札幌・北海道のレトロ建物大好きおぢさん日記

札幌(北海道)のレトロでモダンな建物を見たり撮影するのを趣味としています。

小樽の建築探訪 51-(有)千秋庵 ~ 58-小樽オルゴール堂

2021-03-31 22:50:53 | 小樽市

 

 

 

「(有)千秋庵」 旧百十三銀行小樽支店      
       
 
所在地 堺町1-25
建築年 明治41(1908)年
指定等 小樽市歴史的建造物 
開館時 10:00~17:00
休館日 年中無休
入館料 販売店のためなし
 
*現在は「小樽浪漫館」です
 
 
 
 
 
 
 
旧百十三銀行小樽支店は最初は北海道林家製茶にあり(現:海鳴楼)業務の拡大に伴いこの建物を建設した。
 
 
当初は外壁に軟石を表した重厚な銀行建築であった。
 
 
 
 
 
 
 
 
この建物から東側が堺町になる
隣の川向こうは以前は高島と呼ばれたので小樽との境であるということが地名に。
 
現在は秋にツタが赤く染まり印象的な姿になる
アクセサリーなど現店舗でのお土産購入のついでに建物を上まで見上げてみて。
 
 
 
2020年11月撮影
 
 
 
 
 
 
「(株)北一硝子三号館」 旧木村倉庫      
       
 
所在地 堺町7-26
建築年 明治24(1891)年
指定等 小樽市歴史的建造物 都市景観賞
開館時 10:00~17:00
休館日 
入館料 販売店のためなし
 
 
 
この元倉庫は堺町通り側と運河側で違う表情を見せる
上は運河側
 
こちらも運河側
 
こちらが堺町通り側だ
 
 
 
 
 
木村倉庫は多角的に多数の商売で成功し、次々と倉庫を建て番号を付けた。
「3号館」はその名残で木村倉庫の番号なのです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
中央の通路を挟んで2室に分かれていて、この通路にはその昔、港から荷物を搬入する時に使用した
トロッコのレールが今も残されている。
 
北一硝子は硝子店として全国的に有名な小樽の数少ない会社です。
店舗はもちろんだがJR小樽駅に多数あるランプは北一硝子のもの
併せて見てみてください。
 
こちらの店舗ではカフェもソフトクリームも販売しているので
休みながらゆっくり見て廻れますよ。
 
 
 
2020年11月撮影
 
 
 
 
 
 
 
「さかい家」 旧久保商店      
       
 
所在地 堺町4-4
建築年 明治40(1907)年
指定等 小樽市歴史的建造物 
開館時 10:00~19:00
休館日 月曜日
入館料 飲食店です
 
*現在は「くぼ家」です
 
 
建物の正面は運河沿いの臨港線に道路が繋がっているため広く撮影出来る
明治時代は正面は海だった。
明治後期に埋め立てられ岸壁となり商店や銀行が次々と開業する。
 
 
プレートは石蔵にあり
 
堺町通りの中でも印象的な木造建築です。
久保商店は福井県の久保氏が明治23年に来道し、ここに小間物問屋と卸業務を営む。
 
 
 
 
和風家屋と蔵の組み合わせで現存しているのは小樽でも少ないでしょうね
黒っぽく統一された広い母屋は目立ちます。
 
 
 
 
現在は石蔵と母屋は別々に商売されており「さかい家」を引き継いだ「くぼ家」は喫茶なので
休みながら店内をゆっくり望めます。

石蔵はステンドグラス工房「Mahalo」が営業しており中で行き来が出来ます。
 
 
 
2020年11月撮影
 
 
 
 
 
 
 
「旧北海雑穀(株)営業所」      
       
 
所在地 堺町1-18
建築年 明治44(1911)年
指定等 小樽市指定歴史的建造物
開館時 9:30-18:00 / (冬季)10:00-17:00
休館日 
入館料 硝子製品の制作体験工房
 
*現在は「小樽硝子の灯・彩や」です
 
 
 
 
 
 
 
木骨石造り2階建ての建物で、このスタイルは近隣にいくつか存在する小樽らしい建物。
重厚な鉄の外窓や、うだつなどの特徴がある。
 
 
 
 
 
2階内部は和室だそうだ 上げ下げ窓や彫刻模様のついたカーテンボックスなど和室に
洋風の装飾がしつらえているらしい。
 
現在は「小樽硝子の灯 彩や」というとんぼ玉等の硝子アクセサリーを販売したり、
体験工房となっているので観光客には旅先の嬉しい体験となるはず。
 
 
2020年11月撮影
 
 
 
 
 
 
 
「Casual Restaurant 楽」 旧金子元三郎商店      
       
 
所在地 堺町1-25
建築年 明治20(1887)年
指定等 小樽市歴史的建造物 都市景観賞
開館時 9:00~18:00
休館日 無休
入館料 無し
 
*現在は「おたる瑠璃工房 運河店」です
 
 
 
 
 
 
 
金子元三郎氏は初代小樽区長、衆議院議員を務めた人
この建物は金子氏の店舗と印刷所でもあったようです。
 
 
 
こちらも木骨石造りの2階建て
うだつもあり。
 
 
 
2階の窓飾りが印象的。
これらの石造りは堺町通りの重要な景観になっている。
 
現在は「おたる瑠璃工房 運河店」という手作りアクセサリーをメインとした雑貨店となっており
よく観光客は入店していますね 特に女性にはよろしいのではないでしょうか。
 
 
2020年11月撮影
 
 
 
 

 

 

「旧水上歯科医院」      
       
 
所在地 住ノ江
建築年 昭和7(1932)年
指定等 
開館時 一般住宅のため公開していません
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
こんなに素敵な病院が昔あったなんて!
そういえば「小樽の建築探訪」には他にも病院があり、銀行建築とは別の
病院建築があったかのようだね。
 
印象的なツタがからまる正面外装には
西日が当たる時間が一番映えるようだ。
 
現在は住宅として綺麗に管理されていらっしゃる。
 
またこのお宅は裏から見るとまた別の景観がある。
 
 
 
2020年9月撮影
 
 
 
 
 
 
 
 
「猪股邸」      
       
 
所在地 住吉町
建築年 明治39(1906)年
指定等 小樽市歴史的建造物
開館時 一般住宅のため公開していません
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
明治37年の大火により家を焼失したので高台の現在地に新築移転された
印象的な石門は防火壁の役目も担う。
 
デザインは当主の中国旅行のスケッチを基にしたらしい
石は天狗山から切り出した。
 
現在も管理されて住まわれているので
見るのはぜいぜい門の外から玄関を覗く程度までだ
純和風の邸宅のようできっと中も見どころが多いことでしょう。
 
また横にある蔵も併せて撮影した。
 
 
 
 2020年9月撮影
 
 
 
 
 
 
 
 
「小樽オルゴール堂」 旧共成(株)      
       
 
所在地 住吉町4-1
建築年 明治45(1912)年
指定等 小樽市歴史的建造物 都市景観賞
開館時 10:00~17:15(当面)
休館日 無し
入館料 無し
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
堺町~運河の観光地の東端にあたり付近のランドマークになるくらい
観光客は必ず立ち寄るであろう有名なお店です。
 
木骨煉瓦造2階建ての元は旧共成㈱で米穀商であった
オルゴール堂の前は家具屋さんだった記憶があります。
 
奥で石造りの倉庫と繋がっていたり(横にある入口)
正面玄関の前の蒸気時計も名物。
 
中は倉庫然としているが2階天井の意匠やステンドグラスは改修したのか見事である。
 
 
 
2020年10月撮影
 
 
 
 
 

小樽の建築探訪 42-北海道製缶(株)小樽工場 44-(株)小樽ナトリ 45-田中酒造店 47-F氏宅 48-小樽花園病院 49-北海道林家製茶(株) 50-岩永時計店

2021-03-26 23:58:25 | 小樽市

 

 

「北海道製缶(株)小樽工場」 旧北海製缶倉庫    
       
 
所在地 色内3丁目1
建築年 大正10(1921)年~昭和10(1925)年
指定等 都市景観賞
開館時 一般公開はしていません
 
 
 
 
北海製罐小樽工場は南北に湾曲する小樽運河の北の端にあり
工場、事務所、倉庫と小樽にしては大型の建築物を連ねる。
 
 
構造の多くは鉄筋コンクリートで小樽では初期の部類に入る
南側が石造りの倉庫が多いので対照的な景観となった。
 
 
 
中でもこの第三倉庫は運河の風景に欠かすことは出来ない
 
運河と外海に挟まれた大正12年竣工のこの倉庫は製品の荷揚げに室内ではエレベーター
屋外ではスパイラルシュートによって運河の艀に積み込む
 
面白いのは数種のシュート
 
 
 
 
 
 
 
 
近年は老朽化による劣化が目立ち、特に外海側は外壁の落下防止のため網が掛けられたままだ。
 
 
 
北海製罐によると、第3倉庫は主に缶の保管用に使われてきたが、
現在は利用されてなく、海側の壁が崩れるなどしており、対応策が課題だった。

コロナ禍で業績が落ち込む中、老朽化が激しい遊休施設の保有が困難になり
解体を検討していることがわかった。
 
 
小樽市長が本社を訪問。昨年10月末に解体を1年程度先送りすることになった。
 
市民や商工会議所、観光協会などが運河のランドマークであるこの建物を保存しようと
知恵を絞っています。
 
 
 
2012(平成24)年10月19日、旧北海製罐倉庫として、
事務所棟、工場、旧第2倉庫とともに小樽市指定歴史的建造物第 76号に指定 されているのです。
 
 
地元小学生の絶好の写生ポイントですね
運河にこの建物があると無いとでは大違いです
ここは小樽市民の頑張りに期待し、クラウドファンディングがあるなら参加したいと思います。
 
 
2020年10月撮影
 
 
 
 
 
 
 
「樽石(株)手宮営業所」    
       
 
所在地 色内3丁目4-17
建築年 大正10(1921)年
指定等 都市景観賞
開館時 *現存していません
 
会社自体は現存しているが事務所は解体された
木造下見板張りで定期的にペンキ塗りをして綺麗な状態のようだった。
 
 
 
 
「(株)小樽ナトリ」 旧日本郵船(株)小樽支店残荷倉庫    
       
 
所在地 色内3丁目7-6
建築年 明治39(1906)年
指定等 小樽市歴史的建造物
開館時 一般公開はしていません
 
 
屋根上に望楼なのか明り取りなのか分からないが倉庫にしては印象的。
 
 
 
 
 
隣の旧日本郵船と同時に建てられ、社屋の中庭で繋がっているとのこと。
 
 
 
前身の建材・住設機器販売「小樽ナトリ」は2018年に倒産した
現在は本体の改修工事の現場事務所に使われています。
 
 
2020年10月撮影
 
 
 
 
 
 
「田中酒造店」    
       
 
所在地 色内3丁目2-5
建築年 昭和2(1927)年
指定等 小樽市歴史的建造物 都市景観賞
開館時 9:00~18:00
休館日 無休
入館料 無料
 
 
 
小樽の酒造会社は明治期に道内一の酒造高を誇っていた
しかし、もはや田中酒造だけになりました。

本店では古き良き風情を出来るだけ残し、観光客にも地元客にも楽しんでもらっている。
 
 
 
 
 
昭和初期当時に復元された店内には古い看板や帳簿などが展示されており、
昔の造り酒屋の雰囲気を楽しむことができます。
 
木造2階建てでその造りは小樽の商店および住宅で、明治期から昭和初期にかけて普及した典型的な外観です。
 
 
外側は綺麗にされていますね
 
 
 
 
店内では常時10種類~15種類の試飲を用意している
車でなければ店内を見て、試飲し、そして購入してみてください
飲みながらお店のことを思い出すかも?
 
 
2020年10月撮影
 
 
 
 
 
 
 
 
「珠玖小児科」 旧勝田病院    
       
 
所在地 花園3丁目15-14
建築年 大正期
指定等 
開館時 *現存していません
解体年 平成7年 
 
何代もの病院として利用された建物
個性的な外観の病院と住宅が並んでいる姿を見たかったなぁ
 
 
 

 

 

 

「F氏宅」     
       
 
所在地 花園
建築年 大正末
指定等 
開館時 一般公開はしていません
 
 
「小樽の建築探訪」では名前と住所が出ていますが、個人宅は名前と住所は記しません。
元々は大学教授の自宅だそうです
大正、昭和期にモダンな家を建てるのは教授や医師が多いですね
それだけ建設費用がかさむということでしょうか。
 
 
小樽も探せばあるのでしょうけどこういう綺麗に現存している住宅は少なくなったかな
 
窓枠や柱に白ペンキを塗っていますがよく映えるね
出窓もイイ感じ👍
こういう和洋館が大好きなのでまとめていきます。
 
 
2020年9月撮影
 
 
 
 
「小樽花園病院」 旧黒瀬病院     
       
 
所在地 花園3丁目4-17
建築年 大正13(1924)年
指定等 
開館時 一般公開はしていません
 
*現在はゲストハウス「リトルバレル」です
 
 
「小樽の建築探訪」が出版された時はまだ現役の病院であった。
 
 
玄関庇から直線に意匠が素晴らしい
玄関の庇を支えている円弧上のものは鉄で出来ている。
 
 
2階の窓上に漆喰模様を。
 
 
位置的に裏手になるが北側には院長の自宅が増設されている
 
 
現在はゲストハウスとして活用されているが、インバウンド不在の中で経営を心配してしまう💧
飲食店も同様だが、他の活用も可能性がありそうだ。
 
 
2020年9月撮影
 
 
 
 
 
 
 
「北海道林家製茶(株)」 旧第百十三国立銀行小樽支店     
       
 
所在地 堺町1-20
建築年 明治26(1893)年
開館時 9:00~21:00(季節により~19:00)
休館日 年中無休
入館料 無し
 
*現在はオルゴール堂「海鳴楼」です
 
 
旧第百十三国立銀行は明治期に函館で設立された国立銀行
北海道に本店を置いた初めての銀行です。
 
昭和3(1928)年に、後の北海道拓殖銀行に合併され歴史の幕を閉じました。
 
 
 
現在はオルゴール店なので店前が賑やかだが、お茶屋さんが社屋として使用していた時は
何もない倉庫のようで地味な建物だった
ここが銀行だったとは!
 
他の華やかな銀行建築とは違う。
 
銀行の名残りは屋根軒下にある分銅のマーク
これは旧第百十三国立銀行のマークだそうです。
 
 
 
小樽支店はその後移転し(次回紹介)製茶屋さんから現在はオルゴール屋さんになっている
現在の観光客の街「堺町」の特性からやはり販売店か飲食店の方が良いのでしょう。
 
 
 
2020年11月撮影
 
 
 
 
 
 
「岩永時計店」      
       
 
所在地 堺町1-21
建築年 明治29(1896)年
指定等 小樽市歴史的建造物 都市景観賞
開館時 9:00~21:00(季節により~19:00)
休館日 年中無休
入館料 無し
 
*現在は「小樽オルゴール堂 堺町店」です
 
 
岩永時計店は明治28年の創業でこの店舗は翌明治29年に建てられた
木骨石造りの商店建築としては最古の部類に入る。
 
 
 
建物は昭和25年、平成3年と改修されている
屋根の上にシャチホコが乗り、ベランダの意匠といいハイカラな雰囲気を持つ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
現在は小樽オルゴール堂に平成31年に売却したが、岩永時計店は稲穂2丁目9-8で営業を続けている
創業100年以上の時計店である。
 
 
2020年11月撮影
 
 
 
 
 
 
 

小樽の建築探訪 32-(有)川又商店 34-海猫屋 36-海鳴楼、萬象館 37-(株)岡島薬局 38-(有)中一商会 39-旧日本郵船(株)小樽支店 40-(株)ブルーハウス小樽店 41-舶来屋1号館

2021-03-23 22:48:40 | 小樽市

 

 

「(有)川又商店」 旧早川支店   
       
 
所在地 色内2丁目4-7
建築年 明治38(1905)年
指定等 小樽市指定歴史的建造物 
開館時 確認中*販売店なので入館できます
休館日 同上
入館料 同上
 
 
川又商店は紙や文房具のお店で、以前の早川商店(支店)から暖簾分けをされて商いをしています
旧時代から表通りの瓦屋根の店舗と東向きに並ぶ2軒の木造家屋、そして蔵と並んでいます。
 
 
 
 
木造の住宅部分は昭和4~5年ころに建てられた。
 
 
 
現在は繋がっていた蔵は切り離し、別途利用になるようです
これだけの木造の建築物が揃って残っているのは珍しいですねぇ
 
 
朝日、松梅、鶴鷹亀などのレリーフがある うだつが見事です。
 
店舗は文房具を扱っているので気軽に入れそう
訪問時は観光客がよく入店していました。
 
 
2020年10月撮影
 
 
 
 
 
 
「清水鋼機(株)」 旧清水合名会社   
       
 
所在地 色内2丁目2-10
建築年 明治44(1911)年
指定等  
開館時 *現存していません
 
木造石造りの印象的な事務所ビルでしたが、会社は2012年に破産申請しました
現地はマンションが建っています。
 
 
 
 
「海猫屋」 旧磯野商店倉庫   
       
 
所在地 色内2丁目2-14
建築年 明治39(1906)年
指定等 都市景観賞 小樽市指定歴史的建造物 
開館時 確認中*飲食店なので入館できます
休館日 同上
入館料 同上
 
 
 
 
旧磯野商店は佐渡でみそ醸造や米穀、縄、むしろなどを販売しており
明治20年に本店を小樽に移しました。
 
石造りの倉庫が多い中でレンガ造りの倉庫は珍しい
また、内部にもレンガが露出し古式蒼然とした雰囲気を醸し出している。
 
過去は一角が店舗や倉庫がここに並んでいたという。
現存している唯一の磯野商店の遺構である
 
 
現在はISO(イソ)がレストランをしています
ランチメニューは1,000円台が中心なので利用したいと思います。
 
蔵や倉庫を活用した店舗利用は前述の「叫児楼」と並び初期の事例であるそうな。
 
「海猫屋」は建物は小林多喜二著「不在地主」のモデル、お店は村松友視著「海猫屋の客」などで有名になった。
前衛芸術(舞踏)などもクローズアップされ、ちょっと近寄りがたい印象が私にあった。

海猫屋は創業40年である2016年10月末で閉店した
マスターはどこかで元気に接客しているのをTVで見た気がする。
 
 
2020年10月撮影
 
 
 
 
 
 
「(株)オグラ旧小樽支店」 旧北海道拓殖銀行小樽支店   
       
 
所在地 色内2丁目2-9
建築年 明治39(1906)年
指定等  
開館時 *現存していません
 
前述の清水鋼機の隣で、同マンションが建っています。
元は拓銀の小樽支店で銀行建築としては2番目に古い建物だった
円柱や尖塔、アーチ窓など華やかな建物だったようだ。
 
(株)オグラは北海道で有数のお菓子卸商社でしたが三菱食品に事業譲渡をしています。
 
 
 
 
「海鳴楼、萬象館」 旧前堀商店   
       
 
所在地 色内2丁目9-22
建築年 大正8(1919)年
指定等 小樽市指定歴史的建造物
開館時 一般公開はしていません
 
 
 
チョコレート色のレンガ風タイルは中々に印象的
上部のイエローラインがアクセントで引き立てる
 
 
海鳴楼はオルゴール店で現在は移転しています。
 
 
 
前堀商店は金物を扱っておりこの建物は店舗兼住宅だった
内部も見るべき箇所があるようだ
 
 
入口は閉鎖されており現在は2階に塾が入居しているが入口は建物の横にあり。
 
膨らんだ外側の窓枠と内窓も印象的だ
 
奥行きのある建物なのでぐるっと廻ってみればよかったと後悔
機会があれば奥も見てみたい
 
 
2020年10月撮影
 
 
 
 
 
 
 
「(株)岡島薬局」   
       
 
所在地 色内2丁目11-4
建築年 明治40(1907)年
指定等  
開館時 *現存していません
 
瓦屋根に白い下見板張りで洋館の雰囲気がある店舗であった
岡島薬局は現在、道路の向かい側で新築され移転しました。
 
 
 
 
「(有)中一商会」 旧戸羽商店   
       
 
所在地 色内2丁目4-14
建築年 大正9(1920)年
指定等 
開館時 一般公開はしていません
 
 
 
龍宮神社の参道続き
いわゆる龍宮通りに面しています。
 
 
 
建材は本州から運び、建物の四隅の柱は3階部分まで一本柱だそうです。
 
 
市の歴史的建造物に指定されていないが、建築年や外観から見て指定されてもおかしくない個性的な外観
すっきりした木造3階建ては実にスマートです。
 
 
隣の建物と後ろ側から
奥行きもあります。
 
以前架かっていた「中一商会」の立て看板が無くなっているので
現在は空家かも知れません。
 
 
2020年10月撮影
 
 
 
 
 

 

 

「旧日本郵船(株)小樽支店」    
       
 
所在地 色内3丁目7-8
建築年 明治39(1906)年
指定等 国指定重要文化財 
開館時 耐震補強を含めた大規模な保存修理工事のため
    【長期休館期間】
    2018年11月4日(日)から2022年3月まで(予定)
 
 
旧日本郵船(株)小樽支店は小樽の歴史的建物で旧日本銀行小樽支店と並び横綱格かと思う

誠に残念ながら現在は工事のため休館中で建物もシートがかかり見えないことだろう
訪問時は囲いが始まったばかりだったので、何とか外観は見れてラッキーだった。
 
保存のための工事なのでいい事ですね!
 
 
 
国指定の重要文化財登録は小樽市は2軒しかありません その1軒がこちら👆

この建物が2階建てとはねぇ
天井が高いのでしょう もっと大きく見えます(石造り)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
外観の重厚さに比べ、内部は華やかさがあるらしい
工事終了が待ち遠しいね。令和5年終了予定の記載もあります。
 
 
この建物は昭和30年に日本郵船から小樽市が譲り受け、小樽市博物館として再利用された。
 
私は博物館時代に何度か訪れており、父の軽トラに乗って行くのがいつも楽しみだった🚚
当時から博物館自体が博物館の装いで古い建物のイメージしかない
札幌市の博物館に初めて行ったときはその豪華さに驚いたね
展示物では昆虫や蝶々の標本を覚えているのは子供だからだろう。
 
 
建物の真ん前が運河公園
観光客も市民もコロナ過で少なかったが
地元の子供がスケボーで遊んでいるのを見て平和に感じたのが良かったね。
 
 
 
2020年10月撮影
 
 
 
 
 
「(株)ブルーハウス小樽店」 旧渋澤倉庫    
       
 
所在地 色内3丁目3-20
建築年 明治28~大正(1895~1910代)年
指定等 小樽市指定歴史的建造物 
開館時 お店によります
休館日 同上
入館料 同上
 
*現在は小樽GOLD STONEが営業しています
 
 
南北に湾曲している小樽運河の北部は、通称「北運河」とよばれています。
漁船やクルーザーが停泊し、両岸には古い倉庫が建ち並び、昔ながらの小樽らしい景色が残っている。
 
 
 
 
 
 
この倉庫は3つの部分から成り立っており、2つの細長い平屋倉庫を並べその2つをつなぐように大きな切妻屋根をかけた構造。
2つの造りや細部が違うため別の時期に増設されたものと思われる。
 
 
 
 
 
 
小樽GOLD STONEはライブシアター、カフェ、貸しホールなどを営業しており
ライブも少しづつ復活してきたようだ。
 
前身のブルーハウスは
インテリアショップとして創業。北海道の各地に店舗を展開、日用品や家具・衣類・輸入雑貨など幅広い品々を安価で販売し急成長。
また、小樽市で小樽オルゴール堂の経営も始めるが1997年に倒産(私も札幌店で買い物をしていたから少なからず倒産はショックだった)
この旧渋澤倉庫でオルゴール堂の2号店があったと記載されているが、インテリアとしてブルーハウスが営業したかは不明。
*オルゴール堂はその後別会社になり現在に至る
 
 
2020年10月撮影
 
 
 
 
 
 
「舶来屋1号館」 旧増田倉庫    
       
 
所在地 色内3丁目10-19
建築年 明治36(1903)年
指定等 小樽市指定歴史的建造物 
開館時 一般公開はしていません
 
 
 
 
 
 
 
 
運河公園の北隣に当たる運河沿いには3軒の大きな倉庫が並ぶ
その一つが旧増田倉庫。
 
構造は中を木で組む木骨石造り
正面の右側入口上部に台形型の跡が見えるので軒があったのかも
倉庫が多い地区なので案内表示と建物を撮影しないと
どれがどれだかわからなくなる……
 
現在も倉庫として利用され内部の見学は出来ない
前身の舶来屋は倉庫の正面に「舶来屋おたる運河市場」と看板をかかげていた。
 
 
2020年10月撮影
 
 
 
 

小樽の建築探訪 24-ウォーキーセレクション 26-協和浜ビル 29-小樽市博物館、運河プラザ、UNGA 30-㈱日刊北海経済新聞 31-大家倉庫

2021-03-19 18:29:59 | 小樽市

 

「ウォーキーセレクション」 旧塚本商店   
       
 
所在地 色内1丁目6-27
建築年 大正9(1920)年
指定等 小樽市指定歴史的建造物 都市景観賞
開館時 店舗によります
休館日 店舗によります
入館料 飲食店です
 
*現在は【小樽和菓子工房 游菓】と【小樽北勝庵(そば屋)
 
 
 
以前から黒塗りの建築物だったようだ
石造りや鉄筋コンクリートの多い地区だけに目立つ。
 
 
 
塚本商店の小樽支店から始まり、入口上に大看板をかかげている後藤商店
バブル期にはホテル兼美術館の計画もあったが流れて閉店のまま
そしてアンティークショップなどを経て現在に至る。
 
 
ツタが赤と緑 秋に見るのもいいものだ。
 
このような建物を壊さずに、場に合わない建築物を新築したりせずに
大事に使うのが小樽を愛する人たちではないかと思う。
 
 
2020年10月撮影
 
 
 
 
 
 
「新松島」   
       
 
所在地 色内1丁目12-12
建築年 昭和12(1937)年
指定等 
開館時 *現存していません
解体年 平成11(1999)年
 

「小樽の建築探訪」によると
小樽には過去に多くの料亭があった
その中で往時を偲ばせる本格的な料亭は「旧光亭」「海陽亭」そしてこの「新松島」の3店(1995年時)
 
このうち大衆料金で楽しめたのは「新松島」であった
2階には70名の宴会場、絵画や美術調度品も楽しめたとのこと。
 
現在現地は8階建てのマンションが建っています。
 
 
 
 
 
「協和浜ビル」   
       
 
所在地 色内1丁目2-18
建築年 昭和8(1933)年
指定等 小樽市歴史的建造物
開館時 店舗によります
休館日 店舗によります
入館料 飲食店です
 
*現在は1~3階が「好(ハオ)」中華レストラン
 
 
 
 
 
運河沿いに建つ鉄筋コンクリート4階建て
正面に意匠を凝らし、左右対称でアーチ型の窓枠は1階から4階まで連なる。
 
 
 
 
 
中華レストランはランチメニュー、セットメニューがあるのと利用しやすいリーズナブル価格
訪問時は何人もの会社員が入店していった。
 
これは一度食べに行きがてら内部の観察だ。
 
 
 
1階エントランスの照明
 
 
 
 
 
 
裏手はこんな感じ 太い煙突が目立つ
この裏手が駐車場で、隣接しているのは有料🅿なので注意!
 
 
 
トイレの床タイルもモダンらしいです

*「好ハオ」さんのHPより
三井船舶ビルとして、当時は海運関係の会社が多数入居しており、小樽のテナントビルの草分けといえます。
俳優 石原裕次郎の父が支店長を務めていた山下汽船(3階に支店長室)が入居していたことでも知られています。
 
 
2020年10月撮影
 
 
 
 
 
 
「北のアイスクリーム屋さん」 旧島谷倉庫   
       
 
所在地 色内1丁目2-18
建築年 明治25(1892)年
指定等 市歴史的建造物 都市景観賞
開館時 店舗によります
休館日 店舗によります
入館料 飲食店です
 
 
 
 
 
 
 
周辺は大きな倉庫が立ち並ぶので小ささが際立つ倉庫
その内部は木で骨組みをし、外壁に石を積む工法です
小樽市内にこの構造の建物は約350棟あるとのこと(平成4年調査)
 
現在はアイスクリーム屋さんだと思うが閉まっていたので未確認
続いていればいいな🍦
 
 
 2020年10月撮影
 
 
 
 
 
 
「山部商店」    
       
 
所在地 色内1丁目6-19
建築年 明治45(1912)年
指定等 市歴史的建造物
開館時 *現存していません
 
山部商店は酒屋でした
2階建て木骨石造の建物で東西に細長く一部は増築された。
 
古い酒屋といえば酒名の大きな看板 それが正面上部に掛けられてあった。
 
 
現在は一般住宅などが建っています
 
 
 

 

 

 

「小樽市博物館、運河プラザ、UNGA」 旧小樽倉庫   
       
 
所在地 色内2丁目1-20
建築年 明治23(1890)年
指定等 小樽市指定歴史的建造物 
 
<博物館>
開館時 9:30~17:00
休館日 無休 ※年末年始(12月29日から1月3日まで)は本館、運河館共に休館します。
入館料 一般300円、高校生・市内在住の70歳以上の方150円
 
<運河プラザ>
開館時 9:00~18:00 7.8月は19:00まで
休館日 1月1日
入館料 なし
 
<小樽百貨UNGA>
開館時 11:00~18:00
休館日 火曜日
入館料 なし*土産店
 
 
 
 
 
旧小樽倉庫は中央のレンガ棟と両翼の石造り倉庫に分かれていて
現在も3つに分かれて利用されています。(すべて内部は木造)

 
向かって左が「運河プラザ」
 
 
中央が雑貨とお土産の「UNGA」
 
 
そして右側が「小樽市博物館」の運河館です(博物館は二カ所に分散されています)
 
 
これは博物館に有った模型です。 両翼にはそれぞれ中庭があってスペースのレンタルもできるんですよ。
向かって右側から建設されその後に増築されていった。
 
 
それでは運河プラザから
 
 
中にカフェカウンターがありますが、ここには「3番」で紹介した「叫児楼」のマスターがいるそうです☕

話し出来たらきっと楽しいと思うな
 
こういう表具の細かいものを見つけるのも面白い
 
 
車道を超えたところが小樽運河
アーチ型の窓はお洒落だ
こうして休憩として座ってのんびり行きかう人や車を見るのもいい
 
 
レンタルスペースです 夏にビアガーデンとかいいな🍺
 
入口とかドアとかの感じがいい
 
 
 
続いて「UNGA」
 
こちらは販売店故に入場はしませんでした
石造りに挟まれたレンガ棟は元事務所です。
 
 
 
 
最後が「博物館」
 
 
上部のマークは小樽市の市章
 
本館(手宮)とセットで購入するのもいいですね

ちなみに駐車場は隣にあり博物館入館で「無料」です🅿
昨今の小樽運河周辺の駐車代金の高さには市民も辟易していました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
倉庫とは思えないが天井を見て納得
 
こちら側の中庭は箱庭的なものがある
 
 
 
シャチホコは合計8つ 付いています。
 
元々は加賀の北前船主が近江や越後商人から情報を取集し、商人になった。
そして新興勢力として威をなした典型がこの建物である。
 
大きな倉庫を上手に商業スペースに活用したと思う。
 
 
 
2020年10月撮影
 
 
 
 
 
 
「㈱日刊北海経済新聞社」 旧安田銀行小樽支店   
       
 
所在地 色内2丁目11-1
建築年 明治5(1930)年
指定等 小樽市指定歴史的建造物 都市景観賞
開館時 一般公開はしていません
 
 
 
 
 
 
 
小樽市の銀行建築はまだ続きます
旧安田銀行は市内の主要な位置にあり街の印象を強く与えている。
 
 
 
 
 
特にファサードの円柱、その柱間に窓を設け、両脇に壁を設ける
 
 
 
 
 
 
小樽支店は神戸、横浜両支店と外観が酷似しているようだ。
どれも港町ということに共通点があります。
 
 
中央通りの道路拡幅に伴い、平成13年に建物が斜め後方に曳き家され、同時に外観も修復されています。
 
現在も新聞社が社屋として使用しています
社員がうらやましいね?
 
 
 2020年10月撮影
 
 
 
 
 
 
 
「小樽トーイズ(株)」 旧大家倉庫   
       
 
所在地 色内2丁目3-11
建築年 明治24(1891)年
指定等 小樽市指定歴史的建造物 
開館時 一般公開はしていません
 
 
 
 
 
 
 
創建は石川県の海産商「大家七平」によります
屋号の 『やましち』は七平からきています
 
 
雄大な越屋根が秀でている
 
 
二連二重アーチの上部にある線は昔、小屋が設けられ豆の選別などが行われていたとのこと。
 
 
 
運河沿いで正面を向けている倉庫では代表格です。
 
尚、小樽トーイズはブリキのおもちゃ博物館で
開運!なんでも鑑定団でお馴染みの北原照久さんが平成4年に始めました🤖
 
かなり前に会社の社員旅行で覗いた覚えがありますが、
現在は残念ながら撤退しています。
 
 
2020年10月撮影
 
 
 
 

小樽の建築探訪 18-小樽商工会議所 19-小樽グランドホテルクラシック 20-北海道中央バス(株)本社・小樽バイン 21-さくら銀行小樽支店 22-グラスシップ・大平産業(株) 23-旧川田商店

2021-03-17 23:08:41 | 小樽市

 

「小樽商工会議所」  
       
 
所在地 色内1丁目6-32
建築年 昭和8(1933)年
指定等 小樽市指定歴史的建造物 
開館時 一般公開していません
 
 
 
 
古い建物ですが2009年まで現役で使用していた
その後、会議所は別所に移り建物はいくつかの店舗利用があったのちしばらく使用されていない。
 
 
左右対称ではないのが強い印象を与える
造りは鉄筋コンクリートで装飾に使用した石は本州の石だそうだ。
 
 
3階建てだが重厚なため大きく感じてしまう
「小樽の建築探訪」では内部の写真も公開されているが歴史があって見ごたえがありそうだ。
 
 
ホテルに再生されるそうで残念ながら囲いの外からの見学になった
新しいホテルの建設は右横に隣接しています。

2020年の撮影日段階では工事中の覆いがあった
建物が完成し、覆いが取れて全貌が見えたが
ホテル会社が民事再生法を申請したためそのままにされている。

新しいオーナーには出来れば正面の「小樽商工会議所」の標示はそのままにしてくれたらと思うが。
 
 
2020年10月撮影
 
 
 
 
 
 
 
「小樽グランドホテルクラシック」 旧越中屋ホテル 
       
 
所在地 色内1丁目8-25
建築年 昭和6(1931)年
指定等 小樽市指定歴史的建造物 
開館時 ホテル営業に順じます
 
*現在は Unwind Hotel&Bar
 
 
 
 
 
昭和6年建築のパッと目を惹くファザードの建物です
何度か利用は変わったけどよく残っていたなと。

そう思うのはやはり建物の素敵さからくる利用価値の高さか
 
 
 
 
越中屋ホテルとして営業した後は日本陸軍総司令部の将校クラブとして接収される。
戦時中に何をやっているのやら。
 
終戦後は米軍に接収され昭和25年に返還された。
 
 
その後は企業の寮と事務所、ゲストハウス、ホテルとして営業し
現在はUnwind Hotel&Bar
 
 
特にダイニングのアールデコ風のステンドグラスが素敵だ
小樽に宿泊するようなことがあるときは
ここが第一候補です。
 
 
2020年10月撮影
 
 
 
 
 
 
 
「北海道中央バス(株)本社・小樽バイン」 旧北海道銀行本店 
       
 
所在地 色内1丁目8-6
建築年 明治45(1912)年
指定等 小樽市指定歴史的建造物 
開館時 一部飲食店です
 
 
 
次々と現れる歴史的建物群の一つで
北海道銀行本店として明治45年に建てられた。
 
(現在の北海道銀行とは無関係)だが、北海道を冠とする銀行の本店があったことは
まさに当時の経済が札幌ではなく小樽だったことを物語っている。

その旧北海道銀行は第二次大戦後に旧北海道拓殖銀行に合併され銀行は消滅した。
 
 
 
ルネサンス様式を採用し、アーチを描く窓や玄関廻りの石積みはその象徴
 
現在は北海道中央バス(株)の本社である。
 
 
 
 
 
 
ここが会社の玄関
 
 
こちらは飲食店、小樽バインの入口
 
 
 
鉄扉がいい味出している
 
 
 
 
塗装された後のようでとても綺麗だった
やはりしっかりした企業が本社社屋にしているのでこのようになるのだろう
 
余談だが札幌にある北海道銀行本店は2年後くらいに解体、新築となります。
旧帝国ホテルの設計で有名なフランク・ロイド・ライトに従事した
田上義也の設計した建物がまた一つ姿を消す。
 
小樽はその点、建物を保存し使って、残していこうの気概がある街に感じるね。
 
 
2020年10月撮影
 
 
 
 
 

 

 

「さくら銀行小樽支店」 旧三井銀行小樽支店  
       
 
所在地 色内1丁目3-10
建築年 昭和2(1927)年
指定等 
開館時 [5~10月] 9:30〜17:00
    [11~4月] 10:00~16:00
    ※入場は閉館30分前まで
休館日 [5~10月] 無休
    [11~4月] 毎週水曜(祝日の場合はその翌日)、年末年始
 入館料 一般 500円 3館共通 2,000円
 
 
*現在は小樽芸術村の一部
 
 
昭和2年竣工のこの建物は小樽で初めて鉄骨鉄筋コンクリート造りを採用し、水洗トイレを設けるなど
当時の時代の最先端の技術で建てた。
 
 
 
銀行名は「小樽の建築探訪」発刊時に さくら銀行であったが住友銀行と合併の際に三井住友銀行となり
さくら銀行の名前は消滅した。
 
 
 
 
石は本州のものを使用 細かい造作は他の銀行建築物より群を抜いている
 
 
 
 
 
 
現在は小樽芸術村の一角として中の見学が有料ではあるが出来ます
単独でも見れるけど3館一緒がよいだろうね。
 
 
 
 
 
 
 
私は小樽の歴史的建物の思い出はほとんど無いが
この旧三井銀行には中学生のころ、当時ブームだった趣味に没頭し
アメリカの会報誌が欲しくなり親父に付き添ってもらってドルを送金したのがこの三井銀行。
 
入るときにすごく緊張して気後れしたのを思い出した
それはきっとこの素晴らしい建物にあるのだろう
早く中が見たくなった。
 
 
 
 
 
2020年10月撮影
 
 
 
 
 
 
「グラスシップ」 旧高橋倉庫  
       
 
所在地 色内1丁目2-17
建築年 大正12(1923)年
指定等 小樽市歴史的建造物
開館時 [5~10月] 9:30〜17:00
    [11~4月] 10:00~16:00
    ※入場は閉館30分前まで
休館日 [5~10月] 無休
    [11~4月] 毎週水曜(祝日の場合はその翌日)、年末年始
入館料 一般 700円 3館共通 2,000円
 
*現在は小樽芸術村の一部
 
 
 
旧高橋倉庫は旧北海道拓殖銀行小樽支店と旧三井銀行の間にある広場の奥にある
そしてこの3館が小樽芸術村。

ニトリさんはいいことしてくれましたな
 
 
 
 
 
 
 
「小豆将軍」とまで言われた高橋直治氏が建てたもので、昭和40年に大平産業が取得し
昭和50年ごろまで建築資材の加工場や社員の駐車場として利用されていた。

 
 
 
右隣の小さな倉庫はこの後に紹介する旧島谷倉庫。
 
芸術村ではステンドグラス美術館として素晴らしいステンドグラスを展示している
外から見えるのはこの一箇所。
 
 
 
 
2020年10月撮影
 
 
 
 


「大平産業(株)」 旧荒田商会  
       
 
所在地 色内1丁目2-17
建築年 昭和10(1935)年
指定等 小樽市歴史的建造物
開館時 「旧高橋倉庫」と同様
 
*現在は小樽芸術村の一部
 
 
 
 
 
 
旧荒田商会は運河に面して建っている
倉庫が多い地域だけに事務所の建物は目立つね
今は外壁も綺麗 でも落ち着いた色合いで場に合っているのでは。
 
 
 
 
後ろが旧高橋倉庫
元オーナーの大平産業さんがどちらも所有していた。

小さな建物だがファサードはとても素敵だ
 
 
 
 
ステンドグラス美術館への入口と以前はミュージアムショップやカフェがあったようだが
現在はどうなっているのかな。
 
 
2020年10月撮影
 
 
 
 
 
 
 
「旧川田商店」   
       
 
所在地 色内1丁目5-10
建築年 昭和8(1933)年
指定等 
開館時 一般公開はしていません
 
 
残念ながら網がかかったような状態だった
落下防止だろうね。
 
 
この手の建物で木製の玄関戸は珍しいかも
このような意匠も好きだ。
 
 
 
装飾が見事なんだけどねぇ
これは仕方がない。

褐色のタイルもいいね
全面は店舗で奥に木造2階建ての住居と蔵があるようだ
 
 
後ろの状況も見たかったな
 
 
このままでは劣化が進み取り壊さないと危険かも知れない
どなたかリノベーションして再生して欲しいけどなぁ

そんな建物の一つだと思います。
 
 
2020年10月撮影