防災士日誌

自然災害における防災活動、救助訓練などの参加レポート

防災シンポジウムin武庫川 ②

2009-02-26 21:43:57 | 防災・減災 知識

こんばんは。


今日は菜種梅雨の中休みか天気が良いせいで花粉も多くて、鼻炎薬のお世話になり頭がボーッとしてます
しかし時間がある時にブログ更新しないと、またバタバタして更新できないといけないので頑張ります


さて今日も前回に引き続き、シンポジウムで学んだ事を報告させてもらいます。

前回は群馬大学大学院教授の片田先生の講演で逃げるという事の難しさについて少しお話しましたが、皆さんなら実際に自然災害が迫ってきた場合はどうされるでしょうか?
正直、私も講演の際に私自身ならどうするか考えました。
もし私が防災士でも消防団員でもなく一般の方と同じ立場なら、地震なら家の耐震はしているので、まず子供の安全を確保したら、その後は避難所に向かいますが、これが水害だと家が少し高台にある事もあり、おそらく逃げずに様子を見てしまうと思います。

今は防災士でもあり消防団員でもあるので、逃げる前に自分自身と1人でも多くの方の命を守れるように平常時も災害時にも防災・減災活動を行っていきます。


現場報告

『台風23号による被災体験から
 ~円山川決壊現場からの報告~』

 中貝 宗治 氏 (豊岡市長)

2004年10月20日に兵庫県豊岡町の円山川の堤防決壊では、豊岡市全体で、死者7名、全壊・半壊・床上浸水5000帯で、中貝市長は講演の中で時折言葉に悲しみを感じさせられ、本当に亡くなられた方に哀悼の意を表されていたと思いました。

また中貝市長の言葉の中で感慨深かったのが、「阪神・淡路大震災で亡くなられた方は6、434名、豊岡市で亡くなられた方は7名で、数字だけ見ると悲惨さは違うように思われるかもしれませんが、1人1人の命の尊さが失われた事はどちらも悲惨な出来事でした。」、また「災害とはリアリズムであり、忘れてはいけない!生命と財産ではなく命と暮らしが大事」
この2つの言葉はとても感慨深く、忘れられないものです。


本当に逃げるという事は難しいですが、もし危険が迫っている自然災害に接した場合、恥ずかしいとか思わず皆さんが率先して逃げる役割をしてもらえればと思います。


それでは今晩はこのあたりで終らせてもらいます。

おやすみなさい。


防災シンポジウムin武庫川 ①

2009-02-25 21:48:53 | 防災・減災 知識

こんばんは。


ご無沙汰しています

最近はこのご時世か本当にバタバタしてて、ブログのテーマであるシンポジウムも先週の土曜に参加したものがようやく今日更新できました

今回は数回に分けて更新したいと思います。


基調講演

地域防災力とは何か
~災害に強い地域社会のあり方を考える~

片田 敏孝 先生 (群馬大学大学院教授)

ここで片田先生は逃げるという問題はなかなか難しいと言われていました。

片田先生が以前、水害のあった被災地に調査に入られた際に、被災者の女性になぜ逃げなかったのかを聞いたところ、災害当初に女性宅の隣が自主防災の会長宅で、心配でどうすればいいか聞きにいき、会長よりまだ避難警報が出ていないからと言われ一度家に帰ったのですが、川の堤防が決壊する寸前に外が騒がしいので不安に思い、会長宅に訪れますがまだ警報も出ていないからと再度家に帰るのですが、恐れていた川の堤防が決壊し、女性宅にもみるみる川の水が押し寄せ浸水してしまったみたいです。

不幸中の幸いか、浸水は胸辺りまでだったので女性は難を逃れましたが、逃げろと言われないと逃げない情報依存では自分の命は自分で守るという根本的な認識の欠落で、いざ自然災害の驚異にさらされた場合には高い確率で命の危険にさらされる事になると言われていました。

また逆に群馬県甘楽郡南牧村は日本一高齢の村にも関わらず、平成19年の台風9号の土砂災害で村が孤立化しますが、逃げない年配の方たちを村の人たちがトラックなどで避難所に送ったりと、集落での密なコミュニティによる助け合いで1人の死者も出さなかった言われていました。

本当に自然災害が迫ってきた時に逃げるという行動の難しさを改めて考えさせられました。

今日はここまでとしますが、次回も今回の防災シンポジウムで学んだ続きの話と、逃げるをテーマでお話を
したいと思います。

毎年、なたね梅雨の時期が来ると花粉症で悩まされますが、世間の不景気や花粉症にも負けず防災活動に励みます


それではおやすみなさい。



帰宅歩行訓練

2009-02-16 21:07:59 | 防災・減災 知識

こんばんは。


久々のブログ更新です。 最近では世の中の不景気の影響がうちの会社にも例外なく襲ってきていて大変な状態です・・・
会社内でも皆不安一杯でピリピリした雰囲気で、ちょっとした事で衝突も増えてきたりしています。

少しでも悪い空気を換える意味でも飲み会を開くことにしましたが、これがなかなか功を奏したのか悪かった雰囲気も少し和らいだ感じです・・・がまだまだ試練は続きそうです


通勤ルート

さて今回の帰宅歩行訓練ですが、いつもは原付で通勤しているのですが飲み会という事もあり通常なら電車で行くところ、早朝の仕事も無かったので久々に歩いて会社まで行ってみようと実行しました。

会社までは10km無いくらいですが、電車だと徒歩と乗車時間合わせて約1時間かかりますが原付で行けば20分かからないくらいです・・・ちょっと複雑な土地です

今回、原付で通勤している道を歩きましたが、ただ歩くだけではなく地震や大雨などの災害時に起こりうる危険性を考えて歩きました。

以前にも歩いて会社まで行ったことはありましたが、今回のように災害時を想定して歩いた事がなかったので新たに気づいた事が多かったです。


帰宅困難

実際、歩いた時間は1時間20分ほどでした。

もし、私の住んでいる地域、もしくは勤務先の地域で地震や豪雨災害が発生した場合は容易には帰れないことに気づかされました。

まずアップダウンの激しい区間が多くあり、また山間部を通りますが、崖崩れなどの土砂災害の危険性のある場所などもあり、災害時にはかなり困難な事が予想できます。


実際に災害が起こった場合

まず地震なら自宅への電話は※輻輳などの問題もあり不可能になると思うので、災害用伝言ダイヤルを活用します。

もし家族の安否が確認でき、自宅地域の被害が少なければ慌てて帰らず、勤務地付近の被害を確認して自分にできる事に対応します。

帰宅ルートは何箇所かありますが、おそらく地震などの災害だと、帰宅は間違いなく困難なうえに危険が伴うと思います。

万が一にも家族が被災した場合は、正直何がなんでも家に帰る手段を考えますが・・・とにかく日ごろから家族会議を開き、実際に災害に襲われた時の対応を家族で話し合わないといけないです。
うちの家ではとりあえず家族が皆無事だという条件でどうするかは決めてはいますが、誰かが被災した場合はどうするかは決めていないので、あらゆる条件を想定して改めて家族会議で対応を考えていこうと思います。

※輻輳とは・・・  
  イベントや災害などの時などに発生する、電話のつながりにくい現象としての通  分野における用語。


皆さんは災害に見舞われた場合はどうされるでしょうか?
もし時間があり、災害時を想定して、健康の為にも歩いて会社まで行くなり、会社から自宅まで計画を立て歩いてみてはいかがでしょうか。

きっと歩いてみると新たな発見があり防災の為だけではなく自身のためにもなると思いますのでお勧めします。

ただ自宅から会社までが長距離で危険箇所が多い場合は事前に地図などでチェックし、入念に計画をたててからの行動をしていただければと思います。


それでは今晩はこのあたりで

おやすみなさい。


火災報知器

2009-02-04 19:46:50 | 防災・減災 知識

こんばんは。


最近は不景気のせいもあって、世間の派遣切り同様にうちの会社も派遣切りで人手不足で毎日バタバタです。
派遣社員の方の存在の大きさがよく分かるこの頃です。
本当に今まで頑張ってこられた派遣社員の方々には不景気に負けずに成功してもらいたいと願っています。


さて久々のブログ記事アップですが、今日は火災報知器について書きます。

皆さんの自宅ではもう設置されたでしょうか?
早い所では各市町村の設置義務が平成20年5月31日で、遅い所でも平成23年5月31日までには火災報知器を設置しないといけないです。

私の住んでいる地域は今年5月31日までの設置義務なので、ようやく設置できました・・・と言っても、うちは2階建てなので階段の取り付けもありますが、まだ寝室のみです。

火災報知器の設置については、火災報知器を買う際にパンフレット等の配布もあると思いますが、取り付けに悩まれる方に下記の総務省消防庁の「火災報知器PRハンドブック」を参照してもらえればいいかと思います。


総務省消防庁 火災報知器PRハンドブック

http://www.fdma.go.jp/html/life/pdf/juukei_04l.pdf


火災では、早期発見、早期避難が最重要になります。

火災の恐ろしさは煙にあります。

煙とは?

火災に関する文献によると、煙とは熱を伴う煙粒子、ガスが交じり合ったものだといわれています。
火災によって発生するガスは建築材料や燃やされるものによって分類が分かれますが、それらのガスのうち、一酸化炭素は、物が燃焼する際に理論的には、二酸化炭素になるところ、酸素量が少ないため、二酸化炭素になりきらないものが一酸化炭素で、何が燃えても常にどこにでも発生する可能性のある物質で、ある研究によると火災で亡くなる人の原因のトップにあげられるのが、一酸化炭素だと言われています。

火災報知器にはねつ式けむり式があります。
各々、適所に火災報知器を取り付ける事により、火災の早期発見、早期避難につながると思うので、設置には早めの取り付けをお勧めします。

・・・と言ってる私も早々の階段への設置を急ぎます。


それでは今晩はこのあたりで、おやすみなさい。