迷狂私酔の日々(再)

明鏡止水とはあまりに遠いこの日々。

波しぶきを浴びて[075・沖縄彷徨]

2009年10月18日 | 旅する。
10月18日 日曜日 北大東島(→那覇)



12時20分過ぎ、港まで送ってもらう。



船の姿はは見えない。聞けば南大東島をすでに出港しているそうだが、空が霞んでいるようだ。



いつもの乗客を乗せるコンテナはなく、代わりなのか小さなボートがクレーンに吊られていた。



とくに説明はなく、
「そろそろ行きましょうか」
と促されて、そのボートに乗り込み、救命胴衣を身に着けると、ボートが空に浮かんだ。



そういうわけで、ボートごとクレーンに吊られ、海面に下ろされ、あとは沖に停船している〈だいとう〉まで波を蹴立てて運ばれていった。



海は荒れていて、あっという間に波しぶきでずぶ濡れ。



〈だいとう〉の下に開いた乗船口にボートを横付けし、人力で近づけて波に合わせる。



「乗って!いま!」



〈だいとう〉も揺れるし、ボートも揺れる。

タイミングを見計らって一気に乗り込んだ。



これで三度目の〈だいとう〉になるが、毎回違う乗り込み方を体験したことになる(那覇ではタラップから、南大東島ではクレーン吊りコンテナ、北大東島ではボート横付け)。



26下段のベッドに落ち着き、水ペットボトル100円を買い、サロンでヤンキース対エンジェルスを見る。



波しぶきで濡れたまま寝るのはイヤなので、しばらくここで着たまま乾かそう。



那覇に着く予定時刻は午前3時半、着いてすぐ下船してもいいし、しばらく寝ていてもいいそうだ。

東の端っこにて[074・沖縄彷徨]

2009年10月18日 | 旅する。
10月18日 日曜日 北大東島(→那覇)



本来は17時出港、早くても15時か16時と言われていたのに、4時間も早くなってしまった。



しかも、たどり着いたここは北大東島の東の端っこ、沖縄県最東端の碑があるところだ。



集合まで約1時間半、宿まではたぶん6kmぐらいか、そこから港まではクルマで10分。

歩くという選択肢はなさそうだ。



さて?



結局、宿に電話して迎えに来てもらうことにし、宿の食堂でお昼を食べる。



どうやらフィリピン付近で停滞している台風20号の影響で海が時化る前に船を出そうということらしい。

この道は。[073・沖縄彷徨]

2009年10月18日 | 旅する。
10月18日 日曜日 北大東島(→那覇)



屏風岩にぶつかった所で左折する。



ゆるやかな坂道が目の前に現れた。



空港の南側を回り込むつもりが、滑走路すぐ南の空き地に出てしまい、道なき道を行くはめになる。



まさにその時、携帯電話が鳴った。

北大東島港湾事務所からだった。



「船の時間が早まりました。西港に12時半に集合してください」



あわわわわわ。



本来は17時出港、早くても15時か16時と言われていたのに、4時間も早くなってしまった。



ううむ。あと1時間半で港に着けるのか?

ヤギの家族[072・沖縄彷徨]

2009年10月18日 | 旅する。
10月18日 日曜日 北大東島(→那覇)



晴れた。



9時過ぎにチェックアウトし、荷物を置かせてもらう。

自転車も借りられるのだが、周囲12kmなので、歩くことにする。

「もしも何かあったら、連絡くださいね」

はい、大丈夫です。

この時はそう思っていたのだが。



大東宮へ巻いて登る道をあがり、赤池で塔の土台らしきものを発見するが、表面が磨耗していて由来は不明。



メインロードを外れて右折してみる。

背丈ほどもあるサトウキビ畑のなかの道を歩く。



ヤギがいた。

カメラ代わりの携帯を向けると、子ヤギを守るように両親(だと思う)が庇った。