Pa'Lante!(パランテ!)

ジャズじゃ、ロックじゃ、サルサじゃ、ソウルじゃ、ファンクじゃ、歌謡曲じゃ、ジャージャー。

1958年のパリのブレイキーはコレもある。

2006-05-05 22:42:52 | Jazz / Cross Over
アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ(Art Blakey And Jazz Messengers)
「1958 - Paris Olympia」(1958)

圧倒的名盤として知られているクラブ・サンジェルマンのライヴと同時期のライブです。アチラの名盤では演っていない冒頭3曲が聴き物でしょうか。
「Just By Myself」と「I Remember Clifford」と「Are You Real」。

「Just By Myself」はジャズのライヴ演奏としては、かなり短めで4分半くらい。曲自体は急速なテンポであり、明るめな曲調ながら微妙な哀愁を漂わすという、中々にタマランものでもありますが、ラッパやサックスのソロにおける、大将ブレイキーのドラム、ケツをプッシュするドバドバな煽りと、ピアノとのコンビネーションによる、スビスバなシンコペが強力。
何度でも聴きたい熱いグルーヴ。ボビー・ティモンズのピアノ・ソロのずらしていく奇数フレーズも秀逸。カッコイイ。

「I Remember Clifford」は、この名曲の演奏の中でも名演の部類ではないかと思います。モーガンのトランペット、ボビー・ティモンズのピアノ・ソロ。素晴らしく美しい。そして、テーマを歌い上げるラッパの美しいコト。

「Are You Real」。
この曲については、スタジオ盤(モチロン「Moanin'」です)の方が好きですね。
コッチもイイんですけど、アッチはベースソロが更にイイんですよ。(あのジミー・メリットのベース・ソロはかなり好きです。)しかし、リー・モーガンのコレ見ヨガシな駆け上がりフレーズとかは、コチラのヴァージョンもメッチャかっこイイですね。そして、大将のドラムは、やはりここでもカッコいいです。

上記三曲はいずれもベニー・ゴルソンの作曲。
曲自体のメロディも素晴らしいデスね。

あとは、お馴染みの「Moanin'」とか「Blues March」とか演ってます。
JMにとっては標準的な演奏かもしれないデスが、このヒトらの標準は、黒くて熱くてファンキーでスンバラシイですね。
それにしても、「Moanin'」の真っ黒さは、ホント凄い。
ドス黒いと言ってもイイかもしれない。特にボビー・ティモンズのピアノ・ソロ。
絶対に白人ではないコトが感じられる極黒ピアノ。最高!

と、コレで記事を終わらせようとしてたんデスが、また「Justice」のドラムが凄いコトになってマスね。近づいたらきっと毒汗が飛んできて、命に関わるに違いナイ。と、思わせるスゲぇドラム。大技小技を取り混ぜての煽りの極北。実に多彩。ソロイストとの相互の反応もすんゲェ!そしてドラム・ソロのスっゲぇ事!

それにしても、ブレイキーのドラムは、本当に強力なコンボのエンジンですね。スゲぇ出力!

というコトでゴザイマス。
クラブ・サンジェルマンのライヴが好きなら、コチラもお買い上げ下さいませ。
コメント
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