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ババァの小言に耳を貸せ!

ババァである私が日々感じたことや体験したことを綴ります。

映画レビュー

2013年01月27日 | 映画
暮から今年にかけて見た映画

犯人を追って争っている中
ボンドに当たるかもしれないのに
MI-6のボスMは
狙撃命令を出す。
弾はボンドに当たり橋から落ち深い水の中へ
ゆっくりゆっくり沈んでいく。
そこでアデルの歌が入る。
アデルカッコイイ~~~!
オープニング映像も
不思議な感じでカッコイイ!
ゴールドフィンガーのオープニングを思い出した。
途中までは面白かったし
いい感じだったんだけど
犯人と動機が分かった瞬間から
さーーーっと気持ちが醒めてしまった。
ボンドの生家で決戦が行われるのも、
何で??だった。
50周年と言う事で
過去のオマージュ的な何かがあってなのだろうけど
それを読み取れない私には
???・・となってしまった。
タイトルの「スカイフォール」も
ボンドの生家の呼び名で、
重要なキーワードなのはわかるが、
なぜ生家が、その名で呼ばれているか分からない私には、
中途半端でモヤッと感が残るタイトルに思えた。
だけど
アクションシーンは迫力があるしカッコ良かった。
Mが去り、
新たなMI-6が始動するための映画。
次回作に期待!!


ホビットは
まんまロード・オブ・ザ・リングの世界
登場人物も大体、同じ。
フロドのお父さん?の若い時の冒険の話だ。
素直に世界観を楽しめば良い映画なんだと思う。
突っ込み所もいっぱいあるが、
深く考えずに、
一難去ってまた一難を
ハラハラドキドキすればOK
3部作なので
あと2回見なくちゃダメなのが
ちっと面倒臭いかな(^_^;)
前後編くらいにして欲しかったわ。


96時間リベンジ
娘が拉致され救出した前作の
犯人側のリベンジ。
前回犯人を容赦なく痛めつけぶち殺した元CIA工作員のお父さんが
今度は犯人の父親に拉致られる。
息子を殺された恨みをはらすべく
一族の前に連れて行き裁きを加える・・と言うのだ。
運悪く前妻と娘も一緒の時に拉致られてしまう。
拉致られながらも娘を救出
その娘の手助けにより
自分も脱出し
元妻を助けるべく奮闘する。
イスタンブールの街なかで
手榴弾を投げ
拳銃を撃ちまくり
車を暴走させやりたい放題する。
でもお父さんの
腕っぷしの強さと
知識と経験に基づく推察力は凄くて
ホホーッと感心する事ばかり。
元妻を奪還し
ボスを追いつめるお父さん。
ここでビックリなことを言い出す。
ボスにはまだ息子がいて
彼を殺したら次は息子が報復に来るだろう。
来たら徹底的に叩きのめす。
しかし、
そんな負の連鎖は疲れるから
故郷に帰って静かに暮らすと
約束するなら命は助ける・・・と
もっともらしいこと言い出すのだ。
すでに組織皆殺しにしてるし
あんだけ好き勝手街なかで暴走してたら
関係ない人も何人か死んでそうだし・・・
いまさら??
このボス殺さなくたって
あんた命狙われるよ!って感じだったんだけど・・・(^_^;)
あのくだりは要らなかった。
まぁ結局ボスを殺しちゃうんだけどね。
早い展開で
ドンドン話が進んでいくし
お父さん無敵だし
面白い映画だった。



ストロベリーナイト
姫川の・・・菊田の・・・
切ない話。
大沢たかおが、カッコ良かった!
ちらりとしか見えない刺青は
レディーガガにも彫ったと言う
本物の彫り師の人に描いてもらったそうだ。
でも、
派手なアクションもなく
ストーリ展開に奇抜さもない。
終始地味で
映画にするまでもなかったかな?
2時間ドラマで十分だったと思う。
姫川は過去に負った傷と憎しみを
エネルギーにして
正義を貫くことで
微妙なバランスを保っている
それゆえ。
絶対的な悪に傷をつけられ
自分も闇に沈むことでバランスを保っている人の
気持ちがわかってしまった。
姫川にもあっち側の危うさがあり
ヤクザの大沢たかおと惹かれあう事になる。
いつも姫川を見守っていた菊田よ!どうする?
エンディングのアスファルトに雨が降りつける映像が
綺麗だった。
サブタイトルのインビジブルレインは
ポリスの楽曲「インビジブル・サン」を真似た物だそうだ。
意味は「目に見えない雨」
見えない雨に打たれ続けている人たちの話。

のぼうの城

2012年11月18日 | 映画

世の中はすでにクリスマスモードになっていた。
これはランドマークタワーに飾られた
ユーミンが恋をテーマにオーナメントをチョイスした
高さ約9mのツリー
館内にはユーミンの曲が流れていて
私たち世代のツボをキュンと押してくる(笑)
ツボをキュンと押されながら

映画「のぼうの城」を観てきた(笑)
先週娘1号が観てきて『面白かったよ~』と言っていたので
その言葉を信じてみた。
この映画はポスターにもあるように昨年上映されるはずだった。
しかし城を水攻めにする話なので
震災の被害にあわれた方に配慮して
延期になったそうだ。
のぼうの城は
領民から「のぼう様」と呼ばれ慕われる成田長親が、
たった500人の兵士で
石田三成の率いる2万人の軍勢に挑む話だ。
秀吉の小田原征伐の際
武州・忍城の城主成田氏長は北条家に加勢すべく
小田原城に籠っていた。
しかし裏では豊臣側と内通し
忍城は戦わずして開城する手はずになっていた。
石田三成に手柄をたてさせたい秀吉は
その形だけ攻めればよい
忍城を三成に任せた。
三成は忍城に出向き「開城せよ」と言えば済むことだったのだが
戦をしたことが無い三成は戦ってみたかったので
ワザと傲慢で横柄な部下を伝達者にたて
城主に留守を任されていた長親を怒らせ
「開城はしない!戦う」と宣戦布告させてしまう。
この時三成はたった500人の田舎侍に簡単に勝てると思っていた。
ところが長親の周りには出来る部下がいて
なかなか攻め入る事が出来なかった。
加えて長親には領民からの絶対の信頼があるので
農民の協力もあり
こりゃ行けるんじゃねぇ・・と長親の優勢の兆しだった。
計算違いに焦った三成は
昔見た秀吉の高松城の水攻めの圧倒的な力にあこがれがあり
自分も忍城を水攻めにした。
忍城は本丸を残して水没
落城も時間の問題になった。
そして長親は自分の命を懸けた最後の賭けに出る。



後は見てのお楽しみに取っておくとして
のぼう様役は野村萬斎なのだが
彼以外には出来ない役だと思った。
ひょうひょうと
みんなの心を掴んでしまう愛されキャラを
上手に演じている。
この映画には悪役が居ない。
しいて言うならば
戦わなくても済んだのに
ゲームのスタートボタンを押してしまった
成田長親と石田三成
この2人の子供っぽさが一番の悪になるかもしれない。
映画を見ていて思ったのだが
昔の戦って本当に陣地取と言うか
お城を落とせば勝ちなんだね。
戦の途中で
一騎打ちを願い出たり
いい戦いをしたら
○○は良き戦士であると戦記にしるしておこう~と
相手をたたえたり
それが武士道なのかもしれないけど
凄い悠長な戦いに見えた。
2万の兵士と言っても
戦ってるのは手柄を立てて名を挙げたい一部分の人で
後ろの方の人は
ヤーとかオートか掛け声を掛けるだけとか
そんなんだったんじゃないかしら?
って気がした(笑)
でも銃とか大砲とか
武器の威力が広範囲にとどくようになると
そうも言ってられないんだろうけど・・ね(^_^;)

戦国時代の時代劇を
ここまで爽やかに作り上げるのは
さすがロマンチストの犬童一心監督だと思った。

推理作家ポー最期の5日間

2012年10月23日 | 映画
すっかり恒例となった
我が家の日曜行事
それは旦那と夫婦50割で映画を観に行く事
家のパソコンからチケットを予約する事を覚えたので
いつもお気に入りの一番後ろの真ん中の席を確保出来るし
お昼ごはんを家で食べてから出かければ
チェット代2人で2000円の出費だけで
日曜日の午後を過ごせちゃうのだ。
旦那は何もせずに家に居たら
パチスロをしに行っちゃうからね。
パチスロ行ったら
月半ばで小遣い前借が始まる(^_^;)
前借・前借・前借・・・と
何か月先の前借?状態になり
結局踏み倒される事を考えれば
2000円出費は
とっても家計にやさしいのだ(笑)
そして今回の映画は

推理作家ポー最期の5日間
チケット予約する時に
R15だったのが気になったんだ。
エロかグロか
・・・でグロイんだろうな~とは思ったんだけどね。
そこまでグロくしなくてもいいのに・・だった(^_^;)
エドガー・アラン・ポーの小説は読んだことが無かったけど
猟奇的な殺人の話だったんだね。
ポーは40才で謎の死を遂げているそうだ。
その謎の部分を最期の5日間として描かれている。
こんなことが起きていた・・かもしれないフィクション映画だ。
ポーの小説を模倣した連続殺人が起きて
警察がポーに捜査の協力を依頼する。
犯人はポーに挑戦するように
ポーの恋人を連れ去り
新聞に事件を題材にした小説を載せれば
恋人の居場所のヒントを教えると言ってきた。
事件の小説を書きながら
少しずつ犯人に迫っていく・・と言う不思議なストーリーになっている。
でも推理が難しく
理解できない部分も多く
外人の登場人物の顔が見分けられない・・と言う私の欠点も加わり
犯人が分かっても
何だかしっくりこなかった。
ただ雰囲気は凄いある映画。
エドガー・アラン・ポーの小説は知らないけど
きっとこんな世界観だったんだろうな~と感じることが出来る。

ボーン・レガシー

2012年10月08日 | 映画

ボーン・レガシーを観てきた。
ボーンシリーズはテレビやレンタルで
全部観ている筈なんだけど
ほぼ覚えていない(^_^;)
マット・デイモンがいつも誰かに追われていたな~くらいの記憶だ(笑)
そんな状態で
ボーン・レガシーを見ちゃって大丈夫なのかしら?と心配だったのだが
前3作とは違うストーリーで
主人公もジェイソン・ボーンではなかった。
かといって全く違うわけではなく
ジェイソン・ボーンがCIAの極秘計画の秘密を暴こうとしているので
世間への発覚を恐れ
CIAはすべての秘密計画をなかったことにしようと証拠隠滅に乗り出す。
ジェイソン・ボーンと同時間軸で動いていた裏話的なストーリーになっている・・そうだ。
私には繋がりが全然分からなかったけど・・ね(^_^;)
だってボーンシリーズの記憶が無いんだもん(笑)
CIAの新しいプログラム、人体改造計画で肉体強化されたアーロンは
山中訓練の中、抹殺されそうになるのだが
危険を察知して回避する。
工作員としての知識・技術・体力は
ずば抜けているのだけど
クスリにより体力強化されているので
ヤク中のように薬が切れると禁断症状が出るらしい。
クスリではなく永久的に効果を持続させるワクチンが
フィリピンの研究所にある事を知ったアーロンは
人体改造計画の研究員で
やはり抹殺されそうになり生き延びた美人研究員とフィリピンに向かう。
執拗に追ってくるCIA
2人は逃げとおせるのか?
・・・って映画!
アクションシーンは迫力があるんだけどね。
CIAの○○○計画、XXX計画、△△△計画
訳分かんない極秘計画が次から次で
最後にはターミネーター見たいのが出てくる人間兵器計画まであって
CIAやり過ぎだろうって思った(笑)
実は・・・うっかり前半グースカ寝てしまって
導入部分が分からず
結果だけを見てしまった感じで
観終わってから
一緒に見てた旦那に
あれはどうしてあーだったの?
あれは何をしてたの?
と質問して
何とか話が繋がったレベルだから
面白かったとか
つまらなかったとかは評価なし!

天地明察

2012年09月16日 | 映画
続いて、映画のレビュー

「天地明察」
出演陣は豪華
どのくらい豪華かと言うと

安井算哲:岡田准一
村瀬えん:宮崎あおい
水戸光圀:中井貴一
保科正之:松本幸四郎
村瀬義益:佐藤隆太
関孝和 :市川猿之助
建部昌明:笹野高史
伊藤重孝:岸辺一徳
安藤有益:渡辺大
山崎闇斎:白井晃
本因坊道策:横山裕

このくらい豪華!ヽ(^。^)ノ
だけど主人公以外みんなチョロとしか出てこないので勿体無い。
十数年にも及ぶ歳月を2時間半でまとめなくてはいけないので
サラッと行くしかないのかもしれないんだけど
やっぱり勿体無い。
前半は面白かった。
安井算哲の人なりを魅力的にみせていた。
算術バカで難しい問題を見ると挑戦せずにいられず
毎日屋根に上って星空を眺める姿は
子供みたいに真っ直ぐでキラキラしていた。
北極星の見える高さを日本全国くまなく歩き調べる北極出地の命を受け
笹野高史、岸辺一徳らと旅をしている所までは面白かった。

何よりこの二人がいい味を出していた。
この二人には最後まで出てきてほしかったのだが
笹野高史は旅の途中で病に倒れ亡くなってしまい
岸辺一徳は旅を最後まで終えるが
それ以後は出てこない。
算術の天才役の市川猿之助も
要所要所に思わせぶりな感じで出てくるのだが
あまり、かかわっては来ず
物足りなさを感じた。
水戸の光圀さん役の中井貴一も
おぉぉぉ~と言いたくなるワイルド系の光圀で面白いのだけど
アクの強さを感じられず物足りない。
主人公が困難に合いながらも
正しい暦を作る大仕事を成し遂げる。
とっても感動する話に作ってあるのだが
困難さえもサラリなので
全てに物足りなさを感じてしまう映画だった。
原作に忠実に仕上げようとする余り
多くを浅く拾い過ぎてしまったのではないかと思う。
これはNHKの大河ドラマにでもしてもらった方が良い気がする(^_^;)

映画レビュー

2012年08月30日 | 映画
旦那と夫婦50割チケットで観に行った映画

トータル・リコール
シュワちゃん主演のオリジナルもそんなに昔でない気がしたけど
22年も前になるそうだ。
22年経つと近未来の情景もこんなに変わるのか~と思った。
オリジナル版はどんな内容だったか所々しか覚えてないけど
宇宙が舞台でエイリアンみたいな人が出ていた。
リメイク版は地球が舞台なのでオリジナルよりリアリティがある。
化学兵器戦争で汚染されほとんどが住めなくなってしまった地球
富裕層は上の方のヨーロッパあたりに住み
貧困層は下の方オーストラリアあたりに住んでいる。
それ以外は住めない地域だ。
その2つは地球の真ん中を通り抜ける高速エレベーターで繋がっていて
貧困層は労働者として富裕層の地域に通勤している。
貧困層の町並みは雑然と入り組んでいてアジアっぽくて面白い。
富裕層が住んでいるところが狭くなって来たので
貧困層の地域を手に入れてしまおう~と
欲をかいた富裕層の連邦軍と
そのことを知った貧困層の反体制派の戦いの話。
キーマンとして記憶を消された男のクエイド
見張り役としてクエイドの妻となったローリー
反体制派で記憶を消される前のクエイドの恋人だったメリーナ
脳細胞をいじり夢を売るリコール社
何が本当で何が夢なのか複雑でついて行けない部分もあるのだけど
近未来の町並みやシステムが面白いから
それを見るだけでも楽しかった。


アベンジャーズ
凄い人気だと言うので見に行ったのだけど
アメリカンヒーローの知識が無さ過ぎて
何が何だか分からないまま・・しばらく映画を観ることになってしまった。
アメリカンヒーローの詳細が分かっているものとして
進行していくので
一人一人の詳細の説明は一切ない。
最低でもマイティ・ソーとロキの関係は調べて観に行くべし。
暫く見ていると
何となく、色んな関係が見えてくるんだけどね。
知っていた方が絶対に手っ取り早い。
内容は複雑でも何でもなく
宇宙から侵略してくる
最強の敵をアメリカンヒーローたちが
すったもんだしながら協力してやっつける話。
都合主義的な所を含めて
「日本よ。これがハリウッド映画だ」って感じかな(笑)
映画が終わってもエンドロールが終わるまで観たほうがいいよ。

るろうに剣心

2012年08月29日 | 映画
暑すぎて気合が入らず放置の日記を
久々の更新。
レディースデイで映画を観てきた。

旦那と夫婦50割のチケットで観る映画は洋画か多い。
「るろうに剣心」が見たい何て言っても却下だろうから
一人で観に行こうと思っていた。
ちょうど友達からメールが来たので誘ったら
一緒してくれることになった。
わーい!ヽ(^。^)ノ
感想は佐藤健くんカッコイイ(笑)
彼の目力に120点!
漫画は子供が中学の頃読んでいて
その辺に置いてあったから何となくは読んでいたのだけど
内容にほぼ記憶はない(^_^;)
でも緋村剣心役の佐藤健くんはバッチリハマっているなと思った。
映画は
幕末の頃、人斬り抜刀斎と言われた剣心が
新しい時代と共に人を殺める事をやめ
流浪人として旅をする途中に
「神谷道場」の師範代をつとめる神谷薫と出会い
道場に居候することになり
道場の土地を奪おうとする
悪い実業家の男、武田観柳と対決することになり
武田観柳にくっついてる凄腕の子分と殺さずの逆刃刀で戦えるのか?
と言う話。
武井咲ちゃんの薫・・ちょい微妙
もうちょい演技力のある子希望
高荷恵役の蒼井優ちゃん・・・かなり微妙・・
幼く見え過ぎるから栗山千明ちゃんがよかったな~。
悪役の皆さんはよろしかった(笑)
超高速の殺陣は見ごたえがある。
小柄な緋村剣心が何故、人斬り抜刀斎と恐れられたか
納得してしまう殺陣だった。
映画としてはうまくまとめてあったと思うのだけど
登場人物一人ずつのエピソードが超簡単にはしょられていて
感情移入が出来ないまま
ストーリーが進んでいくので
結局のところ
佐藤健くんカッコイイ!の感想しか残らない。
だけどそれでいい!カッコイイんだもん(笑)
あと
ONEOKROCKの主題歌が良かった!
そして
とびっちょで

釜揚げシラス丼を食べ
・・生シラス丼は不漁のためありません・・だった。
そんな日もあるんだね。
ジャーナルスタンダードのパンケーキカフェで

おやつを食べた。
友達と行くと
食べ物が充実する。
ひとりだったらマックとかで済ませるもんね(笑)

ダークナイトライジング

2012年07月30日 | 映画


ダークナイト・ライジングを観てきた。
バットマンシリーズの完結編だ。
前作のダークナイトは
正直あまり好きではなかった。
バットマンにあまりにも試練が多く
ゴッサムシティを守ろうと
頑張っている正義のヒーローであるはずなのに
報われることなく
おまけに最後は
姿を消すことを余儀なくされる。
その不条理さを
知る人だけが知っている・・と言う話は
サムライっぽくて、
ちょっと日本人心をくすぐる展開なのだが
いかんせんヒーローの苦悩が多すぎでくたびれてしまった。
今回もやっぱり
暗いんだろうな~と思っていたのだが
前作よりは暗くなかった。
前作・前々作を観て知っているものとして話が進むので
おさらいをしていなかった私は
何が何だか分からない所も多々あった。
しかし断片的な情報や記憶をつなぎ合わせて
たりない所には憶測を入れながら観ているうちに
ストーリーが進み気にならなくなって来る(笑)
だけど
ビギンズからのおさらいをしていった方が後悔はないと思う。

映画は、前作から8年後の話
全ての罪をかぶり姿を消したバットマンは
なんと8年間も引きこもりをしていた
意外と引きずるタイプだったんだね。
闇にもぐってダーク・ナイトを続けてると思ってたのに。
杖なんかついてヨボヨボと弱ってる感じ。
市民の希望だったハービー・デント検事の善から悪への転落を
バットマンが自分を犠牲にして隠し
市民の希望が消えないようにした8年前。
その時作った法律「デント法」で、ゴッサムシティは守られ平和だった。
いまいちデント法がどんなのか分かんないけどね・・(^_^;)
平和だったからバットマンも引きこもり出来たんだね(笑)
しかし、その平和も
強靭な肉体と凶悪な精神を持つベインによって壊されようとしていた。
狙うのは、バットマンことブルース・ウェインの会社がひそかに開発していた原子炉だった。
・・・・で
いろいろ細かく書こうと思ったのだけど
話が複雑でバットマンビギンズの頃の話にさかのぼらないと
説明できない事もあるので割愛(^_^;)
もっとこの部分や人物を掘り下げてよ!って思うくらい
表面を薄~く撫でただけの浅い感じはあるのだけど
よく3時間にまとめてあったと思う。
映像に迫力もあったし重低音のズシーンと響く音響も良かった!
何より後味が悪くないのが一番!

もう1つレビュー

2012年07月22日 | 映画


臨場

テレビ版は旦那が観ていたので
私も何となく観ていた。
だから役柄や設定も理解している。
だけど映画は
何だかしっくりこなかった。
ストーリーもまとまっていたし
映像も迫力があった。
だけど必要ないだろう~と思う設定やシーンも多く
意図が理解できない部分があり
引っかかりの残る映画になってしまった。

事件の発端は無差別通り魔殺人で
全身に返り血を浴びて嬉々として
ナイフを振りかざす犯人の姿が生々しかった。
死体の検視現場もリアルがどんなもんか分からないけど
リアルを追及していた様に思う。
結構グロい。
R指定が付いていなくていいの?ってくらいだ。
しかし犯人は心神喪失が認められ
刑法第39条により無罪となる。
その2年後
犯人を弁護した弁護士と
心神喪失を判定した医師が相次いで殺される。
捜査本部は
通り魔事件の被害者の遺族の犯行とにらむが
検視官は死体の死亡推定時刻の偽装に疑問を持ち
異論を唱える。
そして浮上する新たなる容疑者
・・・・・
複雑に面白くと作られているのだけど
盛りだくさんに詰め込みすぎ・・・だと思った。
詰め込んでる割には
通り魔事件の犯人の人物像や動機など何も語られず
罪から逃れようと心神喪失を装っている卑劣さしか見せていない。
検視官の石倉(内野)の変に思わせぶりな病気の設定とか要らないし
根こそぎ拾ってやる・・と言いながら
死亡推定時刻が偽装されている・・ってのしか拾ってないし・・。
通り魔事件の被害者の遺体からも
何かメッセージを拾って欲しかった。
たとえば女の子の爪からペンキとかあれば
シャッターの絵に無理なくつながるのに・・と思った。

書くことないから

2012年07月20日 | 映画
何にも書くことが思いつかないので
最近見た映画のレビューでも・・・。



「外事警察その男に騙されるな」

NHKでやっていたドラマを見ていないので
予備知識ゼロだったのだけど
面白かった!
渡部篤郎と真木よう子にゾクゾクした。
一時たりとも気を抜いてらんない映画だった。
トーンを抑えた暗く冷たい映像もカッコイイ
北から持ち出された濃縮ウランと
震災のごたごたで東北の大学研究室から盗まれた原子力軍事機密データ
その二つは
核テロを予想させた。
日本・韓国を舞台に話は展開していく。
日本の外事警察
韓国の国家情報院(NIS)
北へ渡った在日2世の原子力技術者
日本に潜伏する工作員とその妻
ひと癖もふた癖もある人たち。
北へ渡った原子力技術者の設定が
妙にリアルで怖くなった。
さもするとチープなテロリスト話になってしまうのだが
彼の存在が
もしかしたら・・・本当に起こりうる事なのかも・・・と思わせる。
過激な思想家でも宗教家でもない
私の理解の範疇にある動機。
良い人は一人も出てこないし暗い映画なんだけど
最後の最後まで楽しめた。



「ファミリー・ツリー」

レビューが良かったので見に行ったんだけど
何であんなに好レビューなのか分からない。
ハワイの景色は綺麗だったけど
終始・・眠さとの戦いだった(^_^;)
奥さんが事故に合い意識不明の昏睡状態になり
仕事・・仕事で家族を顧みなかったジョージクルーニーが
家族と向き合い
右往左往しながら
見えなかったことに気づいていく話
カメハメハ大王の末裔で広大な土地を所有しているのだが
売却して巨万の富を得るか
自然を守るために売却しないかの決断も迫られている。
ジョージクルーニーの普通のダメおやじっぷり演技も
決して悪くはないのだけど
色んな事が
日本人の感覚とはちょっとずれている感じがして
最後まで感情移入で出来なかった。

映画レビュー。まとめてドン!

2012年05月24日 | 映画
最近、映画レビューを書いてないので
思い出せる範囲で記録しとこうと思ったのだが
・・・何見たかな?・・(^_^;)


シャーロックホームズ『シャドーゲーム』
ホームズが最大のライバル、モリアーティ教授の陰謀に立ち向かう話。
結構長い映画だけど
飽きることなく楽しめた。
だけどシャーロックホームズを観たと言うより
ルパン三世を観た気がした(笑)
ホームズがルパン
ワトソン君が次元
アイリーンは峰不二子
名前は分からんが銭形のとっつぁんも居た(笑)
ホームズの推理シーンに使われている
ハイスピード・スローモーションのカメラワークは
面白いとやり過ぎのギリギリのラインなのだが
段々と癖になってくる。
旦那と観に行ったのだけど
一番気に入ったシーンを言い合ったら
『ヨボヨボの執事が震える手でガチャガチャ言わせながらカップを運んでくるシーン』
で、意見が一致した(笑)



アカデミー賞受賞作品と言うので観たのだけど
眠気との戦いだった。
3分の1程・・戦いに負けている(^_^;)
ハッと眠りから覚めた時に
セリフが無いので
どんなシーンなのか把握するのに時間が掛かり
????のまましばらく見続けなくちゃならない。
するとまた眠気が・・・(笑)
まぁストーリーは単純なので
何とか分かったけど
私にはこの映画の素晴らしさが理解できなかった。
女優さんの表情豊かな顔や
レトロモダンなファッションは可愛かった!
あと犬もいい子だった。


HOME~愛しの座敷童

水谷豊が杉下右京とは全然違う
普通のサラリーマンを演じている。
食品会社の企画部に勤める水谷豊は
企画の失敗から岩手支社に左遷される。
そこで安くて広くてのびのび暮らせる家と言う事で
築100年の古民家に引っ越しを決める。
外国人家族が手を入れて住んでいたと言う古民家は
思いのほかいい感じで
思わず・・ちょっと住んでみたい・・と思ってしまった。
マキ風呂だったり
ぼっとんトイレだったりと
不自由な感じも大いにするのだが
何と言っても
幸せを呼ぶ座敷童付だ(笑)
色んな問題を抱えバラバラになりそうな家族が
座敷童を見たことをきっかけに
家族の絆を取り戻す話。
座敷童効果が凄くて
トントン拍子に話が進むので
ちょっと話が薄く感じてしまうのが残念。
でも最後の
東京に戻ってくることになった家族が
途中で寄ったファミレスで
ウェイトレスが一人多く数えてしまうシーンは
「あら・・ついて来ちゃったのね」と思わずほっこりする。


僕達急行~A列車で行こう

鉄ちゃんの映画
松ケンは景色を見ながら音楽を聴いて電車に乗るのが好きな鉄ちゃん
瑛太は鉄工所の息子だけあってどんな鉄を使ってるかどんなエンジンなのか?
メカニックな部分に魅力を感じる鉄ちゃん
そんな二人が偶然出会って友情を深めていく話。
登場人物に悪意を持った人がいないのが気持ちいい。
松ケンと瑛太のちょっとコソバユイ関係も面白い。
決して二人がラブラブとかの話ではないのだけど
瑛太がピンク、松ケンが水色のカーディガンを着て
二人並んで電車に乗っている姿を見ると
何かお似合い・・と思わずニンマリ(笑)
釣りバカ日誌のように趣味によって仕事が上手く行く
ご都合主義に話が作られていているが
そんなことも気にならないくらい面白いからOK!
小技も効いているし楽しい映画だった。
エンドロールの最後に
森田芳光監督の文字で「ありがとう」とあって
これが遺作なのかと思うとジーーーンとしてしまった。
僕達急行2は絶対に観れないんだよな~


テルマエロマエ

バカバカしくて面白い!
何も考えずガハハと笑える映画!
平たい顔族のオジイチャンたちが可愛い!
やっぱり日本はああゆうオジイチャン達に
支えられて来たんだな~と思った(笑)
原作は読んだことがなかったので
ローマから風呂職人がタイムスリップしてくる
くらいの情報しかなく
一体どんな展開?と思っていたのだが
なかなかうまい具合に古代ローマと現代の日本が繋がっていて
ストーリーもちゃんとしてるし
何が起こってもスッと受け入れられた。
細かい事は気にしない(笑)
しかし阿部ちゃんはいい身体してるわ。
顔だけじゃなく体も古代ローマ人してたよ(笑)

一命

2011年10月30日 | 映画
子供たちも出かけてしまい
何もすることのない土曜日
あんまり暇なので映画を観に行くことにした。
急に思い立ったので
観れる映画の選択肢が少ない。
ちょうどいい時間の映画で『一命』を見ることにした。
80%は旦那の意見
私はちょっと待ってでも「ステキな金縛り」が良かったんだけど
一命が三池崇史監督だったので
まぁいいか!と妥協した。

のっけから瑛太の切腹シーン
しかもかなり痛々しい。
観ているこっちが辛い。
あ~~こうゆう映画だったんだ・・とちょっと後悔した。
三池監督なので血だらけ泥だらけはある程度覚悟して観たのだが
覚悟していない痛みが伝わってきた。
そして市川海老蔵が登場
彼の眼光は凄い。
そして彼が語りべとなり
何故、瑛太が切腹をしたのか
そして彼が何故、ここに来たのか
回想による物語が始まる。
太平の世になり武士が武士としてどう生きるのか?
武士とは何ぞや!の前に
廃藩で浪人となってしまった武士の貧しさが
これほどまでなのか・・と驚く。
海老蔵は廃藩の後、病気で亡くなった家臣の息子(のちの瑛太)を引き取り
自分の娘と一緒に育てた。
大きくなって2人が好きあっている事を知り
二人を夫婦にさせる。
しかし生活は一向に楽にならない。
唯一の希望は
好きあっている二人が仲睦まじく暮らし
子供をもうけたと言う事だ。
その頃
食うに困った浪人が
裕福な大名屋敷に行き
「この世に生きていてもしょうがないので
庭さきを借りて切腹をしたい」と申し出て
面倒を避けたい屋主が金銭をめぐんで思いとどまらせた。
と言う話から、浪人の狂言切腹が流行した。
それは誇りを失った武士の姿
武士にとってあるまじき行為だ。
しかし瑛太は大名屋敷に向かった。
瑛太には守らなくてはいけない家族があった。
武士としての誇りより家族の命が大きかった。
誇りを捨てて息子を医者に診せるお金を恵んでもらうため
狂言切腹を申し出たのだ。
大名屋敷には
そんな誇りを失くした浪人を卑下する家老(役所広司)がいた。
狂言自殺の浪人に次々と押しかけられても困るし
何より武士としてあるまじき行為
今後そのような輩が来ないように
見せしめとして切腹の申し出を受けることにした。
茶とお菓子でもてなし
湯殿と着物が用意され
切腹に向けて準備が進められていく。
瑛太がそのことに気付いた時はもう後戻りできなくなっていた。
それでも一日の猶予と
子供を医者に診せるお金3両を懇願する。
しかし役所孝司は狂言切腹だったと分かっていながら
「武士に二言があってはならない」と腹を切らせる。
瑛太の持っていた刀は竹光だった。
刀は病弱な妻、子供、日々の暮らしのために売られていた。
その切れない竹光で切腹しろと言う。
その切腹は壮絶だった。
しかし
病気の息子は父の帰りを待たずに死に
死を嘆く妻と海老蔵の元に
瑛太の亡骸が戻ってくる。
役所宏司からの3両が添えられていた。
子供と旦那を一度に失くした妻は
海老蔵が目を離したすきに自害
海老蔵は全ての希望を失くした。
竹光で切腹したことを知り
自分がまだ武士にしがみつき刀を差していたことを悔やんだ。
売っぱらって子供の薬代にしていれば・・・
武士であろうとする自分の無意味さを感じた。
海老蔵は役所宏司の所へ出向く。
瑛太がしたように切腹を申し出るのだ。
そして庭先で瑛太の話をし
役所宏司と武士とは何ぞやの問答をする。
海老蔵の眼力、立ち振る舞い
すべてがこのシーンのための長い前振りだったと思えるくらいだ。
浪人でも同じ武士、あわれに思って止める者はいなかったのか?と迫る海老蔵に
それでも「武士に二言があってはならない。それが誇りだ!」と言い切る
一斉に刀が向けられ、海老蔵が抜いた刀は竹光だった。
太平の世の武士は
大名の機嫌を取るのが仕事
刀は飾りに過ぎない。
竹光の海老蔵の気迫に押され
誰も切りかかることが出来なかった。
とにかく海老蔵強い!
武士のなまくら刀より
覚悟を決めた竹光の方が強いと言うのが面白い!
結局最後は切られてしまうのだけど
海老蔵は竹光で武士として死んでいった気がする。
回想の中の海老蔵は
まっすぐで優しく清らかな父だった。
その父が阿修羅のように戦う姿が
切なくもあり美しくもあり
あぁ~海老蔵!って感じだ(笑)
ただひとつ気になるところは
ちょっと若すぎるかな?ってとこ
あと10才年をとってやって欲しかった。
悲しいくらい貧しい生活と
紅葉や雪、雨の美しい景色の対称とか奥が深い。
・・・・・・
でもテーマが重すぎて
まさに『一命』だった。

3D映画

2011年09月20日 | 映画
横浜の赤レンガ倉庫で行われていたイベントに
娘2号が絵を出展していた。
イベントは14日~20日までで
イベントに申し込んだときは
仕事をしていなかったので
気楽に申し込んだのだけど
働き出したので自由な時間がなくなってしまった。
なので作品の搬入・展示は友達にたのみ
撤収は私がすることになった。
作品の点数は5点ほどで多くないけど
気楽に持って歩ける大きさではない。
1メートルは簡単に超える大きさの絵だ。
車で行って積んでこなくてはダメだろう。
赤レンガ倉庫までなんて車で行ったことが無い。
でもだいたい道は分かるので
行くだけなら何とか行けそうだ。
しかし、
展示してある絵を壁から外し
梱包して車に積み込んで・・を一人で出来るだろうか?
場違いなオバサンがオロオロしてたら
周りの人が助けてくれるかな?
などなど・・・いろいろ考えたけど、
一人では心配なので
有休がいっぱい余ってる主人を連れて行くことにした(^_^;)
連れて行って大正解
ひとりじゃ車に積み込んで帰って来れなかったよ。
雨も降っていたしね!
せっかく会社を休んで赤レンガ倉庫まで行くんだから
隣のワールドポーターで映画を観ることにした。

初めて観る3D映画!
一度は見てみたいと思っていたのだけど
なんとなく見る機会がなかった。
しかし3Dメガネ買う物だとは知らなかった。
貸してくれるんじゃないのね(^_^;)
普通のは100円
メガネの上からつけるタイプは300円だった。
観た映画は

「サンクタム」
洞窟探検の映画だ。
アバターを3Dではなく2Dで観てしまって心残りだったから
ジェームズ・キャメロン作品でリベンジ。
3Dって結構飛び出てくるんだね。
字幕も3Dになっていてビックリ!
文字が浮かんでる感じが不思議だった。
でも3Dにこだわり過ぎちゃったのか
内容が凝っているわけでも
壮大な景色が広がるわけでもない。
父と息子の確執を中心に
洞窟の中を這いずり回って脱出する話
途中にいろいろな出来事があるのだけど
閉所恐怖症気味の私にとってはずーっと息苦しくて
あんまり面白くなかった。
実話らしいのだけど
そこは実話にこだわらずに
未知の生物が出てくるとか
凄い発見をするとか
登場人物のエピソード的な事とか
もう少し何かが欲しかった。
期待しすぎて観てしまったせいもあるだろうけど
消化不良な映画だった。
水中の3Dは
目の前に泡がブクブクして凄いな~とは思うんだけどね。

DVD感想

2011年08月06日 | 映画
久しぶりのDVDレンタルの感想

「ゴールデンスランバー」
映画館に観に行きたかったけど行きそびれて
そのままレンタルもしそびれて
やっと見れた作品
伊坂幸太郎作品は不思議な雰囲気の作品が多いけど
これまた超不可思議な作品。
首相暗殺の濡れ衣を着せられた男の逃避行の話なんだけど
リアル感はまるっきりない。
普通だったら入り込めないタイプの映画なんだけど
俳優陣が魅力的で惹きこまれていく。
主人公にかかわっていく人たちが
デッカイ権力に
小さく抵抗しながら
裏切らない優しさで助けようとする。
首相暗殺の意味も
犯人に仕立てられた理由も
何もハッキリしない。
それはこの映画にとって意味のない事だからだ。
タイトルの「ゴールデン・スランバー」は
ビートルズの最後のアルバム「アビィ・ロード」の中の一曲
バラバラに心が離れてしまった彼らを
繋ぎ止めようとするかのように
ポールがひとりでまとめあげたと言ういきさつと
Once there was a way To get back homeward
かつてそこには故郷へと続く道があった
Once there was a way To get back home 
かつてそこには家へと続く道があった
・・・帰リ道を失くしてしまったと言う歌詞に
主人公を重ねているのだと思う。
濡れ衣を着せられた男を
それぞれに信じて思う心
それがこの物語の全てだ。
でも、最後の終わり方が微妙だったりする。
小説で読んだならこの終わりでいいのかもしれないけど
映像で見ると・・何だか悲しい。
エンドロールで流れる斉藤和義の歌が良かった!

「食堂かたつむり」
大人の童話みたいなお話
絵本のページをめくるように
物語はサクサクと進んでいく。
細かいことを気にしていたら
置いてけぼりにされてしまうから
深く考えず、
進んでいく物語をそのまま受け入れる。
それがこの映画の見かただと思う。
柴崎コウがカワイイし
映像もお洒落
料理はそれほど美味しそうに見えなかったけど
映画の後味は悪くない。

「君に届け」
一言でいうなら「ぴゅあ」
小学生の娘にも
安心して観に行かせられる映画だ。
・・小学生の娘は居ないけどね(^_^;)
王道に少女マンガを映画にして
これでもかとピュアを2時間見続けさせることが出来るのは
スゴイと思った。
まっすぐの気持ちよさを
とことん味わう映画だ。
ちょっと三浦春馬が大人過ぎて
爽やかさの裏に何かありそうな気がしたけど・・(笑)
これは私の心が汚れてるから?

「マザー・ウォーター」
「かもめ食堂」からの流れの作品は
全部観てるから
何も起こらないのは分かってた。
だけど観た後にじんわり来る何かを感じるために
この映画を観るんだ・・と言う事もわかってた。
でも・・じんわりが無かった。
同じようでも同じでない
変わっていないようでも変わっている。
ズカズカと入り込まない関係が心地よいようで
・・登場人物は皆
距離を持って同じ場所に佇んでいる。
頭の中でぐるぐる考えて
一言だけ話す。
それですべてが伝わるかのように考えている。
映画の最初と最後
何も変わっていないようだけど
きっと変わっているんだろうな~。
そんな映画だった。
私としては
もう少し何かが欲しかった。
もたいまさこは別枠と考えても
残りの3人の女性には
もうちょっと何かが起こって欲しかった。

最後の忠臣蔵

2011年03月04日 | 映画
今更ながら「最後の忠臣蔵」の映画を見てきた。
時代劇はあんまり好きじゃない。
もっと違う映画が良かったけど、タダ券だから・・仕方ない(^_^;)
役所広司は13人の刺客と同じく「武士とはやっかいなものよ」を演じている。
赤穂浪士の吉良邸討入りの後、大石内蔵助の命により
死ぬことが許されなかった二人の男の物語だ。
一人は佐藤浩市
「討ち入りの真実を世に伝え、浪士の遺族を援助せよ」
この命により16年の歳月を費やし
大石内蔵助から託されたお金を遺族に届けるために
全国を歩き回った。
赤穂浪士の討ち入りは美談とされ
大石内蔵助の名誉も回復し
切腹した浪士たちは英雄に
討ち入りに加わらず生き残った浪士たちは
臆病者、卑怯者とさげすまれ身を小さくして暮らしていたと言う。
佐藤浩市も英雄になれなかった死にぞこないと陰口をたたかれ
武士としての誇りは傷つけられていた。
遺族を訪ね歩く長旅が終わり
大石内蔵助の17回忌のために行った京都で
討ち入り前日に逃げ出した浪士(役所広司)に会う。
誰よりも忠義心の強かった役所広司が何故前日に逃亡したのか
ずっと疑問に思っていた。
役所広司もまた内蔵助から
側室との間にできたこれから生まれてくる子供を
誰にも言わず守ってくれ・・と託されていた。
体の弱かった母親は産んで間もなく亡くなり
役所広司は武士であることも身分も捨て山に隠れ住み
その娘を育てた。
娘は美しく育ち16歳になっていた。
映画はその娘が嫁いでいくまでの話だ。
そんな話の何が忠臣蔵なの?
只の赤穂浪士の生き残りの話じゃん・・なのだが
役所広司はやっかいな武士なのだ。
大石内蔵助に忠義を誓い
吉良邸に討ち入りをしようとした赤穂の浪士なのだ。
娘を嫁がせれば役所広司の使命は終わる。
討ち入り前日
大石内蔵助から「そなたの命を私に預けてくれ」と言われ
預けた命を返してもらわなければならない。
16年前、四七人の赤穂の浪士たちと
討ち入りをし、名誉の切腹をするはずだった命だ。
娘を無事に嫁がせた今、
最後の赤穂浪士として武士としてすることは一つだった。
うまく日本人の心をくすぐるように出来た映画だ。
娘の嫁入りの日は大石内蔵助の17回忌法要の日で
散り散りになっていた
赤穂浪士の生き残りの人たちが皆集まっていた。
大石内蔵助の娘が嫁ぐ事が公になり
全てが内蔵助の命によるもので
臆病風に吹かれて逃げ出したのではないと誤解が解け
役所広司の名誉も回復した。
誰の見送りもいない二人だけの嫁入り
暗い山道を進む籠は淋しかった。
そこに佐藤浩市をはじめ
法要に集まっていた赤穂浪士ゆかりの人たちは
次々に見送りの列に参列させてくれ!と出てくる。
2人だけだった淋しい門出は、最後には長い長い花嫁行列になった。
その演出も
日本人心をまたまたくすぐった(笑)
とっても良くできた映画だったのだが
一つだけ納得できない事がある。
どんな効果を狙ってなのか
曽根崎心中の浄瑠璃が
要所要所に入れられていて
見るたびに私を興ざめさせた。
せっかくの武士とはやっかいな・・の話が
心中物語と重ねられると安っぽく思えてきて
違和感ばかり募った。
浄瑠璃の場面が無くても十分に見ごたえある映画なので
それが残念でならない。