新刊1312


新 刊 1312



仏典で実証する 葬式仏教正当論
鈴木隆泰=著 興山舎 2520円
〈インドの仏教経典を正しく読めば、葬式仏教が正しい道だと分かる。気鋭の仏教学者が、インド原典に基づき、従来の日本仏教批判を明解に論破する。仏教寺院に新たないのちを蘇らせる画期的名著。〉

仏典はどう漢訳されたのか スートラが経典になるとき
船山徹=著 岩波書店 3150円
〈サンスクリット語などインドの言葉が原語であった仏典は,中国の文字や言葉に翻訳されて伝わることにより,東アジアの文化的基層となった.鳩摩羅什や玄奘らの翻訳理論とはどのようなものか.中国に無かった概念をどう訳したのか.キケロ以来の欧州の翻訳理論史と並び注目されるべき壮大な知的所産,初めての一般向け概説書.〉

西行全歌集
久保田淳、吉野朋美=校注 岩波文庫 岩波書店 1323円
〈山家集,聞書集,残集,御裳濯河歌合,宮河歌合ほか,現在知られている西行の和歌のすべて約2300首を集成.脚注のほか,詳細な補注・校訂一覧を付し,広く日本の詩歌に関心のある読者にとって読みやすいだけでなく,専門家の研究にも資する決定版.〉

真宗民俗史論
蒲池勢至=著 法藏館 8400円
〈真宗の民俗とは何か。真宗門徒の葬送儀礼の実態、民俗学の視点からみた名号と御文、寺檀関係、蓮如伝承など、真宗門徒の信仰生活を解き明かす長年にわたる調査・研究の成果。〉

漢語仏典における偈の研究
齊藤隆信=著 法藏館 15750円
〈散文(長行)と韻文(偈頌)で構成されている漢語仏典。漢文に訳された経典の偈や、中国撰述経典(偽経)の偈には、中国の詩の絶対条件である押韻を供えているものが存在する。これまで研究されることが少なかった偈に関する初めての総合的な研究書。〉

恵信尼 親鸞とともに歩んだ六十年
今井雅晴=著 法藏館 2310円
〈「親鸞聖人に仕えた妻」として、住職の妻の手本とされてきた恵信尼。しかし当時は女性の自立度が高く、むしろ現代に通じる、もっと別の夫婦関係が築かれていた。親鸞と共に歩んだ自立的女性としての新しい恵信尼像と生き方、そして僧侶とその妻の関係を明らかにする。〉

趣味Do楽 落語でブッダ
釈徹宗=講師 NHK出版 1050円
〈僧侶の「お説教」の極意は、静かに語り出し途中で退屈しないように面白い雑談を入れて、最後に尊いお釈迦様の教えで終わることです。この途中の面白い雑談の部分が落語の起源。原点に立ち返り、古典落語を一席ずつ取り上げ、人気の宗教学者の解説で仏教の世界へやさしく導きます。〉

どんなときでも、出口はあるよ
篠原鋭一=著 WAVE出版 1680円
〈著者の篠原鋭一氏は「寝ずの和尚」として24時間365日の電話相談を無料でうけおい、20年間で12000人以上と対話を重ねてきました。本書では、漠然とした不安にとらわれがちな現代人のために、心身をむしばまれないようにするための“心の基本”を40紹介。〉

まほろばの心
安田暎胤=著 春秋社 1890円
〈戦後の物質的繁栄の陰で精神的衰亡を憂えた高田好胤師の遺志を受け継ぎ、「薬師寺21世紀まほろば塾」を立ち上げた薬師寺前管主の著者が、「感謝」「空」など16の項目をあげて、すばらしい理想の国土「まほろば」を創る心を平易に説き明かす。〉

坐禅に問う 禅に道を求めて
木村太邦=著 春秋社 1680円
〈生きるとは何か、禅とは何か。「自由」「無縁」「理想」などをテーマに斬新な視角から、坐禅と人生を諄々と語ります。長年の禅修行に裏づけられた、深みと温かみのある語り口調が魅力的な、心にずしんと響く人生と禅の指南書です。〉

仏教の釈迦・キリスト教のイエス
ひろさちや=著 春秋社 1680円
〈真夏に生まれたひと「イエス」と地方豪族に生まれたひと「釈迦」。二大宗教の開祖の辿った道筋から、仏教とキリスト教、両者の教えや背景の違いを明らかにする。生きた時代も育った土地も違う二人を比較することで、それぞれの教えを鮮明に照らし出す快著。〉
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 予定1311 記事1312 »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。