札幌・北海道のレトロ建物大好きおぢさん日記

札幌(北海道)のレトロでモダンな建物を見たり撮影するのを趣味としています。

帯広市の建築探訪②

2024-04-11 18:58:13 | 帯広市

続きます

帯広市には「道東の建築探訪」(2007年発行、北海道新聞社)において14軒の掲載がある

今回は1泊旅行の中での見学で、市内中心部から外れていたり
移動ルートからも外れている建物は次回にした。

撮影はすべて2024年3月

 

「帯広聖公会双葉幼稚園」 道東の建築探訪 NO105

 

所在地:帯広市東4条南10丁目
建設年:大正11(1922)年 
指定等:国登録有形文化財

 

帯広市の歴史的建築物では第一級の建物、園舎であり
現在も敷地外からその特異な姿を望むことが出来る。

幼稚園としては1911年(明治44年)…帯広聖公会別館で双葉幼稚園を開園。

1922年(大正11年)に二代目園長である臼田梅氏の設計により新園舎竣工。

2013年(平成25年)…第100回目卒業式を終え閉園となる。

2017年(平成29年)…国の重要文化財に指定される。

 

すでに閉園しているので人影はない

門から正面入り口方向と東側から中庭と1階部分が外から見える
やはり中からドームを見るのが一番だろう。

 

【2024年の公開時間】
2024年度の開園は、5月3日(金)祝日から開園いたします。 土日祝日のみ 10時〜15時

【入園料】
大人300円、高校生以下無料、団体(10名以上)200円

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「聖徳太子堂」 道東の建築探訪 NO106

 

 

所在地:帯広市東5条南8丁目
建設年:昭和2(1927)年 
指定等:なし

未訪問

 

 

「成田山松光寺」 道東の建築探訪 NO107

 

 

所在地:帯広市東6条南6丁目
建設年:大正3(1914)年 
指定等:なし

未訪問

 

 

「十勝監獄石油庫」 道東の建築探訪 NO108

 

 

所在地:帯広市緑ヶ丘公園
建設年:明治34(1901)年 
指定等:帯広市指定文化財

未訪問

旧北海道集治監十勝分館油庫

 

 

「真正閣」 道東の建築探訪 NO109

 

 

所在地:帯広市
建設年:()年 
指定等:なし

未訪問

旧十勝公会堂御便殿 真鍋庭園内

 

 

「旧川原家住宅」 道東の建築探訪 NO110

 

 

所在地:帯広市川西町基線61
建設年:昭和8(1933)年 
指定等:なし

未訪問

 

 

 

「サンプラザ」

 

所在地:帯広市西1条南9丁目15
建設年:確認中
指定等:なし

 

帯広市へ行くことになった時、ストリートビューで市内中心部を探っていた時に個人的にヒットした物件。

建物は一方通行路に面しており、1階にはパッケージショップが目立つ

2階の意匠が面白く、歴史もありそうに感じたので撮影をした。

また正面右端に「プリンス劇場」の表示があった
詳しい人から映画館であったと聞く 
建物は奥行きがあり反対側からも見てみるべきであった。

 

 

 

 

 

「salon 齋藤亭」

 

所在地:帯広市東2条南4丁目19
建設年:昭和9(1934)年 
指定等:なし

 

角地にあるこの建物は、洋風の出窓もあれば縁側もありと和洋折衷の素敵な住宅だと思う。

築80年の古民家を地域のコミュニティサロンにと2016年6月にオープンした
それはこの地区にある商店街組合が地域活性化のために家主さんに声をかけた。

しばらくは空き家で床も落ちそうな状態だったらしいところを
お金をかけ建設当時の姿にまで復元をしたそうだ。

管理運営は大変だが、現在は時間貸しをしていて多くの人で賑わう時がある。

商店街による古民家再生の一つの形ではないか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「神島邸」

 

所在地:帯広市西1条南6丁目4
建設年:昭和初期 
指定等:なし

 

「神島邸」はグーグルマップを見ている時にヒットした

旧跡か何か由緒ある建物かと思ったが一般住宅のようだ
しかしこの住宅は帯広市にはもはや珍しい造りの住宅。

ピンク色に近い外壁に1階の玄関上部の意匠や1階出窓はL字型になり
2階には上げ下げ窓を連続させている、とても魅力のある住宅だと思う。

家の前の大木は季節になるとたくさんの葉を付けて住宅が見えずらくなる
まさにジャストな訪問タイミングであった。

撮影時は空き家に見えたがどうか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そば小川」

 

所在地:帯広市西1条南6丁目20
建設年:明治43(1910)年 
指定等:なし

 

「そば小川」の建物は、旧小川酒造店舗・醸造所である。

旧小川酒造は明治44年(1911年)に開業している
その頃の名残を探すなら、店舗から北に連なる土蔵を見ることだ
ところどころ壁が落ちているが、そんなところも歴史を見るよう。

また南側に店舗と繋がる塀の途中に、これまた歴史を感じる門がある
以前はここが入口だったのかも知れない。

建物自体は平成2年(1990年)に蕎麦屋としてオープンした
補修か改築かは不明だが縦長窓が連続する姿は以前の外観と
同じなのかと思ってしまう。

蕎麦店は人気のあるお店で中に入ると歴史を思わせる柱や梁があるが、注文品以外は撮影禁止とある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「銀河街」

 

所在地:帯広市西1条南7丁目12-3
建設年:()年 
指定等:なし

 

今回の旅行で帯広市を中心にレトロ建物を見て廻ろうと思って
ストリートビューを見ていたところ、こちらを見た。

まず正面右手の上げ下げ窓に目が行き、隣接した二つの建物の壁一部を塞いで一体化させた建物に思えた。

石畳が波をうっているのもらしくて逆に風情がある。

看板がいい味を出しており、やはりこういう所は電気がつく夜の見学がいいだろう。

帯広市には他にもありそうで、ぜひ残して欲しい場所だと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


帯広市の建築探訪①

2024-04-08 15:59:15 | 帯広市

 

帯広市には「道東の建築探訪」(2007年発行、北海道新聞社)において
14軒の掲載がある

今回は1泊旅行の中での見学で、市内中心部から外れていたり
移動ルートからも外れている建物は次回にした。

 

撮影日はすべて2024年3月

 

「田守家住宅」 道東の建築探訪 NO97

 

 

所在地:帯広市西19条
建設年:明治38(1905)年 
指定等:なし

未訪問

 

 

「宮本商産事務所」 道東の建築探訪 NO98

 

所在地:帯広市西2条南5丁目-3
建設年:大正8(1919)年 
指定等:登録有形文化財

 

大正8年に建てられたこの建物は宮本商産の事務所・店舗である

現在は、さかい珈琲 帯広店として再活用されており
客として入店し内部を見ることも出来る。

事務所は隣のビルになるが、このビルも年季が入っている
また裏手には倉庫があり、この倉庫も歴史がありそう

木骨のレンガ造りで、上部に「MIYAMOTO」とあるのは
竣工時からあるそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「六花亭貸しホールKYU」 道東の建築探訪 NO99

 

所在地:帯広市大通南5丁目-17
建設年:大正元年(1912)年 
指定等:帯広市指定文化財

 

旧名称は「三井金物店」の店舗であった
かつては背後に大邸宅があったが平成9年に解体されている。

正面は櫛形三連アーチの開口部 ただ壁が入ってしまったのは残念なようだ
レンガ造りなので珍しいので地元住民も商業利用を期待していた。

現在は「六花亭」が「サロン Kyu」から「シアター亭」に再活用しミニ映画館として
毎月1本、厳選した映画を上映している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「野尻写真館」 道東の建築探訪 NO100

 

所在地:帯広市大通南6丁目19-2
建設年:昭和初期
指定等:なし

 

野尻写真館は昭和4(1929)年設立の歴史のある現役写真館。

道内でも多くの都市に昔ながらの写真館(建物)が残っていたりするが以前からの建物でしかも現役はもうめずらしいだろう。

建物の詳細は不明だが、正面から見る1階玄関などの装飾と
連続する2階の縦長窓が印象的。

増築した住宅部と思われる部分と、横道側にある倉庫的な建物が
繋がり大きな敷地面積になっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「十勝信用組合本店」 道東の建築探訪 NO101

 

所在地:帯広市大通南9丁目
建設年:昭和8年(1933)年 
指定等:なし

 

旧安田銀行帯広支店として竣工されたので納得する外観だ
内部も当時の重厚な銀行建築を思わせる広い吹き抜けになっている。

その後に旧根室銀行帯広支店で使用された後に十勝信用組合本店となった。

出来れば見学、撮影をしたいところだが現役のしかも金融機関であれば通報もありえるのでもちろん入店せず。

十勝信用組合は昭和31年(1956年8月) - 十勝信用組合として設立、平成17年(2005年6月)- 本店建物改修。とあるのでこの時に綺麗にしたのでしょう。

札幌市では昔の銀行建築物は残っていないが、小樽や函館、深川や滝川にも現存しており帯広もその一つになる。

2階建てとはいえ堂々とした重厚な外観は地域のランドマークになっているだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「旧岩野商店」 道東の建築探訪 NO102

 

所在地:帯広市東1条南5丁目17
建設年:大正2(1913)年 
指定等:なし

 

元は旧高橋商店が建てた建物が昭和27年に岩野商店の所有になった
岩野商店は金物や荒物を扱っていたお店。

瓦屋根や横側の倉庫的造りは本州ではあるだろうが北海道では珍しい
そこに「やまに」の屋号もある。

反対側の壁には「なまこ壁」があり、土壁や板壁より耐火性に優れているから使用したようだ
屋号のある側には隣接した建物が無いので片側だけになったのか
もしくは改装したのかは不明。

今後の再活用が望まれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「旧野口医院」 道東の建築探訪 NO103

 

所在地:帯広市東1条南8丁目17-2
建設年:昭和4(1929)年 
指定等:なし

 

旧野口医院は病院と住宅が繋がって建てられたようで
病院の方は洋館、住宅の方は和洋折衷で建てられている。

その病院が2008年に解体されたころはガラスも割れていたり
廃墟のようだったとの記載がある。

それでも2000年代の解体であるため、結構病院部分の写真がネットに載っているのは嬉しいことだ
連続するアーチ型窓など昔の洋風病院のお洒落さが伺える。

住宅のみ健在だが板塀も今は珍しい 今見ると新鮮だ
1階が和風、2階が上げ下げ窓や出窓で洋風になっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「櫻湯」 道東の建築探訪 NO104

 

所在地:帯広市東2条南6丁目
建設年:昭和7(1932)年 
指定等:なし

 

旧櫻湯は2階建ての建物で、正面の入口や脱衣所に当たる部分は木造で
後ろに繋がる浴場部分はレンガ造りである。

個性的な建物なので、つい立ち止まり写真を撮りたくなる建物だ
ファサードはすべての窓、入り口がアーチ型に統一されており
最上部の「櫻湯」の文字、装飾、色がなんともいえない素敵さ。

向かって右が男湯だが自分が小さいころに通っていた銭湯は
左側にあったことを思い出す。

銭湯とは利用者たちのコミュニケーションスペースでもあり
昔の人にはノスタルジックな思いに浸れるものかも知れない