BRING UP

①子どもを育てる。養育する。しつける。②問題などを持ち出す。提起する。

『子どもが育つ魔法の言葉 for the heart』

2012年11月17日 | Weblog
『子どもが育つ魔法の言葉 for the heart』
ドロシー・ロー・ノルト著   PHP研究所発行   880円



 10年ぶりに本棚から出して読みました。紙の色が変わっていました。でも、中身は新鮮でした。
 前掲の詩「子は親の鏡」は原文から直接の翻訳が冒頭に記載されています。

 今回はこの一文

「大事なのは
 何がしたくないか
 ではなく
 何がしたいか」

 サッカーのための一文と読みました。深いです。しばらくの間、頭から離れないでしょう。

 内容はどれも「わかっちゃいるけど、なかなかな~」という感じですか。
 子育てエッセイとして気軽に読むと、響く言葉がきっとあると思います。

「子は親の鏡」

2012年11月17日 | Weblog
批判ばかりされた 子どもは
非難することを おぼえる

殴られて大きくなった 子どもは
力にたよることを おぼえる

笑いものにされた 子どもは
ものを言わずにいることを おぼえる

皮肉にさらされた 子どもは
鈍い良心の もちぬしとなる

しかし、激励をうけた 子どもは
自信を おぼえる

寛容にであった 子どもは
忍耐をおぼえる

賞賛をうけた 子どもは
評価することを おぼえる

フェアプレーを経験した 子どもは
公正を おぼえる

友情を知る 子どもは
親切を おぼえる

安心を経験した 子どもは
信頼を おぼえる

可愛がられ 抱きしめられた 子どもは
世界中の愛情を 感じとることを おぼえる

 上記の詩は、アメリカの家庭教育学者、ドロシー・ロー・ノルトの「子は親の鏡」(Children Learn What They Live)という言葉です。子どもは自分が生きているとおりを学ぶという意味のタイトルです。ここで引用したのは、スウェーデンの中学校教科書に記載されたものです。


今日2年生の大会がありました。我がクラブのサポーターの皆様は、ジェントルでエレガントな応援をしてくださいました。嬉しゅうございます。

 私は少年たちの試合を見るとき、ベンチの風景に注目します。監督、コーチの指示内容、応援の大人たちの言葉がけなどです。
 今日審判をした試合の監督と選手のやり取りです。○○君がシュートをはずした場面です。
監督「おーい、○○。今のはパスかシュートかどっちだー」
○○「シュートでーす」
監督「シュートなら枠を狙えっ!」
○○「はい」
この監督のセリフは日本代表に言ってほしかった。
私自身、県のシニアリーグでフォワードをやっていますが、昨期、今期いまだに無得点です。全てのシュートはゴールを狙って打っています。でも入らない、これがサッカー。

 そして、同じ試合の母親らしき女性の大きな声での一言、息子に向けてのようでした。
「マジメニヤレ~」

 少年たちがこれからサッカーを続けていくのなら、苦しいサッカー、辛いサッカー、恐ろしいサッカーの世界に入っていくでしょう。早ければ中学年代かもしれません。勝負の世界には鬼も悪魔も住んでいます。私はまだ天使には逢ったことがないのが残念ですが。
 せめて少年時代はサッカーは楽しいということに満腹してほしいと、私は思っています。

 上記の詩が少年スポーツ指導者の心得に感じます。