新刊0708


新 刊 0708



マンダラとは何か
正木晃=著 NHKブックス NHK出版 1124円
〈図像学的意味を詳細に解説し、美術的な鑑賞の対象物としてではなく、儀礼や瞑想の精神装置としてマンダラを捉え直す。心の中に仏世界を描いていく本来のテキストとしての用い方から、欧米イスラム世界にも存在するマンダラ様文様が心にもたらす影響までを幅広く論じる。マンダラ図像の本質に迫る意欲的な試み。〉

NHK趣味悠々 仏のこころを彫る
松本明慶=講師 NHK出版 1050円
〈煩雑な日常生活から少し離れ、自分だけの仏さまを彫ってみませんか。一刀ごとに明らかになる仏さまの姿に、新たな自分を発見できるかもしれません。簡単なレリーフから、立体の仏頭、蓮の葉の台座にのったかわいいわらべ地蔵まで、彫刻刀の扱い方とともにわかりやすく解説します。〉

日本人なら知っておきたい仏教とお寺
武光誠=著 河出書房新社 1260円
〈日本人は古来、仏に何を求め、どう付き合ってきたのか。「仏教の重要ポイント」がひと目でわかる地図や図解イラストを多数用いながら、仏教の「全体像」を明らかにし、その「核心」をわかりやすく解説する博学ビジュアル本。〉

新版 古寺巡礼京都第13巻 平等院
梅原猛=監修 神居文彰、志村ふくみ=執筆 淡交社 1680円
〈平等院の歴史と文化財を住職・神居文彰師のメッセージと染織家志村ふくみ氏のエッセイとともに一冊に構成します。〉

プチ修行
小栗左多里=著 幻冬舎文庫 幻冬舎 560円
〈修行すれば、幸せになれるのではないか。そんな野望を胸に、ベストセラー『ダーリンは外国人』の著者が無謀にも挑んだ写経、座禅、滝、断食、お遍路などの修行の数々。体験コミックエッセイ。〉

瞑想脳を拓く 脳生理学があかすブッダのサイエンス
有田秀穂・井上ウィマラ=著 佼成出版社 1890円
〈本書は、脳生理学者とヴィパッサナー瞑想指導者による共同研究レポートです。どのうようにすればブッダや禅僧の悟りを追体験することができるのか。それを脳波や脳内セロトニン量の測定からあきらかにしていきます。〉

親鸞の浄土
山折哲雄=著 アートデイズ 1680円
〈独創的視点から親鸞の人間像とその浄土思想に新たな光をあてた書。著者による親鸞解釈の集大成!!〉

空の実践 ブッディスト・セオロジー(4)
立川武蔵=著 講談社選書メチエ 講談社 1575円
〈仏教の中核思想「空」とは何か。自己否定とそれを通してのよみがえりという「空」の実践のプロセスから、実践行為としての仏教の本質を考究する、碩学渾身の思考。〉

天皇制国家と宗教
村上重良=著 講談社学術文庫 講談社 1008円
〈「戦後政治の総決算」とは宗教において何を意味するのか。キリシタン弾圧、仏教への打撃政策、民間宗教の禁圧等により、天皇中心の神道的国民教化に乗り出した明治政府。やがて国家神道は全国民に強制され、昭和期に入ると、政府は治安維持法と不敬罪を武器に宗教弾圧を繰り返し、屈した宗教は戦争協力に狂奔した……。維新から敗戦までの歴史を通じて「国家と宗教」を問い直す。〉

八幡神と神仏習合
逵日出典=著 講談社現代新書 講談社 777円
〈八幡神が神仏習合を先導することになったのはなぜか。朝鮮半島の新羅から九州・宇佐、そして奈良の都から全国へ。時の権力とかかわりながら、歴史の転換点を乗り越え、勢力を伸張していった「仏神」の姿に迫る。〉

般若心経は間違い?
アルボッムッレ・スマナサーラ=著 宝島社新書 宝島社 720円
〈般若心経の?はお釈迦様に聞こう!仏教本来の教えを守る初期仏教のスマナサーラ長老が、般若心経を解読。ブッダの本当の教えがよくわかる!〉

現代人のための瞑想法 役立つ初期仏教法話4
アルボッムッレ・スマナサーラ=著 サンガ 735円
〈「瞑想」というと、宗教的で儀式的ななにかを思い浮かべるかもしれません。ですが、この本でご紹介する瞑想法は、健康的で心は明るく、人間関係もスムーズな毎日を送るための簡単な方法です。とくに宗教活動などしていない、会社に毎日お勤めの方も読めばすぐに始められる、人生を明るく生きるコツのようなものです。難しく考えることはありません。明るい心で、明るい気持ちで、ご紹介する方法を試してみてください。〉

インド流! マルカスが紹介するお釈迦さまの国
マルカス=著 サンガ 735円
〈知っているようで知らない、ガイドブックに載っていないインドの素顔〉

法華信仰のかたち その祈りの文化史
望月真澄=著 大法輪閣 2100円
〈日蓮を祖とする法華教団の人々が形づくり、庶民にも大いに親しまれた「法華信仰」の魅力に、あらゆる角度から迫る、意欲的な一冊。〉

歎異抄講話
瓜生津隆雄=著 大法輪閣 2730円
〈日本で最も親しまれている仏教の名著を、国語学的な検討と、浄土真宗の伝統を踏まえた思想的考察によって、親鸞研究に大きな足跡を残した著者が綿密に読み解いた古典的な名講義。名句に秘められた親鸞の真意に迫る。『歎異鈔』の全原文を収録。〉

鶴林寺太子堂とその美
刀田山鶴林寺=編 法蔵館 1575円
〈聖徳太子創建と伝える播磨(兵庫県)の名刹・鶴林寺の国宝太子堂(法華堂)の建築・内陣荘厳画・彫刻を豊富なカラー写真図版を使用して解説。赤外写真撮影の荘厳図は初公開。〉

増補新版 念仏の智慧に導かれて
吉武史朗=著 法蔵館 630円
〈釈尊・親鸞・妙好人などの法語を題材に、阿弥陀仏のおしえをこころの灯火として、浄土へと歩む真宗門徒の生き方を説いた30篇の法話集。前作に新たに5篇を増補。〉

インドの神々
斎藤昭俊=著 歴史文化セレクション 吉川弘文館 2520円
〈インドの民俗的崇拝の根底をなすものは“霊”である。人間・樹木・動物などに宿る霊が具体的な神の形となり、人々の信仰の対象となっている。それら様々な神々を、分り易く紹介した「インド宗教入門書」である。〉

跋扈する怨霊 祟りと鎮魂の日本史
山田雄司=著 歴史文化ライブラリー 吉川弘文館 1785円
〈天然痘を流行させた長屋王、内裏に雷を落した菅原道真、大火災を起した崇徳院…。非業の死を遂げた人物は怨霊となり祟りや災いを起こすとして畏れられ、為政者は怨霊を丁寧に祀り、鎮撫した。虚実とりまぜて論じられがちな怨霊の創出と鎮魂の実態を実際の史料に基づいて辿り、霊魂観・神概念の変遷にも注意しながら怨霊を時代の中に位置づける。〉

早朝坐禅 凛とした生活のすすめ
山折哲雄=著 祥伝社新書 祥伝社 777円
〈著者は、疲れたときには「群れ」から離れて「ひとり」になってみよ、という。毎朝、五分坐って、己の心と向き合う。正しい姿勢で、深い呼吸をする。季節の風を胸元に入れながら、歩く。ときには庭にたたずみ、河原で風に吹かれる。ひとり静かに自分自身や自然と向き合うことが、騒々しい人間関係の疲れを取り、豊かな人生を手に入れる最良の方法なのだ。〉
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