迷狂私酔の日々(再)

明鏡止水とはあまりに遠いこの日々。

ジョクジャカルタ

2006年05月29日 | 旅する。
また地震が起きた。

5月27日朝。

それもよりによってジョクジャカルタとは。

まさに今年、行こうというタイミングに。

ビザ代がなくなるんじゃないかと、延び延びにしたせいか?

日を追うにつれて、犠牲者の数が増えていく。

痛ましい記憶。

遺跡は、再建できる。

命はかえってこない。



【2006ドイツへの道】捲土重来

2006年05月16日 | フットボール・クレイジー。
もう代表23人云々について書く気はなかったんだが、やっぱり気になる。

「落選」は、決してサッカー人生の終わりではない。
ワールドカップに出られなかった偉大な選手は大勢いる。

古くはアルゼンチンのディ・ステファノ。当時は国内でプレーしていた選手だけで代表チームを構成していたアルゼンチンにとって、スペインでプレーするディ・ステファノは「遠いひと」だった。

あるいは、先日亡くなったジョージ・ベスト。北アイルランドがワールドカップに出場する日が来ると思っていたら、あんな放蕩三昧で選手生命を縮めることはなかったかもしれない。

リベリアのジョージ・ウェアは、ついにワールドカップでプレーすることなく引退した。

これから、まだチャンスはあるだろうが、いまだ大舞台に縁がないライアン・ギグス(ウェールズ)。

そして、ほとんどあきらめかけていた(と思う)のに、ついに出場権を獲得したトリニダード・トバゴのドワイト・ヨーク。

前置きが長くなった。今日は、「捲土重来」を期してほしい11人でチームを組んでみたい。

2002年の功労者である鈴木や大久保、高松など、久保のほかにも残念ながら選にもれたFWは多い。すでに4年後に期待するメンバーは列挙したので、ここでは狭間の世代から田中達也と佐藤寿人に2トップを任せてみよう。

中盤には、ドリブラー本山とファンタジスタ松井、成長著しい長谷部、FKが魅力の阿部という、「惜しかった」4人を並べてみた。

サイドには怪我で涙を呑んだ村井と、アテネ組から石川。山田?でもいいのだが、ここは若い方に。

センターバックにはこれも「惜しかった」茂庭と徳永、GKには曽ヶ端。

こうしてみると、アテネ世代がごっそり抜け落ちているのがわかる。2004年の23歳は、2010年には29歳である。よく言えば選手生活のピーク、悲観的に言えば下り坂の一歩手前。

観ている方は、気楽に選手の名前を並べるが、選手自身にとってはなんと厳しい日々だろうか。

それでも、努力する者が幸運を引き寄せる。先日のブルガリア戦で、巻のせつないくらいのチェイシング観ていたら、涙が出て来た。もしも、全員が巻のような気持ちでプレーしたら、2002年のアイルランドのような感動的なチームになるだろうなあ。

努力は、果たして全部報われるのだろうか?
この疑問に答えはないが、少なくとも「努力しない人間はなにも得られない」ことは確かである。

話は戻る。「ダイヤモンド・サッカー」に親しんだ世代にとって、ジョージ・ベストは甘酸っぱい憧憬そのものだった。

北アイルランドが24年ぶりにワールドカップ本大会に出場した1982年、ジョージ・ベストは36歳だった。節制し、精進していれば代表として戦える年齢だが、すでに彼は1981年に引退を余儀なくされていた。いや、実際には20代後半から半分「隠居」状態だった。「酒と女に溺れた」過去の名選手。それでも77年のワールドカップ予選、オランダとの対戦で突然代表に復活し、2-2の引き分けに持ち込んでいる。

ジョージ・ベストのような偉大な選手になるのは、たしかにむずかしい。しかし、ジョージ・ベストの轍を踏まないことはできる。あんな無頼の人生に憧れるからこそ、「オレのようになるなよ」と彼は遺言しているような気がする。

2005年12月4日、ベルファストでの葬儀には10万人の市民が集まり、1分間の拍手(黙祷ではなく)で「伝説」を見送った。
「さよならは言いません。また会おう、ベルファスト・ボーイ」

ああ、今日はいったい何を言いたかったんだろう?

【2006ドイツへの道】4年後のために

2006年05月15日 | フットボール・クレイジー。
ワールドカップに向けて、代表23人が発表された。

私の予想からは、DF茂庭がはずれてMF稲本が入った。
これは、ジーコが4バックを主体に考えていることを示す。

久保ではなく巻になったのは、久保が本調子ではないことを思えば妥当であろう。
本来の久保なら、あんなものではない。アメリカ戦といい、スコットランド戦といい、あのパフォーマンスは本来の久保ではない。貢献度にこだわるジーコといえども、腰に爆弾を抱えた久保よりも成長分が見込める若手を選んだということか。
(ちなみに佐藤でなくて巻だったのは、ポストプレーが出来る大型FWという久保の代役を求めたためで、とくに佐藤と巻とで優劣の差はなかったのだと思う。ジーコはタイプの違う選手を揃えたかったのだ)

というわけで、「さあ、これからだ!」というときなんだが、気の早い心配をしておこう。

この2006ドイツ大会の代表は、あまりに年齢層が偏っている。1977-1980年生まれが17人と、よくいえば核になっているが、2010年にはこの世代は30~33歳である。いわゆる「黄金世代」の「最後の輝き」をどれだけ期待できるのか?
(「黄金世代」ってのは、ポルトガルのルイ・コスタやフィーゴの世代のほうがピンとくるのだが、それはおいといて)
最年少の駒野も1981年生まれだから29歳。
これからの世代交代が非常に不安になる所以である。
(まあ、ポルトガルの場合にはイキのいい若手がどんどん出て来たけどね。)

その不安を解消すべく、今日のメインは「4年後」のために、まだフル代表にあまり選ばれていない期待株を探すことである。
図版では、仮に11人を選んでみた。年齢よりも「まだ一般にあまり知られていない」、期待値の高い、ということを基準にしたので、現在の実力から行くと選ばれるはずのひとがいなかったりするが、まあ余興ということで。
なお、フォーメーションは私の好きな3-4-3で組んである。

FWでは、磐田にハフナー・マイク、カレン・ロバート、もう若手じゃないかもしれないが前田遼一。川崎で、ついに頭角を現してきた我那覇。もちろんオランダに渡った平山もいる。森本(V東京)もいる。田中達也(浦和)、坂田(横浜)はユース、23歳以下での活躍で有名なので、ここではちょっと遠慮してもらった。

MFでは、最近絶好調の大宮の小林大悟。西野監督イチ押しの家長(G大阪)、磐田の菊池、成岡。名古屋の本田、清水の藤本。こうしてみると、中盤は大丈夫かな。千葉の阿部、浦和の長谷部はもう次のフル代表圏内なので、あえてここでは挙げない。

ボランチには私の大好きな今野(FC東京)。この人の最大のよさはポジショニングのいいことで、いつのまにか危険エリアを消している。ハードマークもできるし、最近は得点感覚も磨かれてきた。とにかく「クレバー」なことでは随一。あとはフィジカルに強くなることくらいか。この人も次のフル代表には入ると思うが、あまりに好きなので入れてみた。

他にも守備的中盤なら鈴木啓太(浦和)、徳永(FC東京)あたりか。

サイドにも人材はいる。右にはマリノスの田中隼磨、左には鹿島の内田を挙げたが、他にも右では石川(FC東京)、左では新井場(G大阪→鹿島)、相馬(V東京→浦和)、根本(大分)と数はいるなあ。

DFでは、有名どころだが浦和の闘利王、マリノスの栗原、那須、鹿島の岩政、というあたりに期待。茂庭(FC東京)は、もうフル代表にほぼ入ってるし。

GKではいちおう川島(名古屋)にしたが、西川(大分)、水谷(福岡)、黒河(V東京)となかなか期待できそうな若手は多い。
曽ヶ端(鹿島)、都築(浦和)はもう有名なので、ここではその次の世代を挙げてみた。

さらに若いところでは中京大中京高校の伊藤翔、まだ中学生だと思うが原口元気とか。ふたりとも攻撃的中盤でパスセンスもシュート感覚もいいそうである(まだゲームを見たことがないので、伝聞)。

よし、これで4年後もいけるぞ。
(自己満足)

【2006ドイツへの道】代表23人予想

2006年05月14日 | フットボール・クレイジー。
明日15日に発表予定のワールドカップ日本代表23人を予想してみる。

GK:川口、楢崎、土肥
DF:宮本、中澤、田中、坪井、茂庭
DF(ウィング):三都主、加地、駒野、中田浩二
MF:中村、中田、小野、福西、遠藤、小笠原
FW:久保、高原、柳沢、玉田、大黒

そして、図版には来月12日の対オーストラリア戦の予想スターター。

ほとんど考えるまでもなく21人はわかるんだが、最後の2人が難しい。

まず、村井の怪我でいなくなった左ウィングのバックアップには、CBもボランチもできる中田浩二を当ててみた。
だいたい、三都主がイエローをもらう確率は高いし、CBもファウル覚悟で当たりに行くだろうし、3試合目あたりで出場停止はいかにもありそうだ。4バックにしても3バックにしても、問題は「専門職」のウィングで(この「ウィング」という書き方は、やや古臭い気もするが、それはともかく)、ただでさえ人材不足なのに、緊急事態が起きたらどーするのだ? という疑問は以前からあったのだ。攻撃的に行くのなら、小野あたりを当てる手もなくはない。やったことないが3-4-3にしてFWにサイドの守備をさせるというフォーメーションもあり得る。というか、その昔ウディネーゼでアンチェロッティがやっていた3-4-3が好きだった。

話がそれた。本当はドリブラーとして松井か本山、勢いのあるFWとして佐藤寿人か巻、若手に経験を積ませる意味で今野や長谷部といったあたりが入ってほしいのだが、果たしてどうだろうか?

もしも中田浩二がDFとウィング両方のバックアップとして入るのなら、茂庭の代わりに松井あたりが入ってもおかしくはない。「必要ならリスクをおかす」タイプのジーコなら、より攻撃的な選択肢を選ぶことはあり得る。

さて、どうもフラストレーションがたまる予想だったので、明日には「あり得ないけど、あってほしい」若手の代表候補を勝手にリストアップしてみよう。

ということで、久しぶりのブログ復帰はサッカーネタでした。