ポエトリー・デザイン

インハウスデザイナーが思う、日々の機微。

combi、ゼウスターン。

2008年09月20日 | blog


完全に名前がおおげさです。
ゼウスターン。
海でも割るつもりですか!

いきなりチャイルドシートはいらんだろう。とおもったら、病院からくるまで帰るときに、すでに必要、と。
えー?とおもったものの、ほかに代替え手段が思いつかず。

コンビという会社には、じつは思い入れがあります。
もう10年以上前になりますが、コンビのプロダクトデザイナーを受けて、落ちたことがあります。

ベビーカーもチャイルドシートも、プロダクト的ハードウエアと、ファブリックの扱いを共存させる、難しいデザインなのだそうです。それができる人材が、とてもすくないと言われていました。たしかに。

家具のデザイナーでもなく、クルマの内装がいちばん近いそうですが、人材がいないと。
じっさい、プロダクト系のわたしと、ファブリック系の候補者と競って、負けたという経緯があります。
今にしておもえば、コドモはおろかケッコンの予定もなく、まっとうなコドモグッズのデザインなんて、当時はとてもできないとおもうので、落ちてよかったのだとおもいます。

そのときお会いした方々、製品作りへの姿勢、製品自体の完成度と、デザインのクオリティの高さが印象的でした。
まだ、しばたふみえデザインは、なかった頃だとおもいます。

その思い入れと、やはり並べて比較したときの、完成度の高さで決めました。安易な二次元投影の形状ではなく、立体的によく作り込まれていると感じました。

台風一過のきょう、文字通りの晴れての退院。
病院スタッフさんが、あたたかく見送ってくれているなか、シートベルトがうまくはめられなくて汗かいたりして。

使い勝手は、まだよくわかりません。
狭い軽の車内で、シートが回るのは使いやすいとおもいますが、もうすこし使い込んでから。

さて、コドモができるといろいろと考えが変わってゆくとおもいますが、
ちいさく直面したのがこの、コドモグッズの警告表示の多さです。

わたくしは長年、製品の余計なシールはハガす党のCEOをつとめてきましたが、
これは…ううむ…



いまのところ、残したままにしています。
むむぅ…