新刊1402


新 刊 1402




それからの納棺夫日記
青木新門=著 法藏館 1700円
〈人が死ぬとは、人の死に立ち会うとは、どういうことか? アカデミー賞受賞映画「おくりびと」では描かれなかった、「生」と「死」の本当の意味。〉

親鸞真蹟の研究
平松令三=著 法藏館 10000円
〈親鸞の諸著作の自筆原本を些細に研究することによって知りえた諸問題を提起するとともに、新発見の真蹟も紹介。また従来親鸞の真蹟と伝えられたものの中に真仏の筆蹟が多いことをも論証する。〉

法華経の輝き 混迷の時代を照らす真実の教え
楠山泰道=著 大法輪閣 2000円
〈オウム、カルト宗教問題への取り組みで知られる筆者が、その信念の源となっている「法華経」全28品の教えを、分かりやすく解説。〉

本当の宗教とは何か 宗教を正しく信じる方法
加藤智見=著 大法輪閣 1800円
〈カルト、スピリチュアル・ブームを考え、オウム事件を振り返り、親鸞・ルターの信仰の道をたどって明かす本当の宗教とは!〉

仏教美術を学ぶ
中野玄三・加須屋誠=著 思文閣出版 3150円
〈五〇年以上の長きにわたる中野美術史学の軌跡を、加須屋誠との対談をとおして振り返り、仏教美術を学ぶことの課題・方法・魅力を余すところなく収録。ソフトな文体で読みやすく、仏教美術の入門書としても最適な一書。〉

ゼロから始めるお寺と仏像入門
廣澤隆之=著 メディアファクトリー 1365円
〈いまさら聞けない、参拝の作法や仏像の見方がわかる本。一度は目にしたい仏像や、有名寺院の見どころも紹介。お寺参りのいろはから、お寺の建物や仏事、ブームのご朱印集め、座禅会、巡礼まで完全網羅。訪れる際のご利益が間違いなく上がる、古寺巡り入門書の決定版。仏像鑑賞ポイント解説ポスターつき。〉

根来寺を解く 密教文化伝承の実像
中川委紀子=著 朝日選書 朝日新聞出版 1680円
〈フロイスにより「仏僧八千」と西洋に報告された大寺院根来寺の、900年におよぶ歴史を読み解き、文化の伝承過程から日本仏教の特質を解き明かす。〉

サバイバル宗教論
佐藤優=著 文春新書 文藝春秋 800円
〈クリスチャンにして神学者である著者が、臨済宗相国寺で僧徒を対象に、「危機の時代における宗教」をテーマに行なった連続講義をまとめたのが、本書です。〉

禅の思想を知る事典
竹村牧男=著 東京堂出版 2800円
〈心の探究として注目を集める禅。仏教の歴史のなかでどのように起こり、発展してきたか、日本文化との関係や今日的な禅のありかたとは。歴史・思想・ことば・日本近現代の禅思想家・日本文化をひもとき、禅の思想の流れとその本質を理解するための読む事典。〉

日蓮と鎌倉
市川浩史=著 シリーズ人をあるく 吉川弘文館 2000円
〈予言、抗争、流罪。卓抜した行動で法華経信仰を流布させた日蓮宗の開祖。鎌倉の足跡をたどり生涯を描き、その思想と行動に迫る。〉

事典 日本の仏教
蓑輪顕量=編 吉川弘文館 4200円
〈日本人は、仏教をどう理解し実践してきたのか。仏教誕生から日本伝来までを前史とし、日本における受容と発展を、教義と思想、宗派の特徴、僧侶の修行と学問、仏教をとりまく社会や文化・芸術などから時代を追って詳説。現代社会や世界の宗教者との交流にも触れ、仏教の「今」をみつめる。用語解説や索引を付し、仏教の教えに即した新・仏教史事典。〉

近世の朝廷と宗教
高埜利彦=著 吉川弘文館 11000円
〈朝幕関係の実態を解明し、身分編成への影響も考察する。祈祷や祭祀など、天皇・朝廷の機能を、幕藩制国家のなかに位置づける。〉

道元読み解き事典
大谷哲夫=編著 佐久間賢祐・菅原研州・竹村宗倫=著 柏書房 3360円
〈孤高の宗教家・道元の生涯、信仰、思想、著作、名言、史跡……入門者から研究者まで、わかりやすく奥が深い、ハンディー事典 混沌の鎌倉時代を生きた道元が、現代人に確固たる指針を示す〉

盗まれた仏像 対馬と渡来仏の歴史的背景
永留久恵=著 交隣舎出版企画 630円
〈韓国では「もともと倭寇による略奪」が云々されるが、歴史的に見ると、対馬は易によって仏教典や仏像を入手することができた。新羅・百済の時代から朝鮮王朝の時代まで、則ち「倭寇」の出現前から、また朝鮮王朝時代に廃仏毀釈が行われた時も、多くの経典や仏像が対馬に伝わっている事実がそれを物語る。歴史を正しく知るところから、問題の解決が図られるはず。〉

自由な心になれる 般若心経エッセイ
ひらたせつこ=文、加藤朝胤=監修 リベラル社 1200円
〈般若心経の言葉を日常の言葉やシーンに置き換え、読みやすいエッセイにして紹介します〉

教誨師
堀川惠子=著 講談社 1700円
〈許されざる罪を犯し、間近に処刑される運命を背負った死刑囚と対話を重ね、最後は死刑執行の現場にも立ち会う、教誨師。過酷なその仕事を戦後半世紀にわたって続け、死刑制度が持つ矛盾を一身に背負いながら生き切った僧侶の懊悩とは。〉

NHK「100分 de 名著」ブックス 般若心経
佐々木閑=著 NHK出版 1000円
〈日本人にとって最もなじみの深いお経といえる『般若心経』。その実体は、「釈迦の仏教」を乗り越え、自らが仏へと至る“神秘力”を得るための重要なファクターだった。「空」とは何か。「色即是空」の意味とは? わずか262文字の言葉に、般若経の神髄を表したとされる“呪文経典”の全貌を知る。〉

宗教集団の社会学 その類型と変動の理論
三木英=著 北海道大学出版会 4800円
〈集団指導層による組織運営かネットワーク形成か、集団成員が権威志向か自立志向か、という2つの変数を用いて、新たに4類型の集団類型を提示し、それに基づき宗教集団の展開(類型間移行)を描き出す。また、無信仰者群、スピリチュアルな情報を消費する層も視野に入れて動的分析に適用可能なモデルを提示した。理論研究が手薄な宗教社会学に一石を投じる力作。〉

往還する親密性と公共性 東南アジアの宗教・社会組織にみるアイデンティティと生存
黄蘊=編 京都大学学術出版会 3150円
〈私と公は,必ずしも排他的ではない。人々はある事柄を,時に私的な方向へ時に公的な方向へと向かわせながら自らを社会の中で定位し生き残ろうとする。たとえば社会主義体制の中で宗教組織をどのように存続させてきたのか?私と公を往還させながらしたたかに生きる少数者,弱者の民族誌から,親密/公共の二分法を越えようとする意欲作。〉

正法眼藏提唱 現成公案・有時・諸惡莫作・梅花
立花知彦=著 唯学書房 2000円
〈正法眼蔵の中から代表的な四つの巻、「現成公案」「有時」「諸惡莫作」「梅花」を取り上げ、その本質を逃すことなく現在の日本語に訳し、分かりやすく伝えるものである。〉

囚われない練習 人生を変える禅の教え
平井正修=著 宝島社 1575円
〈珠玉の禅語を交えながら語る仕事のこと、人間関係のこと、からだ・生命のこと……。そこには“いい人生”をつかむヒントがあった。さまざまな人生のステージで抱く苦悩と、人はいかに向き合うとよいのか。悩めるすべての現代人に贈る、生き方の道しるべ。〉

聖なるものへ 躍動するカミとホトケ
苅部直,黒住真,佐藤弘夫,末木文美士=編集委員 岩波講座 日本の思想 第八巻 岩波書店 3800円
〈古代から現代まで,人びとは絶えず聖なる存在を求め続けてきている.聖なるものへの向き合い方の変遷をたどることで,カミやホトケと称される存在の本質に迫る.聖なるものはいかなる場合に,いかなる形をとって顕現するのか.近代以降にもたらされた価値意識のもと,聖性が拡散していく様相や,その変容についても分析する.〉

シリーズ大乗仏教(8)如来蔵と仏性
高崎直道=監修、下田正弘=編 春秋社 3675円
〈『涅槃経』の「一切衆生悉有仏性」の文句で知られる、すべての衆生が持つ悟りの可能性を意味する如来蔵・仏性。インド古来のアートマン思想の影響を受けた、この大乗仏教を代表する思想の誕生から展開、東アジアにおける受容について論究する。〉

忘れて捨てて許す生き方
塩沼亮潤=著 春秋社 1260円
〈吉野・金峯山寺1300年の歴史上2人目の大峯千日回峰行をなしとげた大阿闍梨が、本当は日常のなかでこそ生かすべき修験のこころと仏法の核心を、わかりやすく語りかける法話集。〉

近代仏教を問う
智山伝法院=編、廣澤隆之・宮坂宥洪=監修 春秋社 2625円
〈明治以降の近代化の流れの中で日本の伝統仏教はどのように変化したのか。智山伝法院が「近代仏教を問う」というテーマのもとに、中沢新一・奥山直司(第1回)、末木文美士・安中尚史(第2回)、頼富本宏・正木晃(第3回)の六氏を講師に招いて、公開シンポジウムを開催。〉
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