武道・禅の心で臨床を読み解く(武道、禅、心理療法、ボディワークを学ぶ理学療法士)

21年間の運動指導・700冊の書籍からリハビリ・トレーニングを読み解きます。
良書の書評、稽古・訓練方法、研修報告など

医は仁術(その2:医療で本当に必要なものとは)

2011年11月19日 | 日記
 先日、5歳になる娘が原因不明の舌の痛みで悶絶する騒ぎがありました。痛がりようが尋常ではなく、車での外出中ということもあり救急車ではなく、小児科救急外来へ直行することになりました。

 痛がり・不安がる娘に対応してくれたのは30歳前後の女性医師。私は職業柄、病院でも数多くの医師を見てきたし、次女の出産・成長でも多くの小児科医を見て来ました。そんなこんなで、こんな若い先生で大丈夫かな?研修医?まさかインターン??などなど心配しながら娘と受診。

 いざ診察がはじまると手際の良さに圧倒されました。多くの医師を見てきているし職業柄、何を評価しているのか私には分かります。他の医師では見落とすか手抜きをするような、ささいな傷なども丁寧に診てくれました。

 驚いたのはその手際の良さだけではなく、子供の目線に立ち、子供の世界を共有する能力の高さでした。娘はたちどころにその先生に魅了され痛みが取れた訳ではないのに落ち着き始め・笑顔も見せるように。

 私よりも年齢もずっと若く臨床経験も少ない先生でしょう。小児の救急外来といえば激務で少しでも手を抜きたいはずです。それなのに、医療職として、そして人として素晴らしい対応に脱帽。とても勉強させてもらいました。

 「医は仁術」というブログ記事を以前にアップしましたが、医療は仁の心があってはじめて完成します。
 素晴らしい医療者に出会えて、すがすがしい気分になれました。彼女のような医療職になりたい、と決意を新たにした一日でした(*^_^*)。
追伸:娘の舌の痛みはお陰さまで治っています。舌の痛みは原因不明なものが多いようですね。

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