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ミミガタテンナンショウ・2~果実

 裏高尾“小下沢林道”で見掛けた「ミミガタテンナンショウ(耳形天南星)」。サトイモ科テンナンショウ属の多年草で、上部の枯れ残った花に耳たぶのような部分が見えたのでミミガタテンナンショウと判断した。ミミガタテンナンショウは雌雄異株で、その雌雄は仏炎苞の中を見ないとわからないが、写真は雌株で仏炎苞が枯れて若い果実が見えていた。
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チチコグサ

 キク科ハハコグサ属の「チチコグサ(父子草)」。道端や荒れ地に普通に生える多年草で、写真は果実期のもの。草丈はあまり高くなく10~15センチで茎頂に丸っこい頭花をひとつだけ付ける。頭花のすぐ下に放射状の苞葉があるのが特徴。葉は細く茎はひょろひょろとしていて匍匐枝を出して拡がり、葉の表面は光沢のある緑色だが裏側は毛が密生し白く見える。花期にも根生葉が拡がっている。チチコグサは在来種だが、その仲間には、外来種のウラジロチチコグサ、タチチチコグサ、ウスベニチチコグサ、チチコグサモドキがあり、地味ながらそれぞれ特徴がある。以下に識別ポイントを整理しておこう。

ウラジロチチコグサ・・・チチコグサと共通する特徴を持つ。アスファルトの透き間にも生える“路傍間隙雑草”のひとつで、茎は根元から分枝して斜上~直立し、茎頂に縦に長い穂状花序を付ける。葉表には毛が無く深緑色であるのに対して、茎や葉裏には毛が密生して真っ白に見える。葉の幅はチチコグサよりも広いヘラ形で先端が丸く葉の縁が波打つ。花期にも根生葉が残るが縁は波打たない。咲き初めの頭花は赤くなるのでウスベニチチコグサと混同し易い。アメリカ原産。

タチチチコグサ(ホソバノチチコグサモドキ)・・・葉の表裏の色はそれぼど違わず、花期には根生葉が無い。茎が根元で良く分枝し大きく立ち上がり葉は多い。上半部の葉腋に小さな花序を穂状に付ける。茎上方に付く葉の幅は3ミリ程度と細く中央の脈で2つ折りになり棒状に見える。アメリカ原産。

ウスベニチチコグサ・・・短い花序を茎の頂上にひとつだけ付き先端が紫紅色になる。葉はヘラ形で茎に沿って斜上する。15センチ10枚以上の葉が整然と並ぶ様子は、ハハコグサにも似る。葉幅は根元から茎上方まで大きな変化はなく、5~10ミリでタチチチコグサより幅広。ひとつの頭花はタチチチコグサ同様、ほっそりしている。花期には根生葉は無い。アメリカ原産。

チチコグサモドキ・・・茎全体に大きな葉が付き、全体に柔らかい印象になる。葉はヘラ形で水平に開出し、淡緑色で幅は1センチにもなる。茎の中ほどから茎頂にかけて穂状花序を飛び飛びに付ける。ひとつの頭花は先が急にすぼまる下膨れ形で、総苞にはやわらかい毛が密生している。花期には根生葉は無い。熱帯アメリカ原産。
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ヤマサギソウ

 図師町の谷戸の日当たりの良い斜面に生育する「ヤマサギソウ(山鷺草)」。ラン科ツレサギソウ属の多年草で草丈は25~30センチ。花期が7~8月のトンボソウなどに似ているが、側花弁が背萼片より長く、両手を伸ばしているようで、『バンザイ!!』や鉄腕アトムが飛んでいるように見える。
 鉄腕アトムと言えば、その主題歌は私が小学生の時、5~6年生の選抜チームで、モーツアルトの“ドイツ舞曲”K.605第3番ハ長調“そり遊び”(♪♪ド・ソ・ソ・ミ・ソ・ミミミミミド・ソドドシラソ・ソドドシラソ・ソドドシラソ・ラシド~)とともに演奏した曲。私の担当はアルトハーモニカで、小太鼓で前奏が始まり、三連符に続いて、♪♪空を越えて~と続いていった。私が卒業した横浜市立某小学校は明治6年開校で私が在籍していた昭和38年には創立90周年式典が挙行された。“ひょっこりひょうたん島”でお馴染みの“人形劇団ひとみ座”が学校に来て実物の人形劇を見せてくれたこともあった。もう半世紀以上前の話だが、5年生の時には児童会副会長、6年生の時には児童会会長を務めた。“十で神童、十五で才子、二十歳過ぎれば只の人”は良くある話だが、私の場合は“十五で只の人(高校のクラスでは下から数えたほうが早かった)”だった。小学校は今年で創立147年になるが、今は訪れることは無い。

『鉄腕アトム』
作詞:谷川俊太郎 作曲:高井達雄 昭和38年
(JASRAC許諾期間終了のため歌詞省略)
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ウスジロノゲシ

 7年振りに見掛けた「ウスジロノゲシ(薄白野芥子・薄白野罌粟)」。キク科ノゲシ属の二年草で黄色いノゲシと異なり外側の舌状花が白い品種。以前は鑓水中学校付近の遊歩道で見ていたが、その後、そこでは見られなくなった。ここは堀之内番場公園付近の大栗川遊歩道で、普通のノゲシとともに10株ほど見られる。これなら来年も見られるだろう。
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イノデ・3~日影林道

 裏高尾“日影林道”の林間で多く見られる「イノデ(猪手)」。オシダ科イノデ属の常緑性シダ植物で、常緑広葉樹林域の谷筋などに生育する。光沢のある鱗片が密生している様子を猪の手に見立てている。ここでは若葉が木漏れ日を浴びて輝いていた。
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