札幌・北海道のレトロ建物大好きおぢさん日記

札幌(北海道)のレトロでモダンな建物を見たり撮影するのを趣味としています。

札幌の建築探訪 北区② 71-北大第二農場産室・追込所および耕馬舎 ~ 93-篠路駅周辺の倉庫群

2021-02-11 13:07:46 | 札幌市北区

 

北海道大学のラストは「第二農場」です。

北8条から南北に長い北大キャンパスは北23条まで続きますが「第二農場」は
北18条~19条の西7丁目から8丁目にかけて存在しています。

今回は北18条から行ってみました
一般車の通行は出来ないので環状通を東から西へ歩いて向かいます
ほどなくしてエルムトンネルがあるので入らず向かって左側を進むと右手に白い建物が見えます。

 

トンネルの上を横切る感じで右に行くと入口です。

 

 

敷地内にこんな池があるとは驚きました!

まずは入口にある事務所で記帳します。

 

「事務所」 旧東北帝国大学農科大学第二農場事務所      

 

所在地 北区北18条西8丁目

建築年 明治43(1910)年

 

 

 

 

白くコンパクトサイズで可愛い事務所ですよ。

 

それでは先に進みます
まず最初に左手に見える建物から

 

「製乳所」 旧東北帝国大学農科大学第二農場製乳所     

 

所在地 北区北18条西8丁目

建築年 明治43(1910)年

 

 

 

やっぱりレンガは味が出ますね~小窓とかお洒落だし🧱

 

 

「釜場」 旧東北帝国大学農科大学第二農場釜場      

 

所在地 北区北18条西8丁目

建築年 明治43(1910)年

 

 

 

隣は窯場でこちらは石づくり░
煤けた感じと、こちらも小窓がいいアクセントだなぁ

 

 

ここから木造建築になります🌳

「秤量場」 旧東北帝国大学農科大学第二農場秤量場      

 

所在地 北区北18条西8丁目

建築年 明治43(1910)年

 

 

 

穀物の重さを荷馬車ごと軽量する施設だそうです
なんか小型で古い物置のようだけど…(失礼) 

 

 

ここから建物が大きくなります。

「収穫室および脱稃室」 旧東北帝国大学農科大学第二農場収穫室      

 

所在地 北区北18条西8丁目

建築年 明治44(1911)年

 

 

 

 

 住宅としても素敵な意匠に見えますね
大中小、三つの建物が重なりあっています。

 

 

「穀物庫」 旧札幌農学校玉蜀黍庫      

 

所在地 北区北18条西8丁目

建築年 明治12(1879)年

 

 

繋がっています

 

 

貯蔵庫として高床に意味があります ネズミ対策と通気もあるのかなと🐀

 

 

「北大第二農場産室・追込所および耕馬舎」 旧札幌農学校農校園模範家畜房      

 

所在地 北区北18条西8丁目

建築年 明治10(1877)年

指定等 重要文化財

開館時 10:00~16:00 4/29~11/30

休館日 毎月第四月曜日

入館料 無料

 

 

 

 

 

第二農場でのメインはこの模範家畜房(モデルバーン)です。

なんとも大きな建物で特に2階の大きさには圧倒されそうです
これを模範として酪農施設の参考にということでしょう🐄

ここだけ施設内の見学が出来たが、コロナウィルス感染防止のため現在は停止しています。

 

 

「牧牛舎・根菜貯蔵室・緑飼貯蔵室」 旧東北帝国大学農科大学第二農場牧牛舎      

 

所在地 北区北18条西8丁目

建築年 明治42(1909)年

 

 

 

 

この建物も正面から距離を取って撮影が出来ます📷
モデルバーンと同じように小屋根含む2階の広がりが特筆すべき点かと。

 

裏手にはサイロがあります。

 

 

 

 

「種牛舎」 旧札幌農学校農行園模範家畜房翼部      

 

所在地 北区北18条西8丁目

建築年 明治12(1879)年

 

 

 

前記の大型施設と同様の造りのように見えますね🐄🐄🐄

こちらも裏手にはレンガ造りの「根菜貯蔵庫」があります。

一連の施設の繋がりは実に見事な施設群ですね
もはやこのような大規模の木造酪農施設は中々見ないでしょう。

これらはすべて「重要文化財」に指定されています

 

 

行って見たらわかりますが、草原を中心に周囲に施設が建っているので
どこも絵になりますし
都会の中にいることを忘れる異空間ですね

観光でも市民でも行ったことが無い人にぜひお薦めいたします

 

 

事務所の裏にあった用具室?物置?

小さくとも歴史を感じた(*^^)v

 

トイレがサザエさんのアニメに出る家みたいでかわいい
ホワイトに下見板張り、赤いトタン屋根でとてもイイ🚻

 

2020年9月撮影

 

 

 

*写真は札幌藤学園キノルド記念館

 

 

 

「O氏宅」     

 

所在地 北区

建築年 大正12(1923)年

指定等 

開館時 個人宅のため公開していません

*現在は改築されています

 

 

改築前の面影を残しハーフティンバー風の仕上げと、
以前は半切り妻屋根だったが、切り妻屋根にしすっきりした印象ですね
現在の姿も素敵です

 

 

 

「札幌藤学園キノルド記念館」 旧札幌藤高等女学校本館     

 

所在地 北区北16条西2丁目

建築年 大正13(1924)年

指定等 さっぽろ・ふるさと文化百選

開館時 冬季休館(コロナウィルス感染防止で年間休館の可能性あり)

 

 

 

 

 

「札幌の建築探訪」が発行された時はもっと大きくて校舎として使用されていたが
その後に解体され、現在あるのは一部を再現したものです。

設計はスイス人のマックスヒンデルで、彼の作品で札幌に現存しているのは
このキノルド資料館と北星学園100周年記念館、ヘルベチアヒュッテ、空沼小屋だけになりました。

 

敷地外からは木々が邪魔してよく見えず🌳 東南の門からはすぐそこなので多少の撮影は出来そうですが
あくまでも女子校なので行き過ぎた撮影や進入は止めたほうが良いと思います👧

キノルド資料館は内部見学が以前は出来ましたが冬季は休館、現在は未確認です
4月になったら確認して見れたらなと思います

何と言ってもピンクの校舎と赤い屋根上の玉ねぎ形の尖塔が特徴ですね🏠

 

 

 

「北海道建築工房」 旧質舗かねた・丸田質店蔵    

 

所在地 北区北8条西1丁目

建築年 昭和5(1930)年ころ

指定等 

開館時 現存していません *現在この一角は大規模再開発工事中です

 

*2019年5月 ストリートビューにて

少し前まで建物はあり飲食店が営業をしていました。
近辺をよく車で通ったので、建物ではなく古民家的な飲食店に魅力を感じ
いつか行こうと思ったままでした…

こんなことはいくつかあり二の舞を踏まないようにしたいです😢

 

 

 
 
 
「近藤牧場木造サイロ」      
 
所在地 北区新川694
建築年 大正14(1925)年
指定等 さっぽろ・ふるさと文化百選
開館時 一般公開はしていません
 
いい天気でした
青空と牧場がイイ感じ👍
 
「札幌の建築探訪」では、この木造サイロが選ばれています。
 
 
こちらは石造りのサイロ
ただでさえ珍しい木造サイロなのに石造りと並んでいるとは
 
乳牛なんだ 牛乳飲んでみたい🍼
 
 
 
いい光景だね これが人口190万都市にあるなんてホント素晴らしい
手入れもきちんとされているし
ずっと残して欲しいな
 
 
2020年8月撮影
 
 
 
 
 
 
「新琴似屯田兵中隊本部」      
 
所在地 北区新琴似8条3丁目
建築年 明治19(1886)年
指定等 札幌市指定有形文化財
開館時 10:00~16:00
休館日 月・水・金・日曜、冬期間(12~3月)
入館料 無料
 
 
 
九州各地の士族が屯田兵としてこの地に来ました。
 
めちゃくちゃ説明がありますね!
地元が力を入れてる感があります👍
 
 
建物は復元されています。
 
 
中隊本部のある場所は新琴似神社の敷地で他に石碑がいくつもあり
一帯が郷土資料的なスペースのようです(((uдu*)ゥンゥン
 
 
 
 
 
 
 
 
建物は復元されただけあってとてもきれいだし、窓枠などモダンですね
 
中は郷土資料館になっていますが、あいにくの休館日で💦
いつか時間があれば曜日を選んで行き、中を見たいです
 
 
2020年8月撮影
 
 
 
 
 
 
 
「篠路駅周辺の倉庫群」 旧篠路農協倉庫     
 
所在地 北区篠路3条7丁目
建築年 昭和9(1934)年
指定等 さっぽろ・ふるさと文化百選
開館時 一般公開はしていません
 
 
 
JR篠路駅から外に出ると左右に倉庫があります。
右手に倉庫群、左は会社と倉庫ですね
 
 
 
 
何かののぼりのポールがくくりつけられていて標示がかわいそう💧
 
 
 
 
 
 
レンガも石も、また形も色々あって何か楽しかったです!
基本的には会社の倉庫なので、あまりウロウロするのもちょっと気が引けました
 
 
2020年8月撮影
 
 
 
 

札幌の建築探訪 北区① 66-偕楽園水木清華亭 67-北海道大学正門、同本部、同南門、門衛所 ~ 69-北海道大学農学部本館 70-北海道大学理学部本館

2021-02-05 00:03:18 | 札幌市北区

 

 

「偕楽園水木清華亭」     

 

所在地 北区北7条西8丁目

建築年 明治13(1880)年

指定等 札幌市指定有形文化財

開館時 9時~17時

休館日 年末年始

入館料 無料

 

 

 

「札幌の最初の公園であった偕楽園に、開拓使の貴賓接待所として建てられました。開拓使長官黒田清隆が「水木清華亭(みずきせいかてい)」と名付け、明治天皇行幸の際に休憩された由緒ある建物です。外観は洋風な印象でありながら、内部は漆喰塗で大きな張出し窓が広がる洋室と、縁側のある和室を並べた和洋折衷様式となっています。明治19(1886)年の道庁設置とともに民間に払い下げられました。」札幌市HPより

 

ここが札幌最初の公園だったなんて初めて知りました💦

以前から北大の南側を巻いて西区へ向かうルートを通るたびに反対側に見える古い家は何かな?と思っていた建物です。 

 

駐車場はありませんが、すぐ近くにコインパーキングがあります🅿

JR、地下鉄札幌駅から徒歩10分なので観光なら北大と一緒に公共交通機関がいいかも知れませんね

 

まずは建物をぐるりと

 

 

 

 

 

 

 

 

木々や緑が多く小公園といった感じです🏞

古い建物ですが外観はよく管理されていますね

 

それでは中へ

靴を脱いで上がり記帳もします。

中に管理人さんも居ました。

 

廊下の赤絨毯、什器、家具

 

入ってすぐの右手に洋室です

洋室はベイウィンドウがいいですね~

 

清華亭の解説資料の展示あり

 

 

 

 

奥に15畳の和室

 

 

 

 

縁側がある家が好きです

 

 

 

 

見学が出来るスペースは限られているので

ただ見るだけならあっという間に終わります

解説や造りなどを見て外も廻って撮影して30分くらいの所要時間でした

廻りにビルが無く、また木々も多いので時計台や資料館と違い、明治の気分を味わえると思います。

 

 

2020年8月撮影

 

 

 

 

 

「北海道大学正門」 旧北海道帝国大学正門     

 

所在地 北区北9条西5丁目

建築年 昭和11(1936)年

指定等

 

前回から札幌市北区に場所が移りました。中央区はさすがに数が多く「札幌の建築探訪」の半分以上ありました!

そして北区といえば北海道大学です。

大学内は歴史的な建造物が多く、3回に分けて紹介します。

 

まずは入口、正門

 

創建時からのものではなく昭和11年に陸軍の大演習があり北大に大本営を設置するにあたり

この門に取り換えたという……いや昔はそんな時代だったんですねぇ

 

 

 

 

「北海道大学本部」 旧北海道帝国大学予科教室     

 

所在地 北区北9条西5丁目

建築年 昭和10(1935)年

指定等 

開館時 一般公開はしていません

 

正門を入るとすぐ右手に見える建物です。

 

 

スクラッチタイルが印象的な重厚感ある建物ですよ

 

中を見たいですね~

 

 

 

「北海道大学南門」 旧札幌農学校正門    

 

所在地 北区北8条西5丁目

建築年 明治37(19041)年

指定等 

 

 

こちらの南門が創建時の正門でした

南門はレンガ造りで歴史を感じます🧱

 

 

 

「北海道大学門衛所」 旧札幌農学校門衛所     

 

所在地 北区北8条西5丁目

建築年 明治13(1880)年

指定等 

開館時 一般公開はしていません

 

小さな建物ですが明治13年からそんなに変わっていないそうですよ

車で営業に来た時は、ここに一旦駐車し入館の記帳をし通行書を発行してもらいます

結構営業で来たので、なんか懐かしいです

 

 

 

「放送大学北海道地域学習センター」  旧札幌農学校昆虫学及養蚕学教室     

 

所在地 北区北9条西8丁目

建築年 明治34(1901)年

指定等 さっぽろ・ふるさと文化百選

開館時 一般公開はしていません

 

農学部の方向へ進むと歴史ある建物群が見えてきます。

ある意味、集中していると見て廻るのが楽

以前の北大(札幌農学校)は時計台のある北2条にありました。

そこから5年をかけて現在の北8条キャンパスに移築したのです。

 

 

 

 

「北海道大学図書刊行会」 旧札幌農学校図書館・書庫    

 

所在地 北区北9条西7丁目

建築年 明治35(1902)年

指定等 さっぽろ・ふるさと文化百選

開館時 一般公開はしていません

 

 

 

図書館はレトロな姿がそのまま残っています📚

 

繋がっているのは書庫です

 

このレンガの建物も実に味がありますね~🧱

 

 

 

 

 

 

「札幌の建築探訪」には掲載されなかったが同じ敷地にある「昆虫学標本室」

芝生が気持ちよさそう

 

 

 

 

「北海道大学古河記念講堂」 旧東北帝国大学農科大学林学教室     

 

所在地 北区北9条西7丁目

建築年 明治42(1909)年

指定等 さっぽろ・ふるさと文化百選

開館時 一般公開はしていません

 

「古河」は当時、古河財閥の寄付をもって建設されたためです

 

 

いや~ここも中の見学がしたい

 

 

 

 

 

少しキャンパス内も

カフェもいくつかあるし

 

普通にエゾリスもいます

 

キャンパス内に川が流れ憩いの場を形成しています

 

ここから流れ出しています

 

北大が近ければ定年引退後は毎日のように散歩したいです

 

 

「北海道大学農学部本館」      

 

所在地 北区北9条西9丁目

建築年 昭和10(1935)年

指定等 

開館時 一般公開はしていません

 

北大出身でもない私がもつ北大のイメージは、クラーク博士と農学部🎩

クラーク博士は羊ヶ丘展望台のような絵になるカッコイイ銅像ではない

しかし北大にかかわった博士として胸像でもいいと思う。

 

 

南北に走る大通りを横目に

クラーク像から振り向き真っ過ぐに西方向へ

 

 

夏はこのような木々の向こうにすぐに全景が見えてくる 

 

 

 

建物はまさに招き入れるように逆コの字になっており壮観です

 

 

平日では無いため学生のいない静かなキャンパスだった

 

 

 

時計塔の造作が素晴らしい

時計塔の窓から玄関のアーチ、上から下まで「3つ」が共通になっています。

 

そして両サイドの入口の造作もまた素敵です。

 

 

仕事の関係で工学部と理学部は結構行ったけど、農学部だけはなぜか行ったことが無かった。

やはり工学、理学部の教授、助教授にはお世話になっていたので行きやすい学部に行っていたのだろう。

それとも農学部の学舎に圧倒されて気後れしたのかも知れない(笑)

もっと前から歴史ある建物に興味があったならば、これだけの素晴らしい学部には入り浸りだったんだろうなと思います💧

 

 

 

 

 

 

「北海道大学理学部本館」 現北海道大学総合博物館     

 

所在地 北区北10条西8丁目

建築年 昭和4(1929)年

指定等 

開館時 10:00~17:00

休館日 月曜日(祝日の時は翌平日に休館)

入館料 無料

 

旧理学部(北大博物館)は正面から入ったことは記憶がなく

ほとんどは駐車場のある北側の小さな玄関から入った覚えがある。

 

北大を南北に走る長い直線道路沿いにあります。

 

 

農学部同様、その存在感は他を圧倒します。

 

入館料は無料です

 

玄関から入るとこの細工がお出迎え

1階にはカフェもあれば売店もある☕ 特に売店はオリジナルグッズ満載なので覗く価値あり!

 

 

展示物は本格的なものばかり🐻

さすが北大というところでしょうか。

学術的にド素人でも結構楽しめるし興味が持てそうなこともありました。🦖

 

やはり階段がイイね

 

この先は立ち入り禁止ですが、まさに私が出入りしていたころの理学部がここにあります。

この薄暗さを思い出しました。

 

 

 

建物のハイライトはこの階段を登り切ったところにある

 

 

吹き抜けに現れる「アインシュタイン・ドーム」

 

 

結構な枚数を撮影しました。

色んな角度から見ると同じようで違う感覚がして、ぼーっと見てましたねぇ

 

 

ここは北大に観光に行くと一番時間をかけるところ

博物館なんか子供も興味が出そうなものもあるしね

まずは外観のゴシック、そして中の歴史ある造りと展示などとても見どころありです。👍

 

 

 

有名な北大ポプラ並木は理学部の北側を通るので行って見た。

 

過去の爆弾低気圧でなぎ倒された木が多かったですね🌲

 

 

ここも初めての訪問💦