札幌・北海道のレトロ建物大好きおぢさん日記

札幌(北海道)のレトロでモダンな建物を見たり撮影するのを趣味としています。

札幌の建築探訪 中央区⑤

2021-01-31 00:13:02 | 札幌市中央区

 

㊼「戸部農園店舗兼住宅・同種苗倉庫」    

 

所在地 中央区南14西12

建築年 昭和5(1930)年

指定等 

開館時 店舗に順ずる

休館日 店舗に順ずる

入館料 店舗に順ずる 

西向きの洋館側は創建時から改修をされているようです。
サイディングが貼られているが当初は下見板張りだったそうです

 

こちら南側が和風住宅になるのでしょうがどこかお洒落ですね
こちらも壁がサイディングになているようです。

 

北側にはツタがこんもりと

建物は現在カフェ「ゆのん」として再利用されています

古民家カフェのイメージは外観からは伺えないけど、隣接している蔵とともにイベントが多いので地域の交流場所になっているようですよ

こういうのっていいですよね。

 

「同種苗倉庫」   

 

所在地 中央区南14西12

建築年 昭和7(1932)年

指定等 

開館時 入館できません

 

    

創建当時は野菜倉庫や種苗倉庫して使われましたが

今は地域交流スペース「らくら」としてイベントの開催など第二の人生?を歩んでいますね

建物も利用されて嬉しいのではと思います。

 

2020年8月撮影

 

 

 

 

㊽「K氏宅」   

 

所在地 

建築年 昭和7(1932)年

指定等 

開館時 現存していません *(現在新築工事中)    

 

2019年5月のストリートビュー掲載あり

 

少し前まで現存していたんですね~

変わった住宅なので見たかったなぁ

 

 

 

㊾「M氏宅」   

 

所在地 

建築年 昭和7(1932)年

指定等 

開館時 現存していません *現在新築工事中

 

 

画像は2020年8月撮影のものです。

この時は小雨降る中、レトロモダンな建物を拝見出来ました が
翌9月に、偶然に通りかかったところ……

 

なんと解体工事中に出くわしました。
初めて撮影した建物の解体現場を見た物件になりましたね。

 

しかし

第三者には残念! でもご家族には今までありがとう
思い出をありがとう!って気持ちだったら良いなと思ってしまった。

 

 

 

㊿「M氏宅」   

 

所在地 

建築年 昭和7(1932)年

指定等 

開館時 個人宅のため無し    

休館日 個人宅のため無し

入館料 個人宅のため無し

*個人宅は名前、具体的な住所の未明記と敷地内進入厳禁を守ります。

この近辺は昭和初期に「伏見花園街」と呼ばれた分譲地区だそうです。
そういえば「花園病院」ってあるんだけどここの影響かな?

 

M氏邸は分譲以来、ほとんど手を加えていないようですね
またこのお宅のことで施主がインタビューを受けているのをテレビで見ました!

近隣にはその頃の竣工と思われる住宅を3軒ほど確認しました。

まだまだ現役で頑張れそうです

 

2020年8月撮影

 

 

 

51「N氏宅」 旧佐藤清一郎氏宅  

 

所在地 

建築年 昭和9(1934)年

指定等 

開館時 現存していません *新築されています

    

2010年のストリートビュー未掲載なので結構前に解体、新築されたようです。
以前の写真では和風の平屋部分と洋館の2階建てに見えます。
洋館の1階部分に切り妻屋根があり、玄関、洋館屋根と3つの切り妻屋根が特徴ですね。

 

 

 

 

 

52「伏見稲荷神社」    

 

所在地 中央区伏見2丁目2-17

建築年 明治40(1907)年に現在地

指定等 

開館時 無し

休館日 無し

入館料 無し 

 

伏見稲荷神社は明治19年に京都から札幌琴似に当時、分霊されたもの。

そして明治40年に現在地に遷宮されました
それ以来、この地を「伏見」と言うようになったそうですよ。

 

伏見稲荷神社といえば幾重にも重なる朱色の鳥居ですね
坂道を上がりながらの参道になります。

 

 

駐車場は上部にあり宮越屋珈琲から山側へ登って入ります。

鳥居をくぐりたい人は一度降りてからまた登るかバスやタクシー、徒歩利用になります。

藻岩山麓通りは交通量が多いので路駐は止めましょう。

 

ここから先、本殿は撮影禁止なので残念ながら撮影は終了です

最近は「映える」写真を求めて、他の参拝者の邪魔になる人が多いそうです。
他の人の迷惑にならないよう利用してほしいですね

 

2020年8月撮影

 

 

 

 

53「札幌市水道記念館」 旧藻岩第一浄水場    

 

所在地 中央区伏見4丁目6-17

建築年 昭和12(1937)年

指定等 札幌景観資産

開館時 4月11日~11月15日(令和2年)

休館日 月曜日
(月曜が祝日の場合はその直後の平日)

入館料 無料

 

地図で見ると藻岩山麓通りの北から「札幌慈恵会病院」、「伏見稲荷神社」、そして「札幌水道記念館」の順に並んで見えます。

それだけ広大な敷地で、もちろん眺めが良い。

現在の浄水場が隣接しており駐車場は向かって左奥になるので間違えないよう(入口に守衛詰所があるので指示してくれるかも?)

駐車場から記念館に入る前に一度正面に立つと、堂々とした建物に圧倒されます

外観はとても綺麗で修復されたのでしょう
軟石のアプローチ階段とか見るべきものがありますよ。

記念館の外回りにも展示物があります。
昔実際に使用していたものですね

 

さて、水道記念館はその建物に色々と評価されています。

 

それでは中に入りますが、コロナ禍でもありマスク、消毒、それと記帳をしました。(現在は4月まで冬季閉館中です)

 

水をテーマとした建物だからかエスカレーターの両サイドは水が流れ落ちています。

 

幻想的なこんな通路もあるし

 

床がガラスで下が見えるようにと

この他にも展示物は見るものが沢山あり、正直ここまでの記念館とは思わなかった!

初めて行ったけど子供が小さいころに連れて行ってやればよかったなぁとちょっと後悔。

 

 

建物より広い前庭には水路が走り芝生があり市内が一望できる

上記したが子供を連れて中を見学して、ピクニック気分で弁当とか前庭で食べたら喜んだだろうなぁ…

こんないいところと歴史的な建物
春になったら伏見稲荷神社とセットでぜひ行って見ては?

 

2020年9月撮影

 

 

 

 

 

54「北星学園創立百周年記念館」 旧北星女学校女教師館    

 

所在地 中央区南4条西17丁目

建築年 大正15(1926)年

指定等 登録有形文化財 さっぽろ・ふるさと文化百選

開館時 4月~10月 12時~17時 毎週 月曜日・水曜日・金曜日(但し、祝祭日は休館)事前に電話確認してください

休館日 上記以外

入館料 無し 

 

 

「この建物は、1926(大正15)年12月、スイス人建築家Max Hinder(マックス・ヒンデル)氏の設計により、米国ミッションから派遣された女性宣教師の住居として現在地に建てられました。札幌市内で現存するヒンデル氏設計の建物は、この百周年記念館と北海道大学が所有する2棟の山小屋だけになってしまいました。」 HPより

 

ヒンデルさんの名前は聞いたことがあるけど、ここと山小屋しか現存していないのですねぇ

さて、私は事前に電話で確認をし当日はカミさんに付き合ってもらいましたなにせ女子高の中ですからね。

駐車場は南西側の入口から入ると保護者、外来者向けの駐車場があるのでそこでOk
後は目の前にある記念館に向かいます。

 

4方向から見てみます

「北向き」

 

「南向き」

 

「西向き」 ひし形の小窓がかわいい

 

正面玄関は「東向き」になります 地面の☆型がいいね

 

 

 

 

この建物は賞とか

 

登録をされています

 

中に入ったら係の方がいて記帳した後は「ご自由に見学ください」とのことでした

1階は共有スペースですね 食堂とか。

 

 

 

 

これは貴重品ですね

 

2階は先生たちの住居で個室が中心です

ちなみに3階も住居フロアですが見学は出来ません

 

廊下ピカピカ

 

 

100周年記念館なので思い出の写真とかが多い
歴史的に貴重でもあります。

 

 

 

 

1989年に修復工事がされたので外、中とも綺麗でした

でもそこかしこに歴史を感じるものがあり、展示品などもOBではないのに楽しめました。

記念館は、その色から「かぼちゃ館」と親しまれており広く市民にも公開しているので、まだ行ったことがない人はどうですか?

れんがの堀は隣家との境にありますが一番歴史を感じた建造物かも

 

2020年8月撮影

 

 

 

 

55「大原宅」    

 

所在地 中央区南6西20

建築年 昭和2(1926)

指定等 

開館時 現存していません *現在はマンションになっています

 

1998年発行の「札幌の建築探訪」には写真が載っています。

とても大きな2階建て洋館と広い庭には池も見えますよ
2010年のストリートビューには載っていないのでその間に取り壊し~マンションが建設されたようですね

現存していれば素晴らしいお屋敷だと思います。

 

 

 

 

56「S医院」 現S氏宅    

 

所在地 

建築年 昭和5(1930)

指定等 札幌景観資産

開館時 個人宅のため無し

休館日 個人宅のため無し

入館料 個人宅のため無し

 

 

S氏宅は以前はここで開業医をされていました

関係ないかもですが、それ以前から札幌駅隣のビルで同じ名前の医院がテナントであり体調不良の時は大先生に診察していただいたので何か親しみがあるんです。

邸宅の特徴は何と言っても円筒形の部分の外観ですね
ただ木々が多くパッと見ではわかりづらい

 

建物は北海道の洋風建築初期を代表する建築家「田上義也」の設計です

特徴的な要素を持つ、北海道の気候風土に根ざした洋風建築を数多く残しています。(田上さんの現存する建築物は後に特集します)

 

竣工時の写真がありましたが、大きく改築されています
ただ円筒形の部分は同じなので愛着があるのでしょうか。

 *田上義也建築集より

 

2020年8月、21年1月撮影

 

 

 

57「K氏宅」    

 

所在地 

建築年 昭和3(1928)年

指定等 

開館時 現存していません *現在は新築されています

先のS氏宅と道路を挟んだお向かいです。

 

*ストリートビュー2010年より

3つの異なる切り妻屋根が特徴のお宅ですね
現存していたら絵になった家のはずです。

 

 

58「大谷氏宅」 旧相内宅    

 

所在地 中央区南1西28丁目

建築年 明治40(1907)年に現在地

指定等 

開館時 現存していません *現在はブライダルビルになっています

 

「札幌の建築探訪」の発行時1998年は現存しており、その後にレストランに改築、そして取り壊し、ビル建設となったようですがレストラン時代もほとんど知らなくて

あんな一角だから目立つはずなんですけどね ブライダルビルは相談で行きましたが、こちらも「田上義也」の設計です。

 

 

 

59「北海道神宮直心亭」 旧札幌神社斎館    

 

所在地 中央区宮ヶ丘474

建築年 昭和6年(1931)年

指定等 

開館時 一般公開していません

 

北海道神宮の神門に向かって左手に建っています
廻りは柵が張られ近づくことも出来ません。

 

ただ実際には茶道や将棋の会などに使用されることがあるようですね

 

 

白壁が美しい

 

 

本殿とは違い木々の中にひっそりと佇んでいる感じ

おかげで静かにゆっくり撮影を出来ました。

 

2020年9月撮影

 

 

 

60「新山宅」    

 

所在地 中央区宮の森2条11丁目

建築年 昭和17(1942)年

指定等 

開館時 現存していません *チャペルウェディング→宮の森ミュージアムガーデン 現在は閉鎖中になっていました。

 

特徴的な外観で、目の前が北1条通りなので2階からは札幌市内が一望出来たでしょうね

設計の「猪俣勝雄」は田上義也の弟子と伝えられています。

 

 


札幌の建築探訪 中央区④

2021-01-24 00:00:57 | 札幌市中央区

*写真は「真宗大谷派札幌別院本堂」

 

 

 

㊲「三浦印刷」 旧三浦仁朗宅  

 

所在地 中央区南9条西6丁目

建築年 昭和25年(1950)年

指定等 

開館時 会社のため無し    

休館日 会社のため無し

入館料 会社のため無し

 

9条通り(菊水・旭山公園線)を車でよく走るんですが、以前から変わった会社だなぁと思って見ていた

石造りの蔵や倉庫はいくつも見たが、これだけ大きな会社としては見たことが無かったと思う。

 

気にして見ると石造りは正面と壁面の一部だけかと

 

あれ?でもよく見たら石を青色に塗っている?

石に見えるけど違うかな?

 

あ、こちらの東側は普通の工場なんだ どういう建物なんだろう……

旧名があったので元々三浦さんの住宅兼務だったかも

 

この時はかなりの件数を見て廻ったので、じっくりと見ていなかったようだ

機会があればゆっくり拝見して来ます。

 

2020年8月撮影

 

 

 

 

㊳「真宗大谷派札幌別院本堂」   

 

所在地 中央区南8条西7丁目

建築年 明治24(1891)年

指定等 さっぽろ・ふるさと文化百選

開館時 無し    

休館日 無し

入館料 無し

 

ススキノの外れでもあり札幌の中心部にある広大な敷地の寺院です。

札幌市内、道内でも大規模だと思う。

 

山門は本堂の正面に配置されてあります。

 

こちらが元禄8年の建築と言われる旧御堂

明治4年に越後の光円寺にあった古堂を札幌別院の本堂として移築したものです。

すごいですね~明治初期にこれだけの建物を越後から移築したなんて!

 

左が現在の本堂で明治25年竣工、平成17年修復されました。

 

奥は大谷幼稚園です

私もその昔、別の大谷幼稚園に通いました。

確かにお寺もあったし園長先生はお坊さんでしたね。

 

 

これも見事な鐘楼堂です

 

グーグルマップで見るとここはボーイスカウトのスカウトハウスになっていました

隣には見事な巨木があります。

 

 

歴史を物語る建築物が多いです 他にも巨木など見どころがあるお寺ですね

前記した大谷幼稚園を思い出したりして有意義なひと時を

ありがたくいただきました。

 

2020年8月、9月撮影

 

 

 

 


 

㊴「豊平館」   

 

所在地 中央区南9条中島公園

建築年 明治13年(1880)年

指定等 国指定重要文化財

開館時 9:00~17:00(入館は16:30まで)    

休館日 毎月第二火曜日(祝休日の場合は直後の平日)年末年始(12/29~1/3)

入館料 高校生以上300円

 

札幌のレトロモダン建築では横綱クラスですね

開館当時は中央区の北1条西1丁目。現在の札幌市民ホールからNHKあたりに洋風ホテルとして建設されました。

当時は池もあって中島公園に移転後はしばらく子供たちの遊び場になっていたらしいですよ?

実際に池で遊んだ方はいるかな

 

 

さて豊平館は現存する木造ホテルとして我が国最古の建物です。

また明治、大正、昭和と3代にわたり天皇家が訪れた由緒ある建物なのです

細かい造作が見事です。

 

昭和33(1958)年に中島公園に移築され、平成23年まで結婚式場として活用されました。

こちらで式をあげた人も多いでしょう。

 

 

広い中島公園の北西側に位置しています。

この特徴的な色はウルトラマリンブルーで瑠璃から取った色らしい

看板にあるように8月は「無料開館」でした!

私はこの素晴らしい建物も初めて入りましたよ。

 

中がまた素晴らしい

それでは

 

 

一番最初に目が行くのが階段です。

ココ特にいいなぁ

 

 

美しい……

 

 

次に照明を見てください

 

このシャンデリアはすごいね

メダリオンの造作も見ものですね

 

ここのは色が入っていますねぇ

 

 

 

 

部屋は2階が中心になります

「薄と女郎花」(ススキとオミナエシ)

 

「梅」

 

「芍薬」(シャクヤク)

 

「芍薬寝間」

当時のホテルの雰囲気を再現しているので洗面台なども配置されています

 

「椿」

 

 

1階「芙蓉」

 

こちら以外にも小部屋があるので、ぜひ全室の見学をお薦めします

3代の天皇がご使用になられたとされる品々などを展示している部屋もありますよ。

 

2階「広間」

カーテンも美しい

 

三条実美の書いたものです!

 

 

広間は豊平館で一番広い部屋です。

1881(明治14)年の明治天皇行幸の際は、謁見所(えっけんじょ)として使われました。

もしかして結婚式の披露宴もここでしたのかな

 

廊下も素敵なんです

 

 

 

ご覧の通り細かなものまで見どころがあります。

時間があれば外回りも廻ってみてください 思わぬ発見があるかもです

古い札幌の街並みの本に豊平館がまだ北1条にあったころの写真があります

中島公園内もいいけど、時計台もある市内中心部に残っていたらこの建物は

その後どういう経過をたどっていくのか

想像したら楽しくなりました。

 

2020年8月撮影

 

 

 

 

 

 

㊵「八窓庵」  旧舎那院忘筌 

 

所在地 中央区南9条中島公園

建築年 大正8(1919)年

指定等 国指定重要文化財

開館時 8:30~17:00    

休館日 冬期間(11月上旬~4月下旬)閉館

入館料 庵内は入れません

 

豊平館と同じく中島公園内の北西側にあります。

八窓庵は日本庭園の中にあり庭園の入園時間以外は見れません。

 

庭園の入口には門が北と南二つあります。

こちらは北門。

 

庭園も見事なので時間があればゆっくりしたいところ

 

こちら側の棟が八窓庵 重要文化財です

八窓庵の建築年ははっきりしないそうですが札幌市のHPには江戸時代初期の記載もありますね

大正8年に札幌に移築されました。

 

 

その後、昭和46年(1971年)北4条西12丁目から中島公園に移築。

計8窓があることから、八窓庵と呼ばれます

中には入れません。

 

「忘荃」とは

「目的を果たしたあとはそれを使った道具や手段を忘れてよい」という意味で、道具は茶道を学ぶための手段であって本来の目的を忘れてはならないという戒めの意味が込められています。

 

三分庵は後に増設された部分なんですね

なのでこの棟は重要文化財の対象外なんです。

 

私は知らなかったけど八窓庵は2005年3月にプレハブ上屋が倒壊、それに伴って八窓庵・水屋が全壊・三分庵が半壊したそうです。

プレハブ上屋は冬期の積雪による荷重から建物を守るために仮設されたんだけど仇になりましたねぇ

それにしても全壊していたとは驚きです。

その後は修復にあたって出来るだけ旧資材を補強して組み立てなおしたとのこと。

 

レトロモダンな豊平館と違い地味な建物ですが江戸時代を思わせる建物が少ない北海道内に於いて

大変貴重な建築物だと思います。

 

2020年8月撮影

 

 

 

 

㊶「札幌市冬のスポーツ博物館」  旧札幌中央放送局  

 

所在地 中央区南9条中島公園

建築年 昭和3年(1928)年

指定等 

開館時 現存していません   

 

元々はNHK札幌旧局舎でした。NHKが大通りに移転し博物館として使用していましたが

2000年に「札幌ウィンタースポーツミュージアム」として現在地(大倉山ジャンプ競技場)に移転。

跡地にNHK放送記念碑があるらしいので近々に行って来ます。

 

私は中島公園に思い出はありませんが、妻が話すのは「中島球場」「中島プール」「中島体育センター」「子供の国」

ぜーんぶ無くしたよね札幌!

と、とのことでした……

 

 

 

㊷「住友金属鉱山北泉荘」  旧天池安五郎邸  

 

所在地 中央区南14条西5丁目

建築年 昭和9年(1934)年

指定等 

開館時 現存していません

解体  2000年

 

堂々たる日本家屋の写真がネット上にありますが具体的なことはわかりません

住所的には中島公園の南端の一角です。

現在は、おそらくキタラ近くのマンションと思われます。

 

 

 

 

㊸「S氏宅亭」 旧広瀬家待合   

 

所在地 

建築年 昭和8(1933)年

指定等 

開館時 個人宅のため無し

休館日 個人宅のため無し

入館料 個人宅のため無し    

*個人宅は名前、具体的な住所の未明記と敷地内進入厳禁を守ります。

 

 

 

「亭」(ちん)とは茶室の接待準備が整うまでの待合所のことで

広瀬家の奥様が茶道を教授していたため設置されたという。

星形、丸型の窓が特徴的です。

待合所は実用的ではなく現存しているのが珍しく貴重だそうです

現施主が平成5年に修復されたとのことで、建物の価値がわかる施主さんですね。

 

2020年8月撮影

 

 

 

㊹「N氏宅」  旧南鷹次郎宅 

 

所在地 

建築年 大正13(1924)年

指定等 

開館時 個人宅のため無し    

休館日 個人宅のため無し

入館料 個人宅のため無し

*個人宅は名前、具体的な住所の未明記と敷地内進入厳禁を守ります。

 

 

元々は北大第二代学長、南鷹次郎氏の邸宅として建築されました。

並びには北大農学部教官であった娘婿の家が有名な田上義也設計で現存しています。

この地域は名士が多かったようですね。

 

広い敷地に蔵もあり、また別邸も新築されています

こちらも現施主さんが大事に使用しているのがわかります。

 

2020年8月、2021年1月撮影

 

 

 

 

㊺「S氏宅」   

 

所在地 

建築年 昭和8(1933)年

指定等 札幌景観資産国登録有形文化財

開館時 個人宅のため無し    

休館日 個人宅のため無し

入館料 個人宅のため無し

*個人宅は名前、具体的な住所の未明記と敷地内進入厳禁を守ります。

 

 

 

 

 

 

 

その一角だけ巨木がそびえ、廻りと違う雰囲気を醸し出しており

個人宅ですが国登録有形文化財に指定されている高名なお宅です。

北大理学部教授の邸宅として建築されハーフティンバーが印象的な洋館ですね

当時の札幌の住宅で初めて集中暖房と水洗方式が導入されたとのこと。

ずっと残っていてほしいね。

 

2020年8月、11月撮影

 

 

 

 

 

㊻「日本福音ルーテル札幌教会」    

 

所在地 中央区南12西12

建築年 昭和9(1934)年

指定等 景観重要建造物

開館時 教会行事がなければ見学可*許可を得てから観覧してください

休館日 

入館料 無料 

 

住宅街のそう広くはない道路に面しているのと尖塔が無いので他の大きな教会に比べると

目立たなく感じます。

 

*景観重要建造物とは

「地域の歴史や文化を物語る建築物などは、個性豊かな都市景観の形成に欠かせない、大切な景観資源です。これらの資源がまちづくりに生かされるよう、景観法に基づく「景観重要建造物」や「景観重要樹木」に指定しています。」札幌市Hより

その第一号がこちらの教会、第二号がめばえ幼稚園なんですが

平成21年に指定されて以来、他の建造物は指定されておりません。

 

 

 

最初の訪問日はあいにくの曇天で綺麗に写真を撮ることが出来なかった覚えがあります。

こちらの教会を訪れた頃はまだ「教会」というところが部外者に観覧させてくれるとは思っていなかったのです

それで外側だけの撮影になりました。

 

なんでも昭和9年にフィンランドの宣教師によって建てられたそうです

ご覧の通りの石造りは重厚、荘厳さを感じますね。

 

結婚式で新郎新婦が建物正面に立った姿が絵になりそう

 

次回こそ

中を見学させてもらおう。

 

2020年8月、2021年1月撮影

 

 

 

  

 

 

「めばえ幼稚園」    

 

所在地 中央区南12西12

建築年 昭和11(1936)年

指定等 景観重要建造物

開館時 幼稚園のため入館できません

 

 

「札幌の建築探訪」で幼稚園はここだけですね

めばえ幼稚園はルーテル札幌教会の幼稚園で

 

連絡通路で繋がっています

 

子供をこんな幼稚園に通わせたかったなぁと思わせる造り。

 

中には入れないのでズームですが、中庭に面したお遊戯場がお洒落

 

 

昔はこのような建物の幼稚園があったのでしょうが、より機能的に

新しく綺麗にしたのでしょうね。

ただ、めばえ幼稚園のように古くからの建物を治しながら永く使用するということは

物を大事に使う心を養うことができるんじゃあないかな~と

 

勝手に思っています

 

2020年8月、2021年1月撮影

 

 


札幌の建築探訪 中央区③

2021-01-19 00:02:51 | 札幌市中央区

 

㉔「旧永山武四郎邸」 

 

所在地 中央区北2条東6丁目

建築年 明治10(1877)年

指定等 北海道指定有形文化財

開館時 9:00~22:00

休館日 毎月第2水曜日(祝日の場合はその翌日)、年末年始

入館料 無料

 

旧永山武四郎邸は、明治10年代前半、屯田事務局長時代の永山武四郎が私邸として建築しました。その後1911(明治44)年、三菱合資会社が永山邸の土地・建物を買収、1937(昭和12)年頃に三菱鉱業寮部分を増築しました。旧永山武四郎邸と旧三菱鉱業寮は、明治前半期・昭和期の時代様式をそれぞれよく表しており、それらが共存している点でも建築的価値が高い建物です。二つの時代の建物が共存する空間で歴史の物語を体感してください。 <HPより>

 

 

前回のサッポロファクトリーの東隣に隣接しています。

周囲は建物だけではなく木々緑の多い公園となっており多くの市民が憩いの場として利用していますね

HPの説明にある通り、2棟は必然的に隣に共存しています。

 

住宅の玄関からは入れません

入口は隣の三菱鉱業寮から入ります。

つまり2棟は繋がっているんですね

三菱さんが永山邸を購入後に寮を立てるとき、永山邸の台所や風呂を解体して接続したとのこと。

 

 

中に入る前に一回りしました。

 

それでは邸内を

まずは和室です

 

縁側から見る庭園が和みますね

 

トイレも細工作りがあっていいですね

 

応接室は洋室になります。

 

天井のメダリオンはモミジ模様

 

永山さんは屯田兵事務局長からやがて第二代北海道庁長官を務めたほど北海道に貢献があった馴染みのある方ですね

その亡骸は遺言により札幌に埋葬され、今も里塚霊園に葬られています。

また旭川にある永山という地名は明治天皇が永山武四郎からつけた名前だそうです。

鹿児島出身で北海道から西南戦争に従軍されたとのことですが、郷土の英雄 西郷隆盛と戦った心情はいかほどか

改めて深堀してみたくなりました。

 

玄関を中側から

 

 

「旧三菱鉱業セメント寮」 

 

所在地 中央区北2条東6丁目

建築年 昭和12(1937)年

指定等 

開館時 9:00~22:00 *ナガヤマレスト11:00-22:00

休館日 毎月第2水曜日(祝日の場合はその翌日)、年末年始 *ナガヤマレスト毎月第2水曜日休館日は定休日

入館料 無料(カフェは有料)

 

 

和の旧永山邸、洋の三菱鉱業寮と対比が面白いです

主に札幌への社員出張時に利用されたようですね

現在は1階に洋食・カフェのナガヤマレストがあり、多くのお客さんで賑わっています

 

こちらもぐるっと廻ってみたけど、どこも綺麗でしたよ

 

ではこちらも拝見

ナガヤマレストは残念ながら満席のため覗いただけです

 

昔はこんな電話室ってあったんですね 

 

1階はナガヤマレストと永山邸への通路が中心で2階へ行きます。

階段がまたいいねぇ

 

こじんまりしているけど素敵なホール

 

丸窓は大きな個性

 

和室はレンタル出来るんですよ

 

天井裏へ?

 

寮の名残でしょう

 

トイレが、なんかかわいい

これノブの位置をわざと変えているんでしょうね

 

建物ほか一体を会社から譲り受けた北海道は、その後2年をかけ、庭園やその周辺地域の整備、並びに邸宅そのものの修復・修繕工事が行われ、記念公園が設立された。

以来、建物と公園双方の管理・保存が行われ、現在に至るということです。

 

今回は車をサッポロファクトリーの駐車場に入れて見学し、買い物をし帰宅しました。

他にも次回に記す教会など見どころが多い中央区東地区です

次回こそナガヤマレストで洋食や甘い物でも食べたいね

 

2020年 9月撮影

 

 

 

 

 

㉕「札幌カトリック司教座教会堂聖堂」 現カトリック北1条教会聖堂 

 

所在地 中央区北1東6丁目

建築年 大正5(1916)年

指定等 さっぽろ・ふるさと文化百選 札幌景観資産

開館時 教会行事がなければ見学可

    *許可を得てから観覧してください。

休館日 

入館料 無料

 

車の場合は永山武四郎邸と同じファクトリー駐車場か、

私は教会隣のスーパーに駐車し見学後に買い物をして帰宅しました。

 

「札幌の建築探訪」㉕は教会聖堂と司祭館、それと本の発行当時には「司教館」昭和12年建築 も加えられていましたが2018年2月に札幌カトリックセンターとして新築されました。

 

聖堂に人が居ればいいのだけど、センターには人がいるのでそちらで見学の許可を取るのがいいですね

*写真右隣りが新しいセンターです。

 

特に教会のような塔があると青空が似合う気がします

 

それでは失礼します

私の場合ですが、教会、寺院、神社では入退場時に一礼をしています。

 

中はこのような感じですね

やはりステンドグラスがいいですね

あまり教会内は見たことがないけど他と大きく変わっているところはないと思います。

ピンク色のかわいい教会は横から見てもかわいい

こんなところもありました

 

隣接した幼稚園も今はオシャレな幼稚園ですが以前は教会と同じような感じだったようですよ

 

普通に外からも綺麗に見えます

 

 

「同司祭館」  

 

所在地 中央区北1東6丁目

建築年 昭和12(1937)年

指定等 さっぽろ・ふるさと文化百選 札幌景観資産

*内部の見学は出来ません 

 

 

聖堂の西隣にあります。

ちなみにセンターは聖堂を挟んで東側

幼稚園は裏側の北側に隣接しています。

 

こちらは残念ながら内部の見学は出来ません

 

 

わずか10年前なら4つの施設を見ることが出来ただけに私的には残念でした

ピンクの教会はホーチミンのどピンク教会を思い出しましたねぇ

北1条通りという札幌の一級国道から望める教会はいいものです

中央区東にこんな素敵な空間があることを改めて知った嬉しさがありますよ

 

2020年 9月撮影

 

 

 

 

㉖「T氏邸」 

 

所在地 

建築年 明治44(1911)年

指定等 

開館時 個人宅のためありません

休館日 個人宅のためありません

入館料 個人宅のためありません

*個人宅は名前、具体的な住所の未明記と敷地内進入厳禁を守ります。

 

「札幌の建築探訪」には、個人宅も数軒載っていますがもちろん施主に了解を得てのことでしょう。

それだけ貴重な建築物ということでもありますね

T氏邸は平屋の和風建築と2階建ての洋館というよく見るタイプではありますが

手入れが素晴らしい

 

また奥には蔵もあります 玄関は西向きですが蔵は一角の南側から望めます

 

素敵なお宅ですね 雪が降ってからも行って見ました

 

2020年9月、12月撮影

 

 

 

㉗「北海道神宮頓宮」 旧札幌神社拝殿 

 

所在地 中央区南2条東3丁目

建築年 明治43(1910)年

指定等 

開館時 無し    

休館日 無し

入館料 無料

 

「頓宮」とは「仮の宮」を意味し「北海道神宮」の境外末社というそうです

北海道神宮より気軽に参拝できそうですね~

でも一歩敷地内に入るとやはり気が引き締まります

上部しか写っていませんがこちらの灯篭は北海道最古のものだそうです

また狛犬は札幌最古のものです

 

家が近くだったら早朝散歩のコースに入れたいですね

 

2020年9月撮影

 

 

 

 

㉘「喫茶GOOD HOUR」  旧金岩商店・蔵

(名称他は発刊当時の「札幌の建築探訪」に合わせます)

所在地 中央区南4条東3丁目

建築年 明治期

指定等 

開館時 テナントに順ずる

休館日 テナントに順ずる

入館料 飲食店のため有料

 

現在は「リトルジュースバー」がテナント営業しています

こうして見ると違和感ないですね

建物に合わせたファサード創りかと思います

元々は金岩商店の衣装蔵

教会として利用していた時期もあったようです♰

札幌軟石を使用した蔵ですね

 

屋号が印象的

2階には金岩商店のゆかりの品が飾られているそうです!

これは見に行かなくちゃ

 

2020年9月撮影

 

 

 

 

*写真は「豊水小学校大典記念文庫」

 

 

㉙「天野家宅・蔵」  

 

所在地 中央区南7条西1丁目

建築年 大正末期

指定等 

*現存していません

現地に行って来ましたが、それらしき門と塀と空き地があるだけでおそらく

建物は取り壊したと推測します。中に菜園がありました

 

 

 

㉚「豊水小学校大典記念文庫」  

 

所在地 中央区南8条西2丁目

建築年 大正5(1916)年

指定等 さっぽろ・ふるさと文化百選

開館時 無し    

休館日 無し

入館料 建物内部は見学出来ません

 

この建物は[豊水小学校]の敷地内にあります。(敷地外からも見ることが出来ます)

豊水小学校は平成15年に廃校となった学校です。建物は札幌市公文書館・豊水まちづくりセンターとして再利用されています。

私も以前にセンターに用があり訪れたことがありました

 

この写真右奥に駐車場があります

その駐車場の目の前に大典記念文庫が建っています。

再び活用されているようで、建物としても利用されるのは嬉しいんじゃないかな

大正当時は学校図書館も珍しく、このように特別に建築したようですね

ちなみに「大典」は大正天皇の即位に因んで名付けたそうです。

旧豊水小学校の建物が残っていることに意味があると思います

なんらかの形で校舎もずっと残してほしいですね。

 

 

 

 

㉛「成田山札幌別院新栄寺」 

 

所在地 中央区南7条西3丁目

建築年 昭和9(1934)年

指定等 

開館時 無し    

休館日 無し

入館料 無し

 

 

「札幌の建築探訪」にはいくつかの寺院、神社、教会が載っています。

やはり古く歴史のある建物ということになるとそうなるでしょう。

いわゆるススキノ地区には寺院、神社が多いと感じますね

 

こちらは大師堂

 

こちらが大本堂です。

実に堂々とした美しい建物ですね

大本山の新勝寺は行ったことはないけど凄いんだろうなぁ

 

本堂は昭和39年に一度火事で焼失したそうなんですよ

 

 

 

宗派は「真言宗」です。

 

ご自由にご参拝下さいとのことです。

ススキノの一角なので酔っぱらって行くのは止めましょう

 

 

 

 

㉜「玉宝禅寺本堂/豊川稲荷」  

 

所在地 中央区南7条西4丁目

建築年 大正3(1914)年

指定等 

開館時 無し    

休館日 無し

入館料 無し

 

成田山新栄寺よりさらにススキノの真ん中に近づきます

 

 

豊川稲荷は愛知県にある豊川稲荷(曹洞宗)の別院なのです。

稲荷神は商売繁盛を司ります

ススキノにはぴったりだったんですね

 

この写真で見ると階段の両サイド 右が玉宝禅寺、左に豊川稲荷の事務所があるように見えますね

でも別院は玉宝禅寺の別称だそうですよ

 

廻りはホテルやテナントビルが乱立しています

 

私は以前にススキノのすぐ近くに住んでいたので、こちらは場所柄か水子供養のイメージが強いです

境内には「薄野娼妓並水子哀悼碑」や「三岸幸太郎生誕地」の記しもありますね

歴史的建物の見学プラス商売繁盛・事業繁栄の祈願をされてはいかがでしょう

 

 

 

 

㉝「きょうど料理杉ノ目」 旧加藤栄次郎家・蔵  

 

所在地 中央区南5条西5丁目

建築年 大正7(1918)年

指定等 

開館時 店舗時間による    

休館日 店舗時間による

入館料 飲食店のため有料

 

ススキノに数店ある歴史を感じるお店です

蔵が大正7年、店舗は昭和38年に建てられたもの

創業者の杉目さんは小樽で有名だった「キャバレー現代」のオーナーさんでした。

 

基本的な会席コースは8,800円(サービス料別)なので気軽にちょっと一杯!

のお店ではないかな

 

 

札幌軟石の蔵がまたいいですね 元々は質屋さんの蔵として建造されました

石蔵に白色が映え、少し抑えたピンクがススキノらしくていいかも

 

 

 

㉞「E氏邸・蔵・堀」  

 

所在地 

建築年 大正8(1919)年

指定等 

開館時 個人宅のため無し    

休館日 個人宅のため無し

入館料 個人宅のため無し

*個人宅は名前、具体的な住所の未明記と敷地内進入厳禁を守ります。

 

 

都会にある木々で鬱蒼とした豪邸

部外者は中を知りえることはありません。

「札幌の建築探訪」では、その蔵と堀も評価をしています。

石垣の堀は背丈以上あり堅固です

正門は南向きで通用門は北向きにあります。

 

北西角には蔵があります

これは敷地外からも良く見えますね

場所柄、存在は知っていても特に気を留めることもないかと思います

しかし改めてみると大正年間からこのような豪邸を維持するということは素晴らしい

いつか中の見学会があれば参加したい!

 

 

 

㉟「茶房あさの」 旧浅野次郎衛門宅 

 

所在地 中央区南5条西8丁目

建築年 大正2(1913)年

指定等 さっぽろ・ふるさと文化百選

*現存していません

 

個人邸宅を改造した喫茶店のため日本庭園などが望めたお店のようでした。

2004年に閉店し2010年に取り壊しになりました。

2010年8月のストリートビューには映っていましたのでこの後に解体したようですね

現在(2020年9月)では駐車場でした。

*ストリートビューにて

 

 

 

㊱「札幌祖霊神社」  

 

所在地 中央区南5西8 

建築年 明治45(1912)年

指定等 

開館時 無し    

休館日 無し

入館料 無し

 

こちらも札幌に居ながら初めて訪問した神社です。

場所はこの前の「茶房あさの」さんの北隣にあたります

面積はそんなに広くありません ススキノの外れにあたります。

 

正面の拝殿は平成13年に全面改修されました。

拝殿左側の石蔵は昭和11年に札幌軟石で建造されています。

拝殿まで行くと石蔵にかつては建造物が接続されていた跡が見えるそうです

今回は中に入らなかったので次回はきちんと参拝してから撮影したいと思います

 

 

すべて2020年8月撮影

 


札幌の建築探訪 中央区②

2021-01-09 00:01:06 | 札幌市中央区

 

⑩「札幌資料館」 旧札幌控訴院

 

所在地 中央区大通西13丁目

建築年 大正15(1926)年

指定等 重要文化財 札幌景観資産 札幌市有形文化財

開館時 9:00~19:00(月曜日と12/29~1/3を除く)

観覧料 無料  

休館日 上記

 

ニュースです

2020年10月16日、国の文化審議会は、新たに札幌市資料館(旧札幌控訴院)を重要文化財に指定することを文部科学大臣に答申しました。

今後、官報告示を経て、重要文化財(建造物)に指定となる予定です。なお、指定名称は「旧札幌控訴院庁舎」です。

 

 

 

目隠しをしていますね

貧富の差や権力にとらわれない法の前の平等を示しているからだそうです

 

 

ここいいですね

 

アーチ型が好き

 

この歴史的な建物で一番好きなのは階段廻りです

 

裏から見た建物は正面と違いこれもいい味出していますよ

裏庭の方が広くて木々がありベンチもあります。

こちらも市民の憩いの場となっていますね

重要文化財に決まると、観光客も増えそうです

札幌は文化財に指定されなくても、このような建物をぜひ保存してほしいものです。

 

 

2020年9月10月12月撮影

 

 

 

 

 

 

⑪「三誠ビル」 旧藪商事会社ビル 

 

所在地 中央区南1条西13丁目

建築年 大正13(1924)年

指定等 さっぽろ・ふるさと文化百選

開館時 テナントビルのためありません

 

三誠ビルは以前から知っていたけど、こんな歴史のある建物とは思わなかったね

電車通りの対面から撮影したけど電線がウザいのが如実

 

なんと大正13年の建築だそうです!

個性的なテナントが多いです 中には行ってみたかったお店も
そういう意味で利用者も多そう

 

裏の仕切りに一部古いブロック壁が残っていた

この辺は歴史を感じます。

2020年9月撮影

 

 

 

⑫「N氏邸」  

 

所在地 中央区

建築年 昭和6(1931)年

指定等 札幌景観資産

開館時 個人宅のためありません

 

 

 

手入れが行き届いた綺麗な邸宅です

個人宅でありながら札幌景観資産にも登録されている。

*個人宅は名前、具体的な住所の未明記と敷地内進入厳禁を守ります。

 

2020年9月撮影

 

 

 

⑬「上野所有ビル」  旧上野活版製造

 

所在地 中央区南2条西5丁目

建築年 昭和5(1930)年

指定等 

開館時 テナントビルのためありません

 

 

 

 

すっかり焼き肉屋さんのビルになってるけどテナントはいくつか変わっています。

建物上部に意趣を感じますね

ちなみにこの建物がある通りは、昔「オヨヨ通り」と呼ばれていました。

(南1条通りと2条通りの間の中小路のことで、今から40年ほど前にはアートやファッション、サブカルに感度の高い若者が集まる場所でした)

ほとんどの建物が新築されたり駐車場になったりしたけど当時を感じるお店やこのビルのように

歴史をずっと見てきた建物がまだあるので、残ればいいですね

 

2020年9月撮影

 

 

 

⑭「かさはら楽器店」 旧原田商店

 

所在地 中央区南1条西4丁目

建築年 明治後期

解 体 平成23(2011)年 現存していません 現ビッグタワー大通公園

 

電車通りにあった石倉造りの建物だった記憶があります。

理由は忘れたが楽器店の社長さんが地域の組合か何かの要職であった時に

当時勤めていた会社のトップ達とお詫びに訪問したことがあります(苦笑い)

その後2005年に閉店し店舗のオーナーはいくつか変わったようですが2011年に解体されたもよう。


※2010年グーグルストリートビューより

 

 

⑮「丸井今井デパート一条館」 旧今井百貨店本店 

 

所在地 中央区南1条西2丁目

建築年 大正14(1925)年

開館時 デパートの開館時間による

 

札幌市民は親しみをこめて「まるいさん」と呼ぶ北海道を代表する百貨店です。

この一条館は歴史のある重厚な造りですね

大通り館との空中連絡通路も出来た時は話題になったかも。

 

外壁や内部はリニューアルしても、手をつけない箇所もあります

例えば階段

大理石が豪華ですよね

これは滑り止めでしょうか

 

 

その「まるいさん」も大通り館の方がメインとなっているようです

また会社も2009年に倒産し現在は三越伊勢丹ホールディングスの子会社となりました。

屋上の遊覧施設やレストランなど古くからの思い出はつきませんが

いずれにしても「まるいさん」が建物も残っていてうれしいです。

 

 

 

⑯「丸井今井一条館西ビル」 旧丸一ビル 

 

所在地 中央区南1条西2丁目

建築年 昭和26年(1951)年

開館時 テナントの開館時間による 

解 体 平成25年(2013)年  *現在は建替えしています

 

一条館の西隣にあったビルで所有者は別ですが丸井今井に譲渡されたそうです。

高級ブランド店などが1階にあったので利用はありませんでした。

現在はこちらのブランドショップに

右に接しているビルが「まるい一条館」です

 

 

 

 

⑰「秋野総本店薬局・蔵」 

 

所在地 中央区南1条西1丁目

建築年 明治34年(1901)年

指定等 さっぽろ・ふるさと文化百選

開館時 店舗の開館時間による 

 

ビルだらけの一角でここだけがタイムスリップしたような空間

 

歴史とともに現役で頑張っているぞ と建物と商売

 

 

 

 

 

 

 

薬を買うことはないと思うが

写真だけ撮らせてください。

この場所でこの建物を維持し商売を続けていることに素直に尊敬したい。

 

 

 

*写真はタケヤ刷子2号倉庫

 

 

⑱「王子製紙㈱所有建物」 旧伝雪乳業研究所

 

所在地 中央区北1条西1丁目 

建築年 昭和24(1949)年

指定等 さっぽろ・ふるさと文化百選

解 体 平成24(2012)年 現存していません

 

建物が現存中に覚えているのは、廻りのほとんどが駐車場になっているので

この古い建物も長くないだろうなと思っていた。

王子サーモンの販売所でしたがやはり場所的に違和感があったかな

札幌での直営販売所はその後、南3西3に移転し後に閉店しています。

現在は「さっぽろ創成スクエアビル」として多くの人が利用する大きなビルの一角になりました。

 

 

 

 

⑲「タケヤ刷子2号倉庫」 

*表記は「札幌の建築探訪」の発刊時と合わせています

 

所在地 中央区北1条東2丁目

建築年 昭和6(1931)年

指定等 

開館時 テナントに準ずる

休館日 テナントに順ずる

建物を現在利用しているのは北海道教育大学アーツ&スポーツ文化複合施設 HUG」です。

 

後方にマンションが建築されて一体化した珍しい?例ですね

くっついているんです

なぜこうなったか 不思議です……

 

「青果輸出入問屋」と読めます 建築当初はこの問屋で以後、タケヤ刷子さんの倉庫になったのですね

ちなみに現タケヤ刷子工業(株)は少し南並びに自社ビルがあります。

カフェやレストランもテナントになっていました

 

 

 

⑳「ホクレン備品倉庫」 旧森永製品北海道販売㈱倉庫  

 

所在地 中央区北2条東3丁目

建築年 大正12(1923)年

指定等 

解 体 平成25(2013)年 現存していません

 

東2丁目と3丁目の間の南行き一方通行路に面していました。

建物現存中でも古さが目立つ倉庫で使っているのかな?と思った記憶があります。

現在はガラス張りのお洒落な「京楽産業(株)」のビルが建っています。

 

 

 

 

㉑「日本基督教団札幌教会」 旧札幌美似教会

 

所在地 中央区北1条東1丁目

建築年 明治37(1904)年

指定等 札幌景観資産 登録有形文化財 さっぽろ・ふるさと文化百選

開館時 礼拝のみ 見学は出来ないもよう?

休館日 

 

 

創成川通り(石狩街道)に面しているのでよく目立ちます。

石造りの重厚な教会のイメージですね

もちろん入ることはおろか近寄ったこともありませんでした

 

 

教会さんは結構中を見せてくれることが多いけど、こちらは無理みたい?(未確認ですみません)

もちろん信者さんは礼拝とかでOKですが…

 

横側もいい感じでした。

石は札幌軟石だそうです

はっきり言って宗教のことはわかりません

ただ明治からあるこの建物に関しては

ずっとここにあって欲しいね。

 

 

 

 

 

㉒「福山石油ビル」 旧福山醸造店

 

所在地 中央区北3条東3丁目

建築年 明治40(1907)年

指定等 さっぽろ・ふるさと文化百選

開館時 テナントに順ずる

休館日 テナントに順ずる

 

サッポロファクトリーのすぐ近くです。

 

元々は味噌・醤油の醸造会社、福山商店です。 

地元の醸造所として知名度がある会社ですね

今も東区で工場、倉庫を持ち優良企業だったと思います

 

1階には「カフェロッソ」が入っています。

利用したことはありませんが、きっと中も歴史を感じるんでしょう

一度は行って見たい!

 

よく見ると「宇野工務店」と書いてありますね

所有者はいくつか代わったようですよ

 

 

 

すぐ向かいのサッポロファクトリーも煉瓦造りです

現在の煉瓦工場は江別が中心ですが昔は白石区にあったようですね

旧北海道庁が代表格ですが、重厚な石造りもいいけど

艶やかな煉瓦造りの建物もとっても味があります

 

 

 

 

 

㉓「サッポロファクトリーレンガ館」 旧札幌麦酒会社工場仕込み室、汽笛室、貯酒

 

所在地 中央区北2条東4丁目

建築年 明治25(1894)年

指定等 さっぽろ・ふるさと文化百選

開館時 テナントに順ずる

休館日 テナントに順ずる

 

 

札幌の中心部は大まかに言って、大通公園で南北、創成川で東西に分かれます。

今回はその創成川より東部にある一大商業施設サッポロファクトリーです。

 

 

同じ商業地域であるJR札幌駅前や大通り、狸小路が老若男女問わずの感がありますが

サッポロファクトリーは若年層がターゲットに思います。

アウトドアグッズやインテリア、映画館や近辺にはホテルに個性的な店舗などがあります。

このアトリウムはイベントや大型クリスマスツリーの設置などファクトリーのシンボル的存在ですね

 

現サッポロビールの醸造工場が平成元年に恵庭に移転した後に平成5年にオープンしました。

 

さてレンガ館ですが、「旧札幌麦酒会社工場」としてさっぽろ・ふるさと文化百選に選ばれているが

歴史や建物に興味が無い人には今一つ馴染みがない棟になるかも知れません

 

それでもランドマークとしてこの煙突は圧倒しますね 

大正4年に造られた煙突は40メートルの高さ。

 

この並びも圧倒します

 

向かって左が「旧仕込室」 右が「旧汽機室」

素敵だなぁ

明治時代の煉瓦の古具合がたまりませんね

 

中に広場がありますが、そこには醸造所の見学館が無料で見学できます

この建物もいい味出していますよね

 

そうそう内部にあるレストランもさらにいい味出しています

「旧貯酒醸酵室」を利用しています。

 

煉瓦っていいですね

ファクトリーが1993年にオープンする前は、はっきり言ってここが何だったか知らないし

創成東地区自体が古い街並みとしか覚えていないですねぇ

改めて歴史のある建物の価値が判ってくると、この地区自体の価値が上がりました

 

この後も、この地区の建物を紹介しますが横綱はやはり

このレンガ館でしょう!

 

 

ちなみに裏側はこうなっています

 

 

 

 

 


札幌の建築探訪 中央区①

2021-01-04 23:58:13 | 札幌市中央区

 

北海道の近代建築物はいくつかの本になっていますが

たまたま目について手に取った本

それが「札幌の建築探訪」です。

この探訪シリーズは北海道新聞社の発行で、札幌の他に小樽、函館、道央・道南、道東、旭川と道北の計6冊が発行されています。

 

近代建築、レトロでモダンな建物、再利用した商店やカフェなどの店舗を探すうえで非常に参考になった

ただ発行が1998年と古く現存していない建物がいくつもあった。

それでも在りし日の姿が臨めるのは良いこととして、それと自分の目で確かめよう!とまたもや悪い虫が…

 

札幌はスクラップ&ビルドが多いと感じており、あの建物は何度も見ていたのに気づいたら無くなっていた、写真の一枚でも撮っておけばよかったと思うこともしばしばでした。

スィーツ巡りやドライブが好きなので各地へ行くたびに地元の歴史ある建物、古いけどどこかお洒落な建物を見て撮る、このルーチンが一つ増えたということですね

 

*一般個人宅に関しては氏名・住所・人物などは極力わからないようにします。

 

それでは「札幌の建築探訪」の掲載順に進めて行きます。

 

まず1番は「時計台・札幌郷土博物館」 (名称他は「札幌の建築探訪」に合わせます)

 

 

旧名称 札幌農学校演武場

所在地 中央区北1条西2丁目

建築年 明治11(1878)年

指定等 国指定重要文化財

開館時 8時45分~17時10分

観覧料 大人200円 高校生以下は無料

休館日 年始(1月1日~3日)

 

 

ぐるっと廻ってみた

 

 

敷地内にこんなのも

 

入館します

今はマスクと検温、消毒は必須です。

1階は資料館的な意味合いが強い展示で売店もあり

2階にこんなスペースがあるのは知らなかった!

こんなツーショット用も 観光客は喜んで撮るだろうなぁ

時計だ

これが一番いいじゃないか

この部分は特に凝っている

演武場から図書館にも転用され多くの学生さんが通ったようですよ

 

札幌に40年も住んでいて初めて中に入りました

きっと「札幌あるある」でそんな人は多いと思う

 

こんな時期なので観光客は少なく、ゆっくりゆったり見て廻れた。

そういう意味では今が一番よいのかもね

札幌の観光地では横綱クラス。レトロ的にも横綱クラス

よく「がっかり観光地」に選ばれる時計台だけど

ビルの谷間にある時計台が好きだ

ここにあるのが時計台

だから移転の話には全然乗れなかったねぇ。

 

*歴史の話までになると大変だから💦雑感だけに統一しますので

役には立たないかもね

2020年9月撮影

 

 

 

 

②「道立文書館分館(現・北菓楼札幌本館)」

 

旧名称 北海道庁立図書館

所在地 中央区北1条西5丁目1-2

建築年 大正15(1926)年

指定等 さっぽろ・ふるさと文化百選

開館時 北菓楼営業時間

休館日 北菓楼休日

 

現在は砂川市が本社の北菓楼さんが札幌本店として使用しています。

そういえば以前は道立三岸好太郎美術館の時もあったのですね

建物の印象は今までほとんどなく、入口前に何かしらの裁判結果?の書類が掲示されていたような記憶もあります。

 

ここも図書館だったんですね

北1条通りに面しているので交通量はかなりあります。

 

堂々とした建物で下から見上げるのもいいですね

北1条通りにはこのようなビルが似合うんだけどなぁ

 

 

北菓楼さんが購入してくれたおかげでメンテナンスもきちんとしてくれそうです

見れば見るほど残しておいて欲しい建物ですね

 

お店は1階の売店と2階にカフェがあるので利用ついでに中の歴史の様子が見れるかも知れませんよ

カフェは砂川と同じメニューがありますが場所柄?少し高くなっているように感じた

ともあれ綺麗に残してくれているうちに利用したいと思います。

 

2020年8月撮影

 

 

 

③NTT北海道支社ビル  現存せず

旧名称 北海道通信局

所在地 中央区北1条西6丁目1

建築年 昭和14(1939)年

解 体 平成15(2003)年 (現アーバンネット札幌ビル)

 

 

 

 

④「北海道庁旧本庁舎」

 

所在地 中央区北3条西5丁目

建築年 明治21(1888)年

指定等 重要文化財

開館時 9:00~17:00(令和2年9月1日(火)~令和2年11月30日(月))

観覧料 無料  

休館日 なし

 

 

時計台と並び札幌観光の横綱クラスです。

時計台と違うのはより市民に親しまれていることかな

広い庭には池があり鯉が泳ぎ野鳥が来ます 道庁の職員や近隣の会社員、市民が昼休みに利用したりと憩いの場になっていますね

 

子供たちが小さいころ、よく鴨にパンをあげに来ました

大半は鯉が食べますがw

 

ちょっとわかりづらいけど正面のすぐ横(左)にある丸いオンコの巨木は旧真駒内種畜場(現、自衛隊真駒内駐屯地)より移植したものだそうです。

 

さて、この旧本庁舎は現在工事中。

リニューアル工事のため、2019年の10月から一時休館していたんですね

 

それが!

一部を9月1日から11月30日まで一般開放されました

 

 

 

堂々たる姿が北海道、札幌のランドマークでもありますよね

 

ドームは昭和43年(1968年)に復元されたものです。

 

 

 

それでは入ってみましょう

 

 

守衛室も趣きがあっていいですね

消毒はかかせません!

 

重厚な階段が素晴らしい

 

 

 

 

 

 

 

 

1階の廊下と2階への階段の踊り場までが観覧出来た。

 

もちろん満足とまでは行きませんが、長い間の休館に少しでも内部を見れたのは嬉しいね

特に私は札幌に住んで40年は経つのに初めての内覧です

 

 

中心部のそれもど真ん中にある重要文化財

市民には「赤レンガ」の名称でもっとも親しまれている歴史的施設だと思います。

リニューアル後が楽しみだけど

どうかレトロな部分を残し後世に残る札幌の財産にしてほしいです!

 

2020年8月、9月撮影

 

 

 

 

 

⑤「北海道大学農学部付属博物館旧本館」

 

所在地 中央区北3条西9丁目

建築年 明治15(1882)年

指定等 重要文化財、さっぽろ・ふるさと文化百選

開館時 4/29~9/30 9:00~16:30 (入園は16:00まで)10/1~11/3 9:00~16:00 (入園は15:30まで)

観覧料 16才(高校生)以上  : 420円 

休館日 月曜日(祝日の場合は開園、翌日が振替休園日)

 

札幌建築探訪の⑤は北海道大学植物園内にある建物が対象になります

また⑥と⑦も植物園内にあるので一緒に。

 

通称「北大植物園」は市内中心部のやや西よりに13.3haの広大な土地を持っています。

うっそうとした林もあり、過去にキタキツネやエゾリスなども見たことがあるんですね~

駐車場は無いので近くの有料Pや地下鉄など公共交通機関を利用します。

 

よく勘違いされるのは市や自治体の植物園と思っている人がいますね

あくまでも北海道大学が運営している研究の場であるので入館後もルールに従って利用します。

また名称から富良野や美瑛などの広大な花畑を期待する人もいますが、それはありません。

ここは昔からの木々や植物が市内中心部に残っていること自体が貴重であり、芝生でゆったりしたり

これから紹介する歴史的な建物などで一日過ごせそうな場所です(((uдu*)ゥンゥン

 

 

 

 

 

それでは入口の自販機でチケットを購入し入場です。

 

まずは門衛所「東北帝国大学農科大学植物園門番所」です。

 

門番所だけあって入口を入ってすぐそこにあります。

建築年 明治44(1911)年

 

味がありますね~

中には入ることは出来ませんが覗き見は出来ます。

ここから右手方面に目指す建物群がありますよ。

 

右手に白い建物が見えてきたら

⑦宮部金吾記念館 「旧札幌農学校動植物学教室東翼」

こちらは一部だけですが、中の見学が出来ます

宮部金吾さんは札幌農学校第二期卒業生(現在の北海道大学)同期には新渡戸稲造、内村鑑三などそうそうたる人物がいます。

高名な植物学者で「北海道札幌市名誉市民」の第一号です。

建築年 明治34(1901)年

 

 

北海道大学農学部付属博物館旧本館「開拓使札幌博物場」

 

 

 

 

こちらは展示物も見ることが出来ます

農学部の博物館で動物のはく製などを見ることが出来ますよ

 

「南極物語」で有名なタロがいます

 

絶滅した「エゾオオカミ」など貴重な動物のはく製があります。

 

 

いい感じ

 

建築年 明治15(1882)年

 

 

 

⑥バチェラー記念館「J,バチェラー宅」

バチェラーさんは宣教師でアイヌのための活動が認められて勲三等瑞宝章を授与されました。

 

 

この建物は当時中央区の北3条西7丁目にありました。

バチェラーさんは同住所にアイヌの教育のための学校を建設しましたが

設計は親交があった田上義也。

この方は北海道のレトロ・モダン建築にはかかせない人です。

 

バチェラーさんと田上義也さんとの出会いはドラマになりそうなエピソードがありますね。

その後、第二次世界大戦が始まり外国人排除の風潮の中、1940年に離日し故郷イギリスで1944年に亡くなりました。

日本で骨を埋めたかったようです

 

建築年 明治31(1898)年

 

 

便所 「札幌農学校教室付属便所」

 

 

 

この時はコロナの感染対策として使用できなかったけど通常は使用出来ます。

便所も歴史的建物になるんですね~ スタイルがかわいいです

 

建築年 明治36(1903)年

 

 

旧事務所 「札幌農学校博物館付属事務室」

残念ながら中の見学は出来ません

 

 

建築年 明治34(1901)年

 

 

博物館倉庫 

 

建築年 明治18(1885)年

 

 

鳥舎 「北海道帝国大学博物館付属鳥舎」

 

建築年 大正13(1924)年

 

 

以上が北大植物園内にある建物です

これらは「門衛所」以外は一箇所にあり、そこだけが時間が止まったような異空間を感じます。

同じような場所は北区の北大構内にもあるんですよ~

移築されたとはいえ明治時代からの建物をゆっくり見て廻れるのも北大植物園のいいところ

 

個人的には温室と高山植物のスペースも好きですが

 

2020年9月撮影

 

 

 

 

 

⑨「北海道知事公館」  旧三井別邸新館(三井クラブ)

 

所在地 中央区北1条西16丁目

建築年 昭和11(1936)年

指定等 さっぽろ・ふるさと文化百選

開館時 9:00~17:00(土日祝日と12/29~1/3を除く)

観覧料 無料  

休館日 上記

 

 

北1条通りには札幌市内で歴史的な建物が面していますが知事公館もその一つ

こちらは旧三井別邸(三井クラブ)として建築された建物です。

 

北大植物園と同様に市内の中心部にありながら自然の緑が多いですね

加えて敷地内や建物は無料で入場できるので付近の住人には憩いの場でしょうね

私は存在は知っていたけど入ることは出来ないと思っていました

今回のレトロな建物に興味を持たなければ、きっと知らないままかと思った

 

敷地内には「道立三岸好太郎美術館」、道路を挟んで西隣には「近代美術館」があります。

 

 

駐車場は無いので車で来た場合は付近の有料駐車場を利用します

それでは入ってみます。

 

 

立派な正門を入ると鬱蒼とした木々と小川も流れています

入ってすぐに表示がありました。

 

公館までのアプローチがいいですね

札幌市内に居ることを忘れそうです

おっとエゾリスも住み着いているよ

 

とにかくハーフティンバーが目立ちます。

 

公館内はコロナ過でもあり入口で氏名、住所、連絡先等を記帳します

後は自由見学なので気楽に見れました

 

1階応接室

 

食堂

 

2階応接室

 

ここは以前は寝室でした

 

なるほど

 

写真を撮って廻ってゆっくりで20分くらいですね

公館らしく会議も出来るし接待する部屋もありました。

どちらかというと華美ではなかったかな

2階の天井が高い応接室が素敵でした

 

正面玄関から裏庭に回る間に別の洋館があります

お世話する人の待機場所かな

 

裏庭は広大で、ここから撮影をする人がほとんどですね

訪問した時は付近の保育園の園児たちが散歩の途中で遊んでいました

こういうのを見ると平和な日本を感じます。

 

2020年9月撮影

 

 

 

⑧「富樫宅・蔵」 *現存していません  

 

所在地 中央区北3条西16丁目

建築年 昭和3(1928)年

解 体 平成15(2003)年 (現在はマンションになっています)