、
パン工房でつくっているパンがすばらしかったこと。
帰りの時間が迫っていて、バスを待ちながら食べたのですが、
そのおいしさは、旅の中でも忘れがたい思い出です。