トクサ科 トクサ属 スギナ
スギナの胞子茎を「土筆(ツクシ)」と呼ぶので表題は「ツクシ」にしました。
北海道から本州、四国、九州に分布する多年草。道ばたや畑、空き地で見られます。
スギナは、50センチから1メートル以上の地下深くに地下茎をのばして広がります。
地下から黒くて細い地下茎をのばし、地上近くで枝分かれします(地表から10センチから20センチの場所)。
今の時期は地上近くの地下茎から胞子茎(ツクシ)をのばします。
高さは10センチから20センチ、地上では枝分かれせず、うすい茶色で中空の太い茎1本で立ち上がります。
先端に胞子をつくる胞子嚢があり、葉は退化して、茎の途中に鞘状についている「袴」とよばれるところです。
胞子を出し終わると胞子茎は枯れます、次は地上近くの分岐点から「スギナ」とよばれる栄養茎をのばします。
栄養茎は緑色で細く、高さは10センチから30センチ、節ごとに細い緑色の枝が輪生して光合成をおこないます。
栄養茎の節には、胞子茎の袴のように退化した葉がつきます。
スギナの形が杉の木のような形の草なので「杉菜」と名前がついたそうです。
※ スギナの地下茎は、1節になっても成長を続けます。取り扱いには十分ご注意ください。
土の柔らかい畑では、たぶん全草を掘り出すことはできません。耕運機では細かく切って増やすだけです。
ブロック塀などものともせず、地下をもぐって隣家から侵入してきます。