JAZZ SINGER REIKO OSHIBUCHI 押淵玲子オフィシャルブログ

福岡で活動しているSINGERです。乳がん闘病中(再発転移あり)の事や、音楽の事など。
そして、趣味の着物リメイクなど

押淵玲子CD、画像など

CD好評発売中詳細はHPまで
押淵玲子オフィシャルHP

尚、CDは2,800円のものは800円を2,500円のものは500円を
「がんの子供を守る会」また「あしなが育英会東北レインボーハウス建設募金」に寄付いたしております。

ライブ画像をアップしています

2016年12月4日(日)18:00~
ANIME JAZZ THE LAST
10年間皆様に愛されて続けてきたANIME JAZZ LIVE
ライブはこの日が最後となります。
どうぞ、お見逃しなく!

自分たちのパートはもう少し

2014-05-18 12:24:10 | 日記
一応、レコーディング作業は
歌録りは私とS美ちゃんパートの録りが来週で終わり
芝居が終わってから娘の高音パート。
「もののけ姫」のコーラス練習とコーラス隊の録音
その後も色々有りますが
ちょっとLIVEの日程でも考えようかという余裕が出てきました。

9月頃にトリオバックのLIVEをやって・・・
11月30日にたくさんの客を呼べるのか?
ちょっと疑問では有りますが
その後の日程のこともあるし
ま、とりあえず、7月7日に毎年やっている
七夕LIVEの計画をしている所です。

そんな中
主治医とじっくり話をする機会もあったり
新たな講演依頼もあったり
まあ、色んな人と話す機会が多かったりして
ちょっと気になることが有ります。

私は乳がんで、再発転移しています。
だから、同じ乳がんでも再発転移していない人から
「本当に再発したらどうしよう、といつも心配で心配で」とか
そういう話をふられてもとても困るわけです。
だって、その心配で心配で仕方がない状態に私はいるわけですから。

最近は早期発見でも抗がん剤治療をする方が多いようですが
(病院によります)
あの「ハゲ生活」を送るか送らないかによっても少し違うし
どんどん目に見えて体力が落ちていくけど
それでも、何とか「一時的なもんよ」と
我慢して大人しく過ごす・・・てなこと。
抗がん剤治療をしたことがない人には理解できないようです。
「私なら元気に運動して、普通に演奏活動もして・・・云々」
「自分が病気であることは一切公表しない」とか
まあ、健康な方々はそう言われましたが
外見がまず変わるわけだし
散歩くらいでも目眩がしそうなくらい疲れる時があり
人混みは感染症を起こすので絶対行けないし
デスクワークは出来ても、人前で演奏するなんてことはまず、無理です。
手足もむくむし、指を包丁で切っても
火傷をしても気が付かないほど、感覚がなくなって、とても危ないんです。
そして、薬をやめたらすぐに症状が抜けるかというと
最後の投与から半年後くらいから何とか快方に向かう程度で
髪の毛が生えそろうのに
治療開始から数えると1年半くらいでやっとベリーショートの人。
これで、「誰にも内緒」には出来んですよ。

まあ、そうんなこんなで「人それぞれの闘病スタイル」があるのだと
私の講演では(最近のですが)言っているのですが
質問の時間に必ずやってくる
樹木希林さんの受けている治療を受ければいいじゃないか・・・・
そんなお金があればですね。
あれって1箇所に付300万かかるんですよ。
私は再発転移しているから数カ所になります。
それで延命できるかどうかというと、再発転移した人は次にどこに出るかわからないので
延々お金のかかる治療なわけですよ。
そんなお金があれば、他のことがしたい!

そして、ペプチドワクチン。
あれは基本的に肝臓がんの方が対象だと思いますが・・・。
最近対象が増えたかもしれません。。。
でも、乳がんは対象外なので出来ません。

免疫治療も効いた人も居ますが
まだ研究段階で、再発転移者は治療の効き目とがんの進行速度と
データが良くわからないのでお勧めされません。
で、今のところそれも300万以上かかります。

自分の知り合いの肺がんの人はこうだった・・・
大腸がんの人はこうだった・・・
色んな話をされて
その治療を勧められたり
サプリを薦められたり
マッサージ的なものを薦められたり
食生活だけで治るとか
進行で自然治癒とか

まあ、色んな話を薦められるのですが

基本的に、出来たがんがどの部位なのかによって
全く別の性質のもので
「がん」とひとくくりにされても、別人くらいのものです。
もちろん、使う薬は同じものは沢山あるけれど
それは人間のタンパク質の異変から生じる病気なのでそうでしょう。

姉は大腸がんで亡くなりましたから
ほんのちょっと大腸がんのことも勉強しましたが
それが私の乳がんに役に立ちません。
役に立つといえば
腹水がたまる、胸水がたまる、という状況になると
少し覚悟せねばね、というくらいです。
それと、ホスピスってどういうところなのか、ということくらい。

皆さん、親切心で色々話してくださるのだと思いますが
私は現にちゃんとした病院でちゃんと治療を受けていて
その治療は今のところ良好です。
今年中に薬が変わるような気がしますが
主治医には「こういう状況になるのは嫌だ」と伝えているので
きっと、私が音楽活動を続けられるようにしてくださると思います。

そして、逆に私から他のがん患者さんに言えることといえば
「だるい時はぐうたらゴロゴロ寝るに限ります」