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ミヤマヨメナ

 高尾山口駅付近の歩道脇で見られる「ミヤマヨメナ(深山嫁菜)」。キク科ミヤマヨメナ属の多年草で草丈は40~50センチ。花色は白~薄青紫で花径は4~5センチある。山地の木陰などに生育し、春に開花する珍しい野菊。花壇などで良く見られる“ミヤコワスレ(都忘れ)”は、ミヤマヨメナの園芸品種。鎌倉時代の承久の変(1221年)で佐渡に流された順徳天皇が、一輪の白菊を見て京の都を偲び
 『いかにして契りおきけむ白菊を都忘れと名づくるも憂し』
(父、後鳥羽上皇が愛でていたこの白菊を、都忘れと名付けるが、何と辛いことだろう)
と詠んだ。現在、園芸品種として流通しているミヤコワスレは江戸時代以降に生み出されたもの。順徳天皇が見た野菊はこのミヤマヨメナだったのか、それとも別の白菊だったのか。
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アズキナシ・1~開花

 下柚木“大学セミナーハウス”で見られる「アズキナシ(小豆梨)」。バラ科ナナカマド属の落葉高木で、ここの“樹木マップ”にこの名があり、開花を楽しみしていた。ところが樹高は15~20メートルで花のある枝ははるか上。肉眼では何となくナナカマドに似た花序がわかるが花の形まではわからない。写真は望遠レンズで撮ったものをトリミングしたが何とか5弁花が確認できる程度。秋に果実が赤熟する。
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シロミノアオキ

 アオキ科(ガリア科)(←ミズキ科)アオキ属の「シロミノアオキ(白実青木)」。高尾山には緑色の花でも赤い実を付けるアオバナアオキと、緑色の花で白い実を付けるシロミノアオキがあり、花の時期ではどちらか判断できない。情報によるとこの樹には白い実が出来るという。これは裏高尾“小下沢林道”のもの。
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オオバギボウシ・3~ウルイ

 蓮生寺公園で見掛けた「オオバギボウシ(大葉擬宝珠)」。キジカクシ科(←リュウゼツラン科・ユリ科)ギボウシ属の多年草で北海道から九州まで広く分布している。春先に丸まって出てくる若葉を“ウルイ”と呼んで山菜として好まれるが、私は食べたことが無い。
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