クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング(Crosby, Stills, Nash & Young)
「American Dream」(1988)
これは簡単にはオススメしないのです。
特にCSN&Yを初めて聴くと言うヒトには絶対に勧めません。
まず、「Deja Vu」(1970)と、その前の「Crosby, Stills & Nash」(1969)を聴いて下さいね~。(あまりにもグレイトな、ロック史上に燦然と輝いちゃってる二枚っす。ロック・ファンなら必聴。)
で、18年振りの再結成アルバムであるコレは、衝撃的な一枚でした。
何がって、クロスビーのあまりの変貌振りが・・・。(・・・関取?)
スティルスもちょっと・・・。(・・・たぬき?)
相変わらず、ヤングの顔は恐いし・・・。(・・・戦闘モードのインディアン?)
ナッシュだけ、ナイスミドル(これも死語か?)ですなぁ、と。
何のハナシだ?
音楽ですね。
で、その音楽がですね、あまりにも期待が大きかっただけに、当時19歳のロック小僧だったワタシには、ちと受け入れ難かったですね。
何じゃコリャ~!!!
ダメじゃ~!!!
・・・でした。
何しろ栄光の時代のCSN&Yの魅力っていうのは、要するに、個性のぶつかり合い、ビシビシの緊張感、な訳で、いくらサウンドがアコースティック基調の曲であっても、家庭団らんには全く合わない、紛れも無い「硬派ロック」であった訳ですね。(「硬派ロック」の定義が「団らんに合わない」ってのも、我ながら、どうかとは思いますが。)
18年振りの再結成に、そういうビシビシのハイテンションなロックを、アタクシ、200%過剰に期待していましたので、冒頭のひょろひょろシンセに「・・・。」と思ってしまった訳です。
これは、CSN&Yに対する思い入れが強いヒトのほとんどが同じように感じたのではないかと思いますが、若かったアタクシは当然そうだった訳で、アルバムの印象は、とっても悪かった。
それでも当時はそれなりに聴き込んだんですが、いつしか聴かなくなり、10数年。
それが、最近、久しぶりに聴いた訳ですよ。
そしたらですね、「曲自体は悪くない」ってコトがですね、分かりました。
特にクロスビーの曲は緊張感があり、あの栄光の時代に一番近い。体形は一番遠くなったが。(コノ人は緊張感の高い曲しか書けない特異体質に違いない)
他の三人の曲も、それぞれの持ち味があって、なかなか悪くはない。
あと、コーラスワークは、やっぱり完璧。
(CSN&Yのコーラスって、結局、要はC&Nなんだなというコトも分かりましたが)
そして、問題は歌詞ですね。
詞に関しては、ほとんどの曲に、権力批判や社会批判や自己批判みたいなものがあって「硬派」で「ロックな歌詞」です。
例えば、タイトル曲の「American Dream」という曲も、曲名とサウンドから受ける印象と正反対で「健全であった筈のAmerican Dreamはいつから道を間違ってしまったんだ?」という社会批判的な歌だし、ほぼ全曲そうなんで、この点は志を曲げてないヒト達だったんであるなと、見直しました。(しかし、スティルスの曲では一部、素敵にアホウな歌詞も・・・)
そういう事でですね、"家庭団らんに入り込める軟派サウンドで、堂々と権力批判、社会批判"が、実はこのアルバムの肝だったのかもしれません。(買いかぶり過ぎか・・・。)
しかし、CSN&Yは、ナッシュが英国人で、ヤングがカナダ人。残りの二人が米国人であります。その、米国人二人がカロリー摂取過剰な訳で、それを考えると「American Dream」というタイトルには「う~ん」と唸りたくなるモノがありますね。
まぁ、「食物を何の心配もなく摂取したい」というのは、太古のムカシから「人類の夢」であった訳ではありますがね。
(おかしなエンディングになりました。Ha!)
「American Dream」(1988)
これは簡単にはオススメしないのです。
特にCSN&Yを初めて聴くと言うヒトには絶対に勧めません。
まず、「Deja Vu」(1970)と、その前の「Crosby, Stills & Nash」(1969)を聴いて下さいね~。(あまりにもグレイトな、ロック史上に燦然と輝いちゃってる二枚っす。ロック・ファンなら必聴。)
で、18年振りの再結成アルバムであるコレは、衝撃的な一枚でした。
何がって、クロスビーのあまりの変貌振りが・・・。(・・・関取?)
スティルスもちょっと・・・。(・・・たぬき?)
相変わらず、ヤングの顔は恐いし・・・。(・・・戦闘モードのインディアン?)
ナッシュだけ、ナイスミドル(これも死語か?)ですなぁ、と。
何のハナシだ?
音楽ですね。
で、その音楽がですね、あまりにも期待が大きかっただけに、当時19歳のロック小僧だったワタシには、ちと受け入れ難かったですね。
何じゃコリャ~!!!
ダメじゃ~!!!
・・・でした。
何しろ栄光の時代のCSN&Yの魅力っていうのは、要するに、個性のぶつかり合い、ビシビシの緊張感、な訳で、いくらサウンドがアコースティック基調の曲であっても、家庭団らんには全く合わない、紛れも無い「硬派ロック」であった訳ですね。(「硬派ロック」の定義が「団らんに合わない」ってのも、我ながら、どうかとは思いますが。)
18年振りの再結成に、そういうビシビシのハイテンションなロックを、アタクシ、200%過剰に期待していましたので、冒頭のひょろひょろシンセに「・・・。」と思ってしまった訳です。
これは、CSN&Yに対する思い入れが強いヒトのほとんどが同じように感じたのではないかと思いますが、若かったアタクシは当然そうだった訳で、アルバムの印象は、とっても悪かった。
それでも当時はそれなりに聴き込んだんですが、いつしか聴かなくなり、10数年。
それが、最近、久しぶりに聴いた訳ですよ。
そしたらですね、「曲自体は悪くない」ってコトがですね、分かりました。
特にクロスビーの曲は緊張感があり、あの栄光の時代に一番近い。体形は一番遠くなったが。(コノ人は緊張感の高い曲しか書けない特異体質に違いない)
他の三人の曲も、それぞれの持ち味があって、なかなか悪くはない。
あと、コーラスワークは、やっぱり完璧。
(CSN&Yのコーラスって、結局、要はC&Nなんだなというコトも分かりましたが)
そして、問題は歌詞ですね。
詞に関しては、ほとんどの曲に、権力批判や社会批判や自己批判みたいなものがあって「硬派」で「ロックな歌詞」です。
例えば、タイトル曲の「American Dream」という曲も、曲名とサウンドから受ける印象と正反対で「健全であった筈のAmerican Dreamはいつから道を間違ってしまったんだ?」という社会批判的な歌だし、ほぼ全曲そうなんで、この点は志を曲げてないヒト達だったんであるなと、見直しました。(しかし、スティルスの曲では一部、素敵にアホウな歌詞も・・・)
そういう事でですね、"家庭団らんに入り込める軟派サウンドで、堂々と権力批判、社会批判"が、実はこのアルバムの肝だったのかもしれません。(買いかぶり過ぎか・・・。)
しかし、CSN&Yは、ナッシュが英国人で、ヤングがカナダ人。残りの二人が米国人であります。その、米国人二人がカロリー摂取過剰な訳で、それを考えると「American Dream」というタイトルには「う~ん」と唸りたくなるモノがありますね。
まぁ、「食物を何の心配もなく摂取したい」というのは、太古のムカシから「人類の夢」であった訳ではありますがね。
(おかしなエンディングになりました。Ha!)
「American Dream」懐かしいです。私はたいして期待せずに聴いたので、おーやっとるわいとしか思いませんでした、たぶん。
十数年ぶりに聴き直したら別のことに気づいたという展開。楽しく読ませていただいました。
”American Dream”新解釈、賛成です(笑)。
「遅れて来たウェスト・コースト・ロック野郎」だった私にとって、タイミング的にも、このアルバムって、スゴい期待を持たせるものだったんですよ。84年くらいから、イーグルスを中心に聴き始めて、CSN&Yやバーズやバッファローに遡って、という感じで70年代ウェスト・コースト・ロックにドップリだった頃なので・・・。
それにしても、このインナーのクロスビーにはホントにビックリしましたよ。(今見てもビックリしますワ。)