防災士日誌

自然災害における防災活動、救助訓練などの参加レポート

地震史 河内大和地震

2009-05-30 22:05:21 | 災害史・災害跡・防災施設を訪れて
こんばんは。


今日のブログも1週間ずれてしまいましたが、先日奈良県香芝市というところに春日神社という神社があり、ここに「河内大和地震」の記念碑があるというので行ってきました。


河内大和地震とは

1936年(昭和11年)2月21日 午前10時07分

規模  マグニチュード6.4

被害状況(奈良県地域防災計画 震災対策計画編によると)
 ※奈良県地域防災計画は奈良県のホームページより閲覧できます。

大阪・奈良の府県境で震動が強かった。
死者は大阪府で8人で、奈良県では1人。
奈良県での被害は、家屋の損壊約1200戸、小さな崖崩れがあり、法隆寺・唐招提寺・薬師寺で土塀の損傷などの被害があったみたいです。
余震は多数で、余震分布から大和川断層の活動と考えられるみたいです。


春日神社の記念碑には以下の写真にあるように地震で春日神社の社殿が大損害にあったとあります。





今回、春日神社で記念碑を拝見してきて、改めて後世に伝える大事さを感じました。
人と防災未来センターでは阪神・淡路大震災で被災された方が語り部として活動されていますが、生の声で聞けるというのは本当に素晴らしいと思います。
しかし語り部の方たちもいなくなり、そのまま後世に伝わらないのでは災害の悲惨さが伝わらず災害を甘くみてしまいます。

これからもこういった災害を後世に伝える記念碑を紹介していければと思っています。


それでは今晩はこのあたりで失礼します。


おやすみなさい。

放水訓練

2009-05-24 21:35:14 | 消防団・自警団 活動
こんばんは。


先週の5月17日(日)は、我が消防分団の訓練及び管轄内の防火水槽・消火栓の設備チェックと周辺の清掃日で、訓練では本格的な放水訓練をしてきました。

早朝に詰所に集合し、そこからポンプ車と乗用車に分乗して数箇所ある防火水槽・消火栓のある場所に移動し清掃と点検を行ない、10時前には消防署に向かいました。

10時より消防職員の方の指導で、私を含めた新団員はホース延長から放水するまでの動作を学び、先輩方は機関員としてポンプ車を中心にいろいろと指導を受けていました。

ある程度した頃に、いよいよ本格的に火災を想定し、ポンプ車を数m移動して降車時の安全確認から放水するまでの訓練に入り、まず1本目は先輩方だけの操法訓練で、2本目は新団員を含めたメンバーで操法を行いました。


私は筒先担当で、所定の位置まで走りホース延長から筒先結合し放水準備よしの合図の送ったところで、消防職員の方より放水においての注意を聞き、まず5キロからいきますと言われ、ポンプ車より送水された水が想像以上の放水圧力に一瞬驚きましたが、放水しながら棒状注水と噴霧注水を試し、次に「7キロいけますか?」と言われ「いきます!」と言ったものの、筒先の操作や移動するのが限界でした。

さらに「10キロはどうですか?」と言われ、勢いで「いきます!」と言いましたが、10キロともなると気を許すと後ろに飛ばされそうで体制を維持するのがやっとでした。

今回、放水体験をしてみて実際の火災現場で、今後筒先をもつ可能性もあると思うので、しっかり体験したことを忘れず活かしたいと思いました。



訓練終了後に消防職員の方より助言をいただき解散となりました。





余談



今回、防火水槽・消火栓の設備チェックしている時に、ポンプ車で移動している際に小さい男の子が手を振りながら笑顔で追いかけてきてくれたのですが、本物の消防士さんでなく申し訳なく感じましたが、手を振ったら喜んでくれたので私も嬉しく思いました。


昔は消防団といえば子供たちのあこがれの存在だったと聞いていますが、年々団員数の減少に加え存在感も薄くなってきているみたいですが、
人数が少なくても火災や自然災害時に自分たちの住んでいる場所や住民の方、また家族や子供たちを守りたいという気持ちは消防団員みんなが一緒だと思うので、これからも精進していきたいと思います。



それでは今晩はこのあたりで終わります。





おやすみなさい。

四川大地震から1年

2009-05-12 20:37:08 | Weblog

こんばんは。


今日は中華人民共和国・四川省で起きた大地震から1年が経ちました。

被災地では急ピッチで復興が進むも、いまだに問題は山積みで行方不明者も多数おられ、どれだけの激甚災害だったかが伺えます。

四川大地震が起こる前に、「中国大地震」という映画の存在を知り、中国(中華人民共和国を省略させてもらいます。)に地震が多いのは知っていましたが、大地震?と疑問に感じ、すぐに調べてみるとこの「中国大地震」は唐山地震という実際にあった大震災を元につくられた映画だと知り、それからしばらくして四川大地震が発生したので特に記憶に残る災害でした。


唐山地震とは

1976年7月28日に、中国河北省唐山市付近を震源として発生したマグニチュード7.8の直下型地震で、市街地を北北東から南南西に走る断層に大きく動き、激震によって中国有数の工業都市であった唐山市は壊滅状態となったみたいです。
この地震による死者は公式記録によれば24万2419人(非公式には60万以上との説も?)で、このうち唐山市では14万8千人が亡くなり、重傷者は8万人以上にもなり、住宅の全壊率は94%だったそうです。


中国河北省唐山市と四川省は距離的にはかなり離れていますが、32年後に大規模な激甚災害が起こるなんて中国の方は思いもしなかったと思います。
しかし災害は起こります。
災害に見舞われて自分も自分のまわりの人も死ななければ、それから防災や減災に目覚めても遅くはないかもしれませんが、誰かが亡くなってから防災・減災に目覚めるには代償が大きすぎます。
簡単な防災を1つするだけで、命を守る確立が高くなるかもしれません。
どうか実践される事を願います。


四川大地震でお子さんを亡くされた方や、逆に親を亡くした子供たち、大切な方を亡くされた方たちにはお悔やみを申し上げると共にご冥福をお祈りいたします。

また、いまだに大切な人が見つからない方たちには1日も早く大切な方が見つかる事を願っています。


それでは今晩はこのあたりで終わります。


おやすみなさい。


新型インフルエンザ

2009-05-10 08:51:58 | Weblog

おはようございます。


今日はインフルエンザについて更新したいと思います。
本来は自然災害の防災・減災のブログですが、同じ危機管理という関係でウイルスについてド素人ですが更新します。


感染

一昨日にはアメリカで6歳の子供が日本人としては新型インフルエンザに初感染し、昨日はカナダからアメリカ経由で成田空港に帰国した高校生2人と引率の教諭1人の計3人が、国内での感染確認で初めての新型インフルエンザの感染が確認されたみたいで、さらに同じ団体の高校生の1人も新たに感染濃厚と今朝の朝刊に載っていましたが、今後も感染が広がる可能性が大いにあります。


対策

そこで基本的なインフルエンザ対策が詳しく説明されているブログを紹介させてもらいます。
私のブロ友でもあるノートさんの「いきもの は おもしろい!」の中で菌類について書かれていて菌について、また対策についても紹介されているので、今回紹介したいと思うので一度読んでもらいたいと思います。
きっと役立つと思います。

いきもの は おもしろい!

http://ikimono8000.blog36.fc2.com/blog-category-17.html


最後に

自然災害、人災、ウイルスといった災害が突然普段の生活を崩します。
対策しだいでは被害を0にできなくても大きく減災できる事もあると思うので、皆さんの日ごろの生活を崩さない対策を自主的にされる事を願います。


さぁ今日は昼から自治会の川掃除です

皆さんも良い1日をお過ごしください。


2度目の出動

2009-05-09 17:48:38 | 消防団・自警団 活動

こんばんは。


今年のGWは大型連休の会社もあったみたいですが、私の会社は5日間+停止日1日の6日間の休みで、琵琶湖博物館での「百年前の大震災~姉川地震に学ぶその備え~」の拝観と法事に出かけたくらいで、あとは自治会の活動などであまりゆっくり出来ないGWでしたが、こんな事を言うとこの不景気で休みも満足にとれない方に申し訳ないですね。


さてGWも終り、気持ちも一心に仕事を頑張り始めた矢先に昨日の明け方の3時半くらいに消防無線にあわただしく火災発生!の連絡が入り、寝ぼけた気持ちに活を入れ活動服に着替え、原付にまたがり詰所に向かいました。
分団長などはすでにポンプ車で火災現場に向かった後でしたが、遅れた者同士ですぐに後を追いかけました。


しかし現場に着くや他の分団のポンプ車が引き返そうとしていたので、自分の分団のポンプ車を見つけ分団長に事情を聞くと、今回の火災はボヤの段階で火災報知器が作動したので、早期発見により消防士の方たちだけで消火したみたいでした。


分団長より解散指示が出て帰宅したのが4時過ぎで、いつもどおり6時起きまで約2時間ほどあったので、少しでも寝ようとしましたが、気持ちがまだ落ち着かないせいか寝れず、いつもどおりの時間がきたので、少し寝不足でしたが起きて会社に行きました。


今回の出動では被害が少なくて安心しましたが、改めて火災報知器の重要さを理解しました。
火災報知器の設置は義務化され、各地で設置義務の期限は違いがありますが、どうせ設置しないといけないなら早めにしておけば、減災につなげれるのではないかと思います。


それでは今晩はこのあたりで終わります。


姉川地震から100年

2009-05-02 21:43:52 | 災害史・災害跡・防災施設を訪れて

こんばんは。


昨日からようやくゴールデンウィーク休みに入りましたが、さすがに昨日は家の片付けをした後は、少し昼寝をするつもりが3時間も爆睡してしまいました


姉川地震発災100年メモリアル

今日はゴールデンウィークで唯一自分の時間がとれたので、以前から滋賀県の琵琶湖博物館で開催している「百年前の大震災~姉川地震に学ぶその備え~」を観に行きたかったので、早朝より車で行ってきました。

開催期間  平成21年(2009年)4月25日(土)~6月7日(日)
        9時30分~17時00分(入館は16時30分まで)
会   場  琵琶湖博物館 企画展示室
観覧料金  無料
        ※ただし、常設展示をご覧になる場合は別途観覧料金が必要です。
        常設展示観覧料金 大人       700円
                     高校、大学生  400円
                     中学生以下   無料
休館日    月曜日(祝日の場合は開館)

インターネットページ   http://www.lbm.go.jp/


姉川地震とは

発災日時   1909年(明治42年)8月14日午後3時31分
被災地     滋賀県東浅井郡一帯(虎姫町の被害が甚大)
災害の概要  マグニチュード6.8の直下型地震
          死者       41名
          負傷者    784名
         全壊家屋 2243戸
         半壊家屋 6503戸
         姉川河口の川底が数十m沈降し、琵琶湖では高さ1.8mの波が押
         し寄せた記録がある。


感想

いつものごとく文章をまとめるのが苦手ですが、今回の観覧の感想は改めて地震被害の悲惨さを感じさせられました。

現在は耐震・免震構造で、ある程度の地震での倒壊は防げる技術が進歩しましたが、それでも耐震・免震の費用もかかる事もあり、なかなか簡単なものではないと思います。
私の自宅も正直、構造上でいうと地震が起きた場合に絶対に無事だという地震はなく、若干の耐震補強はしたものの半壊は免れないのではないかと思います。
だから自宅でできる家具転倒防止や安全空間の確保などの防災・減災は常に考え実行しています。

皆さんもできる事を少しずつでもしてみてはどうでしょうか?
やらないで後悔するよりも、やる事をしっかりして後悔しないのが一番だと思います。

それでは今晩はこのあたりで終わりたいと思います。

おやすみなさい。