再び現代の船場に戻ってきました。
本日は、大阪随一の目抜きどおり御堂筋(みどうすじ)のご紹介。
通りの歴史は古く、大阪が天下の台所と呼ばれていたころはすでに問屋が軒を並べる繁華街だったそうですが、道幅は狭く3.3間(約6m)ほどでした。1921年(大正10年)当時の大阪市長・關一(せきはじめ)の号令によって、大規模に開発され、1937年(昭和12年)に道幅44メートルの御堂筋が出来上がりました。電柱の地中化、地下鉄(御堂筋線)開通も一緒にやっちゃったそうですから、さすが大阪人、スケールがデカいです。
一度梅田から歩いてみましたが、淀屋橋手前までは道も狭くてゴミゴミしてるのに、橋を越えたらとたんに美しい景観に変貌します。はっきり言って大阪っぽくない(笑)。銀座って言われたらそうかなと思うし、もっと言えば、パリのシャンゼリゼとか、ロンドンのペルメル街とかって言われても違和感ないです。調べたら、やはりヨーロッパの街並みを参考にしたそう。なるほど。だから、イチョウ並木なんですね。
大阪大空襲の時も、地下鉄や街路樹は奇跡的に無事で、戦後は大阪復興のシンボルとしてじゃんじゃんビルが建ちました。50~60年には、交通量が増え、違法駐車が大阪名物だったとか。
そういえば、以前、大阪でお商売をしていた叔母から「大阪では信号を守るとかえって危ない」と聞いたことがあります。みんなばんばん行きたがるので、下手に止まるとぶつけられるらしいです。信号の意味ないじゃんって思うけど、今日見る限りでは、みなさんちゃんと赤で止まってましたね。時代が変わったのかしら(笑)。
私の持つ御堂筋のイメージはバリバリのビジネスゾーンって感じで、実際80年代はそうだったようですが、今は国内、外資を問わずチェーン店のカフェ(それもかなりオシャレ度高し)が路面に並び、イチョウ並木の間には彫刻が飾られ、雰囲気はずいぶんと柔らかくなってます。でも、平日はビジネスマンばっかりですけど。
おしゃれなパンケーキ屋さん。
うちの近所にあるカフェとくらべたら、同じ系列のはずなのに、どちらも段違いに広くておしゃれ。
佐藤敬助 「陽光(ひかり)の中で」
カワイイ。
高村光太郎 「みちのく」
オーギュスト・ロダン 「イヴ」
なーんか、オシャレすぎてつまんないなぁっ、とお思いのあなた、そういう時はぜひ横道をのぞいてみてください。古き良き大阪が顔を出します(^w^)
ほらね。
華麗な道路の裏手にはこんなものが。
右奥に見えるのは出ました登録有形文化財。実はこのビル、「マッサン」で有名なニッカウヰスキーの株主総会が開かれたところなんです。左は工事中の三菱東京UFJ銀行。
ちょっとレトロな地下鉄入口。
建物は近代的ですが、その配置は昔と同じと睨んでます(笑)。これをちょっとレトロな建物と入れ替えれば、きっと大大阪時代の街並みになるはず。だんだんイメージが出来てきましたよ
地下鉄御堂筋線、淀屋橋駅。ここ見ると、いつもロンドンの地下鉄(tube)を思い出すんです。もしかしたらお手本にしているのかもしれません。
いかがでしたか? お堅いビジネス街と侮るなかれ。発見がいっぱいの御堂筋です。
御堂筋の正面の高いビルはなんでしょうか?
高村光太郎は十和田湖のほとりですね。
地下鉄は確か淀屋橋では。
私はガスビルがお気に入りです。排気ガスのところでお茶しています。
いつもコメントありがとうございます。
正面のでっかいビル、何でしょうね(笑)。
今度突き止めに行きます。方向としては本町です。
そろそろ本町から心斎橋方面へと足を延ばそうと思っているので・・・。
御堂筋と言えばガスビルなので写真入れたかったんですが、デカすぎて構図が決まらず(^^;)
やっぱり、地元の方はお茶するんですね! 今度行ってみます。でも、いま私が狙っているのはパンケーキ屋さんのモーニングです
高村光太郎さんの作品は、十和田湖のほとりなのですか。勉強になります。柔和で光太郎さんらしいお顔です。
地下鉄はご指摘の通り、淀屋橋です。高くて丸い天井とシャンデリア(?)が気に入ってます。