話題0808


話 題 0808



韓国6万の僧侶らが政権に抗議しデモ
 毎日新聞(8/28付Web)によれば、李明博韓国大統領の政権が仏教を差別しているとして、主な宗派の僧侶や信徒6万人以上が8月27日、ソウル市庁前広場と周辺で抗議集会を開き、デモ行進も行いました。李大統領はプロテスタント系教会の幹部信者で、李政権発足後は大統領の所属教会に連なる人脈が政府高官に起用されているとの批判や、閣僚の発言など問題が続出しているといいます。

醍醐寺准胝観音堂が全焼し本尊焼失
 朝日新聞(8/24付Web)によれば、8月24日未明に京都市伏見区・醍醐寺の准胝観音堂約147平方mと隣接する休憩所約50平方mが全焼しました。約100m離れた寺務所で当直勤務の僧侶2人が雷の音を聞いており、山科署は落雷が原因とみて調べています。観音堂は1939年に火災で焼けて68年再建、今回の火災で本尊・准胝観音座像(高さ約70cm)が焼失しました。

龍谷大が実践真宗学研究科を開設へ
 読売新聞(8/23付Web)によれば、龍谷大が2009年4月に大学院実践真宗学研究科を開設します。カウンセリングの実践的な知識を教える内容で、終末医療や自殺防止など現代の様々な心の問題にかかわることができる仏教者を養成、修士課程(3年間)で入学定員は30人だといいます。

高齢者事故防止に北海道仏教会連盟が協力
 読売新聞(8/23付Web)によれば、北海道警が8月22日に北海道仏教会連盟と高齢者の交通事故防止の連携に関する覚書を締結しました。北海道内の今年の交通事故死者のうち約4割が65歳以上で、約2100か所の寺が加盟する同連盟では法要の場などを通じて事故防止を呼びかけるそうです。

西本願寺厨子の修復作業が終了
 産経新聞(8/19付Web)によれば、京都市下京区の西本願寺御影堂で親鸞の御真影を安置する厨子の修復作業が終わりました。金箔を張り直して金具を洗い、彩色の剥落止めなどを施すなどして金箔の輝きと鮮やかな彩色が半世紀ぶりによみがえりました。来年4月1日から一般参拝ができます。

[訃報]福岡正信さん 自然農法家
 福岡正信(ふくおか・まさのぶ)さん。8月16日、老衰で死去、95歳。自然農法を確立し、約100種の種を混ぜた粘土団子でアジアやアフリカ諸国の砂漠緑化に取り組み、マグサイサイ賞やインド最高栄誉賞を受賞。海外では宗教哲学者としての評価も高く、著書「わら一本の革命」は世界各国の言語に翻訳されています。〔朝日新聞8/16付〕

盗難の千手観音像が転売され返却
 毎日新聞(8/16付Web)によれば、転売された静岡県島田市の法蔵寺千手観音の木像が、盗難品と知った収集家によって島田署に返却されました。同寺の像は7月に粗悪品にすり替えられ、隣接する藤枝市で開かれたフリーマーケットを訪れた男が7000円で古美術商に売却。古美術商らの競売で約50万円で落札され、関西地方の業者に転売されていました。

圓教寺開祖の坐像頭部に遺骨
 産経新聞(8/16付Web)によれば、姫路市・書写山圓教寺の性空上人坐像の頭部に、性空本人の遺骨とみられる骨の入った壺が納められていることが、エックス線撮影による調査で確認されました。坐像は奈良国立博物館の特別展で公開中。同館の岩田茂樹学芸部長補佐は「遺骨を像に納めることは概念的には肉身像(ミイラ)に等しい」と話しているそうです。

世親像はカツラ製とスプリング8で特定
 産経新聞(8/13付Web)によれば、興福寺所蔵で運慶工房作の木造世親菩薩立像の素材がカツラであることが分かりました。像が昨年修理された際に偶然はがれていた2×0.3ミリの木片を、京都大生存圏研究所が兵庫県佐用町の大型放射光施設スプリング8で微量物質の構造を調査し、断定しました。

須弥山を表す三彩陶器片が出土
 朝日新聞(8/12付Web)によれば、京都府木津川市の文廻(ぶんまわし)池遺跡から、板状の三彩陶器数十点が見つかりました。組み立てると須弥山を表す立体的な大型工芸品になるそうです。国内で三彩の須弥山の出土例はなく、陶器は唐からもたらされた可能性もあるといいます。

今秋の正倉院展の開催内容が決定
 読売新聞(8/11付Web)によれば、奈良国立博物館が第60回「正倉院展」を10月25日~11月10日の17日間、開催すると発表しました。今年は計69件(うち初出展19件)を展示、天平文化の粋を集めた工芸品や装身具が多いのが特徴だといいます。

佛教大が二条駅前に新校地を計画
 京都新聞(8/10付Web)によれば、佛教大学が京都市中京区のJR二条駅前に新キャンパスを開設する計画を立てています。現在はコイン駐車場となっている土地約3800平方メートルを6月末に購入、開学100周年の2012年に新キャンパスを活用して学部の充実・新設をするとみられています。

観松院菩薩半跏像が日本最古の可能性
 毎日新聞(8/9付Web)によれば、長野県松川村の観松院で、国重文の本尊銅造菩薩半跏像の調査が、大阪大文学部の藤岡穣准教授と韓国の閔丙贊・国立中央博物館学芸員らによって実施されました。像は高さ30センチ。6世紀末の百済から伝来した可能性が高まっており、そのように確認されれば、日本に存在する最古の渡来仏の一つとなります。

350年前の三教指帰注釈本を発見
 四国新聞(8/8付Web)によれば、空海「三教指帰」を基に江戸時代初期に刷ったとみられる注釈本が、香川県さぬき市前山の「おへんろ交流サロン」で見つかりました。注釈本は25年前、長尾町史編纂の資料収集で町内の民家から寄贈されたといい、第2巻から第6巻までの5冊、巻末に「明暦丁酉(1657年)投筆、萬治巳亥(1659年)検了」とあるそうです。

ダライ・ラマが改めて北京五輪支持を表明
 読売新聞(8/6付Web)によれば、ダライ・ラマ14世が8月6日、ウェブサイト上で改めて北京五輪大会支持を表明しました。「中華人民共和国と北京五輪の主催者、出場する選手たち」にあてたメッセージとして「私はずっと、中国の五輪開催の権利を擁護してきた。成功を祈っている」と発表。今回の声明はチベット人社会全体に暴力を慎むよう呼びかける意図もあるとみられます。

[訃報]塩沢大定さん 元臨済宗南禅寺派管長
 塩沢大定(しおざわ・だいじょう)さん。8月4日、肺炎で死去、88歳。84年から02年まで南禅寺派管長を務めた。自坊は南禅寺塔頭天授庵。〔共同通信8/4付〕

韓国曹渓宗信徒が高僧検問で反発
 産経新聞(7/31付Web)によれば、韓国・曹渓宗の智冠総務院長が7月29日に警官から執拗な検問を受けたとして信徒が反発し、7月30日に警察庁長官の辞任を求める法会が開かれました。米国産牛肉の輸入問題などで政府に抗議する8人がテントで暮らしている同寺は警察が監視しているといいます。

法蔵寺の千手観音像がすり替え
 産経新聞(7/29付Web)によれば、静岡県島田市の法蔵寺観音堂内に安置していた千手観音立像が偽物とすり替えられていることがこのほど見つかりました。同像は同市指定文化財で高さ101センチの木造、60年に1度しか一般公開されないといいます。保管場所には金色に塗装された高さ約62センチの木彫りの仏像が代わりに置かれていました。

中国党幹部がチベット仏教寺院など視察
 時事通信(7/27付Web)によれば、中国共産党統一戦線工作部の杜青林部長が7月24日から3日間、青海省を訪れ、チベット仏教やイスラム教の寺院を視察したと新華社電が伝えました。北京五輪を無事に開催するための指示をしたといいます。

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