札幌・北海道のレトロ建物大好きおぢさん日記

札幌(北海道)のレトロでモダンな建物を見たり撮影するのを趣味としています。

旭川市の建築探訪④

2023-11-19 11:17:51 | 旭川市

 

「㈱丸京橋本ドライクリーニング工場中央店」

 

所在地:旭川市2条通10丁目左1
建設年:大正14(1925)年

 

元は紙問屋の店舗兼住宅と蔵
正面は昭和30年に改装された。
 
蔵、住宅、店舗、蔵と角地に4棟が立ち並ぶ
紙問屋だけに防火でレンガ造りや、うだつも見られる。
 
何と言っても住宅部の意匠が印象的
外壁にアイヌ文様、玄関上は彫刻レリーフで飾られている。
 
蔵と店舗はレンガ造りで店舗の方は表面にモルタルを塗っている

旭川の個人住宅の中ではかなり異彩を放っているものだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
2023年10月撮影

 

 

 

「旧館脇倉庫㈱倉庫」 旭川と道北の建築探訪NO7

 

所在地:旭川市宮下通11丁目1398-2
建設年:大正2(1913)年

 

旧第七師団が旭川にあったころ、この地区は軍事用物資や道北への開拓物流品の集散地であった。

上川倉庫群など現在も一部健在で、この倉庫もその一部であった
主に政府所有の米を保管する倉庫として使用されていた。

明治31年ごろに創業した「館脇煉瓦工場」で作られたもので
アーチ型の入り口や、軒下や妻側に蛇腹で装飾しているのが印象的。

屋根はドーマ窓は後付けのようだ。

 

現在は札幌の人気カフェグループ森彦の「MORIHICO. RENGA1909」カフェが営業中。

 

 

 

 


2023年10月撮影

 

 

 

「上川倉庫㈱」 旭川と道北の建築探訪NO8

 

所在地:旭川市宮下通11丁目1604-1
建設年:大正2(1913)年
指 定:国指定登録有形文化財

 

この会社、倉庫群は旭川、道北への流通の貢献をなし
役割は変わったが今なお健在している。

旭川市は旧第七師団と旧国鉄の設置により明治より発展し
現在も北海道第二位の人口を持つ町になった。

それには商人と倉庫が支えた意味合いは大きい
上川倉庫は主に穀物倉庫として大きな役割があった。

その役割が終えたあと、壊すか残すかで悩んだ末に保存と再生の道を選んだ。
現在、この倉庫群は「蔵囲夢」と名付けられレストランやギャラリー、多目的ホールなど文化発信の場所として位置付けた。


木造造りの事務所棟は特にレトロ感が満載の建物で
外観は創建時からそんなに変わっていないという。

訪問時は紅葉のピークで建物群と併せて街並みに彩りを与えていた。


現存する7つの倉庫、事務所棟は国指定の登録有形文化財に指定されている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2023年10月撮影

 

 

 

「旧岡田邸」 

 

所在地:旭川市5条通16丁目1099
建設年:昭和8(1933)年

 

前回、初めて訪問したときより紅葉が見事だったので
改めて撮影をしてきた

現在は「おかだ紅雪庭」

 

 

 

 

 

 

 


2023年10月30日撮影

 

 

 

「洋館」 

 

所在地:旭川市
建設年:不明

市内をめぐっている時に気になる住宅を見つけた。

表に見える棟の隣が木々が生い茂り全然見えない
だがよく見ると、そこには別館があり、以前に「松岡家」住宅で見たのと
そっくりな洋館が隠れていた。

おそらくこれから葉が落ちるときから春先くらいなら
なんとか外観は見ることが出来そうだ。

※住所等は載せません

 

 

 


2023年10月撮影

 

 

「旧石川理容美容器具店」

 

所在地:旭川市3条通13丁目
建設年:不明

 

参考にしているサイトで写真だけは見ていたが住所までは調べなかった。

市内を廻っている時に偶然通りかかって確認出来た。

印象的なファサードは左右で違うところが面白い
もしかすると増築したのかもと思ってしまう。

サイドから見ると木造板張りになっていたので
正面の飾りが一層目立つ建物だった。

現在は店舗の看板がないので倉庫か住宅に使用しているかも知れない。

 

 

 


2023年10月撮影

 

 

 

 

合同酒精㈱ 旭川工場旧蒸留棟 旭川と道北の建築探訪NO34

 

所在地:旭川市神楽岡8条1丁目
建設年:大正3(1914)年

 

「合同酒精」のというよりもはや地域のランドマークにもなっているような塔屋。

「合同酒精」は元は「神谷酒造」であり、ドイツから蒸留機を購入し、技師もドイツから招き寄せて技術指導をさせている
米からの日本酒ではなくジャガイモやトウモロコシから蒸留して作るアルコールの工場を日本初で造った。

この蒸留塔はレンガ造りで5階建てに驚く
これほど高い古いレンガの建物は国内にどれだけあるのだろうか

内部は公開していないが蒸留塔だったので吹き抜けになっているらしい
鉄骨補修もされており耐震性もある。

敷地内には熟成倉庫も3棟あり、こちらも歴史的建造物であろう

訪問時はことのほか紅葉で綺麗に彩られた。

 

 

 

 

 

 


2023年10月撮影

 

 

 

「旧登鶴酒造(株)倉庫」 旭川と道北の建築探訪NO35

 

所在地:旭川市神楽岡8条1丁目
建設年:明治43(1910)年
指 定:旭川の歴史的建物の保存を考える会 建築賞

 

美瑛軟石で造られたこの酒蔵は以前は旭川市の中心部にあった。

事業が終了した後に解体し、現在の地まで石を運び再建築した
以前は蔵に多い木骨石造りであったが現在の法により鉄骨石造りへと変わっている。

「登鶴」は昔の酒飲みには有名な酒だったらしい
その社長宅は現在も市内で歴史を物語る建物だ。

 

現在は「The Sun 蔵人本店」が再活用している
このお菓子企業も地元旭川を代表するメーカーであり
やはり地元が地元の建物を保存しようとする意志が感じられる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2023年10月撮影

 

 

 


旭川市の建築探訪③

2023-11-16 23:40:13 | 旭川市


旭川市の第二弾として2023年10月末に日帰りで行ってきた。

 

「旧第七師団軍用水道バルブ室」 旭川と道北の建築探訪NO5

 

所在地:旭川市近分5線5号
建設年:大正3(1914)年
指 定:土木学会選奨土木遺産

 

旭川春光台公園に隣接しており、内部に入ることは出来ない
柵の外から見ることになる。

レンガの立派な門と説明標示があり、撮影時の秋は特に美しい。

この建物は軍用水道として大正初期に造られた
建造当時は日本最北の水道施設であり、寒冷地対策としてレンガ積みアーチの覆蓋とその上部への覆土により凍結を防止する構造とし、水道の技術史上大変貴重なものとなっているとのこと。

 

現在は「覆蓋付き緩速ろ過池」
現役の施設として市民に石狩川の水を供給し続けている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2023年10月撮影

 

 

 

「旧第七師団偕行社」 旭川と道北の建築探訪NO1

 

所在地:旭川市春光5条7丁目
建設年:明治35(1902)年
指 定:国指定重要文化財

 

旭川市を代表する歴史的建造物で、「旭川と道北の建築探訪」では
一番最初に記載されている。

この建物は、旧陸軍第七師団将校たちの社交場として明治35年に建設された。
終戦までは、師団関係者の会議、宴会、結婚披露宴、宿泊等に使用されていた。
終戦後は進駐軍が一時、将校クラブとして使用し昭和24年に建物は国から旭川市に移管されている。

しかし、その後は再利用が無かったのかガラスが割れ、外壁の塗装も剥げたりと今にも崩れそうな荒廃した姿の写真もあった。

昭和43年、この建物を博物館に転用するために、復元修理工事を実施、市立旭川郷土博物館として活用後に
現在は「中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館」として内部も見ることが出来る。


道内では札幌の「豊平館」、函館の「旧公会堂」などと同様に
市民、観光客に親しまれていると思う。

平成元年5月、国の重要文化財の指定を受けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2023年10月撮影

 

 

 

「旧竹村病院六角堂」 旭川と道北の建築探訪NO2

 

所在地:旭川市春光5条7丁目5
建設年:明治34(1901)年
指 定:旭川市指定文化財

 

この建物は、旭川市内4条12丁目にあった旧竹村病院の玄関を飾る塔屋として明治34年に建てられたもの。

2階建六面の屋根で構成されている
なぜこのような塔屋があってどう使っていたかは不明
待合室の一部なのだろうか?

昭和43年に竹村病院が解体されたとき,現在地である旭川市彫刻美術館(旧偕行社)の敷地内に復元された。

現在内部は非公開。


白い二つの歴史的建物が立ち並ぶ姿が美しく、旭川市の建造物を保存する
気構えが伺える。

 

 

 


2023年10月撮影

 

 

 

「旧陸軍第七師団騎兵第七連隊覆馬場」 旭川と道北の建築探訪NO3

 

所在地:旭川市春光3条7丁目5-18
建設年:大正1~2(1912~1913)年
指 定:国指定登録有形文化財・近代化産業遺産

 

この建物は、旧陸軍第七師団が積雪時に軍馬を訓練するために造った切妻造煉瓦建造の施設。

かつては各連隊・大隊に配置されていたが、現存するのはこの1棟のみと言われる。

建設されたのは大正1年から2年と推定され、建築面積は1000平方メートル超と広く、
換気と採光のため屋根窓など多くの開口部が設けられている。

平成13年に登録有形文化財に指定された。


写真で見るより実際に見た方が壮観だ
ずらりと並ぶ壁面が見どころ。

現在は「住商アグリビジネス㈱」が再利用をしている
民間施設のためこれ以上の敷地内へは立ち入り禁止である。

 

 

 

 

 

 


2023年10月撮影

 

 

 

「北海道護國神社」 

所在地:旭川市花咲町1丁目2282-2
建設年:昭和40(1965)年 本堂改築


北海道護国神社は、戊辰戦争から太平洋戦争まで「北海道、樺太関係」の戦没者等の国事殉難者を祀る。

終戦後にGHQにより存続の危機もあったが名称を変え、昭和26年に改めて「北海道護国神社」と改称する
その後は皇族も参拝している。

 

護国神社は、以前に函館と札幌へ行ったことがある
今回は旭川ということで、やはりここへ行かねばならないと思った。

平日でもあり静かでおごそかな社内であった
時期的に七五三祝いで土日は賑やかだろう。

 

 

 

 

 

 


2023年10月撮影

 

 

 

「旧陸軍北鎮兵事記念館」 旭川と道北の建築探訪NO6

 

所在地:旭川市花咲町1丁目2282-2
建設年:昭和11(1936)年
指 定:国指定登録有形文化財


北海道護国神社の境内にある白壁の大きな建物が現在は「平成館」の名称である。

昭和9(1934)年に陸軍第七師団の北鎮兵事記念館として建設され,昭和43年(1968)まで旭川市の郷土博物館として使用されていた。

建物は鉄筋コンクリート造り2階建てで、戦前にこのような大きな建物が鉄筋コンクリートで
造られたことに驚きだ とある。


今回は北海道護国神社とともに観ることができた。

内部は観ることが出来ないが和風で城郭風の建物は北海道には少なく
一見の価値がある

平成27年に登録有形文化財の指定をうけた。

 

 

 

 

 

 

 


2023年10月撮影

 

 

 

「中島交友会館」

 

所在地:旭川市金星町2丁目1
建設年:調査中

 

詳しいことは不明だが、以前は交番であったの記載も見た
場所は「金星児童遊園」内にある。

角地にあり、表通りに面して舳先のように突き出た屋根と
合わせて湾曲している壁がユニーク。

横側に小さな屋根が付いているが、これは以前はこの下にドアがあった名残である。

小さいながらも縦長窓の連続やレンガの煙突など古き良き時代の建物と思われる。

 

 

 

 

 


2023年10月撮影

 

 

 


旭川市の建築探訪②

2023-10-19 21:19:05 | 旭川市

旭川市の建築探訪は10月の2日間で廻りました 雲もあったが両日ともまぶしいくらいの好天であった。

 

「㈱西倉倉庫」 旭川と道北の建築探訪NO22


所在地:旭川市5条通13丁目右10
建設年:昭和3(1928)年

 

旭川市内に石造りの倉庫群があるのはここだけ。

倉庫のNOは1~6まであり、1と2は同じ倉庫で左右に分かれている
また4と6は背中合わせに建っているので片側からだけだとどちらかしか見れない
5は道路向かいに単独で建っている。

ほぼ同時期に建てられ、妻側上部に屋号の「二」がある
2号は政府指定の低温倉庫として建てられ、駐車禁止の看板がある。

角地に建つNOの無い倉庫は個性的で瓦葺の寄棟屋根とアーチ型窓を持つ。

木造の事務所棟も味があり、硬い倉庫群に柔らかさを与えているようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2023年10月撮影

 

 

 

「高砂酒造」 旭川と道北の建築探訪NO9


所在地:旭川市宮下通17丁目
建設年:明治40年代・昭和4(1929)年

 

高砂酒造は、以前は創業者の名前をつけて明治32年に「小檜山酒造店」として醸造工場を始めた。

この時は市内で4番目の酒造会社であった。

宮下通を挟み両側に工場群が出来上がり、今や現存する数少ない建物になった。

建物は現在の売店や並ぶ蔵などが明治40年代の建物で
以前は連なる平屋と土蔵2棟があったが現在は解体された。

売店と2階建て住宅部分は1階で仕込み水が飲める 過去の酒類、ポスターなどが
あり一見の価値があると思う。
またここまでの通路は明治時代から変わっていないとのこと。
蔵の部分は休憩所になっている

道路向かいの事務所、作業所が昭和4年のRC造りである。
これは市内でも時代的に貴重なRC造りの建物で
正面に三角形のペディメントがあり屋号が記されている。

奥の線路側にはレンガ造りの瓶詰工場が現存している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2023年10月撮影

 

 

 

「F氏邸」


所在地:旭川市宮下通
建設年:昭和5(1930)年

 

令和3年「旭川の歴史的建物の保存を考える会」が建築賞に選んだのが
こちらの住宅。

酒造業者の社長の自邸として、上川神社の旧敷地内に建築されたとのこと。

現在も建設当時の状態をほぼ保っている
あいにくと撮影時は逆光のため外壁の状態はわからないが
しっかりとし建物に見えた。

また2階窓や玄関廻りの意匠も素敵なものがある。

このような建物(住居)が大きな通りに面して建っているのは珍しいのではないか?

作家の三浦綾子さんのデビュー作「氷点」の主人公の家のモデルになったことでも知られ、朝日新聞の連載第一回には、その外観が挿絵として描かれているそうだ。

 

 

 

 

 

 


2023年10月撮影

 

 

「旭川バプテスト教会」旧新町幼稚園


所在地:旭川市8条通西1丁目1-11
建設年:()年


別の目的地付近をストリートビューで見ている時に
偶然に目についた。

果たして行ってみると、いい味わいの建物である
正面側は逆光で撮りづらかった。

すぐ隣には牧師館もある。

印象的な形の窓が連続するさま、横側の壁の窓などが見た目の特徴であった。

そこに表示看板を補修している人がいたので声をかけてみたら
教会の関係者とのこと(男性)
外観の撮影許可をいただきながら、少し会話させていただく。

築70年は経っているとのこと

教会として建てられ、次に「新町幼稚園」そして現在の「旭川バプテスト教会」へ変わっていったことを聞いた。

古い建物なので特に屋根の修理は大変だったらしい。

こちらは話を聞かせていただきありがたいが
先方も撮ってくれてありがとうと言ってくれた。

とても嬉しいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは「牧師館」


2023年10月撮影

 

 

 

「明治屋」 旭川と道北の建築探訪NO11


所在地:旭川市1条通5丁目
建設年:昭和26(1951)年

 

札幌軟石、美瑛軟石の二種類が使われている珍しい建物。

それは倉庫として建てたものを戦後に解体し、その一部を使用して
この建物を作ったからのようだ。

1階下部と玄関廻りに石の違いが出ている

整然と並ぶ縦長窓が石造りの建物のアクセントになっている
窓枠は代えたものだろう。

大通りに面しているので大きくは無いが目立つ建物だ。

 

 

 

 

 


2023年10月撮影

 

 

 

「タカラ市場」 旭川と道北の建築探訪NO12


所在地:旭川市1条通5丁目76
建設年:昭和6(1931)年

 

その昔は数十件もの件数があった市場の数少ない貴重な現役である。

大通側から見ると左右とも新しくサイディングなどに変わっているが、中央部分にわずかにかつての外壁が見える。

また中央の入り口は通り抜けになっており
裏側の通りから見ると片側はまだ窓枠以外は以前のままのようだった。

2階以上は住居で玄関が別にあったが、そこは使われていないように見えた。

 

 

 

 

 

 

 


2023年10月撮影

 

 

 

「道北バスの洋館」


所在地:旭川市2条通4丁目1
建設年:()年

 

この洋館もストリートビューで見つけたもの
スーパーの向かいでもあり地元の人は建物のことは認知しているだろう。

大きく角度のある切妻、玄関のアーチ、縦長の上げ下げ窓、下見板張りなど
印象的な個所が多い建物だ。

敷地は「道北バス」のもののようだが、それ以外は一切わからない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2023年10月撮影

 

 

 

「旧西家邸」 旭川と道北の建築探訪NO4


所在地:旭川市4条通3丁目1694
建設年:大正13(1924)年

 

以前は北側に大きな庭園があったようだが、現在は駐車場になった

それでも切妻屋根の和風建築建物自体が旭川市内でも現存する代表的なものであり
角地にあり蔵もある造りは昔から有名なものだろう。

駐車場(以前は庭園)に向かい縁側があるので当時は庭を眺めながらの暮らしは
心も満たされただろう。

 

 

 

 

 

 

 


2023年10月撮影

 

 

 

「日本醤油工業」旧笠原酒造 旭川と道北の建築探訪NO29


所在地:旭川市曙1条1丁目2-302
建設年:明治23~40(1890~1907)年

 

明治23年に建築されたときは酒造倉庫だったが、昭和19年に醤油製造業となった。

倉庫など多くの棟があるが通りに面している木造建築の事務所棟と
大きな切妻屋根の売店が連なる姿がいい。

売店では「キッコーニホン」ブランドの醤油ほか多くの商品を販売しているので
お土産に良いのでは。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2023年10月撮影

 

 

 

「Y氏邸」 旭川と道北の建築探訪NO28


所在地:旭川市曙
建設年:昭和12(1937)年

 

住宅街にある個人住宅は撮影がしづらい
この住宅は「旭川と道北の建築探訪」に掲載されており
庭から邸内まで写真が掲載されているので施主さんは寛容な方なのだろう。

正面から見る洋風の造りに1階にある丸窓などが印象的
中庭は広く、外からは見えないが庭から見る邸は奥行きがある

また邸内にはペチカがあるとのこと。

 

 

 

 

 

 

 


2023年10月撮影

 

 

「旭川道銀ビル」

 

所在地:旭川市1条通9丁目92-1
建設年:昭和40(1965)年

 

北海道を代表する建築家、田上義也氏は
昭和26年に設立したばかりの北海道銀行初代頭取である島本氏に自邸に呼ばれた。

その邸は田上氏の代表作である北大の旧小熊教授邸であった。
小熊邸を購入しすっかりこの家が気に入った島本頭取はその後この家の増築、
東京の自宅、それに70を超える北海道銀行の支店や寮、保養所の建築を田上氏に依頼した。

田上氏の建築人生には戦後の空白期間があるが、その時に島本さんと出会ったことは
田上氏の人生において大きな意味があったのではないか。

この道銀旭川ビルは昭和40年に竣工している
その1年前に札幌市中央区に現存している北海道銀行本店ビルを設計、竣工した。

本店ビル並みに大きな旭川支店なのでおのずと似ているところがあるだろう
今回は時間が無かったが本店にある道銀カラーであるグリーンタイルの
階段があるか見てみたいものだ。

 

 

 

 

 


2023年10月撮影

 


旭川市の建築探訪

2023-10-16 19:22:36 | 旭川市

旭川市は人口北海道第二位の都市であり道央から道北地区への重要な場所にある
古くからの個人住宅などに多くの見るべき建物がある
または古くは第七師団が常備軍として設置され、それらの遺構も多い。

 

「福吉カフェ 旭橋本店」旧北島製粉所 旭川と道北の建築探訪NO26


所在地:旭川市常盤通2丁目1970-1
建設年:大正13(1924)年

 

道央道の旭川鷹栖で高速を降りて、旭川市の代表的な橋「旭橋」を渡ると
左側に廻りに合わない古い建物がある。

現在は「福吉カフェ旭橋店」として営業しているが、元は製粉所であった。

両側の石の部分は美瑛軟石を使用 当時は周りにたくさん建物があったとみえて、うだつが目立つ建物であり先端の部分は一般会社としては珍しい。

 

ちなみに福吉カフェは旭川の会社であり、札幌でも古い馬小屋を改造してカフェを展開している

また「旭橋を語る会」の事務局もあるという。

 

 

 

 

 

 

「旭川の歴史的建物の保存を考える会」による建築賞として平成14年に表彰された。

 

 

 


2023年10月撮影

 

「福吉カフェ 旭橋本店並びの建物」

 

 

 

「福吉カフェ」からより「旭橋」に近い場所にある
特異なデザインが目を惹いた。

横の外壁が剥がれて木が見えている 解体しないと危険かも?

 

 

 

「旧宮北秀吉邸」 旭川と道北の建築探訪NO27


所在地:旭川市9条通10丁目
建設年:大正4(1915)年ころ

 

木材業を営む宮北秀吉氏が自宅と事務所をかねて建てたもの

上記の福吉カフェよりも、さらに周りに異彩を放っている建物だ。

正面両サイドに密接した建物が現在は無いのでよく見ることが出来る
現在は旭川市教育委員会が倉庫として使用している。

正面玄関は向かって右側にある
自宅と事務所を兼ねていたので玄関が二つあるのだと思う。

建物は倉庫によくみられる木骨石造りで石には美瑛産の軟石を使用
屋根はマンサード屋根に見えるがこれが素敵である。

 

 

 

 

 

裏手に廻ると、以前は他の建物が繋がっていたのがわかる。

 

 

 


2023年10月撮影

 

 

 

「旧吉池病院」 旭川と道北の建築探訪NO21


所在地:旭川市6条通10丁目54-2
建設年:昭和2(1927)年


この建物の全容を、まともに見るのなら完全に木々の葉が落ちる晩秋から
冬がいいだろうと思ったが
針葉樹もあり冬でも見づらいらしい。

これからの紅葉シーズンにはどのような木々になるのだろうか。

医院の後に住まれた桑島氏は医学博士で国立療養所道北病院院長をされた方
同じ医者の繋がりでこの住宅を購入したのだろうか。

その後は無人の時間が長いようで建物の痛みが進んでいそうだ
奥に見える2階部分には縦長の上げ下げ窓を用い、木製の柵もお洒落なものを使用している。

木製の塀が続く光景はタイムスリップでもしたかのような
懐かしさをおぼえる。

 

 

 

 

 

 

 


2023年10月撮影

 

 

 

「旧小笠原法律事務所」 旭川と道北の建築探訪NO20


所在地:旭川市5条通11丁目1725-8
建設年:大正初期・昭和29(1954)年


連なる2棟は別の時期に建てられ、向かって左が大正初期に
右が昭和29年に増築されたもので設計は田上義也氏である。

小笠原六郎氏は富良野市出身で旭川市で法律事務所を開設
弁護士であり、旭川弁護士会会長、日弁連副会長を歴任された。
昭和35年旭川市功労者、昭和53年に勲三等瑞宝章を受章している。

田上氏との関係は不明。

大正期の建物はマンサード屋根が印象的
昭和期の増築部分に新たに玄関を設け、その上部に田上氏お得意のパーゴラが現存している。

田上氏建築の師匠であるフランク・ロイド・ライトが大正10年に建築した自由学園を
一部彷彿させるような外観に見えた。

 

 

 

 

 

 

 


2023年10月撮影

 

「㈱旭川キーセンター」

 

 

旧小笠原法律事務所の向かいにある店舗
小さく可愛らしい建物だったのでつい撮影した
会社は40年以上続いているそうだが、建築年ほか不明。

 

 

 

「旧旭川酒造組合事務所」 旭川と道北の建築探訪NO19


所在地:旭川市5条通11丁目761
建設年:昭和6(1931)年

 

旭川酒造組合の寄合所として建てられ、戦後の昭和21年には米国民間調査部に撤収された。

その後は旭川市立図書館、北海道ドレスメーカー女学院旭川分校、旭川調理師専門学校として使用した。

 

建物の用途により幾度の改修がされているが
外観のデザインは竣工当時の状態を保つよう補修されている。

1階がドイツ下見板張り、2階がモルタル
縦長の上げ下げ窓が連続し特徴のある外観となっている。

現在は「ラシックヘアー」(美容院)が営業しており
内部も歴史的センスのある素敵なお店との評判がある。

 

 

 

 

 


平成22年に「旭川の歴史的建物の保存を考える会」より建築賞を表彰された


2023年10月撮影

 

 

 

「松岡家住宅」 旭川と道北の建築探訪NO23


所在地:旭川市6条通13丁目58-3
建設年:大正14、昭和12(1925,1937)年

 

角地にあり地域のランドマークになっている大きな建物と敷地を持つ。
入母屋造の和館に,切妻造の洋館が接続する
他に蔵と会社事務所が連なる。

和館は人目を惹く見事な造りで堂々としている
洋館は段状のコーニスで囲まれたドイツ壁が印象的
事務所はスクラッチタイルが特徴的で縦長の上げ下げ窓が歴史を物語る。

創業者の松岡源之助氏は自ら斧を持って山林に入り木を伐りだし
会社を設立 やがて”日本の松岡木材”と言われるまでになった。

上記の小笠原氏同様に旭川市の功労者に昭和13年表彰された

住宅は登録有形文化財に指定されている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2023年10月撮影

 

 

 

 

「おかだ紅雪庭」


所在地:旭川市5条通16丁目1099
建設年:昭和8(1933)年

 

「一般財団法人旧岡田邸200年財団」より抜粋

昭和8年(1933年)

清酒北の誉創設者岡田重次郎宅として建築された和の要素を取り入れた洋館造り。

重次郎は北の誉ご三家(野口、西尾、岡田)の一人で明治40年には、酒造工場を造り、野口合資会社設立

昭和11年に岡田重次郎社長の丸ヨ岡田商店に衣がえ

岡田邸は、重次郎、正平、正雄と三代に渡り住み。

重次郎氏は商工会議所会頭、パルプ工場誘致、北海ホテル社長、北海道酒造組合連合会長を歴任。

正雄氏も北の誉社長、会長、アサヒビル社長と、道内経済界をリードした。

明治大正昭和と、北海道、旭川において貢献した岡田家の邸宅である。”

岡田氏は旭川市の功労者にも昭和13年に表彰されている。

 

小樽市の「北の誉」の流れをくむ創業者の邸宅として有名な住宅であり皇族も宿泊された由緒あるお屋敷。

豪華な和洋折衷の建物で「見積もりの無い建て方」とまで言われた。

岡田家が転居の後、資産家が買収したが使用されずじまいだったので
市民による保存活動により「一般社団法人旧岡田邸200年財団」が建物を買収し今日に至る。

外壁は白地のモルタルと下見板張りであったがライトブルーの
綺麗な外観に変わっている。


現在は「おかだ紅雪庭」として蕎麦、料理店として利用が出来る
紅葉時には撮影会があるので参加するのも良いだろう
(2023年は10月29日)

紅葉時には例えようのない素晴らしいお屋敷になるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2023年10月撮影