札幌・北海道のレトロ建物大好きおぢさん日記

札幌(北海道)のレトロでモダンな建物を見たり撮影するのを趣味としています。

幕別町の建築探訪

2024-04-13 19:40:11 | 清水町・芽室町・幕別町

 

幕別町には「道東の建築探訪」(2007年発行、北海道新聞社)において
1軒の掲載があります

 

撮影日はすべて2024年3月

 

「㈱ニッタクス十勝工場・事務所・倉庫」 道東の建築探訪 NO82

 

所在地:幕別町新町
建設年:大正2(1913)年 
指定等:なし

 

旧名称 「新田帯革製造所製渋所事務所」

元々は柏の樹皮から採るタンニンを皮革のなめし剤として抽出する工場と
事務所を大正2年に建設した。

その後に新田ベニヤ製造所となり、日本でベニヤ板発祥の地となった。

見学当日は朝から土砂降りであり、敷地入り口に守衛棟らしき建物があるので
外から見える場所だけで撮影し早めに切り上げた。

 

 

 

 

「旧事務所」はレンガ造りで特徴のある換気塔がそびえる
ファサードも印象的だ。

 

 

 

隣接している「旧新田帯革製造所製渋工場」は大正2年の建築

 

 

正面に見える工場は「旧新田ベニヤ製造所十勝工場加工室」大正11年建築の木造2階建て

 

その隣に見えるのが「旧新田ベニヤ製造所十勝工場煉乳工場」で昭和7年建築、RC造3階建

 



「牛尾建材センター」 旧幕別村役場庁舎

 

所在地:幕別町幸町
建設年:昭和3(1928)年 
指定等:なし

 

帯広市から国道39号線を幕別町に東進し猿別川を渡ったところに古い建物がある
シンメトリーなこの建物が村時代の旧役場庁舎だった。


外観は大きな改装は行っていないようで昔の姿を留めている
すっきりした車寄せのある玄関に連続する縦長窓
屋根にぽっかりと出た換気口など役場らしく無駄なものは無い造りだ。

現在は資材倉庫として民間利用のようだ。

 

 

 

 

 

 

※撮影はすべて2024年3月


清水町の建築探訪

2024-03-30 22:34:41 | 清水町・芽室町・幕別町


清水町には「道東の建築探訪」(2007年発行、北海道新聞社)において
4軒の掲載がある
そのうち2軒は十勝の重要な農作物である甜菜(ビート)の工場と施設
あと2軒は木造小学校である。

 

「日本甜菜製糖(株)清水工場」 道東の建築探訪 NO87

所在地:清水町南5条1丁目
建設年:大正10(1921)年 
指定等:なし

 

甜菜とは、ビート、砂糖大根のことで砂糖の原材料としてはサトウキビと並ぶ重要な農作物である。

日本甜菜製糖は大正9年に創業し、翌年清水町に工場を作った
その工場が正面に見える建物であろう。

敷地は広大で工場、事務所、社宅、集会場や運動場など福利厚生施設も設けられるぐらい
従業員の多い工場だったのでは。

現在は「バイオ工場」「紙筒工場」として稼働している
背後はペケレベツ川が面しており、工場内には関係者しか入れないから
工場の全貌は航空写真でしか分からない。

 

 

2024年3月撮影

 

 

「日本甜菜製糖(株)清水事業所集会所・社宅」 道東の建築探訪 NO88

所在地:清水町南5条1丁目
建設年:大正12(1923)年 
指定等:なし

 

上記の甜菜工場とはすぐ近くだが敷地外にあるので撮影が出来た
この周辺は社宅やグラウンドなど福利厚生施設があった場所。

現在は社宅は解体され、この集会場だけが残っている
外観は塗装がきれいで定期的に管理補修をしているようだ。

屋根の換気塔、縦長の上げ下げ窓、入り口屋根の持ち送りなどが印象的だ。

 

 

 

 

 

 

2024年3月撮影

 

 

「旧上羽帯小学校」 道東の建築探訪 NO89

 

所在地:清水町羽帯南10線94
建設年:昭和7(1932)年 
指定等:

未訪問

 

 

「旧上旭小学校」 道東の建築探訪 NO90

 

所在地:清水町字旭山118
建設年:昭和8(1933)年 
指定等:なし

解体

 

 

「清水印刷」 旧北海道銀行清水出張所

所在地:清水町本通4丁目
建設年:昭和11(1936)年
指定等:なし

 

ネットで清水町のレトロ建物を探していたら辿り着き行ってみた。

建物は大きくないがとても素敵な建物だ
現役の会社のため中の様子などはかり知ることも出来ないが
住宅街の中でひと際目立つ存在感を出していた。

アーチ型を正面玄関と両翼に配し、左右の壁にも3連のアーチ型窓があった
いったいいつ頃建てられたものなのだろう → 昭和11年

※旧北海道銀行は戦前の銀行で現在の北海道銀行とは違う

 

 

 

2024年3月撮影