迷狂私酔の日々(再)

明鏡止水とはあまりに遠いこの日々。

かりそめの日々

2011年03月30日 | ただの日常。
3月30日 水曜日 山形県某市


朝、ものすごく太い鼻毛が抜けた。ちょっと感動してじっと眺めていた。



近所のローソンへ。雪が溶けてきた。ぬかるむ道に春をおもう。

品揃えはやや回復してきたが、私がほしいチキンラーメンとか歌舞伎揚げとかヨーグルトとかメンマとかはまったくない。

それでも実に久しぶりに牛乳があったのが嬉しい。



こんなことが前にもあったなぁ。記憶がさだかではないけど、どっかアジアのはじっこの島だったか、何にもない店でたまに入る飲み物とかお菓子を買っていたような。

電気もきていなくて冷蔵庫はもちろんなく、宿の明かりは自動車から抜いたバッテリーからクリップで直に取っていた。

所詮、人生なんてかりそめの宿の連続である。


ディアゴナーレ

2011年03月29日 | フットボール・クレイジー。
3月29日 火曜日 山形県某市


今夜の試合、日本代表対Jリーグ選抜の前に今考えていることをまとめてみる。

つまり、3-4-3とか4-2-3-1というフォーメーションよりも前にやることがあり、いまザッケローニが実は取り組んでいるであろう守備の基本について。

ザッケローニ3-4-3の肝は精密なプレスであり、イタリアでいうディアゴナーレ、簡単に言えば連動した守備である。

(参考:宮崎隆司『世界が指摘する岡田ジャパンの決定的戦術ミス』)



デイアゴナーレとは対角線の意味で、ボールを保持している選手にマークがついたら、その斜め後ろに位置してスペースを消す、つまりパスコースを消す、基本のポジショニングのことである。

今までの日本では高い位置で激しくボールを追っかければ「プレス」と言ってきた弊があったが、それではあまりに非効率で体力を消耗するだけでなく、ボールを奪取しても次につなげなくなっている。

よくあったでしょ、ボールを取ったのにパスコースがなくてすぐにまた奪い返される場面が。



激しくボールにアタックするのではなく、まずいいポジショニングを取る(ディアゴナーレ)。
ボールを奪うのではなく、遅らせる。
無理にボールを奪いにいかないことで、本来のポジショニングを維持する(無駄な消耗をしない)。
パスコースを限定し、展開を読む。
連動した動きでインターセプトする。
インターセプトする選手以外はパスコースを消すと同時にカウンターに備えたポジショニングを取る。

こうすると、ボールを奪うタイミングが必然だから、カウンターに移りやすい(日本代表のようにボールを奪ったのにすぐ奪い返されることが少ない)。逆に言えば日本はボールを奪った時点でカウンター攻撃の態勢にないからパスコースがない。

たまたまラッキーにボールを奪うのではなく、理詰めでボールを「思惑通り」に奪うことをめざすのが、現代フットボールであり、そのために精密な連動が求められている。

とくに3-4-3では中盤の両翼であるサイドハーフが重要で、最後のバックラインが1枚少ないだけに、ミスをすると致命的なピンチに直結する。

ザッケローニが「習得には時間がかかる」と言っている所以である。



その他、「死のエリア」、「予防的カバーリング」、「スカッリョナメント」、「陰のソーン、光のゾーン」など、まだまだサッカー理論は豊穣であるが、今日はこのへんで。

ザッケローニの戦術と日本のポテンシャルの高さ(技術、犠牲的精神)の組み合わせは、期待以上にいい結果をもたらす予感がする。



そして、日本代表対Jリーグ選抜。

前半の日本代表の出来は出色。アジアカップを経て連携が進化し、パスが回るだけでなく、ゴールに迫るスピードが実に鋭い。とくに本田、長友は別格の貫禄が出て来た。

そしてカズのゴール。GKからのロングパスを闘利王が頭で落とした位置も絶妙だったが、するすると抜け出してGKとの一対一を冷静に決めたカズはやはり役者が違った。

元祖「持ってる男」が、いいところを全部もっていっちまった。


雲南へ。

2011年03月28日 | 旅する。
3月28日 月曜日 山形県某市

朝、緊急地震速報で起きる。

なんだか、揺れてるのか揺れてないのか、自分の判断に自信がなくなってくる。これはきっと、本当に揺れてるんだろうなあ。

気象庁のサイトで地震情報を確認するのが日課になってしまった。



中国旅行、雲南に行こうと思っていて、ためたマイレージの17000マイルで行けるギリギリ広州への往復フライトにしたのだが、調べ始めると目移りがする。

こういう時間がいろいろ楽しいのかもしれない。新旧いろんな資料を山のように積んで埋もれてみる。


泣き虫デムーロ

2011年03月27日 | 映画や音楽や舞台や本とか。
3月27日 日曜日 山形県某市


ドバイWCで、ヴィクトワールピサが優勝、トランセンド2着で日本馬がワントゥー・フィニッシュ、ヴィクトワールピサに騎乗したデムーロ騎手はまた泣いたらしい。
(注、競馬のハナシです)

デムーロは大の日本好きで泣き虫だからなぁ。ネオユニヴァースで日本ダービーを勝ったときには
「イタリアダービーで5回優勝するよりも、日本ダービーで1回優勝する方が嬉しい」
と、やっぱり泣いていたし。



なかなかニュースにひっかからないU-22日本代表のウズベキスタン遠征、どうやら1-0で負けたもよう。試合の様子が全然わからないので、かなり気になる。



iTunesでSONGS FOR JAPANを購入してみた。

John Lennon "Imagine"
U2 "Walk On"
で始まり、
Norah Jones "Sunrise"
まで38曲、1500円は魅力的。

実はかなり、もうすでに持っている曲も多いんだけど、その心意気に、乾杯!


BUSINESS AS USUAL

2011年03月26日 | ただの日常。

3月26日 土曜日 山形県某市

バトル・オブ・ブリテンは1940年の夏、ナチスドイツの英国本土上陸作戦の前にその制空権を争った空の戦い。英国はドイツ空軍の激しい爆撃にさらされながら国民がひとつになって戦った。レーダー網が破壊されてもすぐに復旧し、警報が鳴れば地下鉄に避難し、パイロットには義勇兵を募り、工場をフル稼働して戦闘機を生産した。

そんなさなか、ガレキに埋もれ、ガラスも割れた商店でもこんな看板を掲げた。

"BUSINESS AS USUAL"

訳せば「平常通り営業中」。

たとえどんなに被害が甚大でも、いつも通りに店を開ける英国市民ひとりひとりの気概が、ここにはにじみでている。



バトル・オブ・ブリテンでは結局、ドイツは上陸作戦を中止した。

英国をはじめとする連合軍の勝因には、レーダーで敵機を早期に発見できたこと、ポーランド、チェコ、ニュージーランド、カナダからの多くのパイロットの参加、ヒトラーがロンドンへの報復爆撃に固執したこと、ドイツの戦闘機の航続時間が短かったこと、などなどいくつもの要因があげられるが、つまりは「あきらめなかった」ことにつきるのではないだろうか。



BUSINESS AS USUAL.

自分の持ち場で、「平常通り」に、仕事をする。当たり前のことを、当たり前にやる。たとえ、それが困難でも。


2週間

2011年03月25日 | ただの日常。
3月25日 金曜日 山形県某市

2週間がたった。

MacBookで久しぶりにソフトウェアアップデートをしたら、ダウンロードに小一時間。仕事はためちゃいけない、ってことですね。



いかにひどい災害でも、2週間経てば平常の生活に戻れると思っていたが、どうやら今回はしばらく耐乏生活になりそうだ。電力、ガソリン、食料品、鉄道その他ライフラインがほとんど被害のなかった山形県でさえいまだに元に戻っていない。



それでも、生活はつづく。

Life goes on, on and on.


うろたえるな

2011年03月24日 | ただの日常。
3月24日 木曜日 山形県某市

4月にマイレージで行く中国だが、いろいろ考えてやっぱり行くことにする。

しかし、例によって何にも準備していない。また深夜に空港に着くのだが(午前中のフライトを避けているため、朝は一度乗り遅れたことがありまして)、泊るところも未定。まあ、なんとかなるでしょ。



午後、近所のローソンへ。開店はしていたが、何にもない。

電池、水、お茶、ラーメンなどの麺類、牛乳、ヨーグルト、あらゆるお菓子やスナック、その他いろいろない。棚が空なので本来何があったのか思い出せないくらい、何にもない。

結局、これだけはなぜかあったおにぎりとパンを買う。避難所への配給みたいなメニューだな、と思ったら本当にそうだった。テレビで何気なく見た被災者に配られた食事とまったく同じ。メーカーが品種をしぼって大量生産しているためと思われる。



「うろたえるな!」というのは、昔いた会社で習った緊急事態での心がけその1だが、いまだに有効な格言だな。みなさん、そんなにあせって買わなくても、死にません。買い物できる環境にあるなら。



宅配便は佐川急便、ヤマト運輸などが戸別配達を山形県でもやっと再開して、各ネットショップでも配送ができるようになってきた。当面、とくに買い物はないのだが、物資調達の手段ができてひと安心。


ブラジルへとつづく道

2011年03月23日 | フットボール・クレイジー。

3月23日 水曜日 山形県某市

今日もサッカー代表について考える。

その昔、「外国で活躍できる選手だけで日本代表のチームが組めるか?」という想像上の編成をやってみたことがあって、まあできないことはないのだがどうしてもセンターバックがいない、GKがいない、コンバートするにしても、う~ん、と実際には無理な妄想を繰り広げていたわけだが。

実は、現在はできちゃうんである。

GK 川島(リールス、ベルギー)、林(シャルルロワ、ベルギー3部)

DF【センターバック】 吉田(VVVフェンロ、オランダ)、槙野(1FCケルン、ドイツ)
DF【サイドバック】 内田(シャルケ、ドイツ)、長友(インテル、イタリア)、安田(フィテッセ、オランダ)

MF【守備的】 長谷部(ヴォルフスブルク、ドイツ)、細貝(アウグスブルク、ドイツ2部)、阿部(レスター、イングランド2部)
MF【攻撃的】 本田(CSKAモスクワ、ロシア)、香川(ドルトムント、ドイツ)、宮市(フェイエノールト、オランダ)、松井(グルノーブル、フランス)、家長(マジョルカ、スペイン)、相馬(コトブス、ドイツ2部)、風間(ロウレターノ、ポルトガル3部)

FW 岡崎(シュトゥットガルト、ドイツ)、森本(カターニア、イタリア)、矢野(SCフライブルク、ドイツ)、指宿(CEサバデヨル、スペイン3部)、坂田(テッサロニキ、ギリシア)、カレン・ロバート(VVVフェンロ、オランダ)



ほら、いいメンバーでしょう。

注釈すれば、GKの林は流通経済大学時代に年代別代表で活躍していたあの林で、190cmをこえる長身は魅力。若手では宮市、風間、指宿が修業中、いや宮市はもうブレイクしているか。坂田、カレン・ロバートもまだまだこれからだし、中国に行った巻もいる。

実際に大会に臨むにはやはり守備の控えが少し足りないが、これでもかなり戦える。どうでしょう、このメンバーから選抜して南米選手権に出るっていうのは?やっぱり無理?



ちなみにunofficial football world championshipという真面目な遊びがありまして、日本代表は現在、“非公式な世界チャンピオン”なんである。

つまり、ボクシングの世界タイトル戦と同じ仕組みで、チャンピオンが防衛戦をして、勝ったチームが次のチャンピオンになるシステムをナショナルチーム同士のサッカーAマッチに当てはめたらどうなるのか? という想定でいくわけです。

具体的には、2010FIFAワールドカップでタイトルホルダーがオランダからスペインに渡り、その後アルゼンチンがスペインに勝って王座を奪い、そして日本が岡崎のゴールでアルゼンチンに勝って初めてunofficial football world championshipを獲得! という道筋をたどり、引き分けは王座防衛なのでアジアカップを優勝した日本は現在もチャンピオンを維持している。

なんか、いいでしょ?



外は粉雪。


ロンドン世代

2011年03月22日 | フットボール・クレイジー。

3月22日 火曜日 山形県某市

セ・リーグの開幕問題はさておき、これからのサッカー代表を考える。

それも、フル代表ではなくて、いまウズベキスタンに遠征しているU-22代表について。

時節をわきまえないエントリーですが、なにしろロンドン・オリンピックは来年なんですよ、みなさん。

そういうわけで、マニアな独白。



今回のメンバーを主体に本番のレギュラーを予想してみる。
(*印は今回の遠征メンバーに選出されていない)

GK
権田 修一 FC東京

DF【サイドバック】
酒井 高徳 新潟
實藤 友紀 高知大学*

DF【センターバック】
村松 大輔 清水
浜田 水輝 浦和

MF【守備的】
山村 和也 流通経大
米本 拓司 東京

MF【攻撃的】
香川真司 ドルトムント*
宇佐美 貴史 G大阪
金崎夢生 名古屋*

FW
永井 謙佑 名古屋



いやあ、楽しいですねえ。フル代表に入っている、あるいは呼ばれて不思議でないタレントがたくさん。

昨年のアジア大会(1月のアジアカップではなく)では、U-21代表からさらにJリーグで優勝争いまたは残留争いをしているチーム(とくにFC東京ですが)からはメンバーを選ばないという、「3軍」とも揶揄された布陣で優勝しちゃって、それに本来の主力を加えたんだからなんか名前がキラキラしている。

たとえばGK権田、DF酒井、MF山村、米本、宇佐美、FW永井、と並べただけでもうワクワクしてくる。香川も年齢ではOKなんだが所属するドルトムントがどう出るか。そして、とくに攻撃陣にはさらにたくさんの人材がいる。

とりあえず、列挙してみると。



今までの大会で活躍してきて、今回生き残った
東 慶悟 大宮(アジア大会でウイングとして活躍)
山口 蛍 C大阪(攻守のつなぎ目)

今回の遠征で選ばれたなかでは
山崎 亮平 磐田(今回はウイングで出場か)
清武 弘嗣 C大阪
山田 直輝 浦和
大津 祐樹 柏
大迫 勇也 鹿島(ワントップを永井と争うか)

今回は選ばれていないが、まだまだ可能性がある
指宿洋史 CEサバデルFC*(長身のFW)
水沼宏太 栃木SC*(アジア大会で攻撃をリード)
登里享平 川崎*


どうして選ばれていないのか不思議なくらい、才能に溢れた十代
原口元気 浦和*
宮市亮 アーセナル→フェイエノールトにレンタル*

ああ、書ききれない。

守備では、実はセンターバックが固定できていなくてやや不安が残る。今回の遠征で本田 慎之介 磐田、扇原 貴宏 C大阪あたりがテストされるのではないだろうか。もしもの場合は實藤、山村などをコンバートして手当することも考えられるし、アジア大会で頑張った薗田 淳 川崎フロンターレ*、鈴木 大輔 アルビレックス新潟*もいる。

サイドバックでは、酒井と實藤以外にも、山本 康裕 磐田、比嘉 祐介 流通経大、岡本 拓也 浦和、丸橋 祐介 C大阪*と人材豊富。個人的には比嘉選手に頑張ってほしいなぁ。

守備的中盤はもう米本、山村で決まりだと思うが、青木 拓矢 大宮、横竹翔 広島*もいるし、コンバートするなら山本や山口、扇原ももちろんいける。

GKも権田で間違いないが、この年代は豊作のようで、控えも守田 達弥 京都、安藤 駿介 川崎Fと心配ない。



いやあ、楽しみだなぁ。でも、地上波はテレビ中継がないんだよなぁ、今回は。



久しぶりに暖炉を焚いて、妄想を紡ぐのは実に楽しい。


14時間?

2011年03月21日 | ただの日常。

3月21日 月曜日、祝日 山形県某市

米坂線が動いたので、新潟経由で首都圏に行くルートを検討する。

(米沢~福島間は4月上旬に再開予定だが、福島~黒磯間は未定、新幹線はもともと使う気がないので)

例によって青春18きっぷ、いつもなら余裕だがなにしろこんな状況で果たしてローカル線は接続するのか?

ネットで運行状況を調べ、臨時ダイヤやら運休やら平常通りやら、情報を組み合わせた結果。



行けます。しかし、新潟県までは東北電力管内なのでダイヤがある程度読めるが、東京電力管内が怪しい。とくに長岡~水上~高崎間がボトルネックになりそう。



高崎から先は、停電次第で成り行きまかせ。夕方から夜の時間帯は通勤時間帯だし避けたいのだが、どう頑張っても最善の連絡で高崎到着は18時33分以降。ここまでで、すでにほぼ10時間。計14時間くらいですかね。



メールや電話で安否を確認してくれる友もあり、たぶん通信環境が落ち着いたころを見計らったてのことかと思う。

ご配慮、かたじけない。


想像力。

2011年03月20日 | ただの日常。
3月20日 日曜日 山形県某市

ようやく、鉄道が復旧してきた。

米坂線が、一日に3往復。

山形鉄道フラワー長井線が5往復。



陸の孤島に、脱出できる船がやって来た。



しかし、まだ物資が、とくにガソリンが不足であらゆるところに影響が出始めている。

ローカルニュースでは病院に薬が足りない、餌が届かなくて畜産が危機、重油がなくてキノコやハウスの栽培ができない、鶏が餓死する、etc.

テレビでは東京あたりのおばさんが買い物カゴに米袋を大量に入れている。自分が恥ずかしくないのかな、と思う。

方言で率直に感想を言えば、こんな感じ。

「なして、こげなどぎに、自分だけえーければいーながえ、ほんにまず。あげにいーっぺかっただて、かんにぇべした」

(どうして、こんな大変なときに、自分だけよければいいんだろうか? 本当にもう。あんなに一度に買っても、食べきれないだろうに。)



「マナーとは、想像力だ」と、かつて喝破した人がいた。

なるほど、と今も思う。自分以外の人、感じ方の違う人、環境の違う人、立場の違う人、いろいろな状況を想像することができる力は、そのまま思いやる心につながる。


POWER TO THE PEOPLE

2011年03月19日 | ただの日常。

3月19日 土曜日 山形県某市

8時39分、緊急地震速報。もう少し寝かせてくれ、と願う。

つれづれに、自分を励ましてくれる歌を思い出してみる。



かつてリヴァプールに行って試合を見たときにも聞いた"You'll never walk alone"。

長友がメッセージ入りの日の丸を掲げたチャンピオンズ・リーグの試合でも流れていた。あの試合、インテルがバイエルン・ミュンヘンをアウェイゴールの差で下したんだが、劇的な内容だったようで、あー見たかったなあ。

それはさておき"You'll never walk alone"、訳せば「君はひとりじゃない」ってことだが元はミュージカル《回転木馬》から、フランク・シナトラやエルヴィス・プレスリーまで多くのカバーがある。もっとも有名なのはリヴァプールFCのアンセム(愛唱歌)としてだろう。

これは歌詞もメロディーも泣けます。試しに訳してみた。

嵐の中を行くとき
頭を上げて
暗闇を恐れるな

嵐の向こうには
明るい空がある
そこではヒバリが甘い声で歌っている

風の中を歩こう
雨の中を歩こう
夢が吹き飛ばされても

歩こう、ずっと歩こう
胸に希望を抱いて
君はひとりなんかじゃない
歩き続けるのは、君ひとりじゃない



渡辺謙が朗読していたのは宮沢賢治の「雨ニモマケズ」。

これは詩というより、手帳に書き残したメモなんでしょうが、今、震災のあとに読むとジンときます。



シンディ・ローパーは来日公演で"Power to the People"を歌ったみたいですね、ニュース映像でチラッと見ただけですが。

ジョン・レノンが歌った時には権力に対抗する民衆に力を、というニュアンスだったけど、この大震災後の日本で歌うと応援歌に聞こえる。



あ、こんな歌もある。寿の「前を向いて歩こう」。

坂本九の「上を向いて歩こう」の、簡単に言えば替え歌なんだが、原作者をして「いろんな歌詞が出たなかで、いちばん出来がいい」と言わしめた(とナビィ(寿)が自分で言っていたが)。

前を向いて、涙がこぼれてもいいじゃないか、ひとりぼっちじゃない、と歌う。

寿(というユニットです)、かなりおすすめです。


一週間

2011年03月18日 | ただの日常。
3月18日 金曜日 山形県某市

今朝も東北電力の計画停電は回避。朝4時過ぎには氷点下11.2度を記録していた。寒かったわけだ。



午後、久しぶりに近所に買い物に出かけた。歩いて行けるところにローソンがあるのだが、閉まっていた。とくに「休業」という張り紙はない。営業できるほど品物がないのだろう。
*ローソンのweb siteで見る限り、山形県内の店舗はすべて営業中のはずなのだが、「ご提供できる商品がなくなった場合は、やむを得ず閉店させて頂いております」という但し書きがある。

駐車場には幾人かが所在なげにしていた。

戯れに散歩をつづける。ガソリンスタンドも休業中。広域総合病院は通常通りらしい(16日は停電のため休診の予定だった)が、いつもに比べると格段に人は少ないようだ。



地震から一週間、被災を免れた地域では事態は悪化している。

もともとバス路線がなくなっていて、自家用自動車のほかにはJR、第三セクターの鉄道しかないところに(これでもJRの駅に歩いていけるだけ、恵まれているのだが)、鉄道はいまだに復旧せず、ガソリンは入手困難、商店には品物がない。ネットで買おうにも、東北六県への配送は停止している。

買いだめ(もちろん、そんなつもりは毛頭ないが)どころか、品物も、足もない。


シミュレーション、その2

2011年03月17日 | ただの日常。
3月17日 木曜日 山形県某市

今のところ、予定はないが念のために夕方(17時~20時)に停電になった場合のシミュレーションを母宅でやる。ま、停電訓練みたいなものか。

母宅で、17時前に夕食を作り、お湯を準備しておく。

16時45分、ファンヒーターを切る。テレビも消す。彼岸の入りだけに、まだ明るいのでしばらくは照明なしで過ごす。



音がないと寂しいというので、非常用電灯に付属しているAMラジオを聞く。ちなみにこの電灯には救急キットも入っていて、電灯とラジオは別電源になっている。

やることがないので、この電灯の電池交換のやり方を実演。



照明には、私のコレクションから懐中電灯にもランタンにもなるライトと倒れにくいキャンドルを提供する。18時、夕食にする。けっこう明るい。



19時に(ちいと早いが)シミュレーションを終了する。室温は13度、昨日の日中のシミュレーションでは3時間消してまだ16度あったので、それに比べれば低いが、これでも湯たんぽと厚着で大丈夫。実際には停電前に暖房を強めておく手もある。
*18日の気温は平均気温-3.1度、最低気温-6.8度、最高気温でも-0.9度と終日氷点下だった。



雪が積もって行く。私の寝室は室温5度、それでも寝られる幸せ。


乾物礼賛。

2011年03月17日 | ただの日常。

3月17日 木曜日 山形県某市

食材は乾物に限る。

健康にもいいし、価格は安定して安いし、保存がきく。

もともと、この家には継続的に滞在するわけではないので、備蓄食材は保存がきくものしかない。

ツナ缶、コーン缶などの缶詰、それに麺類、豆類、パスタ類、米、小麦粉、そして乾物では麩、ひじき、切り干し大根、昆布など。保存可能な調味料類(味噌、醤油、食用油、マヨネーズ、塩、砂糖その他)や、竹炭で濾過した水、それにビールやワインとか。

調理はいつもはIHだが、七輪と炭があり、暖房には(あまり薪の備蓄がないのだが)暖炉が使える。



その昔、山登りをやっていたので、考え方は、山小屋と同じ、というよりそれをモデルにしている。

そういうわけで、一週間くらいは買い出ししなくても耐えられるとは思っているのだが。