buriのフリーランスな日々 

東京武蔵野、赤松や桜、ドングリの木々に囲まれて育ち、原宿で青春をすごした後、中国と深く関わったburiのメモブログ

通と異なる

2011年08月14日 | 本・映画・音楽・美術のページ


お芝居を見に行きました。
友人の娘さんが主演です。

友人は同じマンションの下の階に住んでいて、息子たちとそこの娘さん、Kちゃんは
幼なじみ。長男のひとつ年上です。

私にとって、ミュージカル以外の舞台を見るのは、初めてです。

小さな劇場で、新進の脚本家の舞台です。
劇場の(私の)そばに座っていた芝居通(のような)の人の話が聞こえてきました。
『面白い台詞が飛び交ってたよね。』
『いい脚本だね。ことばの遊びっぽい、、』
『舞台の使い方もおもしろいね~.』

お話はある地方都市の普通の一家の出来事。
『これはどうしようもないくらいくだらなくて、だけど愛しい我が家のお話』
と、パンフレットに記されていました。

芝居でも映画でも小説でも
いろいろな感想があっていいのだ、と思うのですが、
感性が麻痺しているのでしょうか?
私には脚本家が伝えたい意図がよくわかりませんでした。

通とは違う、、、感想。

主演女優はいつもの階下のKちゃんという感じで
違和感がありませんでした。
また、まわりの俳優さんたちの個性も光っていました。

そう考えると、役者の個性を引き出す脚本だったのかもしれませんね。
もうわからなくなってきました、、、。

下の写真は、公演の前にKちゃんのお母さんと一緒に食べた夕食。
自然食バイキングでした。






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星は語る~銀河鉄道の夜

2011年06月25日 | 本・映画・音楽・美術のページ



小学生のとき以来、何十年かぶりにプラネタリウムを訪れました。
渋谷区の文化センターの中にできた『コスモプラネタリウム』渋谷です。

山の中から夜空を見上げて見える美しい星の再現を光学式プラネタリウムで再現、
同時に宇宙飛行のような視点で宇宙空間を再現できるデジタル式のプラネタリウムで
幻想的な星空の世界を体験できます。



今日は土曜日で朝10時半の回に行きましたが、満席。
ドームの中には120席がありますが、
すべてがリクライニング式で、心地よく寝てしまえそうな座席です。

実は入り口の反対側の奥に座ると360度の映像を楽しむことができますが、
入り口に近い方だと(回転椅子が設置されている)視界が半分になってしまうことも
あるそうです。




上映作品は夏の星空の投影10分と
360度の立体スクリーンの感覚が楽しめる宮沢賢治原作の『銀河鉄道の夜』
本当に『銀河鉄道』に乗って宇宙を旅しているような不思議な感覚に陥ります。

作家であり、詩人であり、教育者でもあった宮沢賢治。
明治、大正、昭和の激動の時代を生きた彼は多くの作品を残し、38歳の若さでこの世を去りました。

その宮沢賢治は星座の中で蠍座を最も好んだと言います。
『銀河鉄道の夜』の中の『さそりの火』のおはなしも、また心を打ちます。

>>自分の体をみんなの幸せのために使って欲しいと願い、焼け死んださそりの火。
その火は、ルビーよりも赤くすきとおり、リチウムよりもうつくしく燃えている。

>>「わたしはいままで いくつのものの命をとったかわからない、そして その私がこんど いたち に とられようとしたときは
あんなに一生けん命にげた(中略)神さま。私の心をごらん下さい。こんなにむなしく命をすてず どうかこの次には 
まことのみんなの幸のために 私のからだをおつかい下さい。」と、
弱肉強食の世界からの救済を説くためのたとえ話が語られています。

宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を読んでから、ぜひぜひプラネタリウムの『銀河鉄道の夜』を見てください。
絶対に新しい視野で賢治の世界を楽しめると思います。



 予告版








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外見ではわからない実力

2011年06月07日 | 本・映画・音楽・美術のページ


人は外見ではない、、、とわかる、このテクニック
ちょっと、というかかなり見入ってしまいました。

アレキシ・ライホ
フィンランドのギター・プレイヤーです。

速弾き、タッピング、スウィープなど技術的には当代屈指の存在とされるギタリスト。
一見(一聴)の価値あり、のクラシックをカバーした動画。
ぜひご覧ください。


COB (Alexi Laiho) cover Vivaldi's Four Seasons Summer Theme



演奏が終わった時に、髪をさらっとかきあげるところが、なんともおしゃれ!
(、、、と感じているのは私だけかもしれない、、、)
アレキシ・ライホの音楽のジャンルは『ヘビメタ』
ハードなだみ声で、本来はヘビメタをやっています。

動画を見ていたら、
津軽三味線のテクニックが頭に浮かんできました。
ロックギター好きの次男に見せたアレキシ・ライホのギターレッスンの動画。
息子より、父、母の方が感動しました。



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森の家と西の魔女

2011年05月20日 | 本・映画・音楽・美術のページ


梨木香歩さんの「西の魔女が死んだ」を
学生たちと一緒に読んで、内容を検討してきましたが、
今日は映画を見ました。




映画は、これまで見た映画のどれよりも、原作に忠実です。
映像は原作の一ページ一ページをめくるように作られている感じで、
本を読んだ者を納得させ、うならせます。
主人公たちの森にとけ込んだ生活、そして家族の心の動きが
見事に描かれています。









『西の魔女が死んだ』は200ページほどの作品です。
しかし、いつもは映画にも小説にも少々うるさい(つまり大好きな)学生たちを
今回の作品は黙らせました。






またキャストもよかった。
主人公のおばあちゃんを演じたのはサチコ・パーマー
アメリカロスアンジェルス生まれのアメリカ人女優です。
母親は、『愛と追憶の日々』(84/ジェームズ・L・ブルックス監督)で
アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞した女優シャーリー・マクレーン。
父親は、『青い目の蝶々さん』(62/ジャック・カーディフ監督)の製作者スティーブ・パーカー。
両親共に親日家だったため、サチコと命名され、12歳まで日本で過ごしたそうです。







日本語が堪能で、その日本語のかみしめた感じの話し方が
おばあちゃんの孫に対する愛情でいっぱいです。

この映画は『西の魔女』と呼ばれるイギリス人のおばあちゃんを誰が演じるか、というのが肝心
だと思います。
適役でした!




写真はすべて八ヶ岳のロケ現場で撮ったものです


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家宝の宝塚歌劇団パンフレット

2011年05月16日 | 本・映画・音楽・美術のページ


1999年、私は当時北京に出張していて、宝塚歌劇団月組の北京公演『激情宝塚』を
見るという機会に恵まれました。
実はその時の通訳は、私の元学生の中国人のAさん。

公演後、久しぶりに会った私のために元学生のAさんは
パンフレットに載っていた宝塚月組のメンバーひとりひとりから
サインをもらい、世界にひとつしかないパンフレットをプレゼントしてくれました。

「先生、このパンフレットは絶対に北京で開けないでくださいね。
北京、上海には宝塚のファンの人があふれていますから。」

そのころ、私は宝塚について、あまりよく知りませんでしたから、
「はい、了解。本当にどうもありがとう。」みたいなことを言って、
そのパンフレットを持って、日本に戻りました。

数年間、そのパンフレットは私の本箱の上に無造作におかれていましたが、
あるとき、宝塚好きのお客さんにパンフレットのことを話すと
「◎◎さん(←私のこと)それはすごいパンフレットですよ。
売りに出したら、かなりの値打ちかも。」と、驚き、うらやましがりながら
教えてくれました。

改めて、『激情宝塚北京上海公演』のパンフレットを見てみれば
当時のトップスターは真琴つばさ
(→あまり関係はないけれど、彼女の実家は我が家から200mぐらい西、もちろん面識なしですが)
2番手はのちにトップスターとなった紫吹淳、
娘役のトップは現在女優として大活躍の壇れいです。
また、若手にはその後宝塚のトップスターになった大和悠河、
現在の宙組トップの大空祐飛、
月組トップの霧矢大夢の写真があり、すべてにサインが入っているのです。

早速、この話を家に帰ってすると、夫と長男がささっと立ち上がり、
台所からサランラップを持ってきて、宝塚のパンフレットを丁寧に、そして何重にもして包み始めました。

なんとなく、ふたりの魂胆が伝わってきましたd。
長男が『これは家宝だな。』と言ったのをよ~く覚えています。

確かに!


久しぶりにこのパンフレットのサランラップをとり、
先週訪れたA女学院の高校生たちに見せました。
この学校からは時々宝塚音楽学校の入試に合格する生徒が出るようで、
宝塚歌劇団はとても人気があるそうです。


6月には宝塚にめちゃくちゃはまっている主人の姉といっしょに東京宝塚劇場に
公演を見に行くことになっています。
私はそこまで宝塚にのめり込んでいるわけではありませんが、
1年に1回ぐらい宝塚を見に行くのは悪くないと思っています。




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写真は宝塚の舞台のような神戸の旧ハッサム邸の居間。





























O・ヘンリー的結末

2011年04月14日 | 本・映画・音楽・美術のページ


今日は4年ほど続いている授業『原作と映画』の第1回目の授業です。
大地震で学生が半分に減ってしまった教室ですが、それでも18人もの学生が集まってくれました。
授業では半年で4冊の小説を読み、映画化された作品を見ます。
集まって来る学生は『本好き』『映画好き』でちょっと作品にうるさい面々です。
今回は読書会の形式を取り入れた新しいスタイルで授業をしてみようと思っています。

ところで、
中学生の時に読んだ『O・ヘンリ短編集』
それから何十年もたったのですが、いまも大好きな1冊です。
O・ヘンリの物語には
ありとあらゆる階層の人たちが登場し、お話は最後にいつも意外な結末を生みます。

O・ヘンリの略歴でよく知られているのは、彼が出納係をしていた銀行から告訴され
公金横領の罪で3年間、刑務所に服役したということです。

刑務所の中は「人の命がここまで軽く扱われるのか」と自身が記しているほど、ひどいものだったようですが
この刑務所の体験がなければ、O・ヘンリの名作は生まれてこなかったのではないかと言われています。

起承転結がはっきりしていて、意外なオチ(結末)があるのは、人を惹きつけてやまないO・ヘンリの手法です。

私の元教え子の中国人は大学を卒業後、日本で就職。
結婚し、子どもが生まれたばかりです。
仕事も順調で、これから、というときに大地震が起きました。
地震から1週間もたたないうちに、彼は妻と幼い子どもを連れて、中国に帰国する決断をしました。
『仕事もうまくいっていたのですけれど、、、子どものことを考えると、、、。』
と言っていました。
人生の転機ですよね。

しかし、一方で3月に卒業し、その時点では就職がきまっていなかったのですが、
4月に就職が決まった留学生が2名。
それも誰もが知っている日本と韓国の大企業からの採用です。
前任者が地震で帰国してしまったのだそうです。
これもまた人生の転機ですよね。

人生って本当に不思議、そしてときに皮肉です。
Oヘンリの小説でなくても、驚いてしまうような結末、いろいろなところにありそうです。




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写真はニューオーリンズのベーニエ(四角い粉砂糖のかかったドーナツ)が有名な
カフェドモンデュのベーニエセット ちょっとアメリカっぽい雰囲気の中






自費出版の本

2011年02月19日 | 本・映画・音楽・美術のページ


ここ1週間ほど、試験の採点地獄です。
特に音声の試験は録音されたものをひとつひとつ聞いて採点するので、
手間がかかります。
来週初めには成績を出すので、
それまで1年で数回の最も集中した時間を過ごすのかな~、

肩こり、ひどくなってきました!


主人の父が自費出版で回顧録を出しました。
90歳。
戦争と経済成長の時期を大手の建築会社の中で駆け抜けて来た人です。

回顧録は主人の父の子ども~青春時代のお話が多く、仕事の話はわずかです。
最も思い出の多い時間だったのでしょう。

私がもし自費出版の回顧録を出すとしたら、、、
30代から40代にかけてのお話がおおくなるのかな~。
今考えれば、今のように経済発展していなかった中国を
行ったり来たり、最も自由で、楽しく刺激のあった時間を過ごしたように思います。

主人の父は「ちょっとすごい」です。
90歳のエッセイ。
父もいい人生を過ごして来たのだと思います。



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原作と映画、読んで観るか、観てから読むか

2011年01月23日 | 本・映画・音楽・美術のページ


授業で湊かなえさんの「告白」を読み
先週、学生たちと一緒に映画を見ました。

今回は学生たちの原作を読むスピードがものすごく速かった!
全員外国人ですから、この400ページ余りの原作を読むことは
負担と言えば負担なのです。

ある学生が
「この本の問題は日本の問題そのものです。」とコメントしていました。
ふ~、、意味が深いですね。
ほとんどの学生が『告白』の作者のストーリーの展開のうまさ
表現力に引き込まれた、と言っていました。

さて、映画ですが、原作に比べると『物足りない』
という意見が多かったのですが、数人が
『この原作をここまで観る人の気持ちでまとめた監督の手腕と感性がすごい!
と思う。』と話していました。
また『映画を観て、初めて原作でわからなかったところがわかった.』
という人もいました。

ところで、我が家の夫と長男。
原作を読まずに映画だけ見ました。
終了後数分ことばなし、、、、。
映画だけ見た人にはすごい衝撃の作品のようです。

読んで観るか、観てから読むか、で印象はすごく変わる
っていうことですね。
(当たりまえですけど、、、)




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スカッと、ライブ

2011年01月21日 | 本・映画・音楽・美術のページ
学校が終わってすぐに横浜の赤レンガ倉庫の中にある
モーションブルー横浜(ライブハウス)に向かいました。
今日は昨年末、予約したライブコンサートの日なのです。
夫とみなとみらい線の『馬車道』駅で待ち合わせ
歩いて6、7分の、横浜の観光スポット『赤レンガ倉庫』に向かいました。

モーションブルーは東京のブルーノートの系列店のようです。
ブルーノートに出演するアーティストが東京の次は横浜で、
という感じでプログラムに名を連ねています。
毎日、ジャズを中心としたバンドが演奏をしていますが、
ブルーノートよりもいいところがあります。
実は横浜市の条例により、レストラン内で喫煙することができません。
他のライブハウスと違って、空気がとてもきれいです。
また、アーティストと観客の距離が近く、一体感があります。

ところで、今日のアーティストはフュージョンのKKJam
サックスとドラム、キーボードの3人で
「日本のJAZZ/FUSION界のトップ・ランナーによる夢のユニットKK JAM。
進化を遂げる圧倒的なグルーヴ感溢れるサウンドがフロアを席巻する!」という
説明がありました。

とにかくすごいキャリアの持ち主の実力者たちなのですが、それでも
全国8カ所で行ったツアーでは10名ぐらいしか集まらなかった
ライブハウスがあったのだそうです。
音楽で食べていくっていうのは、本当に大変ですね。


今日は木曜日、お客さんは50名ほどで、空席が目立ちました。
でも、集った観客はすごい迫力とテクニックの演奏にとっても満足。


たまには、、、こんな楽しみも必要ですね。





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写真は横浜みなとみらい












窓の外は横浜の夜景が本当にきれいです。


共同購入のクーポンにはちょっと注意

2011年01月10日 | 本・映画・音楽・美術のページ

最近、共同購入のクーポンが流行っている。
我が家でも年末に「お掃除クーポン」を使った。
年末の頭痛の種、台所のレンジ、換気扇、水回り+トイレ+お風呂+エアコン1台のお掃除で3万4千円なり。

3万4千円の支出は少々痛いが、家の中のその部分だけはピカピカになりすごく満足をした。
今年も頼もうか、と思っているぐらいである。

他にも、ジャズのライブハウスのチケット、レストランなど何回か使ったが問題はなかった。

例の内容が写真と違いすぎて苦情が殺到した「おせち料理」も実は
「けっこういいじゃない!」なんてホームページを見ながら思っていたのだ。

ところが、昨年11月に買ってまだ使っていなかった
カジュアルフレンチのお店のチケットが使えなくなった、という連絡が、先日来た。
なんと、お店が潰れてしまったのである。

購入代金はクレジット会社から返金されるとのことだが、、、

カジュアルフレンチのお店は渋谷の駅近くにあり、フレンチをあまり食べたことのない
私にとってはいいチャンス、それに値段もお手頃、と申し込んだのだが。

安くお得に使えても、共同購入にはちょっと注意が必要だ、ということがやっとわかった
どんくさい私である。



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砂漠の花

2011年01月09日 | 本・映画・音楽・美術のページ


新宿武蔵野館で映画を見ました。
小さな映画館ですが、ユニークな映画を上映しています。
今回は3回目。

1作目は同僚の先生に右と左に囲まれて連れて行かれた
韓国映画=韓流スターが出演するアクションものでしたが、、、
全くハマりませんでした、、、
(私はやっぱり漢流かも!)

2作目は『宋家の姉妹』
これは久々に感動した秀作でした。
確かロングランだったと思います。

3回目が『デザートフラワー』
これも派手さはないですけれど、しっかりとした映画です。
ソマリア出身の世界的トップモデル、ワリス・ディリーが波乱に満ちた半生をつづった
自伝「砂漠の女ディリー」を映画化した伝記ドラマ。
ソマリアの割礼被害の女性たちの現状を告発した映画でもあります。

このワリス・ディリーの生きざま、しなやかな強さを感じます。
私もシルクロードの砂漠に何度か行った経験がありますが、
石ころ砂漠(ゴビ砂漠)で咲く花は
本当に強い花です。
朝は0度、昼は40度にもなる砂漠。
この『デザートフラワー』という題名がこの映画にはぴったりだと思いました。

それから最近DVDで見た「孤高のメス」堤真一さんの主演映画ですが、、、
ひさびさに感動した日本映画でした。
お薦めです。




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写真はタクラマカン砂漠
何だかまた行きたくなってきました。













クラシックとジャズ~FOURPLAY with New Japan Philharmonic

2010年12月10日 | 本・映画・音楽・美術のページ



『FOURPLAY』は91年にデビューして以来、ヒュージョン~コンテンポラリージャズを
代表するグループです。
メンバーはキーボードのボブ・ジェームス、ベーシストでボーカルのネーザン・イースト
ドラマーのハービー・メイソン、そして親友のギタリストチャック・ローブ。

今日はすみだトリフォニーホールでこの『FOURPLAY』が新日本フィルハーモニーとコラボしました。

これまでもジャズとロック
ブラジリアンとジャズが融合して、音楽に新しい分野を創り出してきました。
今回はフュージョンとクラシック。
まさに『融合』ですね、、、。

場所もオーケストラがメインに使用する音響設備の整った大ホール。
聴衆はほとんどが「FOURPLAY』のファンです。
新日本フィルにとっては、今回が2回目のヒュージョングループとのコラボだということです。
まれな組み合わせ。
そこから生まれる、ちょっと独特なサウンド。
演奏途中での拍手。
最後のスタンディングオベーション。
ビックバンドの指揮者のようなオーケストラのノリのよいコンダクター
今日のコンサートは聴いている人を十分楽しませてくれたと思います。


ユニークなコラボ。
私の身の回りにも、今日のコンサートのようなおもしろいコラボがありそうです。

今日も夫と一緒に出かけました。
夫は25年ほどバンド活動を続けています。
隣でリズムにノリノリでしたが、、、
私の方は3曲目から第1部の最後まで熟睡。
『今日もけっこう早く寝てたね。』と言われてしまいました。








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この音楽がすごい

2010年12月03日 | 本・映画・音楽・美術のページ
麹町の紀尾井ホールで行われたジュリアーノ・カルミニョーラとヴェニスバロック
オーケストラの古楽器コンサートに行ってきました。

このコンサートは、夫が今年の4月に売り出された直後に申し込んだものです。
席は1列の中央16番と17番。
繊細で澄んだ音の古楽器のコンサートをまじかで楽しむには絶好の席です。

久しぶりに感動してこころから拍手をしたコンサートでした。
今回はほとんどがヴィバルディの楽曲でしたが、その演奏は
挑戦的で,ある意味過激、、、前向きな音に魅了される2時間15分でした。
古楽器のコンサートでここまで心を動かされたことって、かつてなかったように思います。

私にとってクラシックのコンサートは数分で睡魔に襲われる
(ほとんどが仕事のあとなので)心地よい空間と時間だったのですが、、、。

カルミニョーラと共演したヴェニスバロックオーケストラは
古楽器オーケストラとしては超一流の実力を誇っているのだそうです。
リュートとチェンバロ、チェロの奏者がとっても目立っていました。
例えば、ヴィバルディの『四季』を古楽器で演奏する場合、
リュートがとても大切な音を担っていることを、初めて今回のコンサートを『見て』
知りました。


夫は以前から古楽器コンサートのファン。
今年初めには、(クラシックはあまり好きではない)子ども二人を連れて古楽器コンサートに行っています。

コンサートでは必ず一枚CDを購入、しっかりサインをもらい、演奏者にひと言質問したり
感想を述べたりしています。
いつも、それはすごいな~、と思うのです。

子どもの手が離れ、今年は二人でコンサートに行く機会が増えたように思います。
でも私が睡魔に打ち勝ったクラシックコンサートは今年初めて。
通算1勝5敗です。

それだけカルミニョーラの演奏が「ものすごかった!」ということを
(変な話ですが)私は確信しているのです。






写真は紀尾井ホールとホールの中のクリスマスツリー




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詰めが甘くても、、

2010年11月21日 | 本・映画・音楽・美術のページ


WOWWOWで映像化された高村薫原作の『マークスの山』
警察小説の傑作と呼ばれ、直木賞を受賞した作品です。

5回連続のドラマで、5回目の途中までは本当にドキドキの連続でした。
原作の方は、捜査を進める刑事と殺人を犯す“マークス”の二人の視点から書かれています。
その書き方が効果を上げているのでしょうか、
捜査をする側の組織的な問題、刑事の葛藤と
犯人のマークスの心の問題がぶつかり合い、読み手を追いつめていくような気がします。

ただ、ドラマの方は残念な事に終わりがあっけない、、、。
5時間枠にしてもドラマは原作とは肩を並べられなかったような気がします。

でも、名作はやはり名作です。
原作とドラマを比べるのにはお薦めの一冊です。




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写真はマークスの山ならぬ、富士山









人間失格

2010年10月14日 | 本・映画・音楽・美術のページ
「原作と映画」という授業で太宰治の「人間失格」を読むことになりました。
学生からのリクエストです。

太宰治は外国人の間でも有名ですが、「走れメロス」という名は挙げられても
「人間失格」や「斜陽」「ヴィヨンの妻」の名を挙げられる人は少ないような気がします。
(↑日本人も同じかも、、、)

「人間失格」は太宰治の「遺書的」小説とも言われていますが、
人間の本質を鋭く貫いていて、怖いくらいです。
読む人すべてを「この小説は私のことだ」と思わせてしまう、と小説家の筒井康隆が
評したとのことですが、まさにこの小説の中には「私」が存在しているように
思えるのです。

今考えれば、
「先生、現代の人気作家の作品だけでなく、有名な作家の本を読んでみたい。」という
学生のひと言、すばらしい提案でした。

文庫本、そして
今学生に人気のある「アニメ版人間失格」を読んでから
2009年に太宰治生誕100年を記念して作られた文芸映画「人間失格」を
見る予定です。


後期になって、「原作と映画」の履修者が前期の2倍になりました。
原作を読み、登場人物について調べ、
感想を好きなように学生やサポーターを交え発表します。
それから映画を見て、またけんけんがくがく、好きなことを言い合う、、、
ひとつの作品について1ヶ月以上かかる授業ですが、
確実に日本語の本を読み切ろう、という学生が増えて来ていて
うれしい限りです。
2年間、この授業を続けて履修すると、留学生は日本語の文庫本で16冊、6000頁ほどを
読破することになります。
「16冊も読めたことが私の自慢です。」とニコニコして言ってくれた韓国人の女子学生、、、。

とってもうれしくて、ちょっぴり感動してしまった私です。




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11月には「シャーロックホームズの冒険」を読みます。
初の海外作品です。