話題1202


話 題 1202



真宗大谷派、全原発廃炉を求める
 毎日新聞(2/28付Web)によれば、東京電力福島第1原発事故を受け、真宗大谷派の僧侶でつくる宗議会は2月27日、全原発の廃炉を求める決議を全会一致で採択しました。決議は「……すべての原発の運転停止と廃炉を通して、原発に依存しない社会の実現」を求めています。

高野山最高位の法印に豊田高韶大僧正
 読売新聞(2/22付Web)によれば、高野山真言宗総本山・金剛峯寺の第513世寺務検校執行法印に2月22日、高野山別格本山地蔵院住職の豊田高韶大僧正(78)が就任しました。法印は真言宗最高位の僧職で、弘法大師の名代として行事で導師を務めます。

全日本仏教会が休眠法人対策など討議
 毎日新聞(2/17付Web)によれば、全日本仏教会に加盟する宗派の僧侶らが、活動実態のない宗教法人(休眠法人)について話し合う会合がこのほど京都市・永観堂でありました。約20宗派から僧侶や顧問弁護士らが参加。後継者不足や地域の過疎化などによる休眠法人は、脱税や資金洗浄の温床になるケースが問題化しており、出席者らは各宗派での対策や問題点について意見を交わしたといいます。

博物館職員の熱意で曼荼羅を96年ぶり公開
 朝日新聞(2/15付Web)によれば、鎌倉時代までさかのぼる古作の一つとされる、長野市の清水寺所蔵の「両界曼荼羅図」と、兜の鉢に取りつける「鉄鍬形」が、同市の市立博物館で96年ぶりに公開されています。調査に訪れた博物館職員の熱意にほだされ、住職が快諾したそうです。

仙台の寺で人形供養の依頼が殺到
 東京新聞(2/15付Web)によれば、仙台市青葉区の成田山国分寺に、東日本大震災の被災者から人形供養の依頼が後を絶たないといいます。震災後、宮城、岩手、福島県の被災地からの依頼が増え、今年は「東日本大震災に思いを寄せて」と題し、三月二日から一カ月間、千体のひな人形を並べるそうです。

[訃報]谷口光明さん 西大寺前長老
 谷口光明(たにぐち・こうみょう)さん。2月6日、急性心不全で死去、89歳。1949年に西大寺に入寺。同寺財務部長、執事長などを経て96年に第70世西大寺長老、第7代真言律宗管長に就任(3期12年)。大の子供好きで知られ、終戦直後に幼稚園の運営を提案、西大寺幼稚園長などを長年務めた。〔毎日新聞2/8付〕

聖福寺修復の募金難航
 読売新聞(2/7付Web)によれば、長崎市玉園町の黄檗宗・聖福寺大雄宝殿の修復のため、住民団体が実施している募金活動が難航しているといいます。目標の1億円に対し、これまでに集まったのは約1300万円。屋根瓦には雑草が生え、土台の劣化も進んでいる。修復費は4億円以上かかる見込みで、うち半額は県が負担するが、残りは市と所有者が折半する必要があるそうです。

鑑真和上像から指跡多数
 朝日新聞(2/7付Web)によれば、奈良・唐招提寺の国宝・鑑真和上坐像が、指で漆を薄く塗って仕上げられていたことがわかった。同寺と財団法人美術院の発表によると、粘土の原型に麻布を貼り重ねて目鼻立ちなどを細部まで整えたうえで、木屎漆を指でごく薄く塗って伸ばしたらしく、指跡とみられる多数のくぼみがあったといいます。

ネットカフェ暮らしの僧侶を窃盗容疑で逮捕
 スポーツニッポン(2/6付Web)によれば、インターネットカフェで男性の財布から健康保険証を盗んだとして住所不定の無職古川弘道容疑者(25歳)を逮捕しました。同署によると、古川容疑者は東福寺の修行僧だったが1月28日に「約1年間修行をしていた。修行がつらく」寺を出てインターネットカフェで寝泊まりしていたといいます。
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