除痘館種痘錦絵。
「種痘の痕(あと)はロット№だ」
といった人がいます。
1980年にWHOが世界の天然痘根絶を宣言する以前、種痘が定期の予防接種として全国民に実施されていました。つまり種痘の痕があれば、ある一定以上の年齢であることが分かってしまう=製造年月日(生まれた年)が打刻されている、というわけです。なるほど~。
その種痘の歴史をたどることができるのが、大阪・今橋にある除痘館記念資料室です。除痘館跡でもある緒方洪庵記念財団の緒方ビル4階にあります。
顔はいかつい洪庵先生。
種痘の歴史とか、種痘接種済みの証明書、種痘の普及に尽力した洪庵先生直筆の除痘館記録などもあってなかなか面白いです。ちなみに洪庵先生の筆跡はお顔どおりのいかつい、真面目そうな筆跡でした。今でいうチラシでしょうか、除痘館の錦絵が面白かったです。牛痘を使ったので、牛が描かれていると思われます。
なんでも「接種すると牛になる」と恐れる人々を説得するため、洪庵は「牛痘神」という神様を作り上げて、それが「疱瘡の悪鬼」を追い払うというお札まで作ったんだそうです。天然痘ウイルスは、人間に感染する病原体としては唯一根絶されたものだそうですが、そこに至るまでには洪庵先生をはじめ、世界中のお医者さまの努力があったかと思うと感慨深いですね。
資料室は平日10:00~16:00・土曜日午前中開館。入場無料です。
で、さっき鏡の前で肩見てみたんですが、あれかな?^^;
ロット番号らしいものがついてました(笑)
子供の頃の注射跡って一生残るもんなんですね~
>洪庵は「牛痘神」という神様を作り上げて、それが「疱瘡の悪鬼」を追い払うというお札まで作ったんだそうです。
ウイルスや細菌の存在自体みんな知らない時代ですから無理もないですが、洪庵先生大変でしたね。
研究や医療行為だけでなく、広告や営業活動のスキルが必要だったんですね
そんなナイスリアクションをしていただけると、ブログも書きがいがあります
私は痕も記憶もバッチリありますよ~。今だと身体に痕が残る接種をするなんて猛反発されそうですけどね。時代ですね。
洪庵先生は身体が弱く、最後は無理を押して幕府に仕えて早逝なさいました。命を削って宮仕え、これも今じゃ考えられないですね。時代やわ~(笑)