人間にとって食べるっていうことはとっても大切だ。
我が家の息子たちの乏しい語彙の中心は「めし!」という単語。
あるいは『今日のご飯は何?』というフレーズ。
以前(と言ってもはるか20年ほど前)上海で仕事をしていたとき,午後2時まで仕事をしてしまったら
もう,開いているレストランがホテルしかなかった。
食は生活の中心、食す時間も決まっていたのだ(←当たり前か、、、な?)
授業で『南極料理人』を扱うことになった。
食べるということがどんなに人にとって重要か、おもしろくもひしひしと伝わってくる作品だ。
ウイルスさえ生き延びることができない南極,それも海抜3800メートル地点。
人のいる場所まで最短でも1000キロはあるという小さな基地で
越冬し、1年半を一緒に過ごすことになった9人の隊員たち。
毎日が同じことの繰り返し,同じ面子、生活が単調になってくると、妙に食事に興味がいくものだ。
そういえば
数年前、入院していたときの毎日の楽しみは食事,
さらに、その質素な病院食にどんなデザートがついているか、ということだった。
時々,アイスクリームがついて来た。
それは,普段食べているアイスより何十倍もおいしかったな~、、、。
おっと,話がそれてしまったけれど、
食事以外も,9人という小さなコミュニティーで,どのように関係を作り,前向きに生きるか、
お話自体もいろいろな味を出している作品だと思う。
新学期の授業は『おもしろ南極料理人』を読み、堺雅人主演の映画を見ることから始まる、、。
授業とは言え、教師もけっこう楽しみだ。
面白南極料理人 西村淳著 新潮文庫
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