Pa'Lante!(パランテ!)

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エリス・レジーナ『Elis Regina In London』(1969) その2!

2008-04-14 21:08:40 | Brazil
エリス・レジーナ(Elis Regina)
『Elis Regina In London』(1969)

前にも一回書いたことがありますが、このアルバムは、ワタシにとって確実にベスト10に入るアルバムです。どエライええでぇ~。

で、汲めども尽きぬ魅力の泉っつーか、ま、何回聴いてもサイコーなので、その魅力を語っちまいたいトコロなんスが、まぁ、アタシャ、O型なので、インプレとかレビューに向かない体質でねぇ、しゃーねーからトリトメのないコトを書いたりします。

で、今日言いたいのは、まず、ストリングスの響き。
このバタ臭さがサイコーです。
ほんで、バタ臭いっつのは、バタヤン臭い(田端義夫)と言うコトではなくって(←当たり前だ)、否定的なニュアンスを帯びつつ「西洋臭い」という意味で使うコトバであるワケですが、アタクシとしては、良いニュアンスを持って西洋臭いという意味で使ってみました。で、エリス・レジーナはブラジリアンなので、これ、西洋臭いと言うのはどうかと思いますがね、コレ、やっぱり60年代のヨーロッパの映画音楽とかと通じる響きだと思いますね。70年代以降のモノや、和もので聴ける響きとは違ってる気がする。聴いて納得して欲しいね~。ある種のシナモン・テイストではありましょう。

更に、このアルバム聴いてブッ飛ばされるのは、ハイ・テンポの曲に於けるベースのウネリの凄まじさ。個人的には、このコード進行からこのベースラインは出せねぇ。ワタシの中には無いラインなのデスよ。ワタシのベースとの、違いはウネリのサイズと深さ。サイズ的には、ワタシの方が大きめなサイズでのウネリの周期を作ってると思いますが、コチラのベースはかなり細かいウネリの繰り返し。ただ、その細かいウネリが、連なってさらに大きなウネリを作ってるんスよね。で、その遠心力のスッゲぇーコトよ!ホントに、カッコええで~!!!

ん~、最高だ。

あと、ジョビンの「Wave」のカヴァーが入ってるンすけど、この曲におけるエリス・レジーナのヴォーカルの「崩し」は、相当に見事。この縦横無尽さは「40年代のチャーリー・パーカーの魂がココに乗り移ったのか?」とか思うほど。歌に楽曲の「ガイド」を求めるヒトは、何が何だか分からなくなるでしょうな~。とにかくスリリング。

ん~、トリトメねー記事になりましたなぁ。

ま、聴きましょう!

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8 コメント

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トラバ貼りました (わらしべ長者)
2009-04-02 23:21:04
いつも拝見させていただいております。わらしべです
エリスの記事を見つけてしまったので
トラバを貼らせて頂きました。

宜しくお願いします。。

ブラジル。。良いですよねえ。。好きです。。
返信する
Unknown (bugalu)
2009-04-03 22:42:24
わらしべ長者さん。

エリス姐さんは最高です。

36歳で亡くなってしまったなんて、
あんまりにも、あんまりですよね。
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Unknown (ペイ爺)
2009-10-02 12:29:07
全く同感です。

俄かには信じられませんが、一日で録音してしまったらしいですね。
返信する
Unknown (bugalu)
2009-10-03 09:34:19
ペイ爺さん。

元々凄いヒトが、ノリに乗ってた時期だと、
何をやっても一発でOKなんでしょうね。
そういう勢いも感じますよね。
返信する
Unknown (ペイ爺)
2009-10-06 16:19:34
>そういう勢いも感じますよね。
全く同感です。オーケストラをバックにElis がノッテいると言うよりは、オーケストラ、バンドを率いている、或る意味、引きずり回している、と言った感じだと思います。

“Elis & Tom”には、こういうツッパッた部分がなくて虎が猫の皮を被っているような感じです。
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引きずり! (bugalu)
2009-10-06 23:01:55
ペイ爺さん。

「引きずり回している」感覚って、
記事にも書いたパーカーのソロなんスよね。
遠心力による、強烈なスピード感。
・・・ですよね。
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“Now The Time” (ペイ爺)
2009-10-08 11:32:07
>記事にも書いたパーカーのソロなんスよね。
>遠心力による、強烈なスピード感。

全くおっしゃる通りです。

Charlie Parkerの オリジナル・アナログ・ディスク“Now The Time”(Verve)、CD全集"The Complete Verve Master Takes"、SAVOY と dial のマスター・テイクなどを集めた“ Charlie Parker: A Studio Chro ”あと、Dizとのライヴ“Town Hall, New York City, June 22, 1945”を最近次々と購入、何度目かの「My Charlie Parker Boom」となっています。

過去、何回か途中で、めげてレコード、CDを手放してしまったのですが、今回は大丈夫そうです(笑)

Fats Navarro やBud Powell 、この二人との唯一の共演盤 “COMPLETE LIVE AT BIRDLAND” 私家録音の名盤と言われている、“Complete Live at the Rockland” Tristano との共演を集めた“COMPLETE RECORDINGS”、これら、未だ聴いていないのですが、お聴きになりましたか?

もし、聴かれているのなら、ご感想を教えて頂ければ有難いです。

それにしても!Elis と Parker がこういう具合に結び付くとな思いませんでした(笑)
返信する
Unknown (bugalu)
2009-10-08 21:34:08
ビバップのコアなトコロって、
実は、ぜんぜん突っ込んでナイんですよ・・・。
ファッツ・ナヴァロの1948年のロイヤル・ルーストくらい。(←全然コアじゃないっスよね)

Elis と Parker。

実は、感覚が凄く似てるのかもしれませんね。
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