きょうの高学年の練習終了時にお話した本です。どの本も後半のサッカーシーンの描写が、ラジオ中継を聞いているよりも、もっとはっきり場面が浮かんできます。少し読書の良さがわかってもらえるかもしれません。
3年前に一度紹介しました。その当時のメンバーが読んでくれ、試合のときの円陣で声をそろえた、あの「魔法の言葉」が懐かしいです。
小学校6年生から始まり、13歳、14歳、今は15歳までのものが書店に並んでいます。14歳までのは文庫版も出ています。
小学校高学年から中学年代まで学年を追って読むと子どもたちには自分自身と重なる所を多く感じる事でしょう。
「スパイクを買いに」これは「サッカーボーイズ」のスピンオフ作品。大人向き、サッカー少年の父上に読んで欲しいと思います。
さて、「魔法の言葉」とは何でしょうか? 第一作の最後に出てきます。試合の円陣で発声します。また聞きたいです。
「サッカーボーイズ 再会のグラウンド」文庫版
はらだみずき著 角川書店発行 514円
ジュニアサッカーチーム・桜ヶ丘FCの武井遼介は、6年生になって早々に、キャプテンの座もレギュラーポジションも失い、初めて挫折を味わう。そんな中、新監督・木暮との出会いを通して、遼介は自分がサッカーをやる意味を見つめはじめる…。個性的なチームメイト、大人たちとの関わりの中で、悩み、もがき、成長していく少年たち。ひたむきな気持ちを呼び起こす、熱く切ない青春スポーツ小説。
「サッカーボーイズ13歳 雨上がりのグラウンド」
はらだみずき著 カンゼン発行 1400円
桜ケ丘中学校サッカー部に入部した遼介、同じ学校に通いながらJリーグのクラブチームに入団した良。小学生時代同じ桜ヶ丘FCで「ダブルリョウ」と呼ばれたふたりは、異なる環境でサッカーを続ける。競技スポーツという新たな領域のグラウンドに立ったサッカー少年たち。―ダブルリョウとその仲間たちの物語。
「サッカーボーイズ14歳 蝉時雨のグラウンド」
はらだみずき著 角川書店発行 1500円
キーパー経験者のオッサがサッカー部に加入した。が、つまらないミスの連続で、チームメイトに不満が募る。14歳、中学2年生の少年たちは迷いの中にいる。心を揺さぶる、挫折からの再生の物語―。
「サッカーボーイズ15歳 約束のグラウンド」
はらだみずき著 角川書店発行 1500円
桜ヶ丘中学サッカー部に、新しい顧問がやって来た。有無を言わさずチーム改革を断行する監督に困惑する部員たち。大切な試合が迫るなか、チームを立て直すべくキャプテンの遼介が立ち上がるが―。純粋でがむしゃらだったあの頃の、葛藤と成長の物語。
「スパイクを買いに」
はらだみずき著 角川書店発行 1500円
41歳、出版社勤務の岡村は、突然の異動で微妙な立場に追い込まれた。同じ頃、中学生の息子・陽平は、レギュラーにもかかわらず、サッカー部を辞めてしまう。あれほど好きだったのに、なぜ? 息子の気持ちを知りたい岡村は、陽平の小学校時代のコーチ・真田を訪ねる。真田には、サッカーを知ればわかるかもしれない、と言われる。岡村は、彼に誘われるままに、サッカーを始めるのだが…。“人生の忘れもの”を取り戻すまでを描く、魂の再生の物語。