1.『オシムの伝言』 千田 善 (みすず書房、2009年)
日本代表通訳として常に傍らにいた著者が、イビツァ・オシム氏の日本での足跡を克明に記した迫真のドキュメント。
日本代表監督としての軌跡、闘病の日々、日本サッカー協会アドバイザー就任から離日まで、その全期間923日の活動と発言が時系列で描かれている。オシム氏の思想とフットボール哲学、サッカー界への提言を伝える。また、はじめて明かされる闘病の記録には、胸を揺さぶられる。
構成は、時間軸に沿いつつ、「人生」「スタイル」「リスク」「個の力」「誇り」「自由」「エスプリ」「勇気」「希望」「魔法」など、章ごとに主題が設定された29項から成る。
セルビア・クロアチア語に通暁する著者が、オシム氏のユーモアや思想の真髄を伝える。コミュニケーションの精度の高さゆえ、類書とは一線を画するものとなった。すべてのオシム・ファンとサッカー愛好者に贈る書。 (出版社HPより)
この本は発売直後に購入したものだが読んでいなかった。最近コンビニの雑誌コーナーで『オシム語録』という本が並んでいる。コンビニに置いてあるということは、オシムさんはまだ人気ということだろう。
『オシム 勝つ日本』田村修一著(文芸春秋、2010年)も読みかけだが、オシムサンの含蓄ある言葉は惚れ惚れする。わたしのとってアイドルである。
2.『教師の資質』 できる教師とダメ教師は何が違うのか? 諸富祥彦著 (朝日新聞出版、2013年)
教師の不祥事が取りざたされる今、
本当に優れた教師は何をしているのか?
いじめへのずさんな対応、体罰、暴言……
教師の問題が注目されている現代で、
本当に求められる資質とは何なのか。
「教師を支える会」代表として、
全国の学校の問題に取り組んできた著者が、
最先端の教師像を説く。 (表紙カバーかえしより)
「親や子どもが教師をコントロールする時代」にここ10年から15年くらいの間になってしまったようだと著者は言う。日本人の価値観そのものの大きな変容があるということ。「まじめ頑張リズムの時代」から「快楽主義の時代」となり今は「脱力主義の時代」となった。この過程でこの国から失われた最大のものは、「まじめに頑張ることの価値」だと。
この本は熟読しなければ。
3.『エルマーのぼうけん』 ルース・スタイルス・ガネット (福音館書店、1963年)
年取ったのらねこからどうぶつ島に囚われているりゅうの子どもの話を聞いたエルマーは、りゅうの子どもを助ける冒険の旅に出発します。どうぶつ島ではライオン、トラ、サイなど恐ろしい動物たちが待ちうけていました。エルマーは、知恵と勇気で出発前にリュックにつめた輪ゴムやチューインガム、歯ブラシをつかって、次々と動物たちをやりこめていきます。エルマーはりゅうの子どもを助け出すことができるのでしょうか? (出版社HPより)
4.『エルマーとりゅう』 ルース・スタイルス・ガネット (福音館書店、1964年)
「エルマーのぼうけん」の続編。ぶじ動物島を脱出したエルマーとりゅうが、「知りたがり病」という病気をめぐって大活躍。一度読みはじめたらやめられない抜群のおもしろさです。 (出版社HPより)
5.「エルマーと16ぴきのりゅう」 ルース・スタイルス・ガネット (福音館書店、1964年)
エルマーのお話の完結編。やっと家に帰りついたりゅうを捕えようと、人間どもがやってきます! エルマーは、りゅうの家族を救おうと、りゅうの家にやってきます。心躍る結末です。 (出版社HPより)
たまに絵本や児童書が読みたくなる。そこで今回はエルマー。1冊目だけだと必ず次は? となるので3冊セットで。