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Pa'Lante!(パランテ!)

ジャズじゃ、ロックじゃ、サルサじゃ、ソウルじゃ、ファンクじゃ、歌謡曲じゃ、ジャージャー。

男の美学マル出しです。

2006-07-09 15:30:15 | Salsa / New York Latin
ラファエル・デ・ヘスス(Rafael De Jesus)
『Twice As Good!』(1984)

ワタシは80年代サルサについてはあんまり知らんのですが、コレは名盤であると言い切ってしまう自信がある。

ボーカルも、アレンジも、演奏も素晴らしいです。
ケレンミの無いストレートなサルサから滲む男の哀愁。

アレンジャーとして名を連ねるのは、ホセ・フェブレスやオスカル・エルナンデス。キューバ的なコクよりもニューヨークなキレが身上なサウンドですね。

こういう、血圧の高いサウンドは、キューバじゃないんですよね。
キューバはスゴいコクがあるけど、どこかまろやかで、ブチ切れそうな感覚は無いんです。

主役のラファエル氏は、確か、80年代初頭のNYサルサ界を彩ったあのコンフント・クラシコ出身。
流石に色気の滲ませ方は、抜群。
男の美学マル出しです。

極私的には、サルサ・アルバムのベスト10に入る作品デス。
見つけたら速攻でゲトすることを激しくオススメ致します。
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六人の侍。サルサ編。

2006-04-25 22:01:54 | Salsa / New York Latin
ファニア・オール・スターズ(Fania All Stars)
「California Jam」(1980)

密室的なラテン・ジャム・セッションという感じでアリマス。
ラテンのジャムといのは、どっちかというと開放的な感じがアルのですが、やはり、コレはサルサ系デスので、暗い都会の夜のジャムって感じですね。
陰惨な目をした、都会のサムライのラテン・ジャム。(なんじゃ、そりゃ。)

まぁ、とにかく1曲目の「Vente Conmigo」がカッコイイです。

しかし、ジャムだと言うのに、このアンサンブルのタイトさは一体ナンなんでしょうね。
あー、ちなみに、ファニア・オール・スターズでありながら、この時のメンツは何と、ワズカ6人。
パーカッション3人に、ベース、ピアノ、フルートです。
ホーン軍団とボーカル軍団が居ません。
そして、もちろん、コンガはレイ・バレット(Ray Barretto)です。

でも、ココでのサウンドを決定付けてイルのは、パポ・ルッカ(Papo Lucca)の繊細でシャープで大胆なピアノと、ベースのボビー・ヴァレンティン(Bobby Valentin)だと思います。
それにしても、ボビー・ヴァレンティンって、こんなタイトでしたっけね。
そして、パポ・ルッカ。
流石にサルサ界を代表するピアニストですね。スバラシイです。(代表しますが典型ではありません。こんなスタイリッシュなサルサ・ピアノって他には無い!)

あと、ニッキー・マレーロ(Nicky Marrero)のティンバレスは、やっぱり効きます。ストマック・クロー!!!

まぁ、そういうコトでして、このアルバムは、豪快さより、ラテンの緻密なアンサンブルってコトを感じるコトが出来ます。(ジャムなのにね!)
一般的なファニア・オール・スターズのイメージとは違うと思いますが、ナカナカなもんデスよ!
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初期オルケスタ・デル・ソルのライブ。

2006-04-10 00:43:13 | Salsa / New York Latin
オルケスタ・デル・ソル(Orquesta Del Sol)
「Harajuku Live」(1982)

コレ聴くと、オリジナリティなんか無くってもスバラシイ音楽は平然と素晴らしいというコトが分かります。
何しろこのライブにおける曲はかなりの部分がコピー!
カヴァーではなくってコピー!
多分!(・・・・・。)

念のために申し添えて置きますが、オルケスタ・デル・ソルがオリジナリティの無いバンドだって事はありません。たまたま、このライブにおける曲が、オリジナル部分が少ないってコトです。

そんで、このアルバム、ワタシが原曲を知っている数曲はオリジナルとほぼ同じアレンジなんすね。勿論、ソロは自前のソロをやるし、編成がオリジナルと違えば、アダプトはしてるでしょうけど、いずれにしろ、かなりの部分がコピーなんです、このアルバム。

でも、だからと言ってこのライブ盤の価値が下がる訳では全然無くって、コピー元の曲を超えた熱さがあったりして、やはりこのライブ・アルバムはとっても素晴らしいんデスわ。
演奏のレベルも今のデル・ソルから考えると高くは無いんですが、それでも、この熱さはナニモノにも換えがたい。

つまり、このアルバムは、「やっぱり音楽ってイーネッ!」って思わせてくれるんデス。だから、時々、引っ張り出して聴くんデス。ハイ。

以上、紹介終わりっ!

ぢゃっ!
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最強ジャケット、ペドロ・コンガ!大きめに登場!!

2006-02-25 14:23:43 | Salsa / New York Latin


ペドロ・コンガ(Pedro "Conga" Lopez)
「Pedro (Conga) Lopez」

悪夢のようなジャケットなので、大きめにしておきます・・・。
コワイ・・・。
右のヒトが主役のペドロ・コンガであります。
コワイ・・・。

音の方は、スウィンギン・サルサ。
かなりイケてます。

制作年未詳・・・。
サウンドやジャケのファッションから70年代末から80年代アタマと推測するが、ラテンのヒトのファッションセンスはよう分からんしなぁ・・・。
しかし、コワイ・・・。
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訃報!!!!! レイ・バレット!!!!!

2006-02-19 01:09:00 | Salsa / New York Latin
当ブログ最多登場で、近日中にも登場予定だった、コンガの巨人、レイ・バレット(Ray Barretto)が亡くなった!!!
記事はコチラ。

Cottonwoodhillさんという方からトラックバック頂きまして知りました。
2月17日、昨日だそうです。76歳。
奇しくも、プエンテ御大と同じ享年ではないですか。
う~ん・・・。唸るしか無いです。
2000年に入ってからも、名盤と呼ぶにふさわしいアルバムを出していたので、残念です。

ワタクシが在籍するラテン・スウィンガーズのフライヤーの中でも、リスペクトするヒトとしてワタシが挙げていたのは、ジョー・バターン(Joe Bataan)と、このレイ・バレットだったんでス。それくらい、好きなミュージシャンでした。ホントに偉大なミュージシャンでした。
冥福を祈ります。

実は、年齢が年齢だけに、何となくそろそろヤバイんじゃないのと思っていて、先週のラテン・スウィンガーズのライヴの時に、コンガのジン君とも「レイ・バレットって、まだ大丈夫なんだろかね?」くらいのハナシをしていたバカリだったんですよね。

とにかく、どれだけ言っても言い足りないくらい偉大な人だったんですが、一般にはそれほど知名度の高いヒトではないので、少し説明しますが、簡単に言うと、コンガ奏者です。と、同時に、バンド・リーダーとして、数々の名盤を作りまくって来た、ニューヨーク・ラテン界の張本勲のようなヒトです。(「~喝ッ!」とは言わないと思うが)

レイ・バレットの偉大なトコロは、まぁ、当たり前のハナシなんですが、カッコいい音楽を作り続けたトコロですね。50年以上!!!
ニューヨーク・ラテンの屋台骨。
(リスペクトと哀悼の意を込めて申し上げますが)ホントウにスゲェエエエエエッッ!!!!!ミュージシャンでした。

50年代はマンボを支え、同じ時期に、バード・バップ全盛のジャズ名盤にも多数参加し、60年代からは、NYラテンの牽引車。チャランガ、ブーガルーから、ラテン・ジャズまで。70年代には、ラテン・フュージョンや、ラテン・ファンクなんてやってしまうし、桁外れで旺盛な創作意欲。まさに巨人。
そして、モチロン、サルサの最前線で、強力なハード・サルサを量産し、ファニア・オールスターズ(Fania All Stars)の中心メンバーとして、世界にサルサを広めた立役者でもありまスね。

ヒット曲というコトで言うと、1962年の「El Watusi」が一番有名かもしれません。R&Bチャートで、20位以内とかいう、そんくらいのヒットなんですが、オリヴァー・ストーンの「JFK」でも、1963年の夏を回想するシーンで使われていたんで、62~63年のアメリカを象徴させるくらいには知られている曲ってコトでしょう。

レイ・バレットのリーダー・アルバムは、多分40~50枚くらいはあると思いますんで、全部集めるのは大変です。アタクシも20枚程度しか持ってないんですが、特にオススメなのを幾つか挙げておきます。


「Senor 007」(1965)

タイトル通り、「007」の音楽を粋でイナセなラテンで!
チャランガとマンボとジャズが混じって、その上でCTI的な感覚も在るような無いような。
いずれにしろCOOOOL!な一枚。
アホなジャケットも最高。


「Acid」(1967)

ラテン・ブーガルー・ニューヨーク!!!!!な一枚。
B級って言葉が似合うブーガルーなのに、叩き付ける如く鋭利な音楽性。
ありえないカッコ良さ!!!!!
ブーガルーの金字塔!!!


「Hard Hands」(1968)

JBっぽいラテン・ソウルとサルサが半々な構成。
しかし、コレまた、恐ろしいまでに鋭い、切れまくりの内容!!!
スっげぇーっぜ!!!
何というカッコ良さ!!!
息つくヒマなし!
本当に人間ワザなのか?


「Que Viva La Musica」(1972)

何と言っても、「Cocinando」を収録しているので、絶対外せない一枚。
サルサの絶頂期を象徴する一枚ってことで、さぁさ、ヨござんすね、お立ち会い。


「Indestructible」(1973)

サルサ王道ど真ん中名盤!!!
これがサルサじゃぁぁああああっっっ!!!な一枚。
ステキなジャケットに笑みもコボレますね。


「Can You Feel It」(1978)

ラテン・ディスコ・ソウル・ニューヨーク!!!
踊れぇぇえええッッ、なアルバム。
気持ちよか~!!!


「Rican/Struction」(1979)

アフロ・ラテン・ニューヨークなスゲぇ一枚!!!!!
ニューヨーク・ハード・サルサの最高峰。最高傑作。
とアタクシは思っております。
シャープなリズム! テンション・バリバリの尖った和声! 狂ったようなハイテンション!
聴かずに死ねるか!
いつもながらシュールなジャケット。
(手をケガしたから、こんなジャケットなんだそうで・・・)


「Handprints」(1991)

割と影の少ない、コンテンポラリー・アメリカなラテンジャズ・アルバム。
しかし、当然ながら鼻血ポイント多数!!!
気を付けて聴け!!!


「Trancedance」(2000)

コレぞラテンとジャズのイイトコ取り。
最高のラテン・ジャズ。
クール!スムース!エキサイティング!
陰影に富みまくった超絶COOOOOLミュージック!!!
なんて贅沢な音楽なんでしょ!

これだけじゃないのヨ、名盤の数々!!!!!
とにかく、スンげぇ音楽を作り続けた偉大なレイ・バレットに、黙祷ぉぉおおおッ!!!!!
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エクトル・ラボーは「サルサの声」と言われてたそうで。

2005-12-12 23:10:05 | Salsa / New York Latin
エクトル・ラボー(Hector Lavoe)
「Comedia」(1978)

エクトル・ラボー(1946-1993)はサルサ界の最高のボーカリスト。
サルサに興味が無い人にも是非とも聴いて頂きたい歌い手。

ジャズ・ボーカルにビリー・ホリデイが居たのなら、それに匹敵する存在がサルサ界のこの人だと、アタシャ、三ベン回ってワンと言ってからでも言えますね。そんくらい、このヒトのボーカルはスゴい。凄まじいと言った方がいいかもしんない。

このヒトに興味を持って貰う為に、音楽と関係ない事も(関係なくもない)書きますが、トンデモナイ悲劇の人生を送った人です。

兄がドラッグで死に、義母は惨殺され、自身も強盗に遭い、自宅は焼け、息子が事故で射殺され、挙げ句に、ホテルで投身自殺を図りました。一命は取り止めましたが。
一人の人間にこれだけの不幸が与えられるって、あり得るのか?
と、思いますね。

しかし、一方でこの人はスターでした。
ウィリー・コローン(Willie Colon)のバンドで看板ボーカリストとして、60年代終わりから70年代初頭にサルサ界のスターとなり、75年にはソロ・デビュー。80年代初頭までの諸作はサルサ界に燦然と輝く、プレアデスの如き正に名盤群。

そのボーカルの魅力は、ギラギラとしてヌメリのある、強烈な色気とグルーヴと説得力。とにかく「歌」が本物なのだと感じさせる力。凄い。本当に凄い。
まずは、鳥肌、軽く30万回。

このアルバム「Comedia」は正に、全盛期の一枚。
コレが突出した代表作って訳ではない(この頃のは全部スゴいから)けど、確実にその説得力にはノックアウトされるでしょう。

代表曲の一つである「El Cantante」(英語でいうとThe Singer)は、10分を越える長尺曲ですが、決して、ドラマチックに構成された楽曲ではなく、ハッキリ言って平坦な変化に乏しい構成なんですが、エクトル・ラボーのボーカルがスゴ過ぎて、耳を離す事ができない。
この曲は「苦しみも喜びも、あろうが無かろうが、歌うのだ、私は歌手だから」という内容。(注:訳詞の要約なのでニュアンス全てブっ飛んでるかもしれません。恐縮。)

ジャケットはチャップリンに扮したエクトル。
コメディアンやピエロは実生活で悲しくても耐えて道化る・・・
というベタなジャケットですが、エクトル・ラボーだから、説得力が出てしまう。

まぁでも、これ以上、悲劇性を強調してもいかんね。
シンガーとしてのエクトル・ラボーは、楽園を歌う事だって得意な訳だからね。
ただし、ニューヨークからは遠い楽園(=故郷のプエルト・リコ)のコトですが。

あぁ、イカン、また悲劇になる。
まあ、どうしても影は付きまといますね。
そこらへんはビリー・ホリデイと共通するかもしれませんね。
いずれにしろ20世紀最高のボーカリストの一人であろうと思いますので、機会をみつけてお聴き下さい。
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必殺!本格・歌謡サルサ!

2005-12-08 07:37:11 | Salsa / New York Latin
内海みゆき&コンフント・エスパシオ
「拍手喝采」(1991)

まぁ、「必殺!本格・歌謡サルサ」と書いた場合、「本格」がどちらに掛かるのかというのが問題ですが、このアルバムの場合、両方に掛かっているって事でよろしいでしょうか。「必殺!」はどちらに掛かっているのかサダカではありません。

バブルが産んだ奇跡の一枚!!!
ジャパニーズ・カヨウキョク・ミーツ・ニューヨーク・サルサ!!!

とか言っておきましょう。バブルはあんまり関係ありませんけど。

演奏は、正統なサルサの「型」を、踏んだ本格サルサです。ワタシが言うんだから間違いアリマセン。ウイリー師に聴かせてもその点は納得されるでしょう。
そういう事で、エセなサルサではありませんので、本格好きの「うるさ方」なヒトにも勧められます。

曲は、「雨の御堂筋」「星降る街角」「さよならはダンスの後に」といった正しい歌謡曲と、「ラストダンスは私に」「コーヒールンバ」のような、スッカリ歌謡曲化した外国曲(←この言い方が最適かと存じマス)とが混在しておりますが、この演目で、サルサ(=ラテン)って魅力的でショ?

歌い手の内海みゆきさんは、ハスキーじゃない系の正しい演歌ヴォイス。ただし、残念な事にコブシは回しておりません。が、イイじゃないですか。これこそ、イマイチ売れないトコロに味があると言った風情の歌謡ヴォーカル!!!(・・・失礼。)

アンサンブル的には、トロンバンガ(ホーンがトロンボーンのみの編成)なので、トロンボーン3本の、ブォ~っという強力な音圧が最高!あとはトレス(キューバのギター族の楽器。12弦ギターを弦の数を半分にして、小型にしたようなもの。)なんかも入っているし、イヤ~、楽しくも正しいサルサですね~。

吉田憲司大佐もトランペットで参戦されてオリマスし、選曲監修というトコロにはコモエスタ八重樫氏の名前も見えます。
そういう匂いが好きな方にもお勧めかもしれませんね。
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1974年のボビー。

2005-10-27 07:34:59 | Salsa / New York Latin
まぁ、千葉ロッテも1974年以来の日本一になったし、監督はボビー・バレンタインだし、ココはやっぱりコレでしょう。
   ↓

ボビー・ヴァレンティン(Bobby Valentin)
「Rey Del Bajo」(1974)

惜しくも「バレンタイン」ではない・・・。

サックスが入った厚みのあるホーンセクションを擁したサルサ。
管のアレンジに陰影があるってヤツでしょうか。
しかし、サックス入りでもキレはある。

最後に入っている「Coco Seco」がとにかくキラー。
(この曲は全然サルサじゃない。ラテン・ジャズ・ファンクって感じか?)

いいから、聴いておしまい!
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サルサの歴史とルーツを知るの?

2005-09-23 11:08:14 | Salsa / New York Latin
V.A.
「Yo Soy, Del Son A La Salsa」(1997)

要するに映画のサントラ。
ただし、映画は、サルサのルーツと歴史をナゾッタものらしく(未見)、音源は、新たに録音された物ではなく、1920年代~1990年代にかけての、ソン~マンボ~サルサの名曲ばかり。

トリオ・マタモロスらのソンから、アルセニオ・ロドリゲス、そして、両ティトやペレス・プラードのマンボ、マチートやガレスピーのアフロ・キューバン・ジャズ、更にはファニア系のサルサ、近年のティンバ系キューバン・サルサまで、非常にバランスよし。
というコトで、サルサの歴史やルーツを知るには最適盤になりました。
聴くのことよろし。
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コレより凄いサルサはありません。(・・・またコレか?)

2005-09-19 09:23:48 | Salsa / New York Latin
ソノーラ・ポンセーニャ(Sonora Ponceña)
「Explorando」(1978)

いまでも現役、50年のキャリアを誇るソノーラ・ポンセーニャの1978年の作品。
スバラシイです。ホレボレします。

ポンセーニャの素晴らしいところは、しなやかで強靭なリズム。
強いんですがあくまで、「剛」ではなく「柔」です。
そして、パポ・ルッカ(Papo Lucca)のピアノがやはり最高です。
パポ・ルッカのピアノは、ジャズで例えるなら、ウィントン・ケリー(Wynton Kelly)ではないかと思います。粋で洒落てて、グルーヴする、というコトですね。
やはりサルサ界最高のピアニストですね。
左手のコンピングの絶妙さ(裏拍の使い方のうまさ)と、ハーモニー・センスは実にバツグンだと思います。
たまらん!

このアルバムは、「Jubileo 20」や「Canto Al Amor」など、どの曲でも素晴らしい演奏が聴けますが、特にオススメは二曲目の「Se Formo」。
ラテンならではの複雑なキメもカッコいいですし、リズム・セクションの強靭なしなやかさも最高。パポ・ルッカのピアノも炸裂しまくってるし、全体としてのテンションの高さもスペシャル級。ジョランダ・リベラ(Yolanda Rivera)のボーカルも熱いし、エンディングもまた滅茶苦茶カッコいい。非のウチドコロ無し!!!
この曲よりスゴいサルサは今のところ存在しない事に(ワタシの中では)なってオリマス!!!
ヨロシク押忍!!!
じゃっ。
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「電気女ノラ、ゼブラーマンを倒す」の巻

2005-09-06 07:49:41 | Salsa / New York Latin
Nora
「Electric Lady」(1996)

どことなくファンク感覚を感じさせるファンキー・サルサ。
セルヒオ・ジョージ(Sergio George)快心のプロデュース、か?
音の方は・・・。ま、DLGと同じです。
細かいコトはどうでもイイです。
とにかく快作ですワ。

しかし凄ぇジャケット・・・。
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大人のゴラク。

2005-09-03 21:55:54 | Salsa / New York Latin
ウィリー・ロサリオ(Willie Rosario)
「Fabuloso Y Fantastico」(1962)

今もバリバリ現役、ウィリー・ロサリオの粋な一枚。
マンボ時代(というよりパチャンガ時代か)とブーガルー時代をつなぐ音楽性。サルサ一歩前な曲もあるし、イヤ、これはシビレますね。

今は踊れるサルサの第一人者であるロサリオですが、マンボ~ブーガルー~サルサと、スタイルは変化して来てもダンサブル一辺倒である事はこの頃からずっと同じ。踊れねぇ音楽なんかやってられっか、とばかりに、やっぱりコムズカシイことは一切排除致しました、な音楽。踊れる事と、トロケさせる事だけを考えて作った音楽。(当然ボレロは美しい)
このアルバムでも、狙いはミゴトに当たって、実に粋な一枚になりました。

オトナのゴラクは、やぱりこういう所に到達すべきじゃないのかねぇ~。実にいいよ~。
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リズム・セクション。宇宙代表。

2005-08-30 23:52:40 | Salsa / New York Latin
マニー・オケンド&リブレ(Manny Oquendo & Libre)
「Con Ritmo...Con Salsa」(1976)

遂に出た!!!
真打ち登場!!!
ココにはグルーヴの神髄があります。イヤになるくらいあります。

マニー・オケンドは1940年代から活躍する、ティンバレスを中心としてプレイするパーカッショニスト。ハッキリ言って大王です。ヒトのレベルを超えてオリマス。
そして、リブレの大番頭、アンディ・ゴンザレス(Andy Gonzalez)は、1960年代から活躍を続けておりますが、コチラはニューヨーク・ラテンが生んだ、ポピュラー・ミュージック界を代表するベースの神様でアリマス。
マニー・オケンド&リブレを聴くと言うコトは、極論をすると、コノ二人の産み出すグルーヴを浴びるというコトでもあります。

そして、この二人の特徴とは・・・・・。
ソウデス!
何と言っても、音数が少ない!!!
この大王と神様のコンビは、最小限の音で最大限のグルーヴを産み出す天才でゴザイマス。そして、ズッシリとした、遅いヘヴィなテンポでグルーヴを産み出す天才でもアリマス。

冒頭の「Lamento Borincano」から、凄まじいグルーヴの嵐でゴザイマスが、ぜひ多くの皆様に一聴して欲しいのが「Donna Lee」!!!
かの、チャーリー・パーカー(Charlie Parker)が書いた、ビバップのアノ有名曲デスネ。
通常、コノ曲をカヴァーする時は、スリリングなコノ難曲を如何にスピードに乗せてスマートに聴かせるかとういトコロに腐心する訳で、速いテンポで演奏するのが当たり前。というか、速いテンポでしか普通聴いたコトがない。
が。
彼らのカヴァーは前代未聞。スローモーションでお送りする「Donna Lee」でゴザイマス。初めて聴いたとき、アタシャ、ハッキリ言って腰抜かすかと思った!!!
こんなのアリなのか?スゴイ・・・。こんなテンポで何でこんなにスリリング?・・・スゴイ。カッコええ・・・・・・!!!!!

あ、さて、ワタシは、ラテン判官贔屓とか、一切抜きで思うのでアリマスが、全ての打楽器奏者と、全てのベース・プレイヤーは、彼らの演奏を聴くべきだと思います。
音数少なくして成り立つグルーヴというのは、やはり強いが、このレベル(前人未到のレベルでっせ。)に達した、彼らは何をどうやったって、グルーヴさせるコトができる。

彼らは今も現役バリバリで、特に、まだ若い(と言っても、もうオジイチャンな年だが)アンディ・ゴンザレスは、アチコチに引っ張りダコなので、このバンド以外でもアチコチで演奏を聴かせてくれる。
アナタが仮にサルサやラテンに興味が無くても、彼らの演奏は、世界一美味しくて世界一栄養があるので、摂取した方が身のためでゴザイマス。
ホエホエ。
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5秒で洗脳。

2005-08-29 07:09:30 | Salsa / New York Latin
細々続くコンピレーション・シリーズ。

「Suite Espagnole Vol.4」

1996年頃にエライ勢いでVol.7まで出たコンピのうちのVol.4ッス。
選曲・監修はラファエル・セバーグ(Rafael Sebbag)&内海イズル!

このシリーズは、ゴリゴリのサルサから、ラテン・ファンク、ラテン・ジャズまで、NY(ニュー・ヨーク)~PR(プエルト・リコ)系ラテンの奥深さを、幅広さを楽しめる最高のシリーズ。

「ラテンって暑苦しいから、夏に聴くのなんてイヤッ!」
「って言うか一年中イヤッ!」
などと夏の間、堂々と言い続けたタワケな貴方に最適デス。

そして、このVol.4はその中でも特に暑苦しい、モトイ、熱いグルーヴが渦巻く、スペシャルにハイテンションな一枚。次から次へと押し寄せる、沸騰しまくった熱い快楽ビート。もぉ、いやんなるくらい熱いトランペットや、基地外みたいにデカイ音のカウベルが狂おしくもアナタの腰を突き上げてくれマス。

このシリーズでは、ワタシ、コノVol.4を最初に購入したのですが、聴き始めた5秒後には全部揃えようと決心しました。
そうです。5秒で洗脳される、というコトです。

これでアナタもサルサ星人。良かったデスね。
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宇宙遺産で間違いありません。

2005-08-25 23:43:58 | Salsa / New York Latin
『Our Latin Thing』(1972)

1971年8月26日、今から34年前の今日。
ニューヨークのクラブ「チーター」で行われた、ファニア・オールスターズ(The Fania All-Stars)のライヴ。
ココに居られなかったコトはワタクシにとって、我が人生に於ける最大の痛恨事。(まだ一歳でしたがのぉ。)

この「Our Latin Thing」は、ライヴ映像を中心に据えた、音楽ドキュメント・ムーヴィー。人類の宝ですので、アナタが人類なら、是非とも見ておくべき、と、ワタクシ、心をこめて脅迫致しマス。(DVDになりました!)

中心はライヴ映像ですが、2割程度は、サルサを産んだニューヨークのスパニッシュ・スピーキング・ピープル達(つまりプエルト・リコなどからのラテン系移民たち)の街と生活の活写。リアルなドキュメントではナイと思うが、こういうヒト達が産んで、こういうヒト達が支持した音楽がサルサだって事が分かる。
スバラシイ。

肝心のライブの方はというと、これは、とにかく熱い。
冷静に音だけ聴くと、そりゃ、レギュラー・バンドではなくって、臨時編成のオールスターズですから、ホーンのアンサンブルなんか曲によっては多少粗いですよ。当然ですが、普段から一緒にやってるレギュラー・バンドのような成熟感はありません。
だが、しか~し。
この熱さは、人類史上最上級!弥勒菩薩が現れるその時までも唯一無二に間違いない!
いや、もうホントに、熱い熱い。
ボーカルも、ピアノも、ホーンも、ベースも、パーカッションも、そして、オーディエンスも最高に熱い。(観客達が踊ってるんですが、コレが実にカッコイイの!)
そして、アンサンブルが多少粗くたって、そこは卓越した誇り高きラテンミュージシャン達ですので、グルーヴが凄い。本当に凄い。コレがコーフンせずに居られますかってぇんだ!
スンッゲぇカッコええェェえええ!!!!!!

まあ、冷静に考えても、ウッドストック等と並ぶポピュラー・ミュージック史上最高のライブ映像でしょう。
音楽が持つ力を本当に実感できる、これは正に人類の宇宙遺産です。一家に一枚。買って見ましょう。数千円なんて、安いモンですよ。
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