ポエトリー・デザイン

インハウスデザイナーが思う、日々の機微。

デザインの境界線。

2014年07月18日 | blog
この記事が面白かった。



まずは反射的に、スマホが「デザイン性」無いわけないだろ、と思いますが。

しかしデザインを生業にしていると、「へー、そんなものもデザインされてるんですかー」という素朴な疑問に触れることは多いです。

当事者であるデザイナーの常識として、「目に触れるほとんどすべての人工物はデザインされている」というのは当たり前ですが、一般の人(て誰だ)にとってはそんなのただのトリビアです。

この記事の場合、タフネスという「性能」を重視したために「デザイン」が無いことになってる。

これは面白いですね。機能とデザインが相反するもの、ということになってます。

そのことを糾弾するつもりもありません。世間はそんなものだと思います。デザインに対する無理解とか軽視とか、ヘンテコなデザインが蔓延しちゃう背景として、納得感ある話です。

んで、お客さんに対して「わかってないなぁ」なんて言ってもなんの意味もないので、我々メーカーのデザイナーとしてはそういう現実を呑み込んだうえで、日々のデザインをしています。

そのことに気付いてやってるデザインと、気付かずに翻弄されてやってるデザインがあって、わかる人にはわかります。一見ださく見えるデザインも伊達じゃない、ってことは結構ある。