札幌・北海道のレトロ建物大好きおぢさん日記

札幌(北海道)のレトロでモダンな建物を見たり撮影するのを趣味としています。

木造校舎・廃校 美瑛町の閉校

2023-05-26 21:53:35 | 東川町 美瑛町

美瑛町の閉校(小学校) 赤字はレポート済

 

  • 美瑛町立美馬牛小学校〈旧〉(1957年新星小と統合し美瑛町立美馬牛小学校〈新〉へ)
  • 美瑛町立新星小学校(1957年美馬牛小〈旧〉と統合し美馬牛小〈新〉へ)
  • 美瑛町立東瑛小学校(1971年美瑛町立美瑛小学校の一部および千代田小と統合し美瑛町立美瑛東小学校へ)
  • 美瑛町立千代田小学校(1971年美瑛小の一部および東瑛小と統合し美瑛東小へ)
  • 美瑛町立美園小学校(1971年)
  • 美瑛町立美開小学校(西美小美開分校から独立、1972年廃校)
  • 美瑛町立美聖小学校(1982年美瑛町立美沢小学校へ統合)
  • 美瑛町立忠別小学校(1988年)
  • 美瑛町立二股小学校(1990年美馬牛小〈新〉へ統合)
  • 美瑛町立置杵牛小学校(2003年休校、2008年美瑛東小へ統合)
  • 美瑛町立宇莫別小学校(2004年休校
  • 美瑛町立五稜小学校(2005年休校、児童は美瑛小へ通学、2022年廃校
  • 美瑛町立西美小学校(2005年4月1日休校、同年8月25日廃校
  • 美瑛町立美田小学校(2005年休校、児童は美瑛小へ通学、2010年6月23日廃校
  • 美瑛町立北瑛小学校(2006年休校、2014年美瑛小へ統合
  • 美瑛町立俵真布小学校(2006年4月1日休校、同年8月31日美瑛町立明徳小学校へ統合)
  • 美瑛町立旭小学校(2009年休校、児童は美瑛小へ通学、2014年廃校
  • 美瑛町立美進小学校(2016年休校、児童は美瑛小へ通学、2017年6月23日廃校)

(中学校)

  • 美瑛町立美瑛中学校〈旧〉(1976年統合により美瑛町立美瑛中学校〈新〉へ)
  • 美瑛町立美沢中学校(同上)
  • 美瑛町立置杵牛中学校(同上)
  • 美瑛町立宇莫別中学校(同上)
  • 美瑛町立美田中学校(同上)
  • 美瑛町立二股中学校(1981年美瑛町立美馬牛中学校へ統合)
  • 美瑛町立旭中学校(1991年)
  • 美瑛町立俵真布中学校(1982年明徳中へ統合)
  • 美瑛町立明徳中学校(2017年休校、2018年廃校)

 

 

 

「旧美瑛町立美進小学校」現:美瑛町農業担い手研修センター

開校:昭和10(1935)年(美進小学校名として)
閉校:平成29(2017)年
校舎:昭和56(1981)年竣工

美瑛町字下宇莫別朝日

 

美瑛町の学校をいくつか廻ったが、最も近代的な校舎であった。
校舎建築の年数が現在不明なのだが2017年の閉校でその後の改築の可能性もあり。

それにしてもこの場所にこれだけの校舎は失礼だが不釣り合いを感じた
中学校の閉校データを見ても併置校ではなさそうだし
かつては近辺にたくさんの住民が居たということだろう。

丘に挟まれた谷あいのような場所なので、当初は農業は丘よりも
こちらが先に開墾されたと推測する
それゆえに人も多かったのかと。

 

 

 

 

 

 


2023年5月撮影

 

 

 

 

「旧美瑛町立東瑛小学校」現:美瑛町農業技術研修センターみのり

開校:大正8(1919)年
閉校:昭和46(1971)年
校舎:昭和28(1953)年竣工

美瑛町字美瑛原野5線

 

旧東瑛小学校には現在研修センターが出来上がっており校舎はもちろんない
また校門も現存していなく、センターの前に石碑があるが閉校記念碑でもない。

ただ新しい施設の撮影しかないのかとがっかりしたところで
奥の方に木造の体育館が残っていた!

おそらく備品などの倉庫に使用されているように見えるが
1971年閉校でまだ使用しているとはよく管理されているということだろう

旧校舎のあった位置は大体体育館に併置もしくは隣接が多いので
こちら側に校舎があったと推測する。

それにしても唯一つ学校があったことを証明してくれるのが
木造建築物とは、なおのこと嬉しいものだ。

 

 

 

 


2023年5月撮影

 

 

 

 

「旧美瑛町立美聖小学校」現:アトリエトムテ

開校:昭和27(1952)年
閉校:昭和57(1982)年
校舎:昭和27(1952)年竣工

美瑛町美沢美瑛滑空場入口

 

白金温泉に一番近く、温泉や道の駅に通ずる道路沿いなので
今回の行程ではいつでも行ける場所にあった。

まだ校門が残っていたのがありがたく、校舎は解体されている
校舎があったと思われる場所にはアトリエなどいくつかの住宅や工房がある

「アトリエトムテ」は、障がい者自立支援法に基づく生活介護事業所である
主に小物を制作しネット販売をしている。

角地にあるので裏側に廻ってみると十勝連山が正面に見えた
主に十勝岳からオプタテシケ山までがきれいに見える
こんなロケーションで学校生活をおくれたんだなぁ。

 

そして時期的に桜の花
ちょっと遅めの訪問であったが、今回の旅行の中で最も見事な桜の木であった。

 

 

 

 

 

 

 


2023年5月撮影

 

 

 

 

「旧美瑛町立美沢中学校」

開校:昭和21(1946)年
閉校:昭和51(1976)年
校舎:()年竣工

美瑛町美沢

 

旅行やドライブに行くと事前にレトロ建物や歴史的建造物、そして閉校をチェックしてから出かけるのだが、現地で思わぬ発見をして喜ぶことがある。

旧美沢中学校がまさにそれであった
美瑛町白金温泉を後にして、次の目的地に向けて直線道路を走っているとき
何気なく左手を見ると古い校門らしきものを見た。

バックして確認すると美沢中学校とある
小学校を中心にチェックしていたので見逃したのだろう
通り道なのでなおさら良く確認しないとと反省。

 

さて校門のみで奥に新しい美沢小学校が見えた
1976年に閉校しており旧校舎はすでにない
おそらく校門から続く場所に小学校中学校もあったと思われる。

よく見ると生徒が制作したと思われるオブジェが校門裏に隠れるように残っていた。

わずかな数であるが1976年の閉校であれば閉校時の生徒さんはまだ60代
時々自分の作品を見に来ることもあるのだろう。

 

 

 

 

 

 

 


2023年5月撮影

 

 

 

「旧美瑛町立千代田小学校」現:拓真館

開校:昭和24(1949)年
閉校:昭和46(1971)年
校舎:昭和24(1949)年竣工

美瑛町新星


拓真館は美瑛の有名観光地の一つである。

閉校を改装し活用した施設で
美瑛町の丘や風景を1987年から撮り続けた「前田真三氏」のギャラリーである。

氏の作品は多くのメディアなどにも取り上げられ美瑛町の観光に貢献された
館内は入場無料で作品展示と売店でポストカードほか販売もしている。

 

その拓真館に対し、閉校した旧千代田小学校としての撮影に訪れる人は
どれだけいるだろうか

正面は改装されているかと思うが、それから連なる教室棟と
何よりほぼ完全に現存している体育館がうれしい。

校庭であった場所は、現在「白樺回廊」としてこちらも訪れた人の目を楽しまれる。

ちょっと裏や横から見るだけで学校だったんだと気づくはずだ。

 

 

 

 

 


2023年5月撮影

 

 

 

「美瑛町立美馬牛小学校」現役校

開校:昭和32(1957)年
閉校:
校舎:昭和59(1984)年改築竣工

美瑛町美馬牛南2丁目2-58

 

美馬牛小学校は旧校と旧新星小学校が統合し、新たに設立された。
名前としては2代目の美馬牛小学校である

その「とんがり屋根」は美瑛の景観の一つとしてすでに確立されている
ただ現役校だけに敷地内進入はもちろんNGであり
生徒や先生の写真も撮ってはいけない。

そんな理由もあり正門で草刈りをしていたので
正門からは撮影をしていない。

裏側へ廻ると旧校時代のものと思われる校門が現存していた
以前はこちら側が正門だった可能性もある。

いろんな方向から撮影は出来そうだがくれぐれも畑、および敷地内には
入らないことだ。

間に合った桜がきれいだった。

 

 

 

 

 

 


2023年5月撮影

 

 

 

 

「旧美瑛町立二股小学校」現:美瑛町自然の家

開校:昭和3(1928)年
閉校:平成2(1990)年
校舎:昭和56(1981)年竣工

美瑛町二股


美瑛の旅、最後の閉校は旧二股小学校
「自然の家」として再活用されているが主に夏季利用だろうか
曇天も相まって寂しく感じた。

校舎はほぼ現存しており玄関ファサードに特徴がある
体育館は一段高い場所にあり連絡通路が階段になっていると思われる

また遊具も各種見えたが近くまで行かずにズームにて。

場所柄、初めて訪れた者としてはここにこれだけの学校が必要だったのかと思った
後で資料等を見直すと中学も併置になっていたので納得した。

 

 

 

 

 


2023年5月撮影

 

 


美瑛町の建築探訪

2023-05-21 11:10:47 | 東川町 美瑛町

1泊2日で東川町から廻って美瑛町に宿泊しました
北海道新聞社、2000年発行の「旭川・道北の建築探訪」に掲載された建物を中心に撮影をしています

 


「美瑛町農業倉庫1号、2号、6号」 旭川と道北の建築探訪 NO54

 

所在地:美瑛町本町1丁目 ※6号は栄町1丁目
建設年:大正8(1919)年 ※6号は昭和16(1941)年 
指定等:なし

※現在は1棟のみ健在で「道の駅 びえい丘のくら」として活用中

 

「道の駅 びえい「丘のくら」」

 

所在地:美瑛町本町1丁目9-21
建設年:大正6(1917)年 
指定等:なし

■利用日

 年中無休
(年末年始のみお休み12月31日~1月3日)
※12月30日は午前のみ営業

6月~8月 9:00~18:00 
9月~5月 9:00~17:00
香麦食堂11:00~14:30(LO)

 

この倉庫は「美瑛軟石」を使用し大正6年に建てられた3棟のひとつ
主に豆類の貯蔵庫として使われたとのこと。

上記の「旭川と道北の建築探訪」の建物である。

 

「美瑛軟石」は大正5年から昭和44年頃まで採掘され、広く使用された。
その後、2棟は解体され残ったこの蔵を町の歴史承継、中心部の商業活性化の中核とし平成19年に「道の駅」として登録された。

 

補修は当然されていようが、中は美瑛町の特産物が並び
雰囲気の良い販売所である

天井を見上げると梁がありやはり蔵ということを実感できる
また美瑛軟石が表面の外観も綺麗であり重厚さはあっても
劣化は中々認められない。

 

 

外観上部に見える2階部分の明り取り窓は後付けのようだ。

 

両側(短辺側)の出入り口は以前はシャッターであったが長辺側の形に改築され
鉄扉に変わっている
この鉄扉はどこで使用していたものかは不明。

 

 

今回は未確認だったが裏側の出入り口(現在の道の駅入り口の反対側)の上部に以前の農業倉庫の文字がかすかに残っているはずだ。


2023年5月撮影

 

 

 

「JR美瑛駅 駅舎」 

 

所在地:美瑛町本町1丁目1 
建設年:昭和27(1952)年 
指定等:なし

 

美瑛駅は元々は明治時代に木造で建設されたもの
開業は明治32(1899)年。

それを昭和29年に美瑛軟石で改築したのが現在の駅舎である。

旧国鉄時代に石造りで建てられた駅舎は珍しいとのことだ。

 

駅周辺の商業施設は、屋根勾配を揃える、高さ制限、ファサードに美瑛軟石を用いるなどの建築協定を定め、統一感ある街並みとしている。
※一部wikipediaより

駅前の通りに行けばその統一感がよくわかる
このような統一感がある商店街の街並みは浦河町もそうだと記憶がある


駅舎前には小さなロータリーがありタクシーが複数台、客待ちをしていた
やはり観光地の駅だけあるのだろう。

この味のある駅舎は大事に後世まで残してほしいものだ。

 

 


2023年5月撮影

 


東川町の建築探訪

2023-05-12 20:45:11 | 東川町 美瑛町

1泊2日で東川町から廻って美瑛町に宿泊しました
いくつかの建物は北海道新聞社2000年発行の「旭川・道北の建築探訪」
に掲載された建物が含まれます。

 

まずは東川町から

「北の住まい設計社」旧東川町立第五小学校 道北の建築探訪 NO51

所在地:東川町北5線東7号
建設年:昭和3(1928)年 
指定等:なし

【北の住まい設計社 東川ショールーム】
Open 10:00〜18:00 水曜定休

【カフェ&ベーカリー】
水曜定休(ベーカリーのみ火曜・水曜定休)
■ベーカリー・食品館
Open 10:00〜18:00
■カフェ
Open 11:00〜17:00
食事-14:00 L.O / デザート・ドリンク-16:30 L.O

 

東川町の閉校小学校は2校と他の街に比べて少ないほうだ

旧第五小学校は平屋の教室棟と体育館が現存しており、
北の住まい設計社の工場として再活用されている。

場所は街の外れと言ってよいだろう
廻りには人家が少ない場所にある

元々木々に囲まれた場所に学校があったのかは未調査だが
木々越しに見る現存校舎はなんとも味があり素敵だ。

古い建物なのでもちろん補修や塗装直しや窓の白枠などをして
見栄えが良くなっている。

 

もう一つの第四小学校も第五小学校に似た素敵な校舎だったが
閉校後に体育館が焼失し、校舎も解体された。

 

 

 

 

 


2023年5月撮影

 

※北の住まい設計社の敷地内から旧校舎側へは立ち入り禁止である

 

 

 

 

「東川町郷土館」旧東川町役場庁舎 道北の建築探訪 NO52

所在地:東川町東1丁目16番2
建設年:昭和24(1949)年 
指定等:東川町指定 有形文化財

■利用日

 5月1日~6月30日 日曜日のみ開館

 7月1日~8月31日 月曜日休館

 9月1日~11月3日 日曜日のみ開館

 ※冬期間(11月~4月)は休館

■開館時間:10時00分~16時00分

 

役場や公園が周りにある閑静な場所に郷土館があった。
隣に町の駐車場が広くあるので見学しやすいのも特徴。

濃茶の下見板張りに窓の白枠
左側の切妻屋根と2層を彷彿させる窓枠など見ごたえ充分の建物であった。


訪問時期は残念ながら日曜日のみの開館だったので中の見学は出来なかったので
いつか再訪したいものだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2023年5月撮影

 

 

 

 

「明治の家」旧尾田家住宅 道北の建築探訪 NO53

所在地:東川町東1丁目15番 羽衣公園内
建設年:明治44(1911)年 
指定等:東川町指定 有形文化財

■利用日:予約制 ※冬期間(11月~4月)は休館

■電 話:教育委員会 生涯学習推進課 0166-82-2111

 

元は明治28年に香川県から移住した尾田家の農家建築である。

昭和62年に町に寄贈され現在地に移築復元した
当時は藁葺屋根であったが瓦敷きにされたようだ。

尚、外壁からは香川県の農家住宅様式を伺えるとある。

 

 

 

 


2023年5月撮影

 

「明治の家」に並んで建つ「相馬妙見宮」も町の指定文化財である。

 

 

 

 

 

「イーストリバーハウス・居酒屋大勝」

所在地:東川町西町1丁目1-9
建設年:不明 昭和初期? 
指定等:なし

 

大通りに面しているので、すぐに目についた
テナント?で2軒のお店が営業をしているようだ。

木造下見張りは補修こそあれ、古い時代の建物に感じた
レンガの煙突もあり、道路に面した奥側にはお洒落なテラスサイド的な造りもあった これは後付けかと思うが。

 

 

 


2023年5月撮影

 



 

「古民家」

所在地:東川町東町
建設年:不明 昭和初期? 
指定等:なし

 

東川町の中心部にあり、付近をグルグルと廻っている時に目に入った。

窓が多いので遠目にも内部にものが入っており生活感があるのがわかる
ただ実際に人が住んでいるかは未確認だった。

連続する窓や出窓のあるファサードがとても素敵だった。

 

 


2023年5月撮影