札幌・北海道のレトロ建物大好きおぢさん日記

札幌(北海道)のレトロでモダンな建物を見たり撮影するのを趣味としています。

札幌の古民家(蔵・倉庫)飲食店の建築探訪⑤

2022-05-07 23:04:57 | 古民家飲食店

ここでは、いわゆる古民家カフェとか食堂、レストランなど飲食店や食品を扱う店舗を載せていきます。

ほとんどの店舗には入ったことが無いので外観が中心となり、正確な情報がないお店もあります
私が見て気になったりレトロだなぁと思うお店、たまたま通りかかったら古いけど面白い建物であったお店など

そういうことでお店自体の情報や内容は各HPなどでどうぞ(笑)

(これまでの建築探訪で紹介した建物はダブるので載せません)

 

 

「珈房 サッポロ珈琲館 本店」

住所:西区八軒1条西3丁目1-63


2022年4月撮影

 

元北海道工業試験場の建物を活用したカフェ。
工業試験場は大正12年から西区のこの地に設置され随時研究棟が建設された
その後、昭和52年に現在の北区(北大敷地内)に移転している。

JR琴似駅付近は昔は工場が多く、すぐ近くに缶詰工場もあり、今も現存している事務所が歴史的建築物になっている。
店舗に隣接している道警の琴似庁舎が広い敷地を持っているので試験場の名残かも知れない。

建物は庁舎を改装したものであり、特に内装にそれが見られ天井も高く、当時を彷彿とさせる箇所もある
庁舎らしく箱型だが玄関が印象的だ。

サッポロ珈琲館は平成元年に工房をここに移し現在に至る
市内でも北円山店、平岸店、月寒店など歴史的建物をリノベーションして活用しており
レトロ建物が好きな人には素晴らしい会社であるといえよう。

 

 

 

「カフェレストラン 薫月」

住所:北区北25条西8丁目3-15


2021年8月撮影

 

薫月(かおるづき)は札幌北高のすぐ横にある住宅街のレストランであり
いわゆる古民家である。

玄関廻りは綺麗に塗装され窓枠は白枠に。
印象的なのは一部2階建ての窓が正面を向いており、ハーフティンバーと窓の桟が印象的で
この桟のスタイルは木々で見えないが1階の窓にもありそう。

薫月は2004年にオープンしているイタリアンのお店で味の評判が良さそうだ
飲食店がリノベーションをしてくれると利用しやすく中が拝見出来る。

コロナ過が少し落ち着いたらぜひ利用したいものだ。

 

 

 

「ル・クレエ」

住所:東区北13条東3丁目1-3


2021年7月撮影

 

ル・クレエは南向きの一方通行に面しており、天使大学、天使病院が隣にある。
店舗は2007年にオープンしており、建物は昭和初期に建てられた民家をリノベーションしたものである。

北区の「薫月」と似ているところは、2階の窓とイタリアンということ。
特に西向き正面玄関側にある2階の丸窓とアーチ型の窓が印象的だ
また南側に廻ってみると中小2つの菱形窓もある。
これらはリノベ後に取り付けたと思うがどうか?

過去に2度ほど利用しているが、特にランチはリーズナブルでコスパ良く
味も良いと思う。

古民家はちょっと暗さがあるくらいが落ち着ける
その点では申し分ないと思うが。

 

 

 

「ル・パティシエ・フルタ」

住所:東区本町1条2丁目1-10


2021年1月撮影


東区はタマネギが名産でタマネギ倉庫が各町にある
ここは1940年代に建てられたタマネギ倉庫であった。

所有者は法邑家で倉庫の後にアトリエ、カフェの「品品法邑」を営業しており
今も表示は残っていた。
すぐ近くにギャラリーもあり、かつてはカフェも併用していたので以前は何度か利用したことがある。

カフェ時代の壁は白く塗られたり、絵が描いてあったりしたが
2016年に現在のお店がオープンしてから目立つ色になった。

ル・パティシエ・フルタのオーナーシェフはいくつかの賞を取る実力者で
札幌のスィーツ界では有名だ。

 

 

 

「Nancy」

住所:中央区南15条西8丁目1-32


2021年8月撮影

 

この建物に関して情報は無く建築年も所有者も結局わからなかった
だが特徴あるファサードと壁の状態、何より上部にある屋号により古いものと判断した。

元々店舗が面している通称「東屯田通」は札幌でも歴史のある地区で
商業の盛んな地区である。

ネットでは分からなかったが、何かの手がかりが無いか探してみる
カフェナンシーはアンティークショップも兼ねており、固定ファンがいそうなお店だ。

 

 

 

「ありんこ研修所」

住所:中央区北4条西7丁目1


2021年8月撮影


建物は木造2階建て、店舗兼住宅として昭和10年頃に建てられたようだ
京王プラザホテル札幌の前にあり賑やかな駅前で歴史のある姿を遠慮気味に誇っている。
正面は塗装や修繕されているようだが横や裏に廻ると痛みがわかる。

ありんこは1978年設立で「おにぎり」の製造・販売店である。
1989年にこの店舗がオープンし、昼は近隣の会社員で賑わっていた。

現在は研修所として営業はしていない。

 

 

 

「ヤキニクネコスタイル」

住所:中央区大通西14丁目3-20


2021年2月撮影

 

昭和中期に建てられた民家をリノベーションして営業をている
大通西14丁目という立地にビルではなく、このような民家が残っていたことに驚く。

中通りに建っている建物は現在の壁色からしてとても目立つ
ここ数年は飲食店が数店入っていたようだ
壁の色や中通りに面した細長い小さな窓は改装したもの。

ヤキニクネコスタイルは記憶違いでなければ同オーナーが猫を見ながらの飲食店から
猫を見ながら焼き肉にチェンジしたものだ。

 

 

 

「円山バル 地球防衛軍」

住所:中央区南6条西17丁目2-6


2021年7月撮影

 

こちらも情報は少なくて、推測だがこの店舗は昭和初期~戦後すぐくらいまでの住宅建築?
店舗前には木々が多く全景は撮っていないが桜の時期には綺麗だそうだ。

玄関や窓上部の細かい格子桟がお洒落に見える
中も見てみたいが場所柄お酒が飲みたくなるね。

お店は2006年頃から営業しているようでスペインやイタリアンが中心だ
長らく続いているのは味と雰囲気が良く固定客がいるからだろう。

 


札幌の古民家(蔵・倉庫)飲食店の建築探訪④

2021-07-06 21:49:32 | 古民家飲食店

ここでは、いわゆる古民家カフェとか食堂、レストランなど飲食店や食品を扱う店舗を載せていきます。

ほとんどの店舗には入ったことが無いので外観が中心となり、正確な情報がないお店もあります
私が見て気になったりレトロだなぁと思うお店、たまたま通りかかったら古いけど面白い建物であったお店など

そういうことでお店自体の情報や内容は各HPなどでどうぞ(笑)

(これまでの建築探訪で紹介した建物はダブるので載せません)

 

 

「プー横丁」

住所:東区北23条東22丁目2-12


2020年9月撮影

 

東区の倉庫らしく玉葱倉庫を改装しての洋食屋さん
先日、再開発のため一時閉店した「のや」は姉妹店でやはり古民家を利用した店舗だった。

入口からレトロ感満載だが味もしっかりしており何度か利用をしている
2階へ上がる階段が急で普通の店舗との違いがある
石造り倉庫の外観は見た通りだが内部は倉庫の良さを充分に演出しており
食堂として利用するのがより魅力を感じるだろう。

 

 

 

 

「福吉カフェ伏古店」

住所:東区伏古9条3丁目3-3


2020年9月撮影

 

福吉カフェは旭川で昭和20年代に開店した老舗店の三代目二人がコラボしたお店で
旭川本店は軟石と木造を組み合わせた店舗でこちらも見ごたえがある店舗だ。

伏古店は馬小屋として昭和30年代に建てられた
豊平区ではりんご倉庫としてレンガ造りは多いが、東区でしかも馬小屋だったのは珍しいのでは

2年前までここで営業していたスープカレーの味を改良しながら引き継いでいるとのこと。

 

 

 

 

「チェットベーカリーおもや」

住所:豊平区月寒東2条19丁目20-50


2021年6月撮影

 

築70年ほどの古民家ベーカリー
古民家とベーカリーは珍しい組み合わせだ
窓は外側が出窓風になっており、我が実家もこのような窓があったので懐かしい

玄関から土足で上がり販売スペース以外はあまり手を加えていないようだ
パンはこだわりがあり、特に食パンが大人気のパン屋である

春には桜が咲きとても素敵な空間となる。

 

 

 

「六軒村やおや横町」

住所:豊平区福住1条8丁目4-5


2021年3月撮影


以前は「チャント」という古民家カフェだった
場所は福住の住宅街で印象的なレンガ造りと大きい玄関庇などが目印。
この時は雪があり全景がわからなかったが、近いうちに再訪したい

現在は六軒村が2020年から後を継いでいる
野菜はもちろん共和町の和菓子もあるとのこと。

 

 

 

「カフェ自給自足 六軒村店」

住所:豊平区福住1条8丁目3-5


2019年3月撮影

 

東区にあるカフェ自給自足の姉妹店で2017年から営業を始めた
元は札幌大学の学生寮で1976年から2002年までたくさんの学生がお世話になった
外観は寮らしく箱型の建物で外観より内部が面白い

六軒村とは開拓時代の土地名で西区の八軒や二十四軒と同じようだ
前記の「やおや」もすぐ近くなので六軒としたのだろう

現在はカフェ、ギャラリーを中心に石焼で出す料理とスィーツが人気だ
この寮生だった人はカフェになって喜んでいるのではと思う。

 

 

 

 

「サッポロ珈琲館 月寒店」

住所:豊平区月寒西1条7丁目1-1


2021年2月撮影

 

国道36号線から住宅街へ小路を入ったところに建つスリムな建物がサッポロ珈琲館月寒店
外観から木造に見えるが鉄筋コンクリート3階建てである。

元は建築家、倉本龍彦氏の自宅兼事務所であったため特異な建物なのでしょう
昭和47(1972)年に建てられ、息子さんの名前から「たくんち」の愛称で地元では有名かと思う

またニセコで斜めになっている家「ばあちゃん家」も倉本氏の作品である。
サッポロ珈琲館になって札幌都市景観賞を授賞している
静かに雰囲気よく過ごせるカフェのようだ。


 

 

 

「バーラーペンギン堂」

住所:中央区南4条西1丁目5-3


2018年4月、2021年7月撮影

 

狸小路のすぐそばにあり廻りのほとんどが商業施設である市内中心部にある
パッと見は営業しているかも疑わしい古い建物だが詳細はわからない
ちなみに建物右側にある小さな扉は系列の居酒屋である。

古くとも表構えだけは改装する店が多い中で、古いままである
ただ中は少なくとも古くは見えないようにリノベーションされている。

現在は昼はアイスクリーム、夜は酒とアイスクリームの店になり狭い店内はいつも女性客でいっぱいだ
札幌が〆パフェで有名になる前の10年以上前から営業している、この道の草分けである
この魅力あるお店で長く続けてほしい

 

 

 

 


札幌の古民家(蔵・倉庫)飲食店の建築探訪③

2021-07-04 00:02:54 | 古民家飲食店

ここでは、いわゆる古民家カフェとか食堂、レストランなど飲食店や食品を扱う店舗を載せていきます。

ほとんどの店舗には入ったことが無いので外観が中心となり、正確な情報がないお店もあります
私が見て気になったりレトロだなぁと思うお店、たまたま通りかかったら古いけど面白い建物であったお店など

そういうことでお店自体の情報や内容は各HPなどでどうぞ(笑)

(これまでの建築探訪で紹介した建物はダブるので載せません)

 

 

「ROGA」

住所:北区北7条西5丁目5


2020年9月撮影


JR札幌駅の北側と北大南端の間に、古くからの建物を活用した飲食店や木造住宅などが
まだ数軒残っている
ROGAはその内の1軒でオープンは2010年です。

ここは2013年まで営業していた東洋カメラハウスの石蔵で
オーナーさんの実家であり、築100年は超えている蔵だそうだ

店舗は1階2階とありカレーやパフェなどがよいらしい
蔵らしい落ち着いた雰囲気と照明であり、実にうまく活用していると思う。

 

 

 

「みず木」

住所:北区北8条西6丁目2


2020年9月撮影

 

ROGAとは道路向かいの1丁西にある、そば屋さんがみず木。
この通りは西区方面へ抜ける下手稲通りと合流するので昔からよく通っていた
気になっていた店で、おそらく30年以上前からの営業かと思う(開業年や建物の詳細はわからず)

例によっていつか入ってみたいと思いながらまだ利用していない
内部も外観通りに古いが綺麗であるとの記載も他にあった。

そば屋さんの外観に合う江戸風のお店を気になっていた人は多いと思う。

 

 

 

 

「博多ぶあいそ別邸」

住所:北区北8条西5丁目7


2020年9月撮影

 

北海道大学南門の入口手前右側に木々に囲まれた一軒家風のお店がある
ここは元北大教授の松村松年博士の教授時代の自宅である

松村博士は日本の昆虫学を築いた人物と言われ、文化勲章受章や日本昆虫学会の会長も務めた人物である
その自宅を内外部ともあまりイメージを変えずに、むしろ邸宅の見学をするような感じで利用できるようだ

博多ぶあいそは店名通り博多のもつ鍋が美味しいお店
南の料理を北大教授の家で食べるのは面白い。ランチもあるので気軽に利用出来そうだ。

 

 

 

 

「離島キッチン札幌店」

住所:北区北11条西1丁目1-25


2020年9月撮影


石狩街道の北向きにある大正時代の軟石の蔵を利尻島の古材を使ってリノベーションしたのが離島キッチン
内部は変にいじらず石と組んだ木材をそのまま表せている
廻りはマンションや住宅が多いので異彩を放っている。

離島キッチンはNPO法人が運営しており
全国の離島の食材で作った料理をコースで味わえる
またテイクアウト商品もあるので見学がてら立ち寄ってはいかが。

 

 

 

 

「カフェあんとるぽー」

住所:西区宮の沢2条西2丁目11


2020年9月撮影


カフェあんとるぽーは国道5号線沿いの白い恋人パーク内にある
建物は国道に面しているので外観は容易に見れる。

元は「旧遠藤醸造店」、そしてフレンチの「あんとるぽー」として再利用されたのが名前の由来です
レストランの閉店により解体されるところを石屋製菓が引き取り移築したのが現在の姿。

旧遠藤醸造所は明治44年(1911年)に建てられており、外壁のオブジェにも記されている
軟石で作られたがっしりした建物は札幌市の「さっぽろ・ふるさと文化百選」006号に指定された

白い恋人パークに行ったときは、こちらで休憩して内部の見学をどうぞ。

 

 

 

 

「ペケレット湖園」

住所:北区篠路町425


2021年3月撮影

 

北区にあるペケレット湖園は、ペケレット沼に隣接する北海道の植物と開拓の歴史を展示した資料館に、ジンギスカン屋とカフェが合わさった施設。
湖というか沼?も含め企業の所有地なので勝手に入ることは出来ない。

営業して60年が経つとのことだ
1階がジンギスカンで2階と3階の一部で資料館的に展示されている
敷地内に入るのと沼の散策をしたい時はジンギスカンを利用するか、ドリンク1つと散策料のプランを利用すること。

建物は印象的な最上部の連続するアーチ、エントランスなど敷地外の白樺越しに見るのも良いが
やはり沼、庭側から見る方がすっきりして良いだろう
札幌市内でも、建物についてはほとんど話されることは無いが、個人的には建物、沼、ジンギスカンの順で興味がある。

 

 

 

 

「宮田屋珈琲 清田本店」

住所:清田区清田1条3丁目1-66


2020年8月撮影

 

宮田屋は札幌清田区で1989年に創業し、市内に9店舗で営業をしている
その各店舗は先に紹介した東苗穂店や蔵、レンガ造りの建物をリノベーションしていたりユニークである

清田本店も古民家を改装した店舗で
建物の廻りは駐車場を含め広いスペースがあるので、ぐるっと見てとれる

 

 

 

④へ続く

 

 


札幌の古民家(蔵・倉庫)飲食店の建築探訪②

2021-06-30 23:07:07 | 古民家飲食店

ここでは、いわゆる古民家カフェとか食堂、レストランなど飲食店や食品を扱う店舗を載せていきます。

ほとんどの店舗には入ったことが無いので外観が中心となり、正確な情報がないお店もあります
私が見て気になったりレトロだなぁと思うお店、たまたま通りかかったら古いけど面白い建物であったお店など

そういうことでお店自体の情報や内容は各HPなどでどうぞ(笑)

(これまでの建築探訪で紹介した建物はダブるので載せません)

 

 

「森彦」

住所:中央区南2条西26丁目2-18


2021年6月撮影


円山の住宅街の路地裏、車1台が通るのがやっとの場所に森彦がある
札幌の古民家カフェでは最も有名な1店かと思う

夏はご覧の通りツタが多いので建物全景を見るなら晩秋から冬が一番
築70年を超えるといわれる建物の外観は素朴な木造住宅である。

2階の窓側席が人気であり、どちらかというと一人で来て時間と空間を味わって帰るようなイメージだ。

 

 

 

「かしわ亭」

住所:中央区南20条西8丁目2-21


2021年2月撮影

 

かしわ亭は昭和25(1950)年建築の石蔵を再利用している食堂である
旧名称は旧中川宅リンゴ倉庫で上部に〇に中が見える。

リンゴ倉庫は生産地であった豊平区から南区に多く存在し
中央区のこの場所にあるのは不自然なので移築したものかも知れないし
レンガ造りが多いので南区の石山あたりにあった札幌軟石の蔵かも知れない。

中は入ったことがないのでわからずだが通常だとランチタイムの営業があるので
気軽に入れそうだ。

 

 

 

「Lakura」

住所:中央区南4条西9丁目1009-3


2021年1月撮影

南4西9というほぼ中心部に近い場所に、このような路地と建物が残っているのは驚いた
住宅と蔵からなっているのは、元質屋さん(浦質店)だったからでその竣工は大正8(1919)年と言われる。

100年を超える建物は質屋さんの後に飲食店で再利用され、現在はラクラ(服と食と音楽と♪ ビーフシチュー)が
2010年から使用している。

古民家の活用に言えることは、やはりこの建物が好きじゃないと続かないだろうなと思う
外観は古さと現在のオーナーのセンスが感じられるようだ。

 

 

 

「旧茶蔵」

住所:中央区南9条西4丁目6-1


2020年8月撮影


南9条通りで隣に中島公園と川が隣接している絶好のロケーションでしょう
この建物は昭和39(1964)年ごろの建築のようで当初は倉庫と宿舎に利用されたようだ。

店舗への改造は1階の正面を9条通りから見えるように、ガラス戸などにリノベーションしたように見える
現在の利用は個人宅?と思えるので敷地内への立ち入りは禁止です。


旧茶蔵はカフェとして2007年10月までここで営業し移転後に閉店している。

 

 

 

「旧大場豆腐店」

住所:中央区南1条西9丁目1-6


2020年9月撮影

 

大場豆腐店に関しては古民家の再利用ではなく、大正11(1922)年から続く創業98年を超えるお店であった。
こじんまりとしたお店なので交通量がある東屯田通りを通っても最初は気が付かなかった。

建物は平屋でレンガ造りの煙突が古さを感じさせて目立つ
お店が開いているのは見たことが無かった。

大場豆腐店は残念ながら建物の老朽化とコロナ過により2020年3月31日で長い歴史にピリオドを打った。

 

 

 

「北カフェ」

住所:中央区南8条西14丁目2-2


2020年3月撮影

昭和2(1927)年建築の古民家を再利用したお店
重厚な門構えから玄関の上部はモザイクのステンドガラス
庭が広く見える大きな窓に土壁、雪見障子などがそのまま残っている

昭和2年といえば、あの旧小熊邸と同年の建築
2店の共通点や違うところを探すのも楽しいかも。

北カフェは2013年オープンのスープカレーとスィーツがメインのお店です。

 

 

 

「座忘庵」

住所:中央区南2条西24丁目1-8


2019年1月撮影


昭和50年代の中頃、裏参道は確実に一時代を築いていた
当時の若い人で都会のビルを嫌い、狭い道に古びた小さな家が連なる
裏参道が気に入った人たちが集まってきて、古い家をカフェやギャラリー、アトリエなどに改装した

座忘庵のオープンは平成6(1994)年なので、ほとんど残っていない当時の店から見ると古くからある店になる
黒く塗装された木造家屋で個性がある
店舗は奥に別棟のように伸びて造作が違う うまくリノベーションしたと思う
営業は、うどんと中華という珍しい組合わせが面白い

店舗隣の駐車場は昔はお寺があった(ここも敷地の一部かも) 
すぐの表通りの南一条通りにはトマトムーンがあった
そして半ば廃屋のようにシュネムがまだ残っていたから今のうちに写真を撮りに行こう。

 

 

「旧こう」

住所:中央区北1条西28丁目2-16


2017年5月
2021年3月撮影

神宮前茶寮こう は北1条通りに面しているとはいえ、細い路地の先に入口があるので
分かりづらい場所だが、このアプローチが良い
駐車場も裏にたくさんあるのでよいところ

この建物は円山公園のすぐ下にあるのでお店が変わってもすぐ他のお店が営業をする
こう は2020年1月に閉店したがとても感じの良いお店の記憶がある
平屋の建物で内部より駐車場側の外観を見ると古民家らしい

現在は韓国料理と焼肉の銀座園が営業をしている。

 

 

③へ続く

 

 


札幌の古民家(蔵・倉庫)飲食店の建築探訪①

2021-06-29 00:00:59 | 古民家飲食店

ここでは、いわゆる古民家カフェとか食堂、レストランなど飲食店や食品を扱う店舗を載せていきます。

ほとんどの店舗には入ったことが無いので外観が中心となり、正確な情報がないお店もあります
私が見て気になったりレトロだなぁと思うお店、たまたま通りかかったら古いけど面白い建物であったお店など

そういうことでお店自体の情報や内容は各HPなどでどうぞ(笑)

(これまでの建築探訪で紹介した建物はダブるので載せません)

 

 

「レストラン のや」

住所:中央区北2条東11丁目23-14
閉店:2021年6月20日

 


2020年12月撮影

 

「のや」は残念ながら地域の再開発のために立ち退き閉店しました。

建物はもとは質屋さんが店舗兼住宅として使っていた。
印象的な札幌軟石を使った蔵は質屋さんで納得です
住宅部分はオープン時にリノベーションしたのかも
池も作り廻りの木々に伴って、もったいない立ち退きになったのかな。

オーナーさんは東区で「プー横丁」を営業している方で、店舗の同じ方向性にこれまた納得!
「のや」は移転オープンの予定です。

 

 

「カフェモンキーバー」

住所:中央区北1条東11丁目21




2020年12月撮影

 

カフェモンキーバーは古民家カフェでありカレーが有名なお店のようですね。

この建物は築80年と言われ、向かって右端が「カフェモンキーバー」
左端が「アンティーク Kクラシック」 真ん中の店舗は未確認です。

こうしてみると左側2店舗分があり右側を増築したような造りですね
この近辺は木造住宅がいくつかあり、貴重なレトロ地域に感じます。

 

 

「インソムニア」

住所:中央区北10条西16-1


2020年8月撮影

インソムニアはカフェ&ダイニングバーで桑園地区にある
この地区はその昔、北大教授の自宅が多くて博士町と呼ばれてコミュニティを持っていた。
この建物も田所哲太郎教授の仕事場であった。

レンガ造りの住宅はこの周辺ではほとんど見ることがなく貴重です
他の現存している博士宅は木造下見張りが多いと思う。

インソムニアは2005年にオープンし現在に至る
他の店も同様だが、利用し内部を見ることによってさらに店舗と建物の価値が高まりそうだ。

 

 

「かるいち」

住所:中央区北2条西17丁目1-20


2020年9月撮影

軍鶏鍋と焼き鳥、手打ち蕎麦のお店です
知事公館と近代美術館がすぐそばにあるので緑の環境に恵まれている場所にある

古民家(一軒家)を活用しているが
テーブルが7つとカウンターがあり中は広いようだ。

 

 

「さくら庭」

住所:中央区南15条西10丁目1-15


2020年9月撮影


築55年以上の和風古民家を活用(昭和30(1955)年建築)
洋風の小物を使ってモダンさを出している

庭には店名由来の桜の木があり、季節にはそれを目当てに客が集まるという
昔からよく或るタイプの住宅だが、その分気さくで親戚の家にご飯を食べに来た気持ちになれるとのこと。

使ってみて良さがわかるお店のようだ。

 

 

「KAKUイマジネーション」

住所:中央区南3条西7丁目


2021年1月撮影

資生館小学校の向かい、西向き一方通行路に建つKAKUイマジネーションはテナントビルで
美容室、ブーランジェリー、カフェなどが入居している

昭和初期くらいの建築だそうだが、以前は「北海道女子栄養学校」の校舎として使われていた時期もあった
一枚目の右端にある軟石の塀は、北に向かって50mも続いておりビル側には何とも狭くて有名なバーがある。

あのオフィスキューの鈴井貴之が2階を劇団の稽古場にしていたそうで、若く夢がある人たちが集まってきた
ビル 

現在は白く塗られ、上げ下げ窓や下見板張りが木造の良さが出していると思う。

 

 

「サッポロ珈琲館 北円山店」

住所:中央区北6条西20丁目1-5


2020年9月撮影


昭和6(1931)年に北大の八鍬教授が建てた私邸をカフェに転用したのは平成7(1995)年。
窓辺や柱、階段等なるべく当時のままにしている。

桑園地区はかつて博士町といわれるくらい北大教授達がこぞって住宅を建てた
北円山店だが私的にはこの辺は桑園地区であり、ちょっとピンと来なかった。

ここは一度利用があり店内撮影はしていないが、オリジナルのケーキが美味しかった覚えがある
近いうちに利用してみたい。

 

 

「auguri」

住所:中央区北1条西24丁目3-10


2021年1月撮影

 

アグーリのある通りは道幅が狭いが交通量が多く、駐車車両がいるとすれ違いが出来ない
また小さな店舗だが個性的で特に飲食店系で面白い店があってよく買い物をする

この店舗は以前はビアバーをやっていたと記憶があるが看板の「小池靴履物店」のタイトルは降ろさない
また電話番号まであるのが往時のままにわざとしているのだろう。

建物自体は木造モルタル2階建てで1948年頃の建築のようだ
これはやはり利用して内部を見るべき店舗ではないか

 

 

②へ続く