
海街diaryを観て来た。
全てが美しい映画だった。
四姉妹の演技がとっても自然で
本当にあの家で暮らしている姉妹を
覗き見しているような感覚になった。
是枝監督はこの覗き見気分にさせる映像を
作るのが上手い(笑)
原作は吉田秋生の漫画で現在進行形で今も続いている。

映画は第1巻の話を中心に
過不足なく上手くまとめられたストーリーになっていた。
15年前に家族を捨てて出て行った父親が死んだと知らせを受け
葬儀に参列し
腹違いの妹すずに出会う。
すずは既に母を亡くしており
父親の再々婚相手の義母と暮らしていた。
父親の看病をすずに押し付けていたような義母との暮らしは
容易に想像がつく
駅まで見送りに来たすずに長女綾瀬はるかが
私たちと一緒に暮らさない?と声を掛け
古い鎌倉の家で
四姉妹で暮らすようになる。
姉たちは優しく何も言わないが
すずは父親を奪った女の娘と言う負い目があった。
綾瀬はるかは、父に続き出て行った母親への確執や
奇しくも、自分も不倫と言う選択をしてしまっている現実に悩やんでいた。
身近な人の死や小さなエピソードを挟みながら
姉妹は、それぞれの居場所や立ち位置を再確認する。
その四姉妹の表情が本当に綺麗で
背筋がピンって伸びていて
これでもか~~ってくらいまっすぐな映画だった。
梅酒を漬けるシーンがあるのだけど
梅の実に爪楊枝で姉妹それぞれの名前を書いていて
それがとっても可愛くて
来年は我が家も名前を入れるぞ!と思った。
ただ来年まで覚えていられるか・・・それが問題だ(笑)
心のほっこりするいい映画!
観たほうがいいよ!