小学校の閉校 緑字は前回レポート 赤字は今回レポート
厚真町
- 厚真町立上幌内小学校(1972年閉校)
- 厚真町立高丘小学校(1972年厚真町立楢山小学校へ統合)
- 厚真町立浜厚真小学校(1981年厚真町立上厚真小学校へ統合)
- 厚真町立幌里小学校(1990年厚真町立厚真中央小学校へ統合)[
- 厚真町立幌内小学校(1991年厚真中央小へ統合)
- 厚真町立楢山小学校(同上)
- 厚真町立鹿沼小学校(2004年上厚真小へ統合)
- 厚真町立富野小学校(2011年厚真中央小へ統合)
- 厚真町立軽舞小学校(2011年上厚真小へ統合)
厚真町は、むかわ町、安平町とともに平成30(2018)年の胆振東部地震で大きな被害を受けた
中には地震の被害で閉校になった学校もある
厚真町ではたくさんの住民が亡くなった
現在も復興へ向けての工事が見受けられる。
ここから新規レポート
「旧厚真町立浜厚真小学校」
開校:大正14(1925)年
閉校:昭和56(1981)年
校舎:()年竣工
厚真町浜厚真132-8
ナビ:浜厚真生活会館 2025年7月6日撮影
旧浜厚真小学校があったことを表すのは、校門とプレートだが
実際の学校の位置はここではなく、移設したものと思われる。
ナビ先である生活館の前の道路と平行に走る鉄道線路がある
さらにその向こう側は原野化しているが、そこに学校があった。
ここには校門や生活館の他に神社もある
名前の通り浜が近いので、潮風が強かったり海で遊んだりしたのだろうか。
プレートの校名は併置された中学校も一緒だ
写真に見える車道の向こうに線路が、さらにその向こうに学校があった
「旧厚真町立富野小学校」
開校:明治33(1900)年
閉校:平成23(2011)年
校舎:()年竣工
厚真町富野
ナビ:厚真町立研修農場 2025年7月6日撮影
旧富野小学校の現在は「研修農場」「厚真町農業担い手育成センター」としてしっかりと再活用されていた
だが、閉校が2011年と近いからか学校に関係あるものが随所にあり
撮影に時間がかかる嬉しい悲鳴だ。
校舎正面に農場があり車も停まっていたので、まずはちょうど農場から事務所へ向かう人がいたので撮影の許可をもらう
「どうぞどうぞ」と許可をいただいたので気を遣わずに見学出来た。
校舎は平屋で体育館は改装したのか立派なものだ
その体育館側にも旧校門があった。
何の台座か不明
農場は旧校庭を使用でしょう
さらに記念碑やオブジェなど
裏手の体育館側にも校門があった
窓から覗くと綺麗な廊下であった
ここから過去レポート
「旧厚真町立鹿沼小学校」
開校:明治34(1901)年
閉校:平成16(2004)年
校舎:()年竣工
厚真町鹿沼217-4
数年前まで旧鹿沼小学校校舎は再活用されていて
旧校舎ならではの佇まいを見せていたが
厚真町鹿沼は胆振東部地震で最も震度が大きい「7」であった
閉校後に再活用されていた旧校舎も甚大な被害を受けて
解体せざるを得なかったようだ。
「鹿沼(しかぬま)収蔵庫(町内の鹿沼地区にある出土遺物の収蔵庫、今回は実見せず)
・やはり小学校の廃校舎(木造モルタル校舎)を利用した収蔵庫
・115万点の出土遺物(コンテナ2,000~3,000箱分)を収蔵
・建物にクラックが入り、天井も落ち気味であり、体育館は床が抜けた
・内部に入るのも困難な状況
・建物を解体しながら救い出せる物を出していくしかない、という感じ」
※厚真町軽舞遺跡調査整理事務所の被災状況(速報) より
場所の目印は手前に建っている「鹿沼マナビイハウス」
すぐ先に校名プレート付の校門が残っていた
本来ならこの正面に横一列で旧校舎があったのだ
校門を抜けると右側に碑が並んでいた。
鉄棒が残っていた
学校までの間に沼があったが、沼名があったと思われる鉄枠には
何も嵌ってはいなかった 果たしてこれが鹿沼なのだろうか
※2024年5月31日撮影
※厚真町史より
「旧厚真町立軽舞小学校」現:厚真町軽舞遺跡調査整理事務所
開校:明治34(1901)年
閉校:平成23(2011)年
校舎:()年竣工
厚真町軽舞205-2
厚真町の内陸部を走る道道10号線が、道道924号線に交わる手前に旧軽舞小学校がある
現在は再活用されており「厚真町軽舞遺跡調査整理事務所」だ
校名プレート付の校門が残っており、そこからなだらかなスロープを上がっていくと校庭と奥に旧校舎、その隣に記念碑がある。
碑は5つ並んでいる
こちらは中学校(校舎は小学校と同じ併置校であったようだ)
こちらは周年記念碑
小さな球形のモニュメントもあり
立派な石碑もあり
これが小学校の閉校記念碑
少し離れた場所に開校100周年記念碑もある
校舎
むかわ町で見たようなデザイン性のある校舎
これは素敵だ
ここはいわゆる「博物館」や「郷土資料館」で無料で見学が出来る
時間(利用時間)9:00~17:00
料金無料
定休日土曜・日曜・祝日、12月31日~1月5日
中に入ると係の方がいるので、入り口で記帳をし簡単な説明を受ける
案内はすぐ終わるので、あとは自由に見て廻れる
質問があれば事務所に行くこと。
校章入りの演台で記帳する
最大の特徴はなんと資料に直に手を触れていいのです!
土器も
石器も
持っていいんです
こんなの持つの初めてだから落とさないように慎重にした…
石器の矢じりは見た目よりも重く、何より先が鋭いことにも驚く
教室も再活用
メインの展示は体育館
レコードもかけていいのです
古民家も移築
展示物はこんなものじゃなく棚にぎっしりいろんなものがある
触れるものは触っていいのがすごいね
ギャラリースペースは卒業記念作品や使用していたものなど
学校関係の資料や、校名プレート
それと同じく収蔵庫として使われていた「旧鹿沼小学校」のものも
こちらに移設されている
閉校を訪ねてより、触れる博物館として非常に楽しい
思わぬ素晴らしい場所に来れて嬉しくなったよ
このステンドグラスは誇れるものだね
校庭にはバックネット、遊具もたくさん残してある
まだ使えるじゃないか
※2024年5月31日撮影