私はたまにではあるが重量6kg・長さ120cmの鉄製振り棒を職場で振り鍛練している。
先日、業務終了後リハビリ室でこの振り棒の鍛練をしている時に隣の施設の若手セラピスト達と目が合った。振り棒稽古が彼等の目には奇異に映ったのだろう。
そんな彼等に鉄製振り棒を差し出すと『ウオッ!』と振るどころか持ち上げるのですら大変そうである。
一人の若手は『武道PTさんって細身なのに意外と力持ちなんですね』と。
ちなみに私は身長173cm、体重62kgと細身だ。
それほど力持ちではない。多分、腕相撲は弱いしベンチプレスなど40歳目前のいまとなっては何kgあがることやら…若い頃はペンチプレスなどウェイトトレーニングの効果でけっこうマッチョだった。大胸筋なんかも結構あったが今ではペチャパイである(>_<)
でも、そんな私が若者で持ち上げられない鉄の振り棒を軽々と扱える。なぜだろうか?
推理小説「シャーロック・ホームズの冒険:ボヘミアの醜聞」の中にこんな感じの場面があるそうだ。
ホームズ「君は見ているが観察はしていない。この違いは明瞭だ。」
(中略)
ワトソン「どういう意味だい、ホームズ。私はしっかりと見ているつもりだよ」
ホームズ「例えばの話、君は玄関からこの部屋に上がる階段をたびたび見てきた」
ワトソン「たびたびね」
ホームズ「何回くらいかい?」
ワトソン「そうだな、数百回」
ホームズ「それでは何段あるかい?」
ワトソン「何段かって。知らないね」
ホームズ「まさにそうだ。きみは観察してこなかった。でも僕は見てきた。僕は17段あるということを知っている。僕は見てきたし、観察してきたからだ。」
そう、つまり鉄の棒を持ち上げられるだけの身体能力を有しているかどうか人を観察しているか?ということに他ならない。しっかりとした観察力があればその人の能力は見落とさないのだ。
(偉そうに言っているが私はまだまだ未熟である・・・・・)
a href="http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/7e/fba853172c49f4a8bd3eb3a2bf4f958e.png">
ただ筋肉をでかくするだけのウェイトトレーニングよりも気づきや効果が色々とあるので、とても気に入り時間さえあれば振り回している。
これが実に気持ち良いのだ(^O^)。
鉄製振り棒は、振り回すにはそれなりの重さがあるので当然力任せでは押し切れない。技術が無ければすぐ身体(関節など)に無理が生じる。
そこで足趾から指先までリンクさせ全身でどうにかしようとする。するとある時期から身体に統一感が生まれ振る事が気持ち良くなるのだ。
気持ち良いだけではなく、鉄製振り棒を扱える様になると床からの反力がどのように足元から頭部や上肢に上行するのかや身体で効率が悪い部位が鮮明に分かるようになる。これは体感してみないと分からない世界だ。
この感覚をもって人の動作分析をするととんでもない情報が読み取けるようになってくる。そして、それまでの自分の分析力がなんとも陳腐となる。
鍛練を深めてくると深遠な世界が見えてくる。私などはまだまだ序の口だ。
皆さんも心身のたゆまぬ自己鍛練をしつつ、匠と言える大家に出会って欲しい。
他のものに代えがたい貴重な宝を手に入れるはずだ。
人生は奥深いo(^-^)o
まだまだ広がりを見せる世界が楽しみで仕方がない。
先日、業務終了後リハビリ室でこの振り棒の鍛練をしている時に隣の施設の若手セラピスト達と目が合った。振り棒稽古が彼等の目には奇異に映ったのだろう。
そんな彼等に鉄製振り棒を差し出すと『ウオッ!』と振るどころか持ち上げるのですら大変そうである。
一人の若手は『武道PTさんって細身なのに意外と力持ちなんですね』と。
ちなみに私は身長173cm、体重62kgと細身だ。
それほど力持ちではない。多分、腕相撲は弱いしベンチプレスなど40歳目前のいまとなっては何kgあがることやら…若い頃はペンチプレスなどウェイトトレーニングの効果でけっこうマッチョだった。大胸筋なんかも結構あったが今ではペチャパイである(>_<)
でも、そんな私が若者で持ち上げられない鉄の振り棒を軽々と扱える。なぜだろうか?
推理小説「シャーロック・ホームズの冒険:ボヘミアの醜聞」の中にこんな感じの場面があるそうだ。
ホームズ「君は見ているが観察はしていない。この違いは明瞭だ。」
(中略)
ワトソン「どういう意味だい、ホームズ。私はしっかりと見ているつもりだよ」
ホームズ「例えばの話、君は玄関からこの部屋に上がる階段をたびたび見てきた」
ワトソン「たびたびね」
ホームズ「何回くらいかい?」
ワトソン「そうだな、数百回」
ホームズ「それでは何段あるかい?」
ワトソン「何段かって。知らないね」
ホームズ「まさにそうだ。きみは観察してこなかった。でも僕は見てきた。僕は17段あるということを知っている。僕は見てきたし、観察してきたからだ。」
そう、つまり鉄の棒を持ち上げられるだけの身体能力を有しているかどうか人を観察しているか?ということに他ならない。しっかりとした観察力があればその人の能力は見落とさないのだ。
(偉そうに言っているが私はまだまだ未熟である・・・・・)
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ただ筋肉をでかくするだけのウェイトトレーニングよりも気づきや効果が色々とあるので、とても気に入り時間さえあれば振り回している。
これが実に気持ち良いのだ(^O^)。
鉄製振り棒は、振り回すにはそれなりの重さがあるので当然力任せでは押し切れない。技術が無ければすぐ身体(関節など)に無理が生じる。
そこで足趾から指先までリンクさせ全身でどうにかしようとする。するとある時期から身体に統一感が生まれ振る事が気持ち良くなるのだ。
気持ち良いだけではなく、鉄製振り棒を扱える様になると床からの反力がどのように足元から頭部や上肢に上行するのかや身体で効率が悪い部位が鮮明に分かるようになる。これは体感してみないと分からない世界だ。
この感覚をもって人の動作分析をするととんでもない情報が読み取けるようになってくる。そして、それまでの自分の分析力がなんとも陳腐となる。
鍛練を深めてくると深遠な世界が見えてくる。私などはまだまだ序の口だ。
皆さんも心身のたゆまぬ自己鍛練をしつつ、匠と言える大家に出会って欲しい。
他のものに代えがたい貴重な宝を手に入れるはずだ。
人生は奥深いo(^-^)o
まだまだ広がりを見せる世界が楽しみで仕方がない。
最近、自分の心身で大きな気付きがあり改めて振り棒を始めとした所作の深さに感嘆しています。
共に【道】を歩みましょう。