ヘクソカズラ・6~蘂

 いよいよカワイソウナ(可哀想名)属の大御所の登場。道端のフェンスに絡まってたくさんの花が咲き始めた「ヘクソカズラ(屁糞葛)」。草木の不幸を一手に引き受けてしまったような命名で大いに同情する。カワイソウナ属の名前はこの植物記の中だけのことで、本当はアカネ科ヘクソカズラ属のつる性多年草。さて花の先に2本の雌蕊が見えたので、ヘクソカズラ君には申し訳ないが、雄蕊の確認のために内部を観察させてもらった。花を開いてみると外からは見えない短い雄蕊が5本で、内壁の赤い色は根元まで続いている。
コメント ( 12 ) | Trackback ( 0 )

キササゲ・4~開花

 クリーム色の花を咲かせているのはノウゼンカズラ科キササゲ属の「キササゲ(木大角豆)」。花が終わると長い果実になるが、既にうしろでは実が伸びつつある。この長い実がマメ科のササゲ(大角豆)を連想させるのでこの名前がついている。これは東京薬科大のもの。
コメント ( 7 ) | Trackback ( 0 )