札幌・北海道のレトロ建物大好きおぢさん日記

札幌(北海道)のレトロでモダンな建物を見たり撮影するのを趣味としています。

深川市の建築探訪 1件を追加しました

2023-11-09 20:57:14 | 深川市・妹背牛町・秩父別町

 

 

 

「旧多度志村役場庁舎」 道北の建築探訪NO113 NEW     
 
所在地 深川市多度志2130
建築年 昭和11(1936)年
指定等 無し
開館時 無し


 

旧多度志町は明治23年の農場開拓から始まる
その後、大正4年に多度志村
昭和37年に多度志町となる。

昭和45年に深川市に編入され町制8年で「多度志町」は消滅した。

 

この建物は多度志村時代の昭和11年に役場として建てられた
設計はこの地区で多くの設計をした石井喜助氏。

深川市では旧向陽小学校の校舎が石井喜助氏の設計で健在だが
同じようによく特徴の出ている建物だ。


以前は右にある消防署を挟んでH型の建物だった
その両翼だけを残して他は解体
さらによく似た右翼部分も解体された。

残っているのは左翼部分でかつての事務所棟であった。


現在は右に消防、左に多度志土地改良区の施設があり
町の中心にあるのは変わらない。

 

 

 

 

 

 


2023年10月撮影

 

 

 

 

2022年5月22日に滝川市の菜の花を3年ぶりに見に行きました。

コロナ過により2年間はおとなしくしていたけど、少し落ち着いてきたのでね


今回は菜の花と深川の道の駅で釜めしが主目的
限られた時間だったので建築物の見学は最小にした。

 

まずは滝川市へ
菜の花畑は市内を過ぎて深川市との間にある江部乙が中心。

すでに国道12号線から黄色の絨毯が見える
途中の滝川市の道の駅周辺はすでに渋滞だった。

この5/21,5/22,5/28,5/29は道の駅で「菜の花まつり」の日であった。

「菜の花まつり」

 


道の駅はとりあえずパスし、少し走ったところで途中適当に右折して農道を走ると畑がいくつもある。


 

 


 

晴天だったらもっと映えたはず

車も多かったけど徒歩の人もいたので道の駅に駐車したか
バスで来たのだろうね。

菜の花まつりは5/28,5/29で終わりだけど
花自体はまだ咲いているので行くなら晴天の平日がベストかな。

 

続いて12号線をまっすぐ隣の深川市へ


目的は道の駅の釜めし。

深川の道の駅も車であふれていた
土日で天気もまずまず 大勢の人が繰り出した感じ。

駐車場の端に停めて 
駅舎2階の「味しるべ 駅逓」へ。

11時20分到着で待ち客3組あり
その後、順に呼ばれて先に食券を購入(自動でオーダーが通る)
11時50分ごろカウンターの席に付けた 5分後に番号を呼ばれる(料理を取に行く)

 



この時イチオシだった「ホタテとアスパラの釜めし」 1,100円を。
やっぱり美味しかったなぁ
最後の1杯は添えてある温泉卵を入れて、これまた美味し。

 

それでは建築探訪をと
※データは「旭川と道北の建築探訪」2000年発行より

 

「旧鷲田農場事務所」 道北の建築探訪NO107     
 
所在地 深川市音江町
建築年 明治45(1912)年
指定等 深川市指定有形文化財
開館時 訪問時はなし *要問合せ:深川市教育委員会 生涯学習スポーツ課文化・スポーツ係

道の駅から車で12号線を渡り5分ほどで着く
このような古い建物は珍しく、周囲に異彩を放つ。

建物自体は平成13年に修復されており、その前にも数度増改築されているので
竣工時と同じではない。

元は農場経営者の鷲田氏が事務所と住宅を兼ねて和洋折衷で建てたもの。
当時はこのような地主が土地を所有し小作人を使用して農場経営をしていたケースがあったが
戦後の農地解放により地主制度は解体された。

修復時にはあった玄関上のバルコニーは無くなっている
また、中は見学できるようだがこの日(日曜日)は出来なかった。

 

 

 

 

 


2022年5月撮影


 

 

「旧財団法人北海道農業近代化コンサルタント」     
 
所在地 深川市広里町4丁目
建築年 昭和40(1965)年
設計  田上義也 
開館時 一般公開なし

この建物は何といっても北海道建築の父とも呼ばれる
田上義也氏(1989~1991)の作品である。

田上氏は20歳のころフランク・L・ライト氏の設計する帝国ホテル建設事務所に入所
その後、北海道に居を構え、公共大型施設から一般住宅まで数多くの設計をした。
その作品は現存するものが年々少なくなり保存運動に発展したものもある。

この建物は氏の66歳での作品である
個性的な外観で屋根は片流れで雪を一気に落とす
正面から見るとわからぬが、V字の建物で屋根も同様だ。

窓が多く桟も多く感じるのは耐雪なのだろうか
一般的な歴史的建物ではないが、もはや昭和中期の建物である
毎年のように解体される貴重な田上作品を深川で見れてうれしかった。


*現北海道農業近代化技術研究センター

 

 

 


2022年5月撮影

 

 

 

「旧北海道拓殖銀行深川支店」 道北の建築探訪NO102    
 
所在地 深川市4条9丁目
建築年 昭和12(1937)年
指 定 
開館時 9:00~20:00 
 
 

前身は北海道拓殖銀行の深川支店として建設された。
たくぎん破綻後は北洋銀行に引き継がれ、現在は市民の交流センター深川プラザとなっている。
 
JR深川駅のすぐ近くでいわゆる駅前通りになるだろうか
場所的にはもっとも賑やかな場所の一角を占める。

小樽市の銀行建築とは時代も違うが規模が違う 
2階まで伸びるジャイアントオーダーがあるが
建物自体がこじんまりとしているので荘厳や威圧感はあまりない。

しかし軒下や柱頭の紋様など細かい仕事がありじっくりと見たいところだ。
 
 
 
 
 
 
 
 

2022年5月撮影
 
 
 
 
 
 

秩父別町の建築探訪

2023-11-06 19:47:53 | 深川市・妹背牛町・秩父別町

 

 

「秩父別駅」

 

所在地:秩父別町秩父別
建設年:昭和46(1971)年:改築


明治43(1910)年に「筑紫駅」として開業し
現在は完全無人駅になっている。

建物は昭和46年の木造建築で、さすがに痛みが諸所に見られる
それも駅名看板や屋根の雪止めなどで味のある駅舎になっている。

訪問時はハロウィンということで何かイベントでもあるのだろうか
ホームに園児たちと引率の先生たちがいて微笑ましい。

駅舎の前にはたくさんのカボチャがディスプレイされているのも
農業の街としてうなづける。

 

令和8(2026)年3月で廃線、廃駅が決定している
果たして駅舎はどうなるのだろうか。

 

 

 

 


2023年10月30日撮影

 

 

 

 

「秩父別農業倉庫」 旭川と道北の建築探訪NO115

 

所在地:秩父別町3条1315
建設年:昭和11(1936)年

 

先の秩父別駅の前にある、駅前の倉庫である。

駅前の農業倉庫は農業地帯の輸送方法として鉄道が重要な役割をしていたためと思われる。

「旭川と道北の建築探訪」ではレンガ造りの9号倉庫に触れている

”建築家 石井喜助が設計したこともあり、倉庫とは思えないほどの凝ったデザインをみせている。
何より珍しいのが入り口のポーチ。
こんなに立派なものは他に例を見ない 腰回りや開口部額縁に焼き過ぎレンガを用いたり、
柱型を強調して建物の輪郭をキリっと引き締めるなどは、建築家の面目躍如といったところか”


倉庫もこのような見方をしていくと新しい発見があるでしょう。

 

 

 

 

 


2023年10月30日撮影

 

 


木造校舎・廃校 妹背牛町の閉校

2023-11-05 19:03:51 | 深川市・妹背牛町・秩父別町

小学校  赤字は今回レポート

  • 妹背牛町立大鳳小学校(1967年妹背牛町立妹背牛小学校へ統合)
  • 妹背牛町立新千代小学校(1971年12月24日妹背牛小へ統合)
  • 妹背牛町立小藤小学校(1971年12月28日妹背牛小へ統合)

 

妹背牛町の閉校は3校なので全部廻りました
共通点は校舎、体育館とも解体 同じ形の閉校記念碑があるということ。

 

「旧妹背牛町立小藤小学校」      
 
所在地 妹背牛町チクシベツ9区
開校年 明治36(1903)年
閉校年 昭和46(1971)年
建築年
 


妹背牛町の閉校3校はすべて校舎、体育館が解体されており
パッと見で学校か?と思うことがない
 
小藤小学校だけは校門が現存していた
その理由はわからないが、もちろんあった方が良い。
 
現在は敷地内に「小藤地区コミュニティセンター」が建てられており
校門のプレートはコミュニティセンターになっている。

広いグラウンドは当然のごとく草が生い茂っているが
バックネットがあることで、グラウンドだったのだ
と感じさせてくれた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

2023年10月撮影
 
 
 

※妹背牛町史より
 
 
 
 
 
 
「旧妹背牛町立大鳳小学校」      
 
所在地 妹背牛町メム336
開校年 明治35(1902)年
閉校年 昭和42(1967)年
建築年
 

 
 
大鳳小学校の跡地だけは、ナビがないとまったくわからないのではないか?
ナビに従い、目的地に到着すると目の前に樹木が密集している場所がある
それ以外は原野だった。
 
その樹木があるところに閉校記念碑があった。
 
形は小藤小学校と同じだが校章がない
校章自体は作ったと思うが、大鳳小学校の碑だけ校章がないのだ。
 
改めて閉校年を見るとなるほど、この小学校だけ他の2校より4年早く閉校していた。
つまり最初の閉校校である大鳳小学校の記念碑を作った時は校章を彫らなかったが、その後の2校は彫った方がいい
となったのだろう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

2023年10月撮影
 
 
 

※妹背牛町史より

 
 
 
 
 
「旧妹背牛町立新千代小学校」      
 
所在地 妹背牛町
開校年 大正5(1916)年
閉校年 昭和46(1971)年
建築年
 
 
 
 
 
新千代小学校の閉校記念碑と、校舎解体後に建てられた「新千代コミュニティセンター」とは結構離れた場所にある
まるで学校の敷地の端と端に設置したかのようだ。
 
こちらの記念碑にはきちんと校章が彫られている
同年に閉校した小藤小と同じにするはずだから。
 
記念碑以外では学校であった証はなく、バックネットくらいはどうかと
広い敷地を見渡すと、もう一つ碑のようなものが見えた。
歩いて行ってみると学校に関係のない碑であった。
 
ただもしかすると学校が現役のころからあったものかも知れないと期待もしたが
よく見ると令和元年に造られたものだった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

※妹背牛町史より

 
 
 

妹背牛町の建築探訪

2022-05-26 21:14:01 | 深川市・妹背牛町・秩父別町

 

 

「旧妹背牛村役場庁舎」     
 
所在地 妹背牛町字妹背牛
建築年 昭和6(1931)年 昭和60年復元
指 定 
開館時 8月14日~16日まの3日間(お盆期間)
    午前10時~午後4時まで
    上記以外で見学希望の方は町民会館までご連絡ください。
 
 
旧妹背牛町役場は、街の中に忽然と現れるレトロな建物。

門が2つあり事務室と議事堂を左右対称にしたつくりだそうだ。
ダークブラウンの下見板張りと白枠の上げ下げ窓はやはり素敵だ。

それぞれの入口側から見ると違う表情がある。
建物は昭和60年新庁舎落成を機に建築当時の姿に復元したもの。

内部には、開拓期から現在に至るまでの約600点にのぼる貴重な資料が保存・展示されており

裏手に周るとツタに覆われた文書蔵がある。

お盆の開館日には今年は行けないだろうが、中は見れるうちに
見ておいたほうがよいだろう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

2022年5月撮影