札幌・北海道のレトロ建物大好きおぢさん日記

札幌(北海道)のレトロでモダンな建物を見たり撮影するのを趣味としています。

札幌の建築探訪 中央区⑧ ※1軒を追加しました

2024-07-15 18:53:20 | 札幌市中央区

 

「T氏家住宅」      

 

所在地 西区八軒1条西1丁目(旧所在地)
建築年 昭和3(1928)年
指定等 なし

 

 

確か昨年の秋くらいに「北海道新聞」に掲載された個人住宅。

昔は西区八軒にあり「札幌の建築探訪」(*1998年発行 北海道新聞社)にも掲載された歴史的な住宅。

2021年時にこのブログでは「現存していません」と記しており
実際に現地には再開発後のタワーマンションなどで建物はなく
2003年解体とまで記した。

しかし建物は移築されていた。

施主が中央区へ引っ越す際に移築したようだ。

 

 

洋風の外観で玄関や窓などがとても素敵です
隣に並ぶ石倉も素晴らしい

 

2024年6月撮影


中には屋内見学をされた方もいるようなので、古建築界隈では話題になった建物。

地形的に下から見上げるしかない
まさか見ず知らずが見せてくださいとは言えないからねぇ。

 

無くなったと思った貴重な建物が現存していたとは驚きで
あまり他に例をみないことだろう。

※住所は載せません

 

 

ここから過去記載へ

久しぶりに中央区の創成イースト地区を軽く歩いてみた

まずは

「T氏宅」 大正13(1924)年建築

 

黒い下見板張りと白枠の窓が印象的
以前見た時よりきれいになっているのを見ると現施主さんの管理ぶりが伺われる

和洋折衷のとても素敵な住宅で、もはや札幌市内では貴重な建物だ。


※2024年4月撮影

 

 

「旧金石商店蔵」 明治期建築

 

これまで営業していたジュース屋さんが閉店して空き家になった
このような古い建物は使用していないと劣化が進むと思うと心配だ

※2020年9月撮影

👇

※2024年5月撮影  廃業した「リトルジュースバー」の名が薄く見える

本来の軟石と重厚なドア

石造り2階建ての重厚な蔵であるが次の活用を期待したい。

 

 

 

「&VOGUE GALLERY」 昭和期(戦前)建築 中央区南3条東2丁目

&VOGUE GALLERY (and-v.co.jp)

 

こちらは札幌の歴史に大変詳しい札幌時空逍遥様を参考に初めて行ってみた

建物の元は靴の卸屋さん「北海製靴」だったとのこと
札幌軟石を使用した建物は倉庫兼事務所だったようだ

正面から見ると縦長窓が古い建築物を思わせるが一部に石造りを見ると
さらに歴史的な建物と認知できた。

現在はレンタルスペースとして天井や柱、梁、階段など古い木材の様子が見れる。


※2024年4月撮影

 

 

 

「北陸銀行札幌支店」はすでに新ビルで営業中

昭和41(1966)年竣工 
令和3(2021)年解体

令和6(2024)年新ビル竣工

 

 

個性のあった以前とは似ても似つかない高層ビルに建て替え済
同じほくほくグループの北海道銀行も入居し、次は道銀ビルが解体される

※2021年1月撮影

👇 

※2021年4月撮影

👇

※2024年4月撮影

 

旧店舗の屋上にあった「鶴の舞」は豊平支店に移設した

 

 

 

すすきのの中小路にある㈱マルゲンビルさんの蔵を見に行く

不動産業のマルゲンビルは「第二マルゲンビル」に札幌軟石を使用
これは解体し組み換えをして軟石を再活用したそうだ ※ZEPP sapporoの向かい


※2020年8月撮影

 

その敷地づたいに通りに出る エクセルホテル東急との間に石蔵がある

屋号のある素敵な蔵だ
こちらもエクセルホテル東急の新築の際に移築したものだそうだ

 

 

 

ここから過去掲載

 

「札幌ESTA」

 

所在地:札幌市中央区北5条西2丁目
建設年:昭和53(1978)年
指定等:なし

「札幌ESTA」の閉店は8月31日 いよいよあと三か月くらいに迫ってきた。

それもあってしばらく利用していなかった2階のカフェを利用して
一部撮影をしてきた。

 

 

古い人にとってこの建物は「札幌そごう」である
昔の札幌駅を挟んで右に「札幌そごう」左に「住友生命ビル(センチュリーロイヤルホテル)」が駅の風景であった。

 

その後、そごうは閉店し核テナントとして「ビッグカメラ」が入り
地下に「エスタ食品街」、最上階10階に「らーめん共和国」、「ロフト」や
「ユニクロ」も入った。

 

外観は実に堂々としている
デパート全盛時代のデパートらしいデパートだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

食品街は特に利用した覚えがあり、特に現アピアと繋がる入り口付近にあった「くるみや」のフルーツケーキは何回購入しただろうか
その後に入った「梅屋」のシュークリームは当時一番好きだった。

 

 

最近になってフルーツケーキファクトリーで買い物したり
ルピシアもそうだ
地下鉄東豊線近くの立ち食いソバは一度も利用してないなぁ

 

そごうのレストラン街ではファミレスみたいなのがあったかな
ライオンとかあったような気が?
確か、窓から西側がきれいに見える店ではなかったかなぁ

 

今となれば階段の手すりも撮りたくなる

 

 

 

そうだ「そごう」といえばこの窓

 

 


またバスターミナルがあり高速バスなどは「ESTA」ここから乗ったよ

 

それだけ思い出があるようでいて初めて知ったことも多い

 

約3辺につながるテラスは今回が初めて歩いたと思う
また通路にある模様も知らないし
天井の照明など見る由もなかった。

 

 

 

東急デパートはどうする?

 

 

 

エレベーターはこんな素敵だったのかと今頃になって発見が多いね

 

 

 

閉店後にはあっという間に解体されそうだ
同じく札幌駅の反対側で両翼を担っていた住友生命ビルも来年の6月以降に解体されるだろう
どんどんどんどん街並みが変わるのは仕方がない
建物には寿命があると思う。

 

解体後は46階建てでJRタワーより高いビルが出来るらしい
新しい札幌の顔として歴史をこれから刻んでいくのだろう

もはや老体の自分が見に行くほど興味があるビルになって欲しいし
面白い造りになっていればいいなと思う。

 

まだ閉店まで日にちがある
機会があれば、再度訪問したい。

 

 


札幌のホテル探訪③ センチュリーロイヤルホテル

2024-03-10 18:06:17 | 札幌市中央区

 

竣工:昭和48(1973)年
設計:日建設計
施工:竹中工務店
施主:住友生命

 

2022年の暮れに「札幌のホテル探訪②」にて
次に解体が心配なホテルでセンチュリーロイヤルホテルをあげた。

そしてこの2024年5月31日をもって営業を終了し、解体になる。


ビルのオーナーは住友生命でビル名が「住友生命ビル」。
主なテナントが「センチュリーロイヤルホテル」で1~3階、9階~23階を賃借している。

場所はJR札幌駅の西隣りで「超」の付く一等地である
駅とは地下直結なので地下鉄もそうだし大通、ススキノまでも、新千歳空港駅からも地下直結で傘いらず
また、はす向かいが空港までの高速バス乗り場なので旅行客に大変便利だ
こちらと匹敵するのは「JRタワーホテル」くらいである。

だが築51年になるビルには限度がきたようだ
この先の再開発を見据えて解体する。

なのでコロナ過を乗り切ったホテルの不調が理由ではないだろう
ちなみに運営は札幌国際観光㈱でかつては「札幌ロイヤルホテル」も運営していた。

センチュリーブランドとして函館の「センチュリーマリーナ」釧路の「センチュリーキャッスルホテル」
利尻の「アイランドインリシリ」を運営している
オーナーは釧路市のクリーニング会社である。

 

住友生命ビルは地上23階で竣工当時は札幌一の高さを誇ったビルだった
駅の西側にすっくと立った姿はランドマークとなり地域では無双のビルであった。

縦型の箱を二つ重ねた上に回転レストランを乗せている
この回転レストランがホテルの顔で国内でも数少ない店舗だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新聞にて 一部抜粋
>閉館 100 日前を迎える 2 月 21 日からは、カウントダウンボードを設置するほか、
3 月より 2 階ロビーでは、ホテル開業時のパンフレットや昔のレストラン、ブライダルのフライヤー等の広告物を展示いたします。

とあったので見てきた。

 

 

ついでにホテル内部を

 

1階

 

 

 

 

 

2階ロビーへ

 

 

 

こちらはロビーラウンジ

 

 

ロビーとフロント

 

 

 

 

 

開業当初は「センチュリーローヤルホテル」

 

 

 

 

 

モニターから動画が流れていたが懐かしかったのは鉄道高架
陸橋がホテルと札幌駅の間にあった


※左側は次の画像がかぶった

 

壁にもパネルが

 

 

 

 

 

 

 

 

参戦していた(笑)


会場は20階の宴会場で

 

 

※2015年の写真

 

2階には「朝食の美味しいホテル」で有名になったレストランがある


終わると聞くと行ってみたくなるね ランチビュッフェも人気があった

2016年2月撮影

 

 

 

次はホテルの顔「スカイレストラン ロンド」

ここも終わるので一度利用しようと今年2月に利用した時のものを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※もはや予約もできない? 3/10現在 HPより

■3月のランチタイム 全日満席
【対象日】2024年3月1日(金)~3月31日(日)

■3月のディナータイム 全日満席
【対象日】2024年3月1日(金)~3月31日(日)

■4月のランチタイム 全日満席
【対象日】2024年4月1日(月)~4月30日(火)

■4月のディナータイム 金・土・日・祝日満席
【対象日】
2024年4月5日(金)・6日(土)・7日(日)・12日(金)・13日(土)・14日(日)・19日(金)・20日(土)・21日(日)・
26日(金)・27日(土)・28日(日)・29日(月・祝)

■5月のランチタイム 全日満席
【対象日】2024年5月1日(水)~5月30日(木)  

 

ホテルの営業は5月31日の朝食とチェックアウトで終了する
宿泊と人気の朝食の予約状況は不明
和食堂はまだ予約できるかもしれない

市内のシティホテルでは「札幌グランドホテル」「札幌パークホテル」に次いで
歴史のあるホテル。

それだけ利用した人は多い
さすがに最終日までは行くことは無いと思うが寂しくなるねぇ。

 

個人的な宿泊利用は1983年というかなり昔の話
自分でもよく持っていたなと思った。

 

 

※1716号室は当時珍しいサウナ付きの部屋で現在は改装されて無い
 松山千春の宿泊部屋として有名だった記憶が

 

 

 

帰りは地下鉄まで地下を通った

ビルのオフィスフロアはすでに転居済みが多かった


地下1階には飲食店

 

 

 

 

あいさつ文がテンプレなのはちょっと寂しいかな

1階のこちらは早めに閉店

 

ビルが解体することはホテルだけではなく、当然だがテナント全店が閉店となる

そしてまた新しいビルが出来るが、やはり箱型の面白みのないビルになるのだろうか。

 

 

 

 


ススキノの名物建築物

2024-01-22 16:54:37 | 札幌市中央区

東京新宿歌舞伎町福岡中洲と並んで「日本三大歓楽街」と称される
すすきのは「東京以北で最大の歓楽街」および「アジア最北の歓楽街」といわれており飲食店ガールズバーキャバクラセクシーキャバクラ(セクキャバ)、ホストクラブスナックバークラブラブホテル風俗店などが集積している。

一つのビルの中に飲食店風俗店が入居しているほか、ホテルなどの宿泊施設、娯楽施設や商業施設が隣接しているなど、あらゆる業種が集積しているのが特徴になっている
また、女性だけで飲み明かしても安全な歓楽街であるとされ、治安の良さも特徴になっている

※wikipediaより

 

いわゆる雑居ビルが多いススキノにはあまり特徴的な建物は少ない
だからこそ2軒の建物は異彩を放つ

どちらも地元民にはお馴染みだが
私はどちらも入店したことが無いのであまり親近感はない。

 

 

「ノアの箱舟」

 

建設年:昭和63(1988)年 
設 計:ナイジェル・コーツ
住 所:中央区南8条西4丁目

 

場所は駅前通りで中島公園近く、鴨々川(創成川)との三角地帯にある。

設計のナイジェル・コーツはイギリス人デザイナーであり
「ノアの箱舟」は第一号作品。

この建物を含めバブル時代に建てられた数軒が国内に現存している。

建物は鉄筋コンクリート2階建て
開業当初はカフェレストランであったが、現在は炉端焼きのお店になっている。

川沿いにあるからノアの箱舟としてデザインしたのだろうか
周囲ぐるりと廻れるがどこからみても異質である
特に川に面した1面窓の造作が見もの。

炉端居酒屋だと外観のイメージと合わないが仕方がないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

2021年8月撮影

 

 

 

「KINGXMHU」

 

建設年:平成3(1991)年 
設 計:
住 所:中央区南7条西4丁目

 

この時期のクラブを代表するのが「キングムー」だった
ノアの箱舟同様にバブル期に建てられ当時の建築費が35億の記載もあり。

鉄筋コンクリート3階建てで階層ごとにテーマがある建物だった
何と言っても石造りの大きな顔が印象的だ
名前からしてムー大陸をイメージしたかったのだろうか

またキングムーに隣接する南側はススキノのラブホテル街である。


複数回の閉店、再開店後に2023年5月完全閉店
同年10月から解体工事が始まり、すべて無くなった。

現在は跡地にホテルを建設中
建て主は北広島ボールパークの日本エスコンである。

 

 

 

 

 

 

 


2023年10月撮影

 

 

 


2024年1月撮影

 


札幌の建築探訪 中央区⑦ 

2023-05-14 21:43:55 | 札幌市中央区

⑦からは書籍「札幌の建築探訪」以外に気になった中央区の建物を載せて行きます。

 

「PIVOT」

 

所在地:札幌市中央区南2条西4丁目
建設年:平成7(1995)年改築開業 
指定等:なし

 

令和5(2023)年5月16日で「PIVOTピヴォ」は閉店する

令和元年ダイビルが買収し、近隣のビルとともに再開発をすすめることになった

ダイビルにより近隣のペンタグラムビル、ダイビルピヴォ南館(旧桂和MTビル)とともに、令和5年中に解体されることになり、5月16日に営業を終了することになった

※一部wikipediaより

 

 

元は昭和43(1968)年開業の「中心街デパート」である
その後、昭和48(1973)年に北海道1号店である「ダイエー札幌店」が開業した。

昔の札幌駅前通りは小さな商店が多く、これらが集合し寄合百貨店として新築・開業した例が多い

北隣の「旧4丁目プラザ」、南隣の「ナナイロ(旧コスモ)」、さらに南隣の「アルシュ(旧エイト)」などがそうだ。

このようなビルは地権者が多く、まとめづらい印象がある。

ただ「中心街デパート」は創業者がいたようで、後にセントラルホビーをPIVOT内に移転開業している(その後移転)

 

私は当時札幌に居なかったのでダイエーが来た時の盛り上がりは知らないが
おそらく大賑わいをしたことだろう。

 

このビルは地下街ポールタウンに直結している

 

 

 

私が覚えがあるのは札幌に移住し、地下からダイエーに入り食品を購入したこと

 

それと当時1階にあった「大中」によくウィンドウショッピングをした
(記憶は定かではないが同様の店舗で「文化や雑貨店」でよく買物をしていたからだろう)


※昭和62年発行 さっぽろタウン情報別冊MESHより

 

当時の雑誌ではここは「ダイエー」だ。


※昭和62年発行 さっぽろタウン情報別冊MESHより

 

なので正直「PIVOT」に関しては「4丁目プラザ」のような思い入れは
ほとんど無いのだが

 

 

やはり長年そこにいたビルが無くなるのは寂しいものだ

 

ペンタグラムビル

昔、セントラルホビーがあった

 

ダイビルピヴォ南館

 

 

 

PIVOTパーキング

 

 

 

これらがすべてなくなるようだ。

 

 

はす向かいで開業を待つ「moyuk SAPPORO」のような
個性のあるビルになればなと思うがどうか。

 


2023年5月撮影

 

 

 

「4丁目プラザ」

開業:1971(昭和46)年
閉店:2022(令和4)年

中央区南1条西4丁目

 

4丁目プラザは「4プラ(よんぷら)」の愛称で長らく若者に親しまれたファッションビルである。

老朽化により2022年1月31日をもって閉店、解体される。

中央区の南1条西4丁目という札幌市内でも有数の場所にある
駅前通りを挟んでパルコ、斜め向かいには三越
そして市電の駅もあり、地下では地下街が接続され地下鉄駅やススキノへも行ける。

それによりもっとも地代の高い場所の一つです。

開業の1971(昭和46)年は札幌オリンピックの前年にあたり札幌地下街と市営地下鉄が相次いでオープンした。また多くのビルが新築され札幌市がもっとも盛り上がっていた時代でしょう。

その4プラが閉店するとのことで昨年の8月に外観を
12月に7階を撮影してきた。

 

 

 

 

 

 

7階には過去のポスターが展示され、初めて見たものも多かったが
当時はバーゲン時などTVCMをやっていたのを思い出した。

 

 



このフロアマップは1987(昭和62)年のタウン誌に掲載されたもので
それでも35年前の店舗ですよ

店舗名を見ると札幌パルコがDCブランド中心だったのに対し
4プラはリーズナブルなカジュアルなイメージ。

 

個人的には7階の「自由市場」ばかり行っていたので多少思い入れもある

「自由市場」は、このエスカレーターに架かるゲートがまだあった!
残念ながらライトは点いていなかったがそれだけが記憶あった。

なんかもっと暗くて小さな店がごちゃごちゃしたイメージがある
もう閉店するので早めに退店したお店もあるんだろうね
それでもこんな明るかったかな?

 

ここではとにかく中古レコード店へ行った
「records-records」だった気がする 結構買ったね
そのすぐそばにファッションの「boogie boy」にも好きなブランドがあったのでよく購入した。

 

「文化屋雑貨店」は流行ったなぁ 私が行ったころは今の裏参道にあったと思うが
また同じような店で「大中」がコスモかエイトにあった記憶が…

6階のハッシンフォーメンではコートやシャツを買った
2階のアルファベット・クラブは当時10代~20代前半くらいがターゲットの
「45RPM」ブランドを売っていた 私も「ボーイズ45」のシャツとか買ったっけ。

 

昭和62年ごろの中心部
左の端に4プラがあり南隣りがダイエーだった(現ピヴォ)
さらにコスモ(現ベガスベガス)

ほかにYES、金市館、長崎屋、東宝日劇とか…
ほらね、やっぱり懐かしむ内容になってしまったよ
30年くらい行っていないのにねぇ

 

同じように4プラはたくさんの人が利用しただろう
普通のビルと違い、常に大人数の出入りがあったからさ
建物も疲れ果てたしこれでお役目ごめんだ

 

長い間本当にお疲れ様でした

 

 

 

「旧伊藤義郎邸」 

 

伊藤義郎氏は伊藤組土建の名誉会長で札幌の経済界、建築業界、ほかスポーツ界などでとても高名な方

この方の邸宅は札幌市民の中でもトップクラスに有名で、また名前でピンとこなくても場所を見れば納得でしょう
その住所は中央区北5条西8丁目にある

グーグル衛星写真で大体の位置を

中心部全体にすると小さくなるが、中央の大きな緑地が「北大付属植物園」で
その右上の一角に隣接してある緑地が「旧伊藤義郎邸」です
現在の衛星写真では緑地の真ん中にタワーマンションが建っているのがわかる

ちなみに左下の一角の緑地は「知事公館」真ん中下の緑地帯が「大通り公園」、植物園の右隣が「旧北海道庁」
真ん中上部に切れているのが「北海道大学」です。

こうしてみると大きな緑地を中心部に持っており、かつ個人の住宅などここしか見当たらない
その規模が伺えると思う。

伊藤邸の隣、7丁目の京王プラザホテル、5丁目のセンチュリーロイヤルホテルの上階から西を見ると
まるで北大植物園の別庭のように見えるのが伊藤邸であった。

 

 

この写真はかつての伊藤邸です


*平成2年発行■さっぽろ文庫・別冊■ いまむかし札幌を歩く<第三部-ふるさとさっぽろ>より

 

赤い屋根に黒地の板張り、窓枠は白い上げ下げ窓、玄関上のバルコニーなど今現在見ても
とても素敵で素晴らしい邸宅です (確かこの後に改装をされたと思う)

また敷地は約1・4haもあり、大古からの樹木や植物、湧水が出るメムの跡などから開拓当時の札幌の原風景が残っている貴重な土地とされてきた。

付近は市民の散歩コースでもあり多くの人が伊藤邸の門構えを見てきたことであろう。

 

伊藤家では後継者難などから土地を一部手放して土地の有効活用を模索したが
そのようなこともあり、伊藤家のみの問題ではなく札幌市の都市計画審議会では保存か開発かで大きく揺れたそうだ

それで邸宅の部分の開発は認められたが樹木のある土地の部分は保全するということで開発の許可が下りた。
住友不動産が伊藤邸の建っている敷地約0・5haを取得しタワーマンションの建設を始める

 

2012年ごろから売却、開発の検討を始め、一時は札幌市が買い取る話もあったようだが
自然景観を守りながら開発したい伊藤氏の意向と合わなかった。


伊藤邸は2015年11月に取り壊され 伊藤氏は別所に住まわれている
2019年に「ラ・トゥール札幌伊藤ガーデン」が竣工した

 

 

北5条通りに面している伊藤邸正門から歩いてみた

マンション部分以外の樹木地は伊藤氏の所有のままである
よって正門と表札は残されたのであろう。

 

おや?

正門の横に新しい小屋があった
ここには「伊藤 受付」とあり警備員?が常駐しているようだ

確かこのような小屋は以前はなかったので新しく設けたのであろうが、黒地の板張り、赤い屋根、窓枠の白色は旧伊藤邸を彷彿とさせる
もしかして旧邸を解体したものを再利用したものならいいねぇ?

マンション建設の事情を知らないと奇異に映るかもだが
この土地の所有者は伊藤氏と住友不動産である。

 

塀の中はもちろん、歩道にはみ出して原始の樹木がある
塀は以前からのもの

 

石山通方向の西に堀沿いに進むと、また小屋があった
ここは昔からある小屋である
何に使用しているかは不明だが…

高床なので中に何かしらの保存をしているものか
もしくは庭の管理小屋として機材などがあるのだろうか

 

旧伊藤邸時代の小屋、塀、街灯を

 

9丁目で敷地は終わるので右折する
堀はグリーンの壁になった

これは新しく塗り替えたようですね
やはり樹木の保全が第一なようだ

 

函館本線の高架に当たるところで右折する
ここは「北6条エルムの里公園」として住民のオアシスでもありバスケットのハーフコートもあり
若者も利用している

ここからタワーマンションが臨める

 

最近は近隣のサラリーマンによる喫煙、禁止の自転車の往来、若者が増えたことにより治安の心配など
評判が今一つなのは残念だ。

 

ここを抜けて右折すると東向きになりタワーマンションの入口がある
真向かいは京王プラザホテルの駐車場出口と業者の納品場所と少々せわしないかな?

旧伊藤邸のころは右手に建物があった

*2010年グーグルストリートビューより

シャッターが見えるのでガレージのようですね。

 

 

マンションの内容を見て初めて知ったのだが、敷地内は完全に分かれており
住民だからといって伊藤氏所有の緑地帯に入ることは出来ないようだ
*上画像の左端に塀が出来た

ここで約1周をしてきたね

 

 

さて伊藤義郎氏は伊藤組土建の3代目社長であった。
それだけ会社は古くから土木、建築業界の発展に寄与しているし
ご本人は札幌経済会の重鎮である。

 

初代社長は越後からの移住者である伊藤亀太郎氏で創業者である
創業は明治26(1893)年。

2代目は伊藤豊次氏、そして3代目が伊藤義郎氏である
その後の社長は伊藤家からではない。

初代から3代目までに多くの歴史的建築物を建設した
社歴に従いいくつか紹介をします。

 

明治31(1898)年 ジョン・バチェラー博士邸

現在は北大付属植物園内にあり

 

明治41(1908)年 札幌駅舎(3代目)

現在は北海道開拓の村にあり 3/4のスケールである

 

明治42(1909)年 古河記念講堂

現在は北海道大学内にあり

 

大正13(1923)年 北海道拓殖銀行小樽支店

現在は似鳥美術館である

 

昭和2(1927)年 札幌北1条教会


*伊藤組土建株式会社 HPより 現在は取り壊し済 
同設計者、田上義也氏により新しい北1条教会が、また羊ヶ丘展望台にも1/2で再現されている

 

昭和9(1934)年 小樽駅舎

 


昭和45(1970)年 真駒内スピードスケート競技場

 

 

歴史と実績のある会社なのでもちろんこれ以上に
たくさんの人が知っていたり利用している施設がある
現存しているもので代表として

明治35(1902)年 旭川偕行社
昭和43(1968)年 北海道庁庁舎
昭和45(1970)年 北海道百年記念塔
昭和48(1973)年 道立近代美術館
昭和54(1979)年 札幌市青少年科学館
昭和57(1982)年 道立三岸好太郎美術館
昭和61(1986)年 アスティ45ビル
平成5  (1993)年 テルメインターナショナルホテル
平成6  (1994)年 札幌厚生病院

この他にもたくさんありますよ。

平成25(2013)年には創業120周年記念式典を行った。

 


最後に余談であるが伊藤義郎氏には伊藤組土建会長、伊藤組社長のころに何度かお目にかかったことがある
伊藤氏が来た時の役員さんをはじめ部課長職たちの緊張がありありとわかった
社員への指示を聞いていたが1ミリの妥協もしないイメージだった
さすが30歳で伊藤組土建の社長になられたオーラがあったなぁ。

 

 

 

「第2弘安ビル」 

所在地:札幌市中央区南7条西1丁目13
建設年:昭和48(1973)年竣工 
指定等:なし

 

第2弘安ビルは南7条橋のたもとにあり、閉館した札幌第一ホテルの隣の敷地にある
個人的には会社で営業をしていたころ何度か入館していたビルだ。

規則正しい区分けされた外観、最上階だけ違うのが印象的。

今改めてビルを見て驚いたのは向かって左ハジにある展望?エレベーターだ
東急デパートや旧ラフィラのような商業ビルではお馴染みだが
このような事務所のテナントビルにあるとは。

敷地内にはほかの弘安ビルがあるが、内部の駐車場へはトンネル型の入り口から入る
なぜ普通に角型ではなく弧を描いたのか興味がある。

 

札幌オリンピックが昭和47(1972)年で、この前後でたくさんのビルが建てられた
そして築50年を迎えて建て替えが特に札幌駅から大通にかけて進んでいる。

この第2弘安ビルの外観を見ると確かにレトロっぽい印象はあるが
建て替えはまだまだ先に見える。

 

 

 

 


2021年8月撮影

 

 

 

「北海道建設会館」 

 

所在地:札幌市中央区北4条西3丁目
建設年:昭和41(1966)年竣工 
指定等:なし

 

北海道建設会館は株式会社であり、設立は昭和24(1949)年であった。

その後に昭和41(1966)年に正式名称を「北海道建設会館」と改称し現在に至る
テナントビルで建設業界の団体や各種団体、以前は岩手銀行もテナントで入っていた記憶がある。
私も過去の仕事で何度かビル内のテナントに営業をしていた。

外装等は補修しているが築60年にならんとしているビルには解体、改築の話題があった

そこで思い出したのが駐車場である。

 

このビルの駐車場は日本でただ一つの構造である。
施工は三菱重工業株式会社が請け負った。


以下公式HPより

【旋回式立体駐車場・スターパーク式カーエレベーター】

・円筒のエレベーターシャフトをポイントとした美しい外観を持っています。
・エレベーターが旋回しながら昇降し所定位置方向にケージ出入り口が開閉するので処理は迅速です。
・駐車階から同階のオフィスへ直行できるという利便性を備えています。
・スムーズな旋回塔の動きに重点がおかれた設計は、機構も簡単であり安全性・高い耐久性が保証されています。
 

公式HPより
 

【駐車方法】

1 車両は自走でエレベーターケージ内に乗り入れます。

2 係員がエレベーターケージ内の操作盤の押しボタンを押すことにより、入口扉が閉まりエレベーターは昇降  と旋回を同時に行い、所定階に停止します。   

3 押しボタン操作により扉が開けられ、車両は自走で駐車位置に移動し、駐車操作を完了します。
 
4 車両は原則的に、エレベーターシャフトを中心として、放射状に格納されます。
 

公式HPより 建築時の見取り図


目的のフロアに停めれるのは素晴らしい

駐車代金は 200円/30分 札幌駅前の一等地である。
11月に久しぶりに利用した。(前記の閉館したホテルを撮影のため利用)

 

 

 


階段もレトロだ

 

 

 


2022年11月撮影

 

中心部に車を入れると旋回しながら上下するのである!
これは子供なら喜びそうだ。

車内から撮影をしていると係りの方が気づき
「一度最上階まで行きましょう」と言って動かしてくれた。

なんと素晴らしい係りの方だろう
また撮影するお客さんも多いのだなと推測できる。
(あくまでも平日で空いていた時間だからと思うので引き合いに出すのは止めてね)

 

ビルのためにも、そろそろお役目ごめんで良いのかと思う
今回はいつ解体になるかわからないので行けるうちに行ってみた。

ちなみに駐車までの動画撮影もしたが「gooブログ」では動画のアップが出来ないので
興味のある方はYouTubeにいくつかの動画が投稿されているのでそちらで確認を。

 

 


札幌のホテル探訪② コロナ過で閉館したホテル

2022-11-15 09:14:17 | 札幌市中央区

前回に続き札幌のホテルについてですが
シティホテルに絞ります。
私の場合シティホテルとは都市にあり宿泊、宴会場、レストランその他の施設があるホテルです
(ビジネスホテルは宿泊だけに特化、リゾートホテルは観光地にありと勝手に区分けします)


<ここ3年間で閉館したシティホテル>
札幌での新型コロナウィルスの影響は2019年の年明けから出た
その後、雪まつりで感染者が出て2月28日に「新型コロナウィルス緊急事態宣言」が出され
道民に対して外出の自粛の求めた。
4月には再び「北海道・札幌市緊急共同宣言」が出た。

 

観光業界、ホテルは打撃を受け歴史のあるホテルが現在までにいくつかが閉館した
理由は様々でしょうが…

 

「札幌第一ホテル」


所在地:札幌市中央区南7条西1丁目
開業年:昭和27(1952)年
閉館  :令和2(2020)年6月

 

札幌第一ホテルは元々は大通9丁目にあった
その当時はレストランを、2007年に現在地に移ってからは会合で利用した。

札幌では老舗中の老舗ホテルで料理の味がよく宴会や法事の利用客が多かったようだ
この建物は元はNTTのホテル「ルーシス札幌」だが、もはや第一ホテルのイメージが強い。

すすきのと中島公園に近くで利便性もあったと思うがコロナ過で売上が減った
社長さんの談話がネットに残っているが、従業員への退職金、取引業者への支払いが
出来るうちに廃業の決断をしたということだ
なんとも立派な経営者ではないか。

 


そうだったんだ


現在も入り口に貼られている

 

 

 


現在も駐車場は稼働している

 


2022年11月撮影

 

 

「サンルートニュー札幌」


所在地:札幌市中央区南2条西6丁目
開業年:昭和61(1986)年
閉館  :令和3(2021)年3月

 

昭和の後半に開業した全国チェーン店で狸小路に隣接している
ホテルの利用はそれこそ30年くらい前に職場の忘年会で1度使ったきりだと思う。

建物は内部や外壁には補修がありそうだが躯体はそのままでまだ使える
現在は「ホテルアベスト札幌」が営業している。

サンルートグループとしては北区にもう1棟あるため
コロナ過では1棟に集約して営業していたようだ。

先が見えずなので札幌は1棟で営業と判断したのかも知れない
いずれにしてもすぐに次のホテルが営業したのでイメージの悪化は無いと思う。

 

 

 


2022年11月撮影

 

 

「ホテルオークラ札幌」


所在地:札幌市中央区南1条西5丁目
開業年:平成15(2003)年
閉館  :令和3(2021)年9月

 

赤レンガがとても印象的なこのホテルは「ホテルアルファサッポロ」として昭和55(1980)年に開業した。

ホテルアルファサッポロやアルファリゾートトマムを開業したのは仙台の「関兵精麦」という会社。
同族会社のアルファコーポレーションが当時販売した高級分譲マンション「アルファコートシリーズ」と
同じカラーとして現在も札幌の高級住宅地で見ることが出来る。

さてホテルアルファだが、出来たときの印象はなんと言っても「プレイボーイクラブ」があったこと
あのバニーガールのいる高級クラブである
もちろん若造が行けるような場所ではなかったが…

平成11(1999)年にホテルアルファサッポロが破産宣告
平成15(2003)年に関兵精麦が民事再生法を申請
平成15(2003)年にホテルオークラ札幌が開業した。

オークラになってからはカフェやケーキショップをよく利用した
オークラブランドらしくケースやペーパーバッグ一つをとっても御使いものに向いていたからだ。

オークラにしては中規模のホテルであった
また正面玄関が一方通行路に面しているのも珍しい。

閉館して翌年には解体された
現在は新しいビルとホテルが建設中だ。

だが、そこに入るホテルはホテルオークラではない。

 

 

 


2021年9月撮影

 

 


2022年11月撮影


 

 

「札幌すみれホテル」


所在地:札幌市中央区北1条西2丁目
開業年:()年
閉館 :令和2(2020)年4月から休業

 

札幌すみれホテルは札幌資本の老舗ホテルであった
古くからホテルを営業し、現在の建物は1990年代に改築されたもの。

札幌駅と大通駅の間にありホテルの多い地区でもある
規模的には小~中規模のシティホテルであろう。

すみれホテルには屋上でビアガーデンが開催されていたときに
数回利用した程度だった。

経営的にはコロナ前から苦戦しており銀行の所有になり
その後は本州のホテルチェーンが買い取ったようだ。

コロナ過の2020年4月から休業の貼り紙が玄関にあり
ホームページにも休業中のままであった。

今回見に行ったら貼り紙もなく HPも閉鎖されていた。
ガラス越しに見えるロビーは物が雑多に置いており
もはや営業再開をやる気が見えないホテルと化したのが
とても残念だ。

 

 

 

 

 

 

 


2022年11月撮影

 

 

 

「ホテルモントレ札幌」


所在地:札幌市中央区北4条東1丁目
開業年:平成6(1994)年
閉館  :令和4(2022)年10月

 

ホテルモントレは建物が完成した時に、これまでの札幌にはない外観をもつホテルとして大変人気があった。

そこだけが英国領のような雰囲気を醸し出し
イエローの外壁がとても映えた。

おそらくブライダルに人気があったように思える

その後、「ホテルモントレエーデルホフ札幌」が開業し2館体制となった
しかしコロナ過になるとモントレは休業し、エーデルホフの1館に営業を集中させる。
これは上記のサンルートと同じような展開だ

そしてホテルモントレの廃業が告知される
理由は建物や設備の老朽化が進み、快適なホテル空間を提供できないとして閉館を決めたということ。

改築への経費が高騰したことも一因かと思う
いずれにしろ北海道新幹線の札幌駅がすぐ近くに出来るので
場所的にはかなりの利便性がある場所だ。

 

すでにエーデルホフ札幌はプレミアム棟の増築を終了しており
しばらくは1館体制で営業するのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 


2022年11月撮影

 

 

 

上記のホテルモントレ札幌が築28年で老朽化ということなら
もっと心配なホテルがある

 

「札幌パークホテル」

所在地:札幌市中央区南10条西3丁目
開業年:昭和39(1964)年


2021年6月撮影

築28年どころか築58年の札幌パークホテルがある
もちろんリノベーションはしているが、古き良きものを残しているホテルでもある。

その外壁の青タイルが印象的なパークホテルは
2019年に建て替えとヒルトンホテルとのFC契約を発表した。
札幌の象徴的なホテルが亡くなると思ったがコロナ過の
2021年、建て替えとヒルトンFCとが白紙になった。

喜んでよいものかどうか…

 

 

 

「札幌グランドホテル」

所在地:札幌市中央区北1条西4丁目
建設年:本館・昭和41(1966)年 東館・昭和51(1976)年 

 

 

札幌パークホテルと姉妹ホテルの札幌グランドホテルは
札幌のホテルの草分けであり現在も迎賓館の扱いである。

その開業は昭和9(1934)年と他より圧倒的に早かった。
創業時の建物を昭和48(1973)年に解体し新たに
本館を昭和41(1966)年、東館を昭和51(1976)年に開業させている。

本館は49年、東館でも41年の築である
さてグランドとパークはどのようになるのだろうか。

 

 

 

「センチュリーロイヤルホテル」

所在地:札幌市中央区北5条西5丁目
建設年:昭和48(1973)年

 


※wikipediaより

 

センチュリーロイヤルホテルの開業は昭和48(1973)年ですでにビルの築年は49年である。

札幌駅の西隣に現れた「住友生命ビル」は地上23階を誇り
当時の札幌では「札幌市役所」を抜いて1位の高さであった。

そのホテル名から外資のホテルかと思ったられっきとした札幌資本のホテルであった。

本館であった「札幌ロイヤルホテル」を民事再生法で売却したあとも
センチュリーロイヤルホテルは営業を続け、朝食の美味しいホテルとして有名になった。
現在は函館、釧路にもセンチュリーブランドのホテルを展開している
経営はやはり北海道内の企業である。

最上階の回転レストランは開業時からのもの
建物は縦型の箱を二つずらして合わせたような外観である。

こちらはテナントであるゆえにオーナーの意向が気がかりである

 

 

 

「ANAクラウンプラザホテル札幌」

所在地:札幌市中央区
建設年:昭和49(1974)年

 

 

 


2022年11月撮影

 

センチュリーロイヤルホテルから1年後に竣工したビルで
当時の札幌で一番の高さであり、しばらくはこのビルとセンチュリーロイヤルホテル、札幌市役所の3高の時代があった。

ビルの開業時は「札幌全日空ホテル」である
航空会社のホテルであり、現在も冠に「ANA」が付いており
札幌市民には馴染みが多いホテルである。

また新渡戸稲造さんの居住地だったとは今回初めて知った。

このビルも築46年になった
札幌の中心部では「冬季札幌オリンピック」昭和47年(1972)年に合わせて
建設したビルが続々と建て替えをしている。

これらのホテルが入居するビルも建て替え時期に入っていると言ってよい
内部は改装されたが個人的には改装前の札幌全日空ホテル時代が利用が多くて思い入れがあるんだよなぁ。